御池岳テント泊「ホワイトアウトと快晴のテーブルランド」
- GPS
- 32:00
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,161m
- 下り
- 1,157m
コースタイム
08:30 R306ゲート
09:05 鞍掛橋
10:00 尾根取り付き 10:10
11:45 県境尾根
12:15 鈴北岳
12:30 元池分岐(昼食)12:50
14:03 <御池岳> 14:15
15:25 東ボタンブチのテント場
【2日目】
07:30 朝の散歩・奥の平 08:05
08:45 テント場(朝食・撤収)10:10
10:58 ボタンブチ 11:18
11:30 奥の平(昼食)12:45
12:55 御池岳
13:25 鈴北岳 13:35
15:25 R306ゲート
天候 | 1日目 ガス 2日目 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
3年連続、今年も御池岳テント泊へ。
【R306〜尾根取り付き】
国道通行止めゲート。
道路は積雪10〜20cmで車の轍があり、まだ先へ進入できそう。
でも、途中でスタックしたら登山どころではない。
距離はあるけど、ここに駐車して歩く。
轍があるので歩きやすい。
サクサク進み35分で鞍掛橋に到着。
スノーシューを装着するが・・・トラブル発生。
かかと部分のゴムベルトが半分切れかけている。
このままだと確実に切れる。
スノーシューなしでは御池岳は不可能。
持っていた結束バンドで固定。
処置完了!
御池谷は倒木が多く荒れている。
ルート取りに右往左往・・・。
ここで時間がかかり尾根取り付きに到着。
【尾根取り付き〜鈴北岳】
期待はしてないけど、トレースはない。
急斜面をモクモクと登る。
今日は雪が深くないのでまだマシ。
2度3度と踏み固めることなく、ワンステップで登れる。
それでも急な箇所は木々を掴みながら体を引き上げる。
1時間半ほどで県境尾根に到着。
尾根に出た途端、強い風とガス。
霧氷の欠片が飛んでくる尾根道。
登る先は全く見通せない。。。
エビの尻尾も育っていてサイズが大きい。
でも周りが真っ白なので見応えはない。
【鈴北岳〜御池岳】
鈴北岳の山頂はさらに風が強く寒い。
こんな場所でじっとしていられない。
テーブルランドに進みたいがホワイトアウト状態・・・真っ白・・・。
この先に進入するのはなかなか勇気がいる。
大体の方向は分かるので、とりあえず元池分岐を目指して下る。
慎重に進んでいると突然目の前に標柱。
「元池分岐」ちょっと一安心。
現在地がはっきりしているので、昼食でおにぎり2個。
この先は雪原で、木々がないので全くの真っ白。
上下の感覚がおかしくなる。
少しでも視界が晴れて周囲が見えるまで待つことに。
一瞬ガスが薄くなり進む方向が判断できた。
夕日のテラスがあるテーブルランドの縁を目指す。
地形図を見てコンパスで進むが、周りの地形が全く見えない・・・。
過去の経験と記憶を頼りに進むと、小高い丘。
夕日のテラスに辿り着いた。
ほっとひと安心。
ガスがなければ、御池岳とボタンブチが見えるが・・・10mほど先しか見えない。
ここからはテーブルランドの縁沿いに歩けば確実。
見覚えのある風景が次々現れて、緊張が解ける。
縁から尾根に乗り、歩き続けると山頂に到着。
なんとかホワイトアウト状態のテーブルランドを抜けた。
【御池岳〜東ボタンブチ・テント場】
山頂に居ると一瞬晴れ間が。
予報通り天気は回復してると信じて前進。
晴れ間も多くなり、霧氷が輝く。
奥の平はさすがに風が強い。
エビの尻尾も大きい。
ガスも薄くなり遠くまで見通せる。
去年のテント場、東ボタンブチを目指す。
登り返さないよう、テーブルランドの複雑な地形を縫うように進む。
テント場到着。
風の通り道、東ボタンブチは雪煙が舞う。
