新雪を踏んでイブネへ(甲津畑より)
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 903m
- 下り
- 900m
コースタイム
〜杉峠(10:00/10:20)〜杉峠の頭〜タイジョウ分岐(11:00)〜佐目峠(11:15)〜イブネ(11:45)(イブネ北端往復(12:15)
〜タイジョウ分岐(12:45/12:55)〜杉峠(13:25/13:30)〜峠直下避難小屋:昼食(13:45/14:10)
〜蓮如上人旧跡(14:50/14:55)〜登山口(16:05)
天候 | 薄曇り 後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
林道を進むと永源寺グリーンランドまでは除雪されているのか、この先は路面凍結があります。 蓮如上人旧跡から積雪が増えます。 杉峠〜イブネ間の積雪は40〜50cmと思われます。 (この間はワカンを履きましたがフカフカの新雪で効果があったのかな?) 風が強いイブネ北端ではエビのシッポが多く見られます。 残念ながら樹氷に適した気候では無かったようです。 |
写真
感想
年始からの出張業務もやっと開放され、週末の天気も良さそうなので早速出かける。冬のイブネには是非行きたかったので、
本年最初の鈴鹿はイブネに決定。
早朝の凍結した林道を藤切川に懸る鳴野橋へ走る。橋手前の路肩に車の姿は無い、どうやら一番乗りのようだ。
岩ヶ谷林道に入るとすぐ雪が現れる。準備してきたアイゼンもワカンも無駄では無さそうな予感。
時々開ける樹林越からはカクレグラ?や清水頭?のピークが見られる。
凍った林道終点手前の「桜地蔵」で安全登山をお願いして頭を垂れる。
谷に懸る鉄橋から山道に入り、「タイジョウ」への新しく付けられた指標を見送ると東近江市の避難小屋に出る。
ここで小休止を兼ねてスパッツを着け積雪に備える。気温は−4℃。
古屋敷跡で大峠への道を分けるが、誰も入っていないようだ。
奥の畑谷の合流点を見て藤切谷を木橋で左岸へ渡ると蓮如上人旧跡の台地に出る。
奥の畑谷方面にも踏み跡は見られない。
小屋を過ぎると徐々に積雪も増えてくるが、かすかにトレースは残っている。
谷道は風も無く、気温の割には寒さは感じずうっすらと汗ばむ程だ。
「シデの並木」の登りにかかる頃背中に汗を感じてきたので、薄着に着替えていく。気温は0℃まで上がり、しかも無風。
「一反ボウソウ」を過ぎる頃には、トレースもふかふかの新雪に埋もれ完全に消えた。
峠直下の避難小屋から一層深くなった雪の急斜面をトラバースして、一息急登すると杉峠に出る。
新雪に覆われた峠にも一番乗りのようで、イブネへも、雨乞へも踏み跡は見えない。
稜線に出ると流石に風は強く再びジャケットを着込み、ワカンを装着して北へ延びる尾根に踏み込む。
小動物の足跡に先導されて新雪にトレースを刻んで行く。
一息登ると雪原に出て、背後の雨乞岳、南西方面の綿向山など広大な展望が広がる。
ひそかに青空に輝く樹氷を期待していたが、気温が高いせいか全く気配が無い。次回を狙おう。
樹林帯で紛らわしい尾根を右に見送って杉峠の頭を過ぎると、尾根が広がる。
タイジョウ、佐目峠分岐で辺りは古くからアゲンギョと呼ばれるらしい。
(吹雪いたら迷いやすい地形だ。)
新雪にトレースを刻むのは気分は良いが疲れる。予定の1時間遅れだ。12時までにイブネに上がれるだろうか?
