笠ヶ岳・抜戸岳 笠新道〜 ピストン


- GPS
- 11:12
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 2,063m
- 下り
- 2,046m
コースタイム
- 山行
- 9:14
- 休憩
- 1:54
- 合計
- 11:08
3:46 駐車場到着 9℃
4:04 双六岳・笠ヶ岳登山口出発
4:46 笠新道登山口到着
4:49 笠新道登山口出発
7:15 杓子平到着
7:25 杓子平出発
8:37 笠新道分岐到着
9:07 抜戸岩到着
9:37 笠ヶ岳山荘到着
9:45 笠ヶ岳山荘出発
10:04 笠ヶ岳山頂到着
10:27 笠ヶ岳山頂出発
10:39 笠ヶ岳山荘到着
10:41 笠ヶ岳山荘出発
11:00 抜戸岩到着
11:29 笠新道分岐到着
11:33 抜戸岳分岐到着
11:38 抜戸岳山頂到着
12:32 抜戸岳山頂出発
13:16 杓子平到着
13:17 杓子平出発
14:38 笠新道登山口到着
15:16 双六岳・笠ヶ岳登山口到着
平面距離 19.6km
沿面距離 20.5km
記録時間 11:12:33
最低高度 1,130m
最高高度 2,896m
累計高度(+) 2,161m
累計高度(-) 2,162m
平均速度 1.8km/h
最高速度 8km/h
登り歩行時間
双六岳・笠ヶ岳登山口〜笠新道登山口:42分 4:04〜4:46(休憩なし)
笠新道登山口〜杓子平:2時間26分 4:49〜7:15(休憩なし)
杓子平〜笠新道分岐:1時間12分 7:25〜8:37(休憩なし)
笠新道分岐〜笠ヶ岳山頂:1時間17分 8:37〜10:04(10分の休憩を含む)
下り歩行時間
笠ヶ岳山頂〜抜戸岳山頂:1時間8分 10:27〜11:38(3分の休憩を含む)
抜戸岳山頂〜杓子平:44分 12:32〜13:16(休憩なし)
杓子平〜笠新道登山口:1時間21分 13:17〜14:38(休憩なし)
笠新道登山口〜双六岳・笠ヶ岳登山口:38分 14:38〜15:16(休憩なし)
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所なし |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
|
---|
感想
年初に笠ヶ岳に連れて行ってほしいと飛騨の山友さんにお願いして、6月から秋に笠ヶ岳を目指すことを目標に体力向上を図って来た。
急登を意識して七倉岳に行ってみたり、長距離を意識して常念岳から蝶ヶ岳を周回したりもしてみた。
しかし、最も不安のある笠新道の下見は叶わなかったし、より長距離の鹿島槍ヶ岳にも行けなかった。
ただし、常念岳から蝶ヶ岳の周回では精神的にはつらかったが、コースタイムは昨年と比べて随分と良くなっていた。
山のグレーディングでは扇沢からの鹿島槍ヶ岳が6Bで、これ以上の体力度を必要とする山に日帰り山行したことがない。
笠新道での笠ヶ岳は6C、笠新道と小池新道での笠ヶ岳は7Cとなり、未知の世界だ。
先週までより天候が安定して来たので、いよいよワンデイ笠ヶ岳山行を決行することにした。
笠新道を登って弓折岳、鏡平を経由して小池新道を下山する7Cランクの山行を予定し、当日の体調を見て笠新道のピストンにエスケープすることにした。
登山口に登山届を提出して、ヘッドライトを頼りに林道を進む。
笠新道登山口まではほぼ予定通りの時間で到着。
行動食をお腹に入れて、いよいよ問題の笠新道に入る。
急な斜面に九十九折となった登山道があり、急登ではあるが大きな段差等はなく順調に進むが、1度体のバランスを崩して左側の斜面を滑り落ちてしまった。
地面の岩か崩落防止で設置された丸太につかまろうとしたが、つかめず2m程滑り生えている小さな木につかまって止まり、登山道に這い上がった。
急登はまだ始まったばかり、気合を入れなおす。
途中から笹原となり、少し景色が見えだした。足元は笹に覆われて岩等が見えないので注意しながら歩く。
穂高連峰や槍ヶ岳が見えだして気分は良いが、杓子平がどのあたりにあるのか分からないし、急登もまだまだ続く様子だ。
時々足を止めて写真を撮りながら進み、ようやく杓子平に到着した。
杓子平は槍、穂高連峰の見える斜面から西に少し下った位置にあった。
あー、写真で見たことのある景色だ。カール状の地形が広がっていて、紅葉も少し見られる。
そして、笠ヶ岳が見える。
気持ちの良い場所だが、ここでのんびりしていることは出来ない。稜線はまだまだ上にある。
