蒲生岳:奥会津のマッターホルン北壁はホントにほぼ垂直だった、半袖隊長、乗り鉄も兼ね只見線を完乗
- GPS
- 04:46
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 530m
- 下り
- 519m
コースタイム
- 山行
- 4:07
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 5:01
累積標高(上り): 581m / 累積標高(下り): 571m
(標高グラフ機能の「SRTM標高」値を採用)
★EK度数:18.595=9.93+(581÷100)+(571÷100÷2)
→→→判定「●EK16〜24未満 比較的楽」
EK度数=合計距離+(累積標高上り÷100)+(累積標高下り÷100÷2)
Thanks to murrenさん⇒
http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=142
【参考文献/記録】
◆分県登山ガイド06福島県の山(山と渓谷社2017年10月30日初版)
08蒲生岳:会津のマッターホルンの異名を誇る鋭峰へ
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【復路】只見駅14321522会津川口駅15291718会津若松駅18131931郡山駅1946やまびこ64号2046大宮駅2058 新宿駅 (注1)只見線は大雨災害からの復旧工事中にて、只見駅〜会津川口駅間は代行バス輸送中。 (注2)座席コンセント:とき・やまびこともまさかの全滅……古い車両の証左。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース状況【emj:158]】 特筆すべき危険箇所だらけです。 ●登りは南壁:久保登山口から久保コース・鼻毛通しコースで山頂へ。 ●下りは北壁:小蒲生コース・北壁コースを辿り久保登山口へ。 コースは登り下りとも明瞭ですが、ロープ・クサリのオンパレードです。 岩場の直登箇所は多くでクサリを使用することなく、三点支持だけで登れます。 しかしトラバース箇所はクサリを使用する方が確実です。 下りは垂直に近い岩場のクサリが二ヶ所あります。ここは後ろ向きでの下りをお勧めします。それらを終えると痩せ尾根歩きとなり、見事なブナ林に下り立つとひと安心です。風穴を過ぎ●●水の道標の先に通行止めの虎ロープが張られているように見えた(⇨未確認)ので、もう一つの踏み跡を辿ると、それが久保登山口に繋がる北壁コースでした。 ★水場:なし……久保登山口の向かい側にある(bx分県ガイド)はずの上原清水は何処にあるのか判らず。 ★渡渉箇所:なし ★泥濘状況:なし ★残雪状況:もちろんなし ★蜘蛛の巣 :久保登山口近くに多少あり ☆半袖 タイム:全行程 ★半袖 出会い指数:計測非対象期間 ☆半袖 驚かれ指数:計測非対象期間 ★入山者:遭遇なし ☆山行後体重:計測漏れ |
その他周辺情報 | ★登山ポスト:なかったと思う<(_ _)> ★駐車場:2台駐車していた ★トイレ:駐車場に近い集会所(=代行バスの会津蒲生駅)のトイレを使用可能。但し100円チップ制なので、山屋なら無チン利用などもってのほかにて、必ず投入しましょう……でなければ、将来、使用不可になりますよ。 ★携帯:ほぼ圏内 ★食料調達処:NewDays東京駅(コーヒーのみ) ★酒類調達処:せず ★お土産処:NewDays郡山駅……(郡山銘菓) ★飲食店:寄らず ★入浴:ひとっぷろまち湯……但し温泉ではなく沸かし湯(只見駅から徒歩7-8分/500円/シャンプー備え付けあり/食事処併設) ★宿泊施設:日帰り |
写真
感想
昨年、磐越西線(福島・郡山⇒新潟・新津)を乗り鉄していたら、津川駅辺りだったと思うが、低山ながら急峻な山を見掛けた。
その時、そう言えば会津のマッターホルンと呼ばれる山があったなと思い出し、調べてみたらそれが蒲生岳であり、新幹線を利用すれば日帰りできることが分かった。
蒲生岳は会津蒲生駅近くの駐車場からだと3時間程度で登降できる低山である。
しかしその会津蒲生駅に行くまでが遠い。
普通列車(青春18)利用では登山口到着は最速で14時40分となり、当日中に帰宅するのが困難。
しかし新幹線を利用すれば浦佐(上越新幹線)回りで9時33分着。
おまけに下山後に只見線を完乗するため会津若松・郡山回りとしても、当日中に帰宅できるのである。
只見線は2011(平成23)年洪水による大規模被災のため、長期にわたって運休中。