たまに藤原岳が見える。
【東ボタンブチ・テント場】
風が防げる丘の裏側、去年のテント場でも風が吹いている。
でも他は風が吹き荒れているので、ここしかない。
風に苦戦して、時間がかかったが設置完了。
一旦テントに入って落ち着くが、風できしむテント。
夜中の強風に耐えられるように、再度張り網を補強。
夕日を見るために散歩に行きたい・・・。
が、この風では出歩く気がしない。
テント場から夕焼け空を楽しむ。
【テント場〜朝の散歩】
風は夜中ずっと吹いていたがテントはドッシリしていた。
徒歩1分の東ボタンブチで御来光を見る。
高気圧ど真ん中のためか寒くない朝。
朝日が藤原岳付近から昇る。
昨日見えなかった、伊吹山と霊仙山が朱色に染まる。
風は全く無くなったが、霧氷達も無くなった・・・。
昨日からの強風で全部見事に飛ばされた様子。
朝の散歩に出発。奥の平へ。
大雪原に自分だけの足跡を付けるのが楽しい。
御池岳はこの広い雪原が最高に気持ちいい。
奥の平からは白山が朝日に輝いて絶景。
伊吹山・霊仙山も近く真っ白な姿。
エビの尻尾も多く残っている。
やっぱりガスで見るより、青空で眺めるのが美しい。
【テント場〜ボタンブチ〜御池岳】
テント撤収しテーブルランドを縁沿いにボタンブチへ。
鈴鹿の山々、比良山系の山々がハッキリと見える。
下界は霞が強くほとんど見えない。
のんびりブラブラ、写真を撮りながら雪原歩きを楽しむ。
ボタンブチから見る奥の平への雪原が最高。
毎年見る大雪原だけど、何度見ても飽きない景色。
再び奥の平へ登り昼飯のラーメン。
白山、北アルプス、御嶽山の絶景を眺めながらまったり。
太陽の日差しが暖かい。
誰も来ない静かな御池岳。
独り占めの絶景に大満足。
1時間半ものんびりしていた。
テント泊だからこそ過ごせるこの優雅な時間。
【御池岳〜下山】
山頂からは最短距離で鈴北岳へ。
真の池に下ると登り返しが大変なので途中から尾根沿いに。
元池分岐に合流。
ここで初めて自分以外の踏み跡発見。
山頂にはなかったので途中で諦めたか。
昨日はホワイトアウト状態の鈴北岳。
今日は360度の大パノラマ。
御池岳とテーブルランドを目に焼き付けて県境尾根を下る。
急斜面の尾根もスノーシューでスケート状態で滑り降りる。
御池谷でスノーシューを外して、最後は国道歩き。
道路の雪もかなり溶けている。
そして無事に下山完了。
今年も最高の御池岳でした。
---masa---さん おはようございます。
冬の御池テント泊、早朝のテーブルランド!
憧れです。
まだまだ、体力も技量も装備も何もかも足りないので、
---masa---さんのレコを楽しみに待っていました。
山を歩き始めた頃、単独で行動し、奥の平でガスに巻かれて、どきどきしてしまったこと。
山岳会の山行に一般参加して歩いたT字尾根。
こちらは、ベテランさんに囲まれて安心でしたが、
テーブルランドへの壁の上り下りを初体験。
足の運び方、置き方を考え直しました
churabanaには、まだまだ、遠い冬の御池岳ですが、
いつかは歩いて見たいと、
---masa---さんのレコで妄想をふくらませています 素晴らしいレコありがとうございます。
masaさん、こんちわ
結束バンドですかぁ? (カキカキ)
よく装備されてましたね
装備品リストに書いておきます
でわでわ
masaさん、おはようございます。
真冬の御池岳でテント泊。素晴らしい天気に恵まれて
一段と魅力的で憧れが増します。
30日は竜ヶ岳からの帰路で、すっきりと藤原岳が眺められました。テーブルランドにもいいタイミングで到着されましね。ホワイトアウトから一転して快晴の御池に。充分堪能された様子が伝わります。
いつかは歩けるように経験を積まなくちゃ・・・。
何ども見たい素晴らしいレコをありがとうございました。
初めての単独では無理なルートですね。
距離も長いです。
羨ましいです。
