念願の雪の横岳へ!


- GPS
- 07:10
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,270m
- 下り
- 1,270m
コースタイム
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
美濃戸〜行者小屋:問題なし!トレースが少し硬いですが、つぼ足でも大丈夫。 行者小屋〜地蔵の頭:急登の連続なのでアイゼン、ピッケル必携。今日はトレースがあって歩きやすかったです。降雪直後はラッセルが大変かも。 地蔵の頭〜横岳:トレースがあり雪もさほど多くなかったので、無積雪期よりも歩きやすいかも。日ノ岳の登り、鉾岳のトラバースが雪の状態とかで難易度は随分変わると思います。東側は無風で暖かいのに西側は寒くて強風でした。 横岳(奥の院)〜硫黄岳:横岳直下のナイフリッジが核心部か!と思いきや、その先の岩場のトラバースの方が凍結していて恐いかも。その先は硫黄岳までだらだらした下りと登り返し。風が結構強くて雪が着いてないところもあり、アイゼンをつけていると歩きにくかったです。 硫黄岳〜赤岳鉱泉:赤岩の頭までは風が強いです。そこから赤岳鉱泉へのルートはトレースが無かったり視界が悪いと迷いやすいと思います。また赤岩の頭直下は急登で過去に雪崩があったので降雪直後は要注意です。 赤岳鉱泉〜美濃戸:問題なし!南沢よりもこちらのほうがアップダウンもほとんどなく明るい感じで良いです。下部の林道がけっこう滑りやすいです。ショートカットがありますが、氷化した道になっていたので今日は通るのをやめました。 |
写真
感想
夏には高山植物を楽しむためによく登る横岳から硫黄岳の稜線ですが、雪の時期はちょっと恐くて登ったことがありません。いつかはチャレンジ!と思いつつ、ようやく本日決行することに。
冬型も少し緩みお天気は良さそうだし、年末に降った雪も適度に締まりさらにトレースもついていることを期待して、まだ暗いうちから家を出発。
いつもは車の運転に自信がないので美濃戸口から歩き出すのですが、今日は雪も少なそうだし山行自体が日帰りでつらそうなので、美濃戸まで車で入りました。(帰路、行き違いの際に氷化した路面で少々スリップして恐かった・・・。)
行者小屋までの南沢はまだ薄暗く、ヘッドランプを着けて進みます。トレースはほどほどに締まっており、とても歩きやすい。登りなのでアイゼンも不要。雪はさほど多くないようです。(年末に降って以来ほとんど降雪無し)白河原まで来ると、いよいよ横岳の稜線が見え出し、ちょっと緊張してきます。風は今の時期にしてはあまり無さそうですが。
行者小屋のテント場には平日ですが、5張りほどテントがありました。なんか韓国の方が来ているようで賑やかです。ここのテント場からの景色は抜群です。特に今の時期はモノトーンの山々と真っ青な空とのコントラストが美しすぎる。
それはさておき。ここでアイゼン、目出帽、ピッケルそして今日はゴーグルまでつけちゃいました。ちょっと大げさ?
地蔵の頭まではあいかわらずの急登・・・つらい。でも高度を上げるにつれて見え出す山々の美しさに励まされます。特に雪で真っ白な阿弥陀岳が秀逸。右側に御嶽山が見えててさらに良いです。階段や梯子はまだ少し出ていました。完全に埋まることはないのかしら。
淡々と登り地蔵の頭に到着。ちょっと風が強まります。
と、ここでデジカメが寒さのためかフリーズしてしまいました。時計の温度計は−10以下で計測不能です。そんなに寒さは感じませんが、風が強い所は−20度くらいになってるのかも。
予想通り、横岳方面にもばっちりトレースがありました。トレースを当てにするのは良くないですが、やはり不安なので・・・。余裕があったら赤岳から縦走したかったのですが、さすがに日帰りではつらいので赤岳はカットです。
この先はずっと雪稜が続きますが、思っていたよりも雪が少なく、しかもちょっと恐いかなと思うようなトラバースや急登にはトレースがあってなんとかクリアできました。特に心配だったのが、日ノ岳の急登、鉾岳のトラバース、奥の院直下のナイフリッジです。夏でもけっこうスリル満点の場所ですから・・・。
風はありましたが、この時期としては穏やかな方だったのではと思います。
ようやくたどり着いた念願の雪の横岳(奥の院)からの眺めは最高でした。赤岳、中岳、阿弥陀岳。その間には権現岳。さらに奥には南アルプス。行者小屋を出てからここまで誰一人にも出会わず、私一人だけの山頂です。なんだか贅沢。
横岳から硫黄岳までは、けっこう風が強くて、しかも雪が着いていないところがあり、アイゼンでは歩きにくかったです。(特に小屋までが。)
硫黄岳から先はつい最近登ったので、ちょっと安心。日差しも暖かで春山のようです。やはりお天気次第で簡単にも難しくもなるのだなと実感です。
念願の雪の横岳へは登ってこれましたが、まだまだ自分一人の力で登るには至ってないなと思ったりもしました。
余談ですが、ゴーグルはなかなか良かったです。目出帽ですっぽり覆っても、サングラスみたいに曇りませんでした。ちょっと視界が狭くなりますが。
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