振子沢遡行
- GPS
- 06:53
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 758m
- 下り
- 755m
コースタイム
天候 | 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
備考 | ゴルジュを突破するならラバーソール推奨 |
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感想
夏には暑そうだが、晩秋には寒そうなこの沢へ、適期と考え入渓。想定河口域内であるため、入山規制はあるが、沢で滑落するリスクと比較すれば、噴火のリスクなど無視できる。
○アプローチ
駒草平に駐車し、蔵王古道を下る。テープが整備されているので迷わないが、なければ迷いそう。立入規制区間に入ると道は藪がかかり、荒れているが、まだ問題なく歩ける。このまま規制が続けば10年も経たずに藪化が進んで入渓は困難になるだろう。
濁川本流に降り立つと、僅かの遡行で振子沢が出合う。
○遡行
急なゴーロでガンガン標高を稼ぐ。どれも容易に巻けるが、登り方次第では楽しめる小滝もある。
振子滝下段は立派な滝だが登れる可能性はなく、右岸の藪からの巻き。踏み跡があって容易。
巻いてから沢を少し下ると、振子滝下段の上部がミニゴルジュになっていて、実は2段滝だということが分かった。
すぐに振子滝上段。滝は登れないので定跡通り左岸から巻くが、上部はスラブ状で、岩も脆く危険。緊張感をもって上がっていくと、落口と同じ高さに至るが、ここから落口へトラバースするラインが見えるものの、足を踏み出してみるとボロボロ崩れる。ノーロープでは危険なのでもっと大きく巻いた。この巻きがこの沢の核心。初心者同伴ならロープを使った方がいいだろう。
以降は開放的な沢になり、気持ちよく遡行していくと、ミニゴルジュが出現。結構難しい滝もあり面白いが、容易に全部まとめて巻くこともできる。
ミニゴルジュを2つ越えるとすぐに二俣。左には大ナメ滝がありそそられるが、詰めが楽そうな右を選択。容易な連瀑帯の後、花や苔が美しい癒やしの平流となる。
次第に水も消え、楽な詰めをこなすと五色岳の北の鞍部に出る。
○下山
五色岳へと登りつつ、お釜を眺める。絶景。暫し楽しんだ後、五色岳の東の鞍部から濁川本流へと下降するが、濁川本流が脆い側壁のゴルジュとなっていて、降りられない。結局100m近く登り返して大高巻をし、漸く濁川に降りた。
濁川本流は特に何もない沢で、ゴーロを下り、開放的だが容易な斜面を大黒天へと上がって終了。
【感想】
初心者向けの沢かと思っていたら、意外に悪い巻きや、突破すれば楽しめるゴルジュもあり、面白かった。初級者だけでなく上級者も楽しめる秀渓。噴火やアプローチの藪化で行きにくくなる前に行くのが良いと思う。
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