慌てる登山者は道に迷う、低山と言えども〜金ヶ岳〜釜伏山


- GPS
- 07:50
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 733m
- 下り
- 765m
コースタイム
7:21法善寺-金ヶ岳8:08(0:47)/[予定]7:59/[差]-0:09
8:08金ヶ岳-(ここでしばし彷徨う)-仙元峠9:44(1:36)/[予定]9:11/[差]-0:33
9:44仙元峠-塞神峠9:56(0:12)/[予定]9:23/[差]-0:33
9:56塞神峠-釜山神社10:35(0:39)/[予定]10:11/[差]-0:23
9:40釜山神社-釜伏山10:58(1:18)/[予定]11:04/[差]+0:06
11:06釜伏山-日本の里12:27(1:21)/[予定]12:16/[差]-0:11
13:10日本の里-(懲りずに道を間違う)-波久礼駅14:52(1:42)/[予定]14:58/[差]+0:06
天候 | 晴れ/時々曇り→わずかに雪がちらついた 風が強く、日差しのわりに寒かった |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【野上駅〜法善寺】 野上駅前に3、4台分の駐車場あり。1日300円。 駅の改札を出たら右手に進み、踏み切りを渡って直進。 橋を渡って少し行くと右手に法善寺がある。 【法善寺〜金ヶ岳】 薄暗い林の中を登る道で、オフロードを楽しむバイクが走ることがあるらしく、タイヤ痕があった(入口にはバイク進入禁止と掲示されている)。 轢かれないよう、エンジン音には注意しておいたほうがよい。 金ヶ岳付近は“展望良好”と山と高原地図には記載されているが、木々が繁っているので開放的な展望はない。 【金ヶ岳〜仙元峠】 御嶽大神から少し進んだところに地図にない分岐点があり、「岩根山・ 葉原峠」と「塞神峠・二十二夜堂」に別れる。 植平峠は「岩根山・ 葉原峠」方面へ。 「塞神峠・二十二夜堂」方面は登山道から降りて里に下る道。 hirohisaさんのレコで知ってたはずなのに間違えた……。 間違えて里に下ったあとのリカバリールートとして、舗装道がS字にカーブした先で左手に分け入る道がある。 仙元峠まで続いているが、人が通らないので荒れており、倒木等に注意がいる。 【仙元峠〜塞神峠】 残雪がある。滑るような状態ではなかったので、注意して歩けば問題はない。 【塞神峠〜釜山神社】 舗装道を歩く。ときどき車が通るので注意。 釜山神社手前で山道に入るが、入口の溝を渡るための板が斜めになっており、積雪時・雨天時には大変滑りやすい。 【釜山神社〜釜伏山】 岩場の急登がある。距離はそれほど長くはない。 【釜伏山〜日本の里】 山頂からの下りは岩場の急な斜面で、北側なので残雪もあり、注意が必要。 鎖があるものの、支柱が軒並み浸食されており、体重をかけると崩れる可能性が高い。 ロープもあるが、応急処置なのか、首の高さで登山道を横切っていたりして、逆に引っ掛からないように注意。 この日は風が強かったので特に注意が必要だった。 【日本の里〜波久礼駅】 姥宮神社脇から風のみち歩道に入る。 この道は沢沿いに下る道で、舗装道にぶつかったら、沢沿いの道標を探して“風のみち歩道入口”と書かれている箇所がルート。 沢を飛び石で渡る場面が何度かある。危険な川ではないが、滑らないよう注意。 風のみち歩道は高柿新橋という赤い橋が終点。 |
写真
感想
三連休最終日、急遽どこかに登ろうという話になった。
候補はもちろん日本百低山。
現在14山に登っているから、次で15山目。
近場で残っているのが奥武蔵方面の釜伏山と城峰だった。
思い立ったのが日曜の夜で、何分にもしっかりと計画を立てる時間がない。
奥武蔵マスター、hirohisaさんのレコで釜伏山があり、電車でアクセスできるから便利だろうと、計画を丸ごとパクらせていただくことにした。
しっかりと書かれているレコなので、これでもう計画は万全、と安心したのが甘かった。
一番の失敗は地形図をきちんと持っていかなかったことだ。
いつもなら地図プリで印刷していくのに、今回は時間もないのでサボってしまったのだ。
おなじみの「山と高原地図」は持参したが、里山周辺の小さな分岐は載っていないし、細かな地形までは読み取れない。
金ヶ岳の先で、「山と高原地図」に載っていない分岐があることは、hirohisaさんのレコで把握していた。
ヤマレコの地図を眺めて、分岐が右にピークのある尾根上にあることもわかっていた。
