三国岳〜天狗岳 キノコ山行


- GPS
- 06:48
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 883m
- 下り
- 880m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
昨年はこのルート行くのが遅く11月中旬だったので今年は少し早めに行ってきました。ただ今年はキノコの生え方がちょっと遅いようです。ナメコもまだ気配すらありませんでした。
それにしてもこのルートは急登に激下りと距離は大したことないのですがとてもハードです。しかもルートロスしやすく注意が必要です。特に天狗岳から戻る際に最初に現れる小ピークの分岐を西南の尾根筋に間違って入ると急峻で谷筋に落ちますので注意が必要です。昨年はここでベテラン登山家の方が亡くなられたくらいです。
この一帯は携帯の電波も届きません。幸いアマチュア無線のAPRSは少し麓に届いたようです。
急登、激下りのルートではちょっとバランスを崩したり、躓いたりするとそのまま静かに滑落し、重い頭部が下になり頭蓋骨骨折か首の骨を折って即死あるいは脚の骨を追って動けないが連絡もできないということに陥ります。
即死の場合は本人は楽です。滑落の場合はアドレナリンが大量分泌されるため痛みはまったく感じません。ただ単独でこのようなルートで亡くなると、誰にも見つけてもらえないことが多く、稀にクマが餌として自分の巣に人間を運ぶこともあり、そうすると見つけようがありません。死亡認定までに7年を要し、それまでは単に行方不明者扱いになるだけです。すると遺族年金も生命保険も出なければ、住宅ローンあるいは家賃の支払いだけが残ります。ローンの団信も本人が死亡しない限りは動いてくれません。すると遺族には日々の生活費をどうするかという非常に難しい困難が待ち受けています。
また即死でない場合、下手に脚の骨を折って見つけてもらえない場合というのは本人にとっても地獄で、この寒さの中喉の渇きと空腹、野生動物との対面、怪我の部位の悪化と痛みに耐えなければなりません。これは雪山で吹雪いてホワイトアウトする地獄などの比ではないでしょう。
ということもあって私は、歩行中や山スキー中の転倒はタブーとして扱っています。もしちょっと躓いて転けたり、スリップして尻もちした、スキーで転倒した場合には自分のやっている山行のレベルを一歩軽くすべし、としています。なので以前白山御前峰の東側のカチカチの急斜面を滑って転倒してからは、硬い急斜面には入らないようにしています。またパーティーを組んだ時には必ず全員が視界に入るようメンバーのペースを合わせています。気がつけば誰かがいない・・・なんてことは恐ろしくてものすごく不安になるのです。
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