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Yamareco

記録ID: 2643819
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白山

ショウガ山(三角点確認)

2012年09月22日(土) [日帰り]
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komaQ-kako その他1人
GPS
--:--
距離
6.4km
登り
661m
下り
661m

コースタイム

日帰り
山行
11:22
休憩
0:12
合計
11:34
5:46
141
スタート地点(荒谷沿い林道最南端ヘアピン)
8:07
0:00
212
沢から尾根取り付き
11:39
109
前衛ピーク北側鞍部
13:28
13:40
156
ショウガ山山頂
16:16
0:00
64
尾根から沢へ
17:20
ゴール地点(荒谷沿い林道最南端ヘアピン)
実際はもう少し休憩しています。
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2012年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
荒谷に沿った林道の最南端のヘアピンカーブまで裏技で
コース状況/
危険箇所等
道はありません。
ルート図は手書きです(当時はGPSを所持していません)。
標高1047m二又の左又入口の大滝(人物は薮師匠M氏)。
標高1047m二又の左又入口の大滝(人物は薮師匠M氏)。
ゴルジュ様箇所もあり。
ゴルジュ様箇所もあり。
前衛ピークの鞍部からの登り。
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前衛ピークの鞍部からの登り。
ショウガ山近づく(前衛ピーク過ぎより)。
ショウガ山近づく(前衛ピーク過ぎより)。
ショウガ山山頂の様子。
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ショウガ山山頂の様子。
三等三角点の点名・釜床(いつもの赤い鈴を置いて撮影)。隣に主三角点(覆われていた苔をめくって撮影)。
三等三角点の点名・釜床(いつもの赤い鈴を置いて撮影)。隣に主三角点(覆われていた苔をめくって撮影)。
山頂から大笠(左)と笈(右)。
山頂から大笠(左)と笈(右)。

感想

薮師匠のM氏とともにショウガ山リベンジ。6日前の2012年9月16日に西側からほぼ山頂まで到達するも三角点を確認できずにいた(レコあり=記録ID 2645039)。

05:46【標高1060m 荒谷沿い林道最南端ヘアピン発】
 軽登山靴を持参し沢靴でスタートする.林道下に沢音がしており,すぐに沢まで下ってもよいが,地形図の破線と思われる踏み跡がうすくありこれをたどる.が.すぐに不明瞭となり,枯れ沢→破線が横切っている小沢と下って荒谷本流へ.
 上流へと沢を歩く.しばらく平凡だったが,標高点1047mの二又で向かって左の本流(左又)に大滝(高さ15mくらい?)が立ちはだかっている.向かって右の右又の遡行の記録は散見されるが,左又の記録はヒットしないようだ.大滝を向かって右(左岸)から高巻き再び沢へ戻る.小滝が3つほど現れるが,いずれも巻いていく.3つ目の滝の巻きではフックスロープもあった.さらに行くと小さなゴルジュのような所もあるが問題なく進める.
 河原が広くなったと思うとそこは標高点1174mの二又.向かって左(左又)を進むが水流がなく枯れ沢となっている.このまま行けばよいと思っていたが,ほどなく枯れ滝が現れる.標高1200mあたりか.これを越してさらに沢をつめていって標高点1494mを目指してもよいが,いくつ枯れ滝があるかわからないし,その都度巻くのも面倒だ,ということでここから右手斜面に取り付き,標高点1494m北の標高1470mツインピークの北コブから北にのびる尾根を目指すことにする.枯れ滝から右斜面を登ると,そこにV字型の大きなブナの木があった.

08:07【標高1220mくらい 標高点1494m北尾根取り付き発】
 ここで沢靴をデポし軽登山靴へ足回りを変える.比較的やぶのうすい斜面を登っていく.登ると植林かと思うような箇所がわずかにあり,これを過ぎると薮が濃くなってくる.帰りのためにしるし(環境に配慮した素材)をこまめにつけていく.標高1470mツインピーク北コブから南下するが,稜線真上は薮が濃く,やや東側を巻くような感じで進む.それでも寝た枝のうっとうしい藪だ.
 所々にぶなの大きな木やスギ?ヒノキ?の大きな木がある.樹間からショウガ山と東北東1600m前衛ピークが垣間見える.時折稜線上のコブから眺めるが徐々に前衛ピークが近づいてくる.藪はあいかわらず濃い.何とか前衛ピーク北側鞍部まで到着.結局ツインピーク北コブからこの鞍部までかなり濃い藪が続いていた.