にも関わらず、hirohisaさんと同じところで同じ間違いを仕出かす……。
せっかくhirohisaさんが載せてくれた情報を生かせず申し訳なくも思う。
低山であろうと、むしろ里山の道が入り組んでいる低山だからこそ、地形図は必携だ。
慌しい計画はやっぱりどこかでボロが出るものだ。
しっかりとルートを把握し、地形を把握していないと道に迷うことになる。
勘違いしたのは、道標を見て、植平峠付近の分岐だと思ってしまったためである。
道標の表記は、
「←岩根山・ 葉原峠」
と
「塞神峠・二十二夜堂→」
になっており、塞神峠方面は南方向、一見正しい方向のように見える。
hirohisaさんは歴戦の奥武蔵マスターなので、間違いにすぐ気付いて引き返したが、今回は(おかしい?)という勘が働かなかった。
シイタケ農家の人とすれ違い、里山の道を下っていく。
ようやく気付いたのは舗装道に出てしばらく歩き、目の前に歩くべき尾根が見えてきた頃である。
「これは間違えたなぁ。引き返そう」
「このまま進んでも行けるなら進めばいいじゃん」
と、もここは言うが、植平峠から仙元峠の間には古い道祖神があるらしく、それを見るのを楽しみにしていたので、引き返したかったのだ。
トコトコ戻る途中で、さっきすれ違ったシイタケ農家の人とまた出会った。
「あんれ〜、どうしたの?」
「いやぁ、道を間違えました(^^;」
と言って通り過ぎようとしたのだが、
「どこ行くのさ?」
「カマフセ山です」
「カマセ山かぇ〜、そんならこのまま進んでも行けるよ〜」
と、間違ったほうのルートを丁寧に教えてくれた。
「いや、植平峠のほうを回りたいんですが……」
「大丈夫だぇ、そんなにきつい道じゃねえから〜。S字カーブのとこを左だ〜」
「しかし、植平峠のほうからカマフセ山へ……」
「カマセ山だぁ、読み方もわからんで頼りねぇ〜、いいから行ってみ」
と、押し負ける。
親切に教えてくれたのを無視するのも忍びなく、已む無く道祖神は諦めた……。
そんなこんなで、もここの機嫌は最悪の状態に。
こうなると、することなすこと全部が癇に障るらしい(^^;
やたらと罵倒されるドM山行となってしまった。
いやぁ、まいったなぁ〜。どうせドMならキツイ山道のほうがマシだなぁ〜。
おそらく晴れ女・もここの機嫌が悪いせいだと思うが、釜伏山を過ぎた辺りから強風が吹き始め、雪がハラハラと舞ってきた。
昼食はグリーンカレーヌードルを作って食べる予定だったが、悪天候なので自炊はやめて日本の里の蕎麦屋に入った。
ここの蕎麦は良い。
しっかりしたコシがあって、ボリュームも満点。
その後は姥宮神社でカエルの使徒像を愛で、風のみち歩道で飛び石を踏みながらのんびりと波久礼駅を目指す。
(途中油断してまた道を間違える)
最後はベストタイミングで駅に到着し、待ち時間ゼロで電車に乗って帰ったが、何はともあれ準備の甘い山行は今後はすまいと、改めて思った。
Mizがあたしの手袋ぶっ壊したので怒りに身を委ねた暗黒面スタートを切りました。
その後も場所をきちんと把握してなくて迷うし…
これは自分もまかせっきりでついて行くだけなのも悪いのかなぁと。
自分でも地図読みと現在位置の把握をしっかりしないとと改めて思う。
計画のルートを変更して復路をと提案したら、引き返して計画通りに進めるというので
『歩き足りないから引き返すのもいいか』
とその案に従うも、ほだ木を運搬中の方に今来た方向へ戻るのが良いと言われまた引き返す事に…
『これって私が提案した復路へのコースじゃねぇの?無知な素人の意見より、地理に詳しい地元民の意見を聞きますよね。はいはい。』
と歩き出すも
『やっぱおかしくね?なんであのおじさんに言われた時に自分らは戻ってコースを正そうとしていると言わないの?CLとしておかしくね?』
普段ならやり過ごすところだけれど、このままこいつに従って歩いていっていいのか不安になってきたので
きちんと現在位置の把握と状況を見極めて欲しいむねを話した。
ケンカになってはいけないとMizは大人しく聞いているようだがうんともすんとも返事を返さないので、それもまたイラっと来たので自分で考えて歩くことにしました。
「枝があるから気をつけろ」
と、言われては一昨日人がいたの気づかなかったのに反省してしっかり周りみているから大丈夫だよと…何か言われる度にイライラ。
足場の悪い斜面を下りている時突風が吹いたので、足場の確保をしっかりして風をやり過ごしてからと動かないでいたら何か叫んでいるので何かあったのかとそちらを振り向いてもう一度聞き直すと
「風が強い時は止まれ」
って言わなきゃ止まってるんですけど、何か?
