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記録ID: 2718501
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ハイキング
甲信越

佐梨川金山沢鉱山道 〜佐梨川奥壁を仰ぎ見る〜

2020年11月07日(土) [日帰り]
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GPS
04:48
距離
8.2km
登り
503m
下り
490m

コースタイム

日帰り
山行
4:28
休憩
0:20
合計
4:48
6:04
58
駒の湯温泉
7:02
7:05
40
桑ノ木沢出合
7:45
7:50
74
家ノ串尾根取付
9:04
9:10
45
鉱山道(857m)
9:55
10:00
22
家ノ串尾根取付
10:22
10:23
29
桑ノ木沢出合
10:52
駒の湯温泉
(参考)
・日本の秘境(平凡社)〜金山沢鉱山跡〜
・小出郷山岳誌
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2020年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駒の湯温泉の第二駐車場まで車両可
コース状況/
危険箇所等
桑ノ木沢は沢登り(右岸に巻き道あり)、鉱山道は草刈りされているが急峻なスラブ斜面を刻んだ狭い径のため滑落注意。
今回登ったのは家ノ串尾根(金山沢右岸)の鉱山道。かつて鉱山道尾根にフキギ経由で駒ヶ岳まで登山道(難路)が開削されていたという。(元サイズ)
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今回登ったのは家ノ串尾根(金山沢右岸)の鉱山道。かつて鉱山道尾根にフキギ経由で駒ヶ岳まで登山道(難路)が開削されていたという。(元サイズ)
駒の湯山荘の第二駐車場の広場をスタート。林道は草藪が覆い泥濘も多く、二輪か歩きでしか通れない。左に駒ヶ岳。
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駒の湯山荘の第二駐車場の広場をスタート。林道は草藪が覆い泥濘も多く、二輪か歩きでしか通れない。左に駒ヶ岳。
佐梨川の流れに沿って林道は奥へ続く。正面は鉱山道尾根だろう。
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佐梨川の流れに沿って林道は奥へ続く。正面は鉱山道尾根だろう。
しばらく進んで橋で右岸へ渡る。
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しばらく進んで橋で右岸へ渡る。
林道佐梨沢線は桑ノ木沢出合で終わり。
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林道佐梨沢線は桑ノ木沢出合で終わり。
林道終点から左上に桑ノ木沢の巻き道が続いている。今回は右下へ進み桑ノ木沢を遡行する。
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林道終点から左上に桑ノ木沢の巻き道が続いている。今回は右下へ進み桑ノ木沢を遡行する。
大岩の転がる桑ノ木沢を遡行する。下流部はそこそこの水量だが飛び石で渡れる(岩のぬめりに注意)。
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大岩の転がる桑ノ木沢を遡行する。下流部はそこそこの水量だが飛び石で渡れる(岩のぬめりに注意)。
所々に褶曲模様の美しい大石を目にする
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所々に褶曲模様の美しい大石を目にする
紅葉の渓と奥壁のコントラストが美しい
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紅葉の渓と奥壁のコントラストが美しい
大きな滝は現れないが落差の大きな岩は斜面際を巻きながら進む。
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大きな滝は現れないが落差の大きな岩は斜面際を巻きながら進む。
右岸の巻き道の終点である渡渉地点。ピンクテープあり。
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右岸の巻き道の終点である渡渉地点。ピンクテープあり。
渡渉地点と左岸(家ノ串尾根)へ取付く地点(ピンクテープあり)。
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渡渉地点と左岸(家ノ串尾根)へ取付く地点(ピンクテープあり)。
渡渉地点から50mほど遡り桑ノ木沢奥壁を撮影。奥壁の手前までは遡行できそう。
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渡渉地点から50mほど遡り桑ノ木沢奥壁を撮影。奥壁の手前までは遡行できそう。
渡渉地点に戻り家ノ串尾根に上がる鉱山道を進む
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渡渉地点に戻り家ノ串尾根に上がる鉱山道を進む
岩壁直下をトラバースする地点から桑ノ木沢奥壁を望む。岩壁には「越後三山岳友会」が毎年行っている刈払いの記録がペイントされている。
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岩壁直下をトラバースする地点から桑ノ木沢奥壁を望む。岩壁には「越後三山岳友会」が毎年行っている刈払いの記録がペイントされている。
通常は雪渓のある桑ノ木沢奥壁
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通常は雪渓のある桑ノ木沢奥壁
紅葉と桑ノ木沢奥壁(元サイズ)
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紅葉と桑ノ木沢奥壁(元サイズ)
家ノ串尾根を乗り越す地点(左は桑ノ木沢側、右は金山沢側)
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家ノ串尾根を乗り越す地点(左は桑ノ木沢側、右は金山沢側)
乗り越しの10mほど先にある山の神
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乗り越しの10mほど先にある山の神
金山沢(途中から分岐して雪山沢)全貌
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金山沢(途中から分岐して雪山沢)全貌
唯一雪渓が残っていたのは雪山沢のみ
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唯一雪渓が残っていたのは雪山沢のみ
山の神からは樹林帯のトラバース
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山の神からは樹林帯のトラバース
樹林帯を抜けると草付きのスラブ斜面のトラバースとなり高度感が出てくる
