前穂高岳東壁 (北壁〜Aフェース)〜明神岳主稜

コースタイム
9:15 明神舘 10:05 徳沢園 11:00-12:20中畠新道分岐 14:35 奥又白池
2日目 6:30出発 8:00 C沢チョックストーン基部 9:30 B沢基部北壁取付 10:30登攀開始 12:30 第二テラスAフェース基部 13:50 前穂高岳山頂
3日目 6:30出発 8:00 1峰山頂 8:55 4峰山頂 10:15 5峰下部取付 12:30 NO7道標 13:30上高地
天候 | 1日目:晴れ時々曇り 2日目:晴れ時々曇り~ガス 3日目:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
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写真
感想
3連休はかなり久しぶりに北アルプス山行を計画。5時川島SAに集合。あかんだな駐車場には7時半前に到着。駐車場はすでに満車状態だった。
世間は4連休ということでコロナ禍ではあるが、上高地は予想以上に混雑していた。
徳沢園には10時頃到着、ここで水を3L補給して準備を整える。新村橋を越えるといよいよ登りが始まる。奥又白谷を抜けてパノラマコースとの分岐から中畠新道へとはいる。ここからがめちゃくちゃ辛かった。補充した3Lの水が重荷となって足が上がらない。そのうちに両脚がつり苦労する。やっとの思いで14時半頃に奥又白池に到着。本日はここが目的地なので一安心となる。対岸にはテントが二張りあった。こんな所に池がポツンとあって不思議な感じがするがとても静かでいいところだ。ツエルトを立ててまったりと休憩。目の前には明日登攀する東壁が聳え立っている。17時頃に晩飯のラーメン&ライスを食べて早々に就寝。。翌朝は4時過ぎに起床。薄らとした曇り模様。朝からアルファ米を食べて今日に備える。昨日の疲れすぎから体調が心配されたがご飯を食べて歩き出すと以外と調子が上がってくる。昨日登ったというクライマーの方に取付きまでの情報を教えていただきガレガレ浮石だらけのC沢を登る。アイゼンを持ってきたが出番はなく、途中で口を開けた雪渓上部ガレ場を右側へトラバースして目印となっていた大きなチョックストーン基部へ到着。先行パーティーがいたのでしばらく休憩。落石が多そうな感じ。チョックストーンは右側から回り込み越える。インゼルと思われる最上部を乗越しB沢へトラバースして上部へと詰めると北壁の取付きへ到着。ここまでで3時間。終始足場が悪く高度が上がるにつれてかなり体力と精神力を削がれる。。たっぷりと休憩し、登攀の準備をする。。
1P目は階段状の岩場。2P目に核心の松高カミン。浮石が多くロープが干渉すると落石を引き起こし、ヒューンと音を立てて落下してくる。ビレイ中にも鎖骨と首を直撃し思わず吠える。大きな落石の後は火薬の匂いがした。。3P目はチムニーを登攀。見た目よりも実際は悪くコケで足が滑り危うくフォールするところだった。4P目を抜けると第二テラス。5P目は核心となるAフェース。M氏のリード。上部に張り出した大岩で威圧感があるが快適な登攀が楽しめた。6P目の崩壊している小ルンゼを抜けるといよいよ山頂へでる。
6P目ではザレたコーナーで気を付けてはいたが大きな落石を引き起こしM氏のヘルメットを直撃。後から聞くと首が埋まるほどの衝撃が2回あったとのこと。大事に至らず本当に良かった。。
山頂へは14時前に到着。久しぶりの前穂山頂、かなりの達成感。ここから明神主稜へと縦走する計画もあったが、疲れすぎて無理。前穂山頂でビバークすることに。ガスってきていて風が強くて少し寒い。早々とテントに入り本日もラーメン&ライスを食べて就寝。終始、強風でバタバタとうるさかった。3時頃にテントから顔をだすと満点の星が広がっていた。。4時起床。今日は天気が良さそう。5時半頃に雲海から日の出。穂高のモルゲンロート。最高の最終日の朝だった。しばし写真撮影。。撤収して6時半頃、明神主稜縦走に向け出発。長い長い道のりと最高の眺めを満喫しながら無事下山。。上高地へ着くとすごい賑わいで帰りのバス待ちでさわんど方面は90分待ちとのことだった。
今回は7年ぶりに前穂高岳山頂を踏んだ。デカい山も2年半振り。準備不足を痛感した山行だった。でも苦しかったけどやはりやり遂げた後の達成感はいつも同じですごかった。。。また挑戦したいと思う。
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