イライライライライラ…
しかし、イライラしている暇もないほど突風が何度もやってくるのでイライラもいつのまにか風に吹き飛ばされすっきり清清しい気持ちに。
昼食は山ごはんをしっかり準備して行ったのに、強風と雪で断念…
でもお蕎麦とおまけしてもらって芋の煮付けがとても美味しかったので良かった(*´∀`)ノ
途中にあったへんてこな家や怪しいパワースポットハイキングコースがとってもきになりましたが立ち入りは別な意味で危険かも〜
天然記念物のゴヨウツツジが咲く頃にまた登りたいけど
あの突風はちょっとごめんなさいです。
あと、麓のロウバイがとても可愛くて綺麗でした。
イライラしていた時間がもったいないけど、冒険心をくすぐられるワクワクな1日になりました。
あぁ〜楽しかったよ〜〜〜(*´∀`)♪
コメント
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Mizcreidさん、Mococoさん、こんばんは〜
なんか、Mococoさんがイラついてますけど〜
ま、いちゃついてるだけに見えますけど〜
今回は楽しみにしてるMococoさんのポーズも無くて寂しいなあ〜
意外にもセント先輩が貼り付けの腕上げてますから、このままじゃ負けまっせ〜
お二人の凄い行動力に脱毛、いや、脱帽です
道迷い山行と帰路の駅名とをかけたワケですね
山田く〜ん、座布団3枚持っトイレ〜
今週末も晴れるみたいですが、さぁどちらへ行かれるのでしょうか?
またニヤミスになりますかねぇ、ドキドキ&ワクワク
バグ仮面とゲッツ〜、またまた出ました
それにしても、私が大山で苦行している時にお二人は楽しそうでいいな〜
でも私は川口探検隊を見習って、まだ見ぬ未開の地を目指して今日もトレーニングに励みまっす
思い出すとまたイライラするんでこの山行は無かったことにしたいですよ
1人で山歩きできるよう頑張ろうと思った日でした。
今週末はMizが仕事らしいので1人でどっか行っちゃおうかなぁと1人で計画練り練り中です(*´∀`)ノ♪
どこ行こうかなぁ〜ん
道を教えてくれたしシイタケ業のおじさんもパグ面になってます。
大山も日本百低山の1つに入っていて何度か行こうかと計画リストに出ているのですが人気の神奈川方面の山は混んでいるのてはと…
それと神奈川方面は素敵なお山が沢山あるけれどうちからだとアクセスが大変で行きづらいのが残念なのです。
一体どんな苦行だったのだろぉ(´・ω・`)?
mizcreidさん、こんばんは
レコ、とても楽しく拝見させていただきました
道間違えの箇所、見事に私と同じですね
やっぱ、あの道標の右手に書かれている「植平」の記載が紛らわしい、ということなのでしょうね
でも、金ヶ岳〜植平峠の正ルートも、たいした見どころ・歩きどころはありませんでしたので、結果オーライではないかと
狼渕、私もなんだろ、と思ったのですが、結局、どの部分が狼渕なのか、よくわからなかったので、レコには書きませんでした
あと、風の道歩道の表示は、どうやら反対側から歩く人を意識して作られているようです
なので、入口は出口と読み替えていただければ
mizcreidさん、おはようございます。
結構イライラモードも含めた強風に晒された山行のようでしたがみどころ満載の、私にとってはニヤニヤルートのレコを拝見させて頂きました。
釜伏山の日本水、やっぱり立ち入り禁止のまんまなんですね、僕は通ってきちゃいましたねどね。
それにしてもシイタケおじさん、いい味出してますね、シイタケに匹敵するくらい
こんばんは〜
うーん、そうですねぇ〜
次回は手袋を壊さないようにして、しっかり準備して、もここに叱られないようにしないといけませんなぁ〜
せっかく山に行くんだから楽しく歩けないともったいないお化けが出ますからなぁ〜
>脱毛
なんで私が禿げちゃびんなことを知ってるの!?Σ( ̄д ̄;)
さ、さては見てましたね?
