寒波襲来 試練の阿弥陀岳北稜
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- GPS
- 09:58
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 1,146m
- 下り
- 1,133m
コースタイム
天候 | 曇り〜小雪&強風〜晴れ 寒気のため気温は、−15℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
赤岳鉱泉のブログで、美濃戸口からの林道が最悪の状況だったため、金曜日に除雪されたとの事で、
無事美濃戸まで上がってこれた。下界では、うっすら星が見えて晴れていたが、すでのうす曇り。
南沢を歩いて2時間で行者小屋到着。風が強く阿弥陀岳は、ガスの中。しかも寒気で寒い。ここで−12℃。
この天候で本当に登るのかと悩むと、リーダー判断で決行となる!ハーネス、アイゼン付けて登攀準備し、
阿弥陀岳北稜に向けて取り付く。1時間半ほどで下部岩稜に到着。先行パーティがいないので、待ちが無くて良かったが、
強風で小雪舞う中、完全武装していないと凍傷になりそう。
ゴーグルを忘れてサングラスで代用していたが、雪が中に入りすぐ曇ってしまう。
仕方なくメガネのままで、手袋で拭きながらでいたら徐々に凍り付いてきた。
北稜は、2度目なので1Pは、リードで登らしてもらう。ランナーの取り方がうまくいかず、ダブルロープ2本をを
引っ張りながら登るのは、重かった。上部岩稜の取り付きで1P終了。2Pは、ラストに登りナイフリッジ超えて終了点。
5分ほど登れば、阿弥陀岳登頂。一瞬太陽が出てた思いきや直に雲の中。
風も強く、寒いので即下山。中岳沢は、雪崩の危険があるので、北稜の巻き道を懸垂3回で下りる。
登ってきたトレースを追って下っていくと、いつしか左の尾根に乗ってしまい、トラバースしながら中岳沢へ出て行者小屋に到着。
サクッと下っていくと途中にショートカットがあり、シリセードで下ってみたら凍っていて減速できずに雪の中に突っ込んでしまった。
危うく死ぬところだった。1時間ほどで美濃戸到着。
極寒の悪天候の中、試練の登攀となったが、無事登頂出来ていい訓練でした。
コメント
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死んじゃう人も居るのに
慣れた山だけど気を付けてくださいね♪
部下に死傷者を出さない事が絶対かつ最低条件な我々から見てると
まるで戦前の軍隊みたいな印象を受けますわ
赤岳より阿弥陀岳のほうが比較的緩やかなのと、2ピッチだけなので、決行しちゃいました。
これが赤岳主稜だと長すぎるので、撤退してたかな。
単独ならまず、行かないでしょうね。
最近の晴れ率が悪いっす。
ホームの山ですから知りつくしてますね
私みたいなド素人からすると、とんでもない過酷な状況だと思いますが、普通にこなしちゃうあたりマジで凄いですわ
いざという時のために、厳しい試練も経験しておかないといけないですしね!もし皆さんが近くに居たら遭難者も命を落とさずに済んだでしょうに…いつかそんな場面に遭遇するかもしれませんが、しがらみに縛られた救助隊よりも活躍出来そうですね
ですから、天気さえ良ければ行っちゃいますね。
しかも、家から1時間。アクセス抜群です!
でも阿弥陀の風の件は、この間知ったばかりですよ。
結果的に荒天の山行となっちゃいましたが、たまに険しい体験を積まないと
その時の対処法が身に付かないと思いました。
仮に遭難現場に出くわしたらその場の応急処置は、出来ても搬送は、難しいですね。
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