焦る気持ちを抑えて一歩一歩トレースを刻み、何とか時間内にイブネの頂上台地に出る。
頭上の空から青さが消えて雲が多く、遠望が利く天気ではないが滋賀、三重県内の展望は充分だ。
クラシまで行きたかったが時間も厳しいので、せめてイブネの雰囲気がより感じられるイブネ北端まで往復して来よう。
北側の展望が大きく広がる。軍艦を伏せたように大きな山容を見せる御池岳、鉄塔から右へ連なる藤原岳3ピーク、
そして左に白く輝くのは伊吹山、霊仙山辺りか。あの輝きでは多分伊吹、霊仙はさぞ良い天気に恵まれているんだろう。
足元には張り出した雪庇が見られるので左寄りに進む。
馬酔木群落を過ぎ立派なエビのシッポを付けた灌木を抜けて北端を往復した後、イブネの頂上台地を後にして杉峠へ戻る。
鼻水をすすりながら下りかかると、今日初めて人に出会う。
朝明からのコースで来た彼も昼食抜きですぐに戻るのだろうか?。
互いに時間も無いので、短時間の立ち話で挨拶を交わして別れる。
自分のトレースを踏んで杉峠に戻ると、皮肉にも空に青さが戻り陽射しも出てきたが、雰囲気を味わっただけで峠を下る。
峠下の避難小屋で遅めの昼食を摂って一息入れる。
丸木のベンチに座って熱いコーヒーを飲みながら、コースタイムを整理した後小屋を出る。
向山鉱山跡のすぐ下に「渋川」の石柱が有る。ここから下流は地図上では渋川に変わる。
暖かい陽射しを浴びて、新雪のイブネを踏んだ心地よい疲労感に包まれてフジキリ谷をゆっくりと下る。
追伸:
レコを検索していてイブネ下山時に出逢ったのはsolowalkerさんとわかりました。
又どこかで逢えますかね。今後も宜しくお願いします。
甲津畑からイブネ・クラシへのコース、一度歩いてみたいコースです。
鈴鹿の奥部は静かで趣のある道がまだまだ残っているんですね。秋に雨乞に登った時実感しました。
春になったら今年は行ってみようかな。
希望していた雪のイブネへ行く事ができました。
残雪の時期と違って、新雪の時期は行程に1〜2時間程余裕をみないとダメですね。今回の反省点です。
歴史の有る千種街道を辿ってイブネに出るコースはマイブームになりつつあります。
いつかは広大な頂上台地で一泊したいと思っています。
是非出かけて見て下さい。
憧れの冬のイブネ、
onetotaniさん、新雪にトレースをつけながらの
山行だったのですね
鈴鹿には、まだ知らない場所がいくつもあります。
イブネもそのうちの一つ。
どんなところなのだろうかと、onetotaniさんのレコを
読みながら想像します。
雪の無い時期に歩いてようと思います
三重県側からも、滋賀県側からも遠い山ですが、鈴鹿の奥座敷らしい雰囲気に魅力を感じています。
初めて広大な頂上台地に立った時は、霙交じりの悪天候でしたが、いっぺんにお気に入りになりました。
slowlifeさんも、御家族で是非出かけてみて下さい。
onetotaniさん、こんばんは。
いつも鈴鹿のレコ、拝見させてもらってます。
イブネ・・・
我が家もこの週末にテン泊しようと考えてたんですが、敢え無く寝坊…
無雪期に同ルートを歩いてイブネ歩いたんですが、山上台地に一目惚れ・・・
真っ白な台地は素敵なんだろうなぁ・・・と思ってました
という事で、今週日帰りで再チャレンジを画策しておりまして、非常に参考になりました
ありがとうございます
こちらこそ、いつも楽しく読ませていただいております。
お子さんの成長につれて山行がステップップアップして行く様子が羨ましくもあります。
イブネは鈴鹿でも独特の雰囲気があり、何度も訪れたくなる所ですね。
実は今回は杉峠を上がった雪原で樹氷に出逢うのを期待したんですが・・・。
utaotoさんの記録を楽しみにしています。
今年もあちこちへ出かけようと思います。
いろいろなコースを参考にさせて頂きますので、
今後も宜しくお願いします。
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