二口渓谷-鳴虫沢
- GPS
- 05:40
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 844m
- 下り
- 852m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山ポストは二口のビジターセンター内に有 ・トイレはビジターセンターとキャンプ場駐車場に有 ・入渓口は姉滝の遊歩道から。鳴虫沢はそこから5分ほど上流。 ・鳴虫沢に入るとすぐに滝。深い釜と左右は苔むした壁。ツルツルでホールドがなくヘツるのが厳しいので泳いで滝に取り付く。滝の右に流木が立てかかっており これを利用。 ・少し先にある二段の10m滝は右岸の土斜面を巻く。巻道あり。細い灌木が手がかりになるので難しくない。 ・20mのシシ滝はホールド豊富そうだが高さがあるので安全をとって巻く。左岸に巻道あり。巻道はずっと上までのぼるが途中でトラバースしている跡もある。どちらを行くかは自己責任だが上まで行っても下降はひどくない。下降点にピンクテープで目印あり。懸垂無し。 ・シシ滝を抜けると巨岩帯。迷路のよう。結構疲れるが通過は難しくない。 ・南石橋はちょっと見えずらい。意識しないと見逃がすが本流からも見える。 ・南石橋のすぐ先が3+7mの二段滝。切り立ったゴルジュの奥にある。下段3mは容易だが上段7mは結構きつい。上段7mの中ごろにハーケン残置スリング。ただしその上には何もなし。上半分は細かいホールドを探りつつ通過。脆い岩質でつかんだホールドが浮いてたり外れたりしたので慎重に行った。 ・二段滝の先は稜線へ抜けるために枝沢に入る。地形図で勾配の緩そうな沢形へ。藪漕ぎ20〜30分程度。薄い踏み跡あり。 ・下山には稜線の三神歩道から姉滝へ続く登山道利用。道型明瞭で歩行容易。傾斜がきつく細尾根なので転倒滑落注意。 |
その他周辺情報 | 宮城側に秋保温泉 |
写真
感想
一般登山道だけを歩く限り南石橋はなかなか見ることの出来ない景色です。沢登りを始めたからにはどうしても見に行きたい場所の一つでしたが、今回機会を得て訪れることが出来ました。
真夏に比べると気温は少し低めで24度の予想。朝早くから水に浸かるのはちょっときつくなってきたので遅めの8時スタート。連休ですが二口界隈はたまに車が通る程度。沢を登る人はいないようです。
駐車場から姉滝まで林道を歩いて沢に降り立ちます。沢に入ると水温はそれほど低くないようで一安心。足元はラバーソールで歩き始めましたがちょっと滑るのでワラジ装着。
鳴虫沢に入るとすぐに小さい滝。開放的ですがちょっと深い釜がありツルツルに磨かれて手がかりが見当たりません。左壁には巻道のようなへこみがありましたが急なうえに苔が生えて足を置くとドボンと行きそうです。初っ端から濡れるのは流石にどうかと思いましたが どうせドボンするならと泳いで滝に取り付くことにしました。ちょうど滝の右に流木が立てかかっているのでこれを利用出来ないかと考えてのチャレンジです。意を決して飛び込んだもののたどり着いた流木はヌルヌル滑って手でつかんで利用することは出来ません。それでもひざや手のひら全身のフリクションを使ってあがいた挙句 何とか滝を超えることが出来ました。
これに気をよくして次々滝を気分よく乗り越えていきます。巻いたのはこのすぐ先にあった2段10mとシシ滝20m。どちらもすぐ横に巻道があり通過は容易です。シシ滝に関しては水流の横を登るのも難しくないようですが高さがあるので大事をとって巻きます。巻道は滝のかなり上まで登ってるように感じましたが踏み跡をたどるとかなり簡単に滝を巻き終えることが出来ました。この巻道を最後までたどらず途中でトラバースするような跡が何か所かありましたが見た感じちょっと悪そうな雰囲気でした。
シシ滝を越えると巨岩帯。先の見えない迷路のようで潜って乗り越えてちょっと面白い体験です。
巨岩帯を越えると目当ての南石橋。ちょっと陰になっているので気付かず一回通り過ぎてしまいました。まじかに自分の目で見る南石橋は不思議な雰囲気。北石橋より小ぶりですが形が整って小粋な感じです。ここまで来ないと見ることの出来ない光景をしばし堪能してからまた先へ。
南石橋の先の滝が今回の目玉。2段で下が3mの上が7m。下の3mは容易ですが上の7mは切り立ったゴルジュの先にあってどう見ても登れそうにありません。一応真下まで行ってみると滝の中ほどに残置スリングがあります。これを見た瞬間に「あぁこれは登れる滝なんだ。」とわかりチャレンジ決定です。残置スリングは、滝の中ほどにハーケンが打ってありそこにぶら下がっています。つまりそこまではスリングで上がれるけどそこから上はフリーということです。さすがに痺れました。体感的にはほぼ垂直。ホールドは濡れて小さい上に浮いていたり剥がれたり。手足の一つ一つを慎重に動かし探りながら登っていきます。滝の落ち口に上がった時にはあまりの緊張に口の中がカラカラに乾いていたほどです。
ここを通過したらあとは稜線に上がるだけ。地形図で傾斜の緩そうな枝沢に入ります。この入った枝沢は藪漕ぎが少し長いようなのでもう少し先まで行ったほうが良いようです。
今回の沢も初心者向けとの事でしたが、なかなか手ごたえがありとても楽しめる沢でした。さすがに人気があるのが分かります。次回はシシ滝も攻略できるように腕を磨きます。
鳴虫沢も歩けてないのでいずれ挑戦したい沢
流石にラバーだけで登るのは無理でしたか。
二段滝は中々しびれる滝のようですね
小粒ながら良い沢でした。登る事も巻くことも出来てアプローチが楽で良かったですね。南石橋も素敵な景観で言うことなしです。ただ上の二段滝はかなり痺れました。アレをもう一回って言われたら腰が引けそうです。
全体的にはとても楽しい沢でした。マニマニさんも今度是非行ってみて下さい。
すっかり沢登ら〜になってますねぇ♪
沢がジャングルジムとか子供の遊具みたいで楽しいですね。道じゃ無いところが道になるって言うのも最高です。
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