11:39【標高1480m ショウガ山東北東標高1600m前衛ピーク北側の鞍部】
 前衛ピークへと登り出す.藪だが普通に前進できる.ほどなくカモシカの足跡の残るケモノ道が現れ,ありがたくこれを利用させていただく.快適だ.上部にかかるとこれも不明瞭となり,再び藪をかき分け進む.高みで灌木に登ってみると,目指すショウガ山を確認.等高線1620mの北端に肩の様な箇所があり,そこから左奥に本峰が見える.
 前衛からいったん1580m鞍部へと下る.先日のような藪を予想していたが,それに反して歩いていける藪である.空中遊泳は不要.鞍部には3畳くらいの草地があり,藪の中のオアシスのようなところであった.写真を撮り忘れたがリンドウも咲いていた.のんびりしたいが先を急ぐ.
 まずは肩への登り.同じような藪.肩で本峰ピークを確認し,左へと進路を変える.先日の藪とは大違い.最後の登りをこなすと高みが見えた.4.5畳くらいの開けた狭い空間.まわりも灌木がわずか.いよいよ念願の山頂に到着.

13:28〜13:40【標高1623.5m ショウガ山山頂】
 山頂手前に15cmくらいの板があったが字は消えていた.山頂には人の訪れた痕跡は皆無.笹の中に三等三角点の点名・釜床が鎮座している.保護石は1つのよう.その横に厚く苔に覆われたあたかも三角点が横に倒れた様な長方形のものがある.そっと苔をめくってみるとそれは石で,その表面には「主三角点」の文字があった.長らく人目に触れることはなかったのだろう.めくった苔はふたたび元に戻しておく.
 背丈よりやや高い木がわずかにある程度でなかなかの眺めである.目立つのは何と言っても白山方面だが,残念ながら主峰群は見えず,先ほどまで見えていた四塚山もすでに雲の中だ.白山の左手には笈ヶ岳と大笠山が並ぶ.白山の右手には三方谷をはさんだ対岸の標高点1609mが目立つ.さらに右には赤兎山,大長山,経ヶ岳も見える.
 今日は帰りの疲労時にも悩むことなく帰ることができるように,沢靴をデポしてから山頂までこまめにしるしをつけてきた.これをたどってひたすら戻る.前衛ピークとの鞍部まであっという間で,前衛ピークへの登り返しもたいしたことない.振り返るとショウガ山が名残惜しく見える.
 前衛ピークからもしるしに従ってどんどん下る.ケモノ道は下りでも楽チンだ.前衛北の鞍部まで下ると,ここからツインピーク北コブまでがあまり時間短縮のできない水平移動.それでも気が楽なのか,行きよりもよい感じ.ツインピーク北コブから北尾根を下り,末端に出る前に右手斜面を下るとV字ブナが見えて来た.帰路はしるしのおかげで予想以上に早い.

16:16【標高1220mくらい 標高点1494m北尾根取り付き】
 デポしてあった沢靴に履きかえる.沢まで下り,枯れ沢を下っていく.すぐに標高点1174mの二又.ここから流れのある沢を下っていく.パラパラと雨が降って来た.沢の中なので本降りにならねばよいが.M氏はスタスタと下っていき,ついていくのがやっとだ.巻きも問題なく下れる.あっという間に最後の大滝の上部.ここの巻きを慎重にこなすと標高点1047m二又.雨は本降りにならずにすんだ.よかった.
 わずかに下ると右に行きに下った小沢がある.ここから行きと同じように小沢を登ってトラバースぎみにうすい踏み跡を伝っていってもよいが,もう少し沢を下ることとした.下るとほどなく滝の上部に出るが,幸いなことにこの右側斜面の上に林道の側壁のコンクリートが見えている.斜面を少しのぼり,コンクリートのへりから林道に復帰.踏み跡をたどるよりはるかに楽でした.着いた林道はまさにヘアピンの所.ドンピシャです.

17:20【標高1060m 荒谷沿い林道最南端ヘアピン発】
 予想以上に帰りは早かった.こまめにつけたしるしもあるが,M氏の的確なルート判断と意識的にペースをあげたのもあるだろう.特に沢の下りは早かった.山頂に着いたのが13時を過ぎており,今日もビバークか,と一瞬頭をよぎったが明るいうちに戻ってくることができてよかった.
 2週続けて無積雪期のショウガ山に入るなんておバカもよいところだが,ピークを踏んで石を確認できたことは望外の喜びだ.苔に覆われた主三角点も予想外だった.M氏に感謝です.次は積雪期(残雪期)に来てみたいですね.

注意:今回のコースは登山道がありません.距離が長いうえ,密藪もあり,道迷いの危険がとても高いです.本報告はこのルートを推奨するコースガイドではありません.

(2020年10月13日にアップロードしました。当時公開していたホームページ(閉鎖)からの抜粋です。)

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