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樹林帯を抜けると草付きのスラブ斜面のトラバースとなり高度感が出てくる
振り返る
金山沢と雪山沢出合付近。対岸は池ノ塔へ突き上げる、池の塔尾根
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金山沢と雪山沢出合付近。対岸は池ノ塔へ突き上げる、池の塔尾根
金山沢と雪山沢出合付近を拡大、深く暗いゴルジュ。
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金山沢と雪山沢出合付近を拡大、深く暗いゴルジュ。
雪山沢上流
左上に鉱山道、その下は50度くらいの急峻なスラブが続く
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左上に鉱山道、その下は50度くらいの急峻なスラブが続く
鉱山道を横断している水流のあるルンゼ
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鉱山道を横断している水流のあるルンゼ
深いゴルジュの金山沢を見下ろす
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深いゴルジュの金山沢を見下ろす
前方に金山沢奥壁が圧倒的な迫力で姿を現す。基部から稜線までの高低差は500m以上。(元サイズ)
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前方に金山沢奥壁が圧倒的な迫力で姿を現す。基部から稜線までの高低差は500m以上。(元サイズ)
スラブの中央に開いた坑口(拡大)
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スラブの中央に開いた坑口(拡大)
進むにつれ金山沢との高低差が縮まってくる(元サイズ)
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進むにつれ金山沢との高低差が縮まってくる(元サイズ)
振り返る
この先勾配は増し積雪も増えているため、金山台地は諦めここで撤退する。アイゼンは持ってこなかった。
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この先勾配は増し積雪も増えているため、金山台地は諦めここで撤退する。アイゼンは持ってこなかった。
下山の方が高度感が強まり恐怖感が増す
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下山の方が高度感が強まり恐怖感が増す
ツルツルなルンゼ上部
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ツルツルなルンゼ上部
雪山沢出合い付近の紅葉
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雪山沢出合い付近の紅葉
この辺までくれば一安心、前方に毛猛山塊が見える。
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この辺までくれば一安心、前方に毛猛山塊が見える。
再び桑ノ木沢を最後まで下降し林道終点(右)へ
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再び桑ノ木沢を最後まで下降し林道終点(右)へ
林道歩きで駒ヶ岳を振り返る
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林道歩きで駒ヶ岳を振り返る
駒の湯山荘の第二駐車場へ到着、と同時にポツポツと小雨が降り出してくる。
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駒の湯山荘の第二駐車場へ到着、と同時にポツポツと小雨が降り出してくる。
左は駒の湯山荘、右は第二駐車場へ。看板をよく見ると「元」日本秘湯を守る会会員とある(^^)
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左は駒の湯山荘、右は第二駐車場へ。看板をよく見ると「元」日本秘湯を守る会会員とある(^^)
紅葉に包まれて静かな佇まいの駒の湯温泉(営業中)
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紅葉に包まれて静かな佇まいの駒の湯温泉(営業中)
(おまけ)池ノ塔手前から望む、佐梨川奥壁と駒ヶ岳 家ノ串尾根は上部が急峻すぎて奥壁の一部になっている
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(おまけ)池ノ塔手前から望む、佐梨川奥壁と駒ヶ岳 家ノ串尾根は上部が急峻すぎて奥壁の一部になっている
(おまけ)急峻な岩峰、池ノ塔(山頂は左)
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(おまけ)急峻な岩峰、池ノ塔(山頂は左)
(おまけ)池ノ塔付近より雪山沢を見下ろす(ほぼ雪渓で埋まる)
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(おまけ)池ノ塔付近より雪山沢を見下ろす(ほぼ雪渓で埋まる)
(おまけ)郡界尾根(1400m付近)より金山沢を見下ろす、溝のような鉱山道がスラブ斜面を刻んでいるのが分かる
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(おまけ)郡界尾根(1400m付近)より金山沢を見下ろす、溝のような鉱山道がスラブ斜面を刻んでいるのが分かる
(おまけ)郡界尾根(1400m付近)より望む駒ヶ岳、郡界尾根の右側がオツルミズ沢、左側が佐梨川奥壁(元サイズ)
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(おまけ)郡界尾根(1400m付近)より望む駒ヶ岳、郡界尾根の右側がオツルミズ沢、左側が佐梨川奥壁(元サイズ)
(おまけ)小畑山(駒の湯山荘の1.6キロ北西)から望む佐梨川流域の峰々
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(おまけ)小畑山(駒の湯山荘の1.6キロ北西)から望む佐梨川流域の峰々

感想

屏風のように聳える佐梨川奥壁を仰ぎ見るため、紅葉に彩られた家ノ串尾根の鉱山道を歴史ロマンを感じながら辿ってみた。
この鉱山道は、かつて金山沢奥壁にあった鉱山で銅採掘を行うため利用されてきたが戦後廃坑となり利用されなくなった。その後、谷川連峰の一の倉沢の大岩壁登攀に飽き足らぬクライマー達が最後の秘境岩壁として求めてきたのがこの佐梨川奥壁でこの鉱山道がアプローチに使われることになる。

昭和十二年頃、大チョウナ沢と桑の木沢に挟まれフキギに突き上げる、鉱山道尾根に駒ヶ岳への登山道(難路)があった。しかし尾根途中にあった新吾鉱山が廃坑になると登山道は荒廃した。昭和二十三年に小出山の会が登山道整備を再開するがフキギの剣付近が険悪のため放置され、小倉尾根に現在の登山道が開削されるとそのまま廃道の運命になったという。

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