点名・山目平(二等△1165.5m)(小松市)
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 746m
- 下り
- 726m
コースタイム
- 山行
- 9:25
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 10:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
林業用の作業道がわずかにありますが、山に道はありません。 コース図は手書きです。 |
写真
感想
石川県の三角点探訪で自分よりかなり先を進む「くろゆり」氏から三角点の点名・山目平へ挑戦のお誘いをもらった.
石川県には県境にあるものも含めて68の二等三角点があるはずだが,その中でけた外れに難度の高いのが,点名・山目平だ.不動の東の正横綱といったところか.何しろ道がないうえ,アプローチが遠い.どういうルートが良いかすら見当がつかない.
そういう状況ゆえ,石川県の二等三角点訪問を残り3つに控えた「くろゆり」氏からのお誘いであり,今回を逃せば今度があるかどうか...「くろゆり」氏は,場所が場所だけにまずは下見であわよくば三角点確認のつもりで,とのこと.一人ではまず行く気がおきない場所なので,ご一緒させていただくことにした.
某時【国道157号鴇ケ谷トンネル過ぎ】
鴇が谷大橋手前で右折するとすぐに砂利の林道になる.なかなかの林道だ.ダム湖にそって進むと,橋を渡る.左折する.さらにダム湖にそってさらに林道を進む.ダム湖が終わり川となって程なく下田原集落に到着.数軒の家はあるが冬は無人らしい.宮の向いに駐車する.
07:25【標高495m下田原集落(駐車)発】
集落の北はずれの林道に入る.当初は地形図の破線の谷に進むが,途中で反転して南下の後に西進.南下する頃には林道は痕跡程度となっていまう.あまり使われていないのだろう.どこまで行くのだろう.地形図の破線どおりに進むと考えていたのでちょっとおかしいか?まあ行けるところまで.と思ったら,標高570mくらいで谷に面してここで途切れていた.
踏み跡らしきものがあるのでそれに従って登る.途中杉植林があるのでその作業用のものか.薮もそんなに濃くはない.上方に稜線が見えてきた.徐々に近づいてくる.時刻不明.標高730m稜線着.
時刻不明【標高730m稜線発】
ここからはまずは稜線をたどって標高点1044mをめざす.稜線上にも踏み跡らしきものがある.しかしすぐの急な部分ではちょっと迷いかけて右から巻くようにした.その後も稜線を登っていく.このあたりでも杉の植林がされているようで踏み跡らしきものもある.それでも薮が濃くなってくる.途中でタラの木をけっこう見かけた.芽は完全に開いて大きくなっており残念.
どんどん登る.意外に上部まで植林されているようだ.標高点1044mのすぐ下まで続いていた.ここからは本格的な藪こぎだ.密薮ではなくまだ枯れ葉のじゅうたんという感じだが,雪の重みで曲がった木の幹や枝が行く手をさえぎりまくる.まずは市境の1030mコブを目指す.尾根が左右に広がった部で1030mコブに到着.10:13前後.標高1030mコブ(市境)着.ここで休憩.
10:30前後【標高1030mコブ(市境)発】
ここからしばらくは市境にのって西進し,標高点1156mを目指す.所々に市境を示す杭が見られる.何となく踏み跡もあるように見えるが,ここでも雪の重みで曲がった木の幹や枝が行く手をさえぎることが多い.右手下方には大田和谷が見えるがまだ雪もついているみたいだ.谷の向こうには点名・山目平のピークが見える.大田和谷をぐるっと回り込むことになるので行く手はまだ長い.
標高点1024m過ぎの右手の小沢にも残雪が目立つ.尾根を忠実にたどる.標高1100mあたりで右手に大田和谷の源頭があらわれる.ここも残雪が目立つ.標高点1156mまで行って北進する予定だったが,残雪をたどって標高点1156m北の標高1125m鞍部へショートカット.11:45前後.標高点1156m北の標高1125m鞍部着.
11:50前後【標高点1156m北の標高1125m鞍部発】
ここから北進し,(もう一つの)標高点1156mを目指す.踏み跡は全くなく,ここでも雪の重みで曲がった木の幹や枝が行く手をさえぎることが多い.ここからピークまでは地形も複雑なので要注意だ.両側の沢には残雪が目立つ.ここでも尾根を忠実にたどる.1140mコブを過ぎわずかに北西へ進むと標高点1156mコブ.
ここから進路を北北東に.あとは1150mコブをこえてピークへ向けて登るだけ.この辺りから尾根が広そうだが地形図どおりにコンパスを頼りに進む.「くろゆり」氏がGPSを持っているのも心強い.1150mコブを過ぎ,最後の登りになると,笹も目立ってくる.高みを目指して登っていく.いつもなら赤布とか白杭があるのだが...何も見えない.最高点付近に到着.この辺だが...あった!「くろゆり」氏と握手です.12:25.標高1165.5m点名・山目平着.
12:25〜13:00【標高1165.5m点名・山目平滞在】
早速記念写真.展望は全くなし.三角点は苔むしているが,堂々としているように見える.点の記では昭和53年(1976年)の現況報告で正常となっているので,ちょうど30年ぶりに現況が確認されたことになるのか?その間に訪れた人はいるのだろうか?今日のルートでは市境の杭の他に人の入った香りは全くしなかったが.休憩の後,早々に出発.まだまだ安心できない.帰りは行き以上にルートファインディングが難しい.下り過ぎての登り返しはキツイ.
13:00【標高1165.5m点名・山目平発】
来た道を引き返す.行きの痕跡はすでに消えているので,随所に途中目標点を設置し,こまめにコンパスで確認するようにした.もちろん「くろゆり」氏のGPSの助けも心強い.1150mコブをこえて,標高点1156mで今度は左へ曲がり少し南東進.1140mコブをこえて南進.1130m鞍部で見覚えのある大田和谷の源頭の残雪.帰りも標高点1156m(市境上)はよらずにショートカット(13:45頃).
ここからは尾根(市境)を忠実にもどるだけ.それにしても帰りの薮こぎはこたえるなあ.左手にはついさっきまでいた山頂が見えるが上部にはガスがかかりはじめている.早めに出て正解だった.忠実に尾根をもどって標高1030mで右手へと市境を離れる(15:15頃).
標高点1044mまでは歩きにくい.標高点1044mから東北東への尾根の下りは行きに印をつけておいたので問題なし.しかし,標高960-970mで北北西へのヤセ尾根にちょっと入りかけた.すぐに気付いて修正.さらに所々見覚えのあるところを下っていくが,標高760mあたりでまたしても北北西の小尾根へ進入.10mほど登り返して正規のルートへ.
標高730mで稜線を離れて右手斜面へ.どんどん下り,標高570mあたりで林道の残骸へともどる.あとは話をしながら惰性で下っていく.下田原の集落が見えてきました.
17:25【標高495m下田原集落(駐車)着】
大変でしたが,大満足です.激薮こぎではなかったのがよかったのかもしれません.今日は所々に目印をつけていったのも帰りに役立ちました.しかし一人ではとてもじゃありませんが行けません.「くろゆり」氏に感謝です.すぐに帰宅しました.
注意:今回のコースは道がありません.本報告はこのルートを推奨するコースガイドではありません.
(2020年11月6日にアップロードしました。当時公開していたホームページ(閉鎖)からの抜粋です。)
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