エキサイティング! 「芦安の氷瀑」
天候 | 2日間共に晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
・桃の木温泉先、上荒井沢の河原は、砂防ダム工事の大型トラックも出入りするので、駐車場所に配慮すること。 ・入浴:桃の木温泉(055−288−2306) |
写真
感想
・2月の「ミズキアイス」の目的は、落差の大きい氷瀑で各自の課題についてレベルアップすること。
・しばらく寒い日が続いたので、一縷の望みをもって、市川大門近くの「芦川氷瀑群」に行ってみることにした。
・もし、氷結状況が悪い時は、南アルプス市の「芦安の氷瀑群」に転戦する計画である。この二つ、名前が似ていて紛らわしい!
【2月16日】
・いつもの場所で仲間3人をピックアップし、中央高速で山梨県の市川大門へ。
・芦川の左岸、北面から流れ込む沢にいくつもの氷瀑が形成される。
・先ず、車道から見える、蛇沢にかかる「千波の滝」。氷結はしていたが、遠目にも岩が透けて見える。残念!
・次に、濁沢にかかる「雄滝」&「雌滝」の偵察。こちらも水しぶきをあげていて、ダメ。
・他の滝も氷結していないのは明らかになったが、せっかく来たので、次回のために横沢にかかる「神明ノ滝」も偵察しに。結構危ない急斜面のトラバースもあって取り付きまで時間がかかり、芦安に着くのが遅くなるので、手前で引き返す。
・南アルプス市の芦安の氷瀑に目標を変え、桃の木温泉先の上荒井沢の河床に、11時頃到着。先客があるようだ。
・4〜5回の渡渉を繰り返し、5つ目の堤防を越えると、対岸に「トリコルネ」の勇姿! 氷結状況もバッチリ!
・昨年も計画したが、2〜3日前の大雨で氷結が甘くなり断念したので、2度目の正直で登れることになる。
・誰も取り付いておらず、私たちで独り占め。
・60mロープを持ってきたので、1本で、一気に上まで、S氏がトップロープをかけに行く。
・2番手は、ミズキ。途中、メンバーのために、模擬リード練習のためのトップロープをセットするので、50mロープを引いていく。
・中程、左よりの氷面に、スクリューを3本うち、固定分散の支点を作って、50mロープをセット。そのまま、上まで登る。
・上部は傾斜がきついが、ぐんぐんと気持ちよく高度を稼げた。
・シマちゃんと、フクちゃんは、ゆるビレーで模擬リードの練習。氷面に作った支点なので、支点下1mぐらいの所で、降りるよう指示。
・片手で行う作業を繰り返し練習した。
・全員が、一通り終える頃、「カモシカルンゼ」から下りてきた先客の3人Pも、やってきて、ラインをシェアし合って、楽しむ。
・彼らが、「カモシカルンゼ」の4ピッチ目は氷が繋がっていないと、情報を入れてくれる。
・私たちは、今夜は幕営し、明日、「カモシカルンゼ」のマルチピッチだ。
・夕食は、キムチ鍋とリゾット。お腹いっぱい食べて、明日の英気を養う。
【2月17日】
・今朝も晴れ。気温は低いが、昨日のキムチ鍋のおかげで、あまり寒さを感じない。
・河原から50分ほどで「カモシカルンゼ」到着。
・先攻「S氏=フクちゃん」のパーティー。後攻は「ミズキ=シマちゃん」のコンビ。
・60mロープを持参したので、1&2ピッチ分を一気に登る。S氏が安定したクライミングで登り、フクちゃんがフォロー。
・落氷がひどいので、フクちゃんが1ピッチ目まで登り上げるのを待って、ミズキ、スタート。結構アイススクリューの入りも良い方で、7本で2ピッチ分を抜ける。
・支点を作り、シマちゃんに登ってくるようコール。先攻パーティーは3ピッチ目をフクちゃんがフォロー中。
・シマちゃんは、こんなに落差の大きい氷は初めてということで、消耗した様子で登りあげてきた。トップロープと違い、7本のアイススクリューを片手操作で回収しながら登ってくるのは、大変だったようだ
・3ピッチ目は、傾斜のゆるい8m位の氷で、その上はぐっと傾斜が落ちる。登攀距離も20m位なので、シマちゃんにリードを勧めてみる。やってみるとの前向きな返事。そう、来なくちゃ!