一時は廃線となる危機もあったが、どうにか運行再開が決まり、今もって復旧工事が続いているが、工事完成はまだまだ先のようである。
その間は代行バスが運行されており、逆に言えば、代行バスに乗るなら今の内。
今回はそんな乗り鉄根性丸出しの計画である。
なお復路も浦佐(上越新幹線)回りとすれば2時間以上も早く帰京できるので念の為。
さて蒲生岳は、ガイド本に拠ると技術度3(★★★☆☆)。
「会津のマッターホルン」「垂直に近いクサリ場があるので慎重に」「カニのタテバイとよびたくなるような難所だ」「初心者は経験者の指導にしたがうか、往路を戻ること」などと脅し文句が並んでいる。
どのコースにするかは思い悩んだが、ガイド本をそのまま踏襲することにした。
そして念のためヘルメットを持参し、実際に北壁の下りで使用した。
登り(南面)にも多数(約20本?)のロープ・クサリが設置されているが、下りでは必須なのであろうが、登りでは大半で使うことなく対処できる。
足場も確りしているので、あまり高度感(=恐怖感)を感じることなく登ることができた。
時折り振り向くと眼前に広がる大展望が魅力で、標高を稼いでいることを実感できる。
但し岩場が脆い箇所もあり、体重を掛けてもよいのか…判断しながら進んだ。
山頂展望は270度くらいでしょうか。素晴らしいです。
残りの90度も下山方向に進めば得ることが出来ます。
さて問題の下山ルートはのっけからやせ尾根を下ります。
そして「おっ、これが垂直に近いクサリ場か!?」と思う箇所が二つありました。
確かに下を覗き込むと「ほぼ」垂直に見えます。下から見ても「ほぼ」垂直に見えます。
この二ヶ所は後ろ向きで、足場を確認しながら下りました。
それを終えると緩急を繰り返し乍ら、時にはロープ・クサリが設置されたヤセ尾根を下って行きますが、一般的な注意事項を守れば対処可能でした。
ブナ広場からは小蒲生コースを辿りますが、それはそれは素晴らしいブナ林が広がるなだらかな幅広い道でした。
それが最後まで続くのかと勝手に期待していたら、当たり前ですが、途中から緩急織り交ぜた山道となります。
唯一迷ったのが白糸清水の道標があった地点(74〜76番)。
真っ直ぐ進めば白糸清水なのですが、それより濃い踏み跡が分かれています。
計画(ガイド本)では真っ直ぐ=白糸清水方向なのですが、遠目に虎ロープが張られているの見て取れ、「通行止め」になっているのかもと考え、濃い踏み跡を選択しました。
するとそれが「北壁コース」で、そのまま窪登山口に戻ってきました。
登山口駐車場の大きな登山道案内図には、この北壁コースが紹介されており主流なのかと思いました。
下山後は会津蒲生駅付近には何もありません。
また約2時間の待ち時間があるので、徒歩1時間余の只見駅に戻って入浴するか食事するか…。
暑い日だったので「食事より入浴」を選択し、慌ただしかったですが「ひとっぷろまち湯」で汗を流しました。
会津若松に向かいながら、只見線が受けた甚大な被害を目にしましたが、まだまだ色んな箇所で工事中でした。
地元の方々にとっては一刻も早い運行再開を願っていらっしゃるでしょうが、乗り鉄オジサン達もそう思っているはずです。
この日もそんな乗り鉄オジサンがたくさん乗っていました。
【今回登った主な山】
★蒲生岳(かもうだけ)826m:初…東北百、うつくしま百、会津百、みちのく120、分県ガイドなど
お疲れさんどした<m(__)m>
隊長
【個人用過去レコリンク:蒲生岳関連】
なし
コメント
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yamabeeryuさん おはようございます。
都会から離れて今回は只見へ、
蒲生岳は低山だけども登坂意欲を掻き立てる山容ですよね。
2度ほどお邪魔したいますが、一度目はまだ山頂パネルはなく石がゴロゴロしているだけの山頂で蛇の住家となっていました、2度目は妻の靴を同じ片足ずつ持っていってしまう事件で道中栗拾いをしながら山頂のパネルを確認しています、まだ残っているのですね(だいぶ傷んでいたので)、
鼻毛通しコースの方が直登(危険コース・・・一回目の時は強者コース都と表示)の方が意外と楽ちんで登れました。
乗り鉄旅も楽しいでしょうね。
お疲れ様でした。
結構危ないとこなんだな〜と思ったら
6月にsatfourさまが北壁ルートを回避してピストンされたお山ですか
ヒメサユリ ばっかりに気を取られてましたが
マッターホルン とはえげつないとこのようですね〜
PS しっかし、龍飛埼日帰りの翌日に福島のマッターホルンですか
JRに表彰されますよ〜 電車内か駅にお住まいになった方がいいのでは?