杓子平を右に巻いて、再び急登が始まった。
景色も気分も良いがやはりきついので、時々足を止めて振り返りながら稜線を目指して進む。
稜線に到着すると山友さんがベニバナイチゴの実を集めて迎えてくれた。
稜線に出ると、黒部五郎岳や奥に薬師岳、そしてきれいな稜線に続く笠ヶ岳が見えた。
稜線上の登山道は少しのアップダウンを繰り返し、抜戸岩に到着。
抜戸岳とはずいぶんと離れている。
抜戸岩を抜けて少し進むと笠ヶ岳山頂付近にもガス湧き始めた。
山友さんから「急ぎましょう」と言われたが、少しでも登りになるとぐっとペースが落ちてしまう。お腹も鳴りだした。山友さんとの距離がどんどん長くなるがついて行けない。
笠ヶ岳山荘までは登りが続くので栄養ゼリーを口にしてから進むが、止まっている間にパスして行った方とも徐々に離れて行く。
ようやく笠ヶ岳山荘に到着したが、誰も居ない。皆さんここでは止まらずに一気に山頂を目指しているようだ。
しかし、お腹が空いて無理。笠ヶ岳山荘の端にザックを降ろして、パーカーを羽織り山頂を見ながらおにぎりをほおばる。
山荘手前の登りで荷物が重いと感じていたので、カメラを持ちザックを笠ヶ岳山荘脇にデポして山頂を目指すことにした。いつもはザックを置いて行くことはないが、今日ばかりはズルをさせてもらうことにした。
ザックを背負っていなくても登るペースはさっぱり上がらず、ようやく山頂に到着と思ったら西側はガスで真っ白になってしまった。
ここには我々を含めても10名程しかいない。笠ヶ岳山荘が営業していないこの状態では誰でも来られるわけではない様子が感じられる。
でもそこは山頂ではなく、山友さんに導かれて道標のある山頂に移動。
ガスは多くてあまり眺望はないが、達成感は十分。
写真を撮りながら山頂を楽しんでいるとガスは目まぐるしく変化し、新穂高、高山・飛騨方面、クリヤ谷へのルートや登って来た稜線も、360度景色を見ることが出来た。
当初の弓折岳、鏡平を経由して小池新道を下山するルートにするか、笠新道のピストンにするかは自分の体調と天気次第ということで、抜戸岳山頂まで行ってから決めることにして笠ヶ岳山頂から下山することにした。
下山中、登って来られる方と何人もすれ違った。そのほとんどはソロで同年代から上の方も多いように思える。
十分に休憩をとったが、少しの登り返しでもペースが落ちてしまう状態は変わらない。
弓折岳まではいくつかの登り返しは避けられない。
自身は最後の登り返しと思って抜戸岳分岐から抜戸岳山頂に到着した。
ガスは相変わらず目まぐるしく変化しているが、槍穂高方面の視界も悪くはない。
抜戸岳山頂でゆっくりと昼食をとり、写真撮影をしてから笠新道を下山することになった。
体力的に無理があったことと、朝の笠新道の登り時点で右アキレス腱の付け根辺りに靴擦れがあり、これ以上の長い距離の歩行はきついと思っていた。
きつそうな山行ではトラブルにならないよう以前から使用している登山靴を使って来たが、今回下山時に足の指先に痛みのある新しい方の靴を使用してしまった。最近の4回ほどの山行で問題が無かったため、十分に慣れて問題ないと判断したからだ。
靴擦れは慣らしで改善され、もう幾度も使用しているが、足の幅が合っていないようだ。
抜戸岳山頂からパーカーを着たまま下って来たが、暑くなり杓子平の手前で脱いで半袖Tシャツにした。
笠新道は岩の上を歩くことが多く滑ると危険だが、どの岩もしっかりグリップされ滑ることなく歩くことが出来た。
雨等で濡れていた場合には、より慎重に遅いペースでしか歩くことが出来ないと思われる。
標高毎に表示板があるので、山友さんが○○mと教えてくれる。
単調な九十九折ではあるが高度をどんどん下げていくので、笠新道登山口への到着は早く感じた。
下りでも発汗量はとても多く、帽子全体が濡れてひさしからしずくが落ちてくる程だった。
ここまで来れば後は林道のなだらかな下りのみ。
林道歩きは涼しく、濡れたTシャツが冷えて寒くなったので途中で風よけを羽織った。
余裕のない山行ではあったが、無事下山することが出来きて良かった。
すべては飛騨の山友さんのおかげで、感謝の念がつきない。
そして、改めて笠ヶ岳の大変さを実感した。
1年後に再び笠ヶ岳を訪れて弓折岳、鏡平経由で下山することを目標に体作りをしていきたい。
帰宅後は腰回りと靴擦れしていない左足のアキレス腱にも少し痛みがあった。まだまだ筋力が足りないようだ。
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