・少し休んで、シマちゃんリード。滝に3本のスクリューを決めて、無事登り上げた。シマちゃんのマルチアイスでのリードデビュー!
・さて、氷が繋がってないという4ピッチ目。下部はしっかり繋がっているが、落ち口から下3〜4mあたりまでは、岩肌が見えるすだれ状。とっても登れる状態では無い!
・S氏が、左のミックスライならやれそうだというので、最後まで登ることにする。
・外岩12をこなすS氏。最上部はロッククライミング!
・でも、アイゼンを履いたままだし、アックスを腰にぶら下げての窮屈なディエードルの攻略は、大変そう。それでも危なげなく登っていき、コール。
・2番手はフクちゃん。岩の所で、苦労していたが頑張って登り上げる。
・3番手はミズキ。腰のアックスやスクリューが邪魔で登りにくいことこの上なし。いつもながら、「こんな所、よくリード出来るなあ!」と感心しながら登る。手袋を外し、素手で冷たい岩を掴んで登ったので、最後の頃は指先の感覚が鈍くなった。
・シマちゃんも、頑張って登ってくる。
・女性3人が、次々と手袋を脱いで素手で登ってくるのを見て、S氏が大笑い。彼はもこもこ手袋のままで登ったのだが、‘あら10クライマー’達には、それは無理! でも、女性たちの健闘を褒めてくれた。
・対岸の山もせり上がり、ものすごい高度感だ。
・懸垂下降3回で地上へ降りる。
・4ピッチ目に、ミックスクライミングとロッククライミングが入り、ちょっとしたバリエーションルートをやった気分!
・充実感も達成感も最高!
「カモシカルンゼ」の抜け口の支点て、もしかしてシャンデリア状に刺したスクリュー1本ですか?
だとするとリードは勇気要りますね…
でも楽しそう。
今シーズンいろんなところにアイスやりに行きたかったけど、来シーズンまでお預けです…
kanemaru さん、お久しぶりです。
右足首の捻挫は、良くなりましたか? 直近の写真をみると、だいぶ色も薄くなってきたし、腫れも引いてきたように思えますか・・・・。
赤岳鉱泉のアイスコンペに出られなかったのは、返す返すも残念でしたね。kanemaruさんの活躍を期待していたのですが・・・。
これからのリハビリには、水中歩行が効果的ですよ。私も、退院後、週2回フィットネスクラブのプールに通い、ゆっくりと時間をかけ、足裏全体をプールの底につけて500m歩いています。まだ、山行後は膝が痛みますが、随分、回復しました。
「カモシカルンゼ」の最終落ち口に氷は無かった!
S氏がディエードルを登攀している写真の通り、垂直の氷の基部に1本スクリューを打ったのみ。後は、落ち口上の立木まで、ノーピンでした。S氏のフリークライミングの力量だからやれることで、前日のパーティーも、その日、後から来たパーティーも、3ピッチ目で降りています。もちろん、私達もS氏がやらなければ、そうしたでしょう。
怪我をすっかり直して、また、来季、機会を見てごいっしょに楽しみましょう。
mizuki
足の方は少しづつ(本当に少しづつですが…)回復しております。
でも今年いっぱいはもう絶望的みたいですので大人しく指と前腕だけ鍛えております。
探したら400円で利用できる区民プールがあったので今度行ってみます!
S氏すごいですね!
ジム再開できるようになったら是非一度練習させてください〜
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