先月登った編笠山・権現岳にもヘルメットを忍ばせていたのですが、そんなにハイカーが多くかなったので貰い事故もあるまいと、結局、使う場面はありませんでした。
今回は「ほぼ垂直に近い」と聞いただけで「持つべき・被るべき」との構図が出来上がり、誰にも遇いそうになかったのですが、下までは被って行くことにしました。
結局、道路歩き中も被ったままままで、ひとっぷろまち湯の受付で脱ぎました。
蒲生岳の南側(今回の登りコース)にもヒメサユリは咲くそうですよ。
もっともあまり愛でている余裕はないと思いますが…。
JRに表彰されるのではなく、策略に踊らされていると行った方が正しいでしょう。
今夏は青春18きっぷや東日本フリーパスなどを使う機会がなかったので、その反動です
隊長
yamabeeryuさん、こんにちは
只見線の車窓からの景色、
素晴らしかったのだろうと想像します。
「旅」を堪能されたのではないでしょうか
蒲生岳、鋭鋒がカッコイイですよね。
しかも、北壁を下りましたか!
危険なところと聞いていたので私は
回避してしまいましたが。
怖くなかったですか?
ヒメサユリの頃に会津朝日岳とセットで登られていますよね。
南側の分岐点の先は「直登コース=あぶないコース」を辿られており、どんな風に危なかったのか???と気になります。
でもその両コースの合流地点が今になってもどこだったのか分かりません。
北壁を下るのはやや躊躇しましたが、危険度4ではなく3だったので決行しました。
確かにほぼ垂直の崖下りでしたが、幅が狭かったこともあり、高所感(=恐怖心)が薄かったように思います。
また足場がそれなりにあったので宙づりになるかも…と思うこともなかったです。
妙義山(丁須の頭)付近の岩場はもっと幅が広くて長かったので、もう少し怖かったです。
但し、その時は斜面が少し凍結していたことも影響していました。
只見線…いわゆる「秘境駅」候補がたくさんありました。
会津盆地に出た途端に風景が一変して長閑な田園風景になったのにも驚きました。
隊長
半袖隊長、こんにちわ。
最近、段々ハードだったり、超マイナー(失礼!)なとこ行ってますね。
次は何処に行くんだろうと楽しみに覗いてますが、今回は一枚の写真に激しく反応。会津若松駅前は、ホントに駅前なんですよね。私は二年くらい行けてませんが、小一時間の待時間で行ってこれたのなら、空いていた?福島の二郎、野猿街道で修行した店主の店ですが、昔の三田と比べて如何でした?
会津若松駅周辺をあてどもなく徘徊する積りでやや寂れた入ったら、いきなりあの派手な看板が目に入りました。
店の前には行列もなく、店内を覗くと空席もあります。
こりゃ食べるしかないでしょ!!!と入店しましたが、久しぶり故、券売機の前でどれにしようか迷ってしまいました。
しかし5分後ぐらいにふと後ろを見たら、席待ち・入店待ち客がいたので、ホントにタイミングがよかったようです。
三田本店で食べた「大Wマシマシ」の苦しさを忘れることはないので、控えめに「小ラーメン」にしましたが、十分に宇治黄檗山萬福寺でした。
昔の三田本店で食べていたのは今から30年ぐらいまえのこと。
こんなに濃い味のラーメンが…と最初は思っていましたが、慣れてしまうものですね。
次もマイナーな所を訪ねます。
観光地としては超・有名ですが…。
隊長
本題に入る前に…烏帽子岳であの川内優輝選手に遭遇されたとか
トレラン修行(高地修行)に来られていたのでしょうか?