今週末は土曜日がお仕事なので山に行くとしたら日曜しかないのです〜
なんだかバタバタしててまだ未計画だなぁ〜
同じ失敗をしないようによく調べないといかんのだけども、どこかいいところがあるかどうか……
こんばんは〜
大山、って丹沢のですかねぇ
あそこの阿夫利神社に昨年末に獅子山ができて、それを見に行きたいと思ってはいるのですが、未だ実現できずです。
百低山をターゲットにしているのでいずれ行くとは思うんですけどねぇ〜
隊長によろしくです!
こんばんは、いらっしゃいませ〜
せっかくのhirohisaさんのレコを生かせなくてごめんなさい(><;
間違いやすい分岐があることは判ってはいたんです、判ってはいたんですが……
狼淵や風のみち歩道の駄洒落スポット、奥武蔵らしくて私は好きです。
観光スポットとして洗練されきれてない、あの垢抜けないうらぶれた感じ。
入口ばっかで出口がない道標なんかも、突っ込みの余地が残っている残念さ加減がまた愛しいのですよ〜
地元の人たちが、
「整備して観光客を呼ぶべ!」
みたいに盛り上がって、一生懸命看板立てたり道整備したり、
「ぶっとびいし、って名前がいいんでねか?」
とか知恵を絞って考えて……。
そんな想像をすると、なんともほんわかな気持ちになるのです。
高校の文化祭とかで、お粗末な出来でも感動する出し物があったりしますが、そんな感覚に似ています。
ほんと、癒される地域ですわ〜
こんばんは〜
日本水はどこかで安全に汲めるポイントもあるような話も聞くのですが、どこだったのかわかりませんでした。
仙元峠の辺りじゃないかと思うんですが……
シイタケのおっさんは親切で教えてくれたので悪くは言えません〜。
でもやっぱり読み方は「カマフセ」で正しいと思います
っていうか、あれが塞神の化身だったのか!?Σ( ̄д ̄;)
こんにちは。
釜伏ですが、毎日眺めてますけども、「かまふせ」と「かまっせ」の中間よりも「かまっせ」に近い感じの口調で読んでる気がします。
高齢の人は「かませ」なんではないですかね。
少し前のガイドブックや新ハイキング誌では「かませやま」とちゃんとルビがふってあります。
だんだん変わっていくのは仕方ないのかな。
風布とかも正確に読まれていないし、妙な地名や神社名がこの付近はあるので、一般的な読み方は通用しない気がします。
地元民ですら立ち寄りがたい例の山を見て、そう思いませんか?
こんにちは、興味深いコメントありがとうございます!
地元の人は確かにカマセ、カマッセと発音していると思います。
私の「カマフセが正しい」というのは断定的過ぎますね。
言葉足らずを補足しますが、
釜伏山の命名由来が、本当に、よく言われる“釜を伏せたような山”なのだとしたら、本来の名前はやはりカマフセでしょう。
それが長年の間に発音しやすく変化して、カマッセ、カマセになったのではないかと思います。
Kesamaruさんの仰有る通り、言葉は変化しますので、どちらが正しいというわけでもないのでしょう。
どちらも釜伏山のことだとわかるのが大事かと。
面白いと思ったのは、もしも元からの名前がカマセ、カマッセで、釜伏が当て字だったなら?
釜を伏せた山というのが後付けで、本当は違う命名由来があったのなら?
鎌背、窯瀬、噛ませ……いろんな想像が広がります。
葉原峠から行く道も、植平の集落から仙元峠に行く道も、どちらも面白い道なので決して失敗ではありません。
私は、両方歩きましたよ。
失敗なのは、岩根神社を経由して葉原峠に行くコースです。
これは車道歩きでつまらない。
道標と言えば、峠と集落が離れていることが多い。
植平集落と植平峠は全く違う。
他には、定峰峠と定峰集落は全く違う。
旧定峰峠には、定峰(集落方面)への道標がある。
知らない人は、定峰峠なのに定峰への道標が有り面食らう。
ところで、日本水には行かなかったのですか?
崩落の危険があるとロープが張ってあるが、皆が無視して通行しています。
私も行きましたが、崩落の危険があるのは道ではなくて、日本水頭上の大岩なんですよ。
去年の今頃に行った記録だったのですね、懐かしい。
荻根山は登った先で変な宗教に勧誘されるのではと・・・びびりネットで調べたのです。
以前はあんな感じではなくて普通のお山だったようですね。
ロッククライミングコースは難しいみたいな記述があったので行かれる時はお気をつけて。
注意書きがあるからには迂闊に入って何かあったら色々迷惑がかかるので
日本水には立ち寄りませんでした。
運悪く大岩が落ちてくるタイミングになっちゃったら
でも、日本水は七峰縦走の大会で寄居町の皆さんがやっている休憩所で振舞われていたので美味しく頂きました。
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