こんにちは。
僕も冬の御池岳に憧れて、過去に何度もチャレンジして失敗もしましたよ。
それが経験となって、テーブルランドの複雑な地形も覚えることができたと思います
でも、ホワイトアウトの御池岳は初めてだったので、やっぱり緊張しました
冬の御池岳は道のりが遠く、日帰りでは時間が足らないのでテント泊がおススメですね。
こんにちは。
テントのポールが折れた時のための補強用に何本か持ってました
こんな場面に役立つとは思ってませんでしたね。
連結させたりすれば、いろんなトラブルに対応できるかと。結束バンドは優れ物ですね
お久しぶりです。
鈴鹿山系のレコ、よく参考にさせてもらってます
冬の御池岳は運よく毎年快晴に恵まれます。ありがたいものです。
あの景色を見ないと冬が終われない気がして・・・。
竜ヶ岳は一際真っ白でキレイに見えてましたよ
まだ雪の時期に行けてないので、今年こそはチャレンジしたいです。
こんにちは。
まずは夏の無雪期に行かれた方がいいと思います。
無雪期でも、テーブルランドは鹿の獣道とかいろんな道に導かれてしまうので怖いですけど・・・。
夏でも素晴らしいですよ、御池岳は。
はじめまして
昨年 2月に 御池で すれ違った単独者です
これだけのガスのなかでも歩ける精神力には
恐れ入ります〜
困難が大きだけ 自然の景色に 感動ができますね!
今度 テント泊に挑戦します
日帰りでは 10数回登っていますが
初めてのテント泊
なにかご注意がありましたら ご教示願います
お久しぶりです。
また今年も行ってしまいました
冬の御池岳テーブルランドは何度来ても素晴らしい景色でした。
10数回行かれているなら、多少ガスっても地形は問題ない感じですよね。
あとはテント場の選定ではないでしょうか。
風を防げる場所を見極めるのが難しいかなと。
僕は御来光と夕日をすぐに見れるロケーションにこだわったので、あの場所でした。
丘の裏側だったので、風はバッチリ防げます。今回実証できましたし。
あとは素晴らしいテーブルランドに出会うために、高気圧が来るのひたすら待つだけですね
masaさん、こんばんは。
この翌日が・・・暖かい雨・・・
そしてその翌日・・・
我が家は何も出来ずに退却・・・
御池谷へのトレース・・・masaさんのでしたか!!
そのトレース頼りに御池谷詰めましたが、翌日に雪崩れてしまってデブリのたびに見失っては又探して・・・を繰り返してました
今シーズンはもう厳しそうですが、来年はテーブルランドでテン泊・・・やってみたいと思います
レコ見させていただきましたが、とんでもない雪の状態だったんですね。
天候次第でこうも変わるもんなんですね。
御池谷は確かに雪崩る箇所が数か所ありますね。
入ってすぐの場所が一番危険ですね。
まだまだ寒波さえ来ればチャンスはありますよ
僕もテーブルランド全面が霧氷景色となるチャンスをずっと狙ってます
私も今日発見しました。
素晴らしい写真の数々。
ぜひ冬のテーブルランド チャレンジしてみたいです。
御池谷から県境稜線へは何本か尾根が合うようですがmasaさんのルートがメジャーなんでしょうか?
地形図でみると471から直接南東へ取付くほうがいいように見れるのですが
そうなんです。471からも鉄塔巡視路があります。
何度か471から登ったことがありますが、雪が少ない時期なら手っ取り早い尾根です。上がった先の県境尾根も素晴らしいです
・・・でも雪が深くなると取り付きが急斜面でかなりキツイのです
鉄塔直下も急です。
なので最近は時間を掛ければ確実に登れる、今回の尾根からアタックするのが多いですね。
とは言え、こっちも急なので気合が必要ですが・・・。
雪が深い時で、取り付きから県境尾根まで2時間〜2時間半ほどかかります。
ぜひチャレンジしてください
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する