さて写真だとなぜだか平べったく写ってしまうのですが、実物母恋しみちスクッと切り立つ締まった山容でした。
山頂の写真付き山座同定パネルは、やや日に焼けて(特に四隅)、見づらくなっていました。
そうそう何度も取り換える訳には行きませんから、もう少し今のままで長持ちさせるのだろうと思います。
分岐点では直登の方が当然危険だと思っていたので、迷うことなく、ガイド本通りに鼻毛通しコースを選択しました。
意外にそうでもないのですね。
横への移動(トラバース)の方が危険・怖いってことはよくありますね。
隊長
yamabeeryu さん 今晩は。
山内選手とは込み入った話はしていません、一言三言なので詳しくは解かりませんが、もうじき大会に出るとのことでしたのでマラソンの練習だと思います、これほどの選手でも登ってきたときには顔は汗でびっしょりでしたよ、凡人と変わりないと思いましたね、しかしマラソン選手特有にに痩せていますよ。
コロナ禍のため各種マラソン大会は中止を余儀なくされ、プロランナーも大変ですよね。
そう言えば、岩手・北上近くの低山を歩いた時、「有森ロード」と名付けられた道がありました。
五輪メダリストの有森裕子さんが現役時代にトレーニングに励んだ道だそうです。
やはり勾配のある道を走るのは運動効果が得られるんでしょうね。
拙者はまったく走る気にはなりませんが…
隊長
yamabeeryuさん、こんにちは
連日の鉄道旅お疲れ様です
それにしても、やはり新幹線はすごい!!
日帰りでかなり遠いところまで出かけることができますね。
いえ、もちろん誰でもマネはできませんが
日頃からいろんなコースを想定しておかないといけませんね。
ヘルメット装着のマッターホルン北壁
無事に下山されてよかったです。
いつもは普通列車のんびり旅では那須や谷川、妙義、八ヶ岳辺りが日帰り限度ですが、新幹線を利用すると「もっと遠くに、もっと内陸に」行くことが出来ますね。
駅から登山できる山であれば「最高です」
でも下山後に何もない場合が大半なので、それがちょいと残念です。
赤ヘルは購入後にまだ一回しか使用しておらず、宝の持ち腐れ状態。
もっとも「ヘルメットを被っていてよかったね」…なんて状況には遭遇したくはありません。
今回は下山後の道路歩きでも、クルマから目立つかも…と思って被ったままでした。
そうそう…下山後に拙者が歩いたのは「沼田街道」でした。
只見から国道289号線に分岐して桧枝岐・尾瀬沼・沼田に至ります。
隊長
こんばんは😄
今回は低山ながらガチな山行きでしたね。
あの山はまだ登ってませんが正にミニマッターホルンのようですね。
レコにも何度かアップされて食指をそそられてますが、ちと遠いです(^_^*)
高校時代、電気科の研修で田子倉発電所の見学に行きましたが、郡山市からも大分遠かった記憶があります。
蒲生岳の記憶は全くありません。多分バスの中で爆睡してたと思います。
東京からあそこまで電車や公共交通機関で天晴れというか、強い信念を感じます。
とても真似が出来ません(^_^*)
何か次のレコに期待が膨らみます。
蒲生岳は会津蒲生駅で降りたらすぐに登山口があるので有難い山です。
新幹線で遠くまで行っても、また更にバス移動などがあると、実際に歩く時間が削られてしまいますからね。
田子倉ダムは浅草岳の南側にありますね。
只見線に乗車していても、田子倉湖付近では長いトンネルになっているので、途中の短い一ヶ所を除けば、眼にすることは出来ません。
またその昔に浅草岳に登ったことがありますが、蒲生岳については全く意識していませんでした。
次回作は、1号隊員の温泉慰安旅行ですので、ヤマレコではなくほぼ観光レコになります
隊長
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