両神山 八丁尾根


- GPS
- --:--
- 距離
- 4.9km
- 登り
- 817m
- 下り
- 818m
過去天気図(気象庁) | 2007年08月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
ファイル |
非公開
2735.xls
計画書
(更新時刻:2010/07/28 08:54) |
写真
感想
いくつか問題ある行動をとってしまった。ミスも重なった。あと一歩で遭難??反省も含めて覚えているうちにしっかり書いておこうと思う。
まずは到着時刻の遅れについて。
事前のリサーチが足りなかったせいか、登り始めが1時間遅くなった。
当初南側から入るつもりが、古いカーナビのおかげで廃道を案内される。戻ってからわかったことだが、もちろんそれは廃止され、代わりの立派な道路ができていたようだ。仕方なく北側からアプローチ。効率の悪い峠道を、無駄に30kmほどは余計に走るハメに。なんせ、地図データは2001年度のヤツ・・・
予定していた落合橋が工事で駐車禁止のため、八丁トンネル登山口から入ることに。これもリサーチしておけば事前にわかったかもしれない。
駐車場に止めるとハチだらけ。クルマから降りるのも躊躇し、一時は中止すら考えた。前日、愛車を労わるために数年ぶりに派手な洗車をし、カルナバロウ配合のワックスを塗ってやったせいだ。カルナバロウは甘い香りで虫にとっては最高の蜜。なんでこんなタイミングで洗車してたんだろ?
この日は虫除けスプレーも忘れていた。稜線に近づくまでハチがつきまとってウザいし、恐ろしい。
そしてこの日最大のミス、ルート喪失をやってしまう。どこで間違えたのかは最後になんとなく理解したが、ある点で明らかにルートとは違う微妙な踏み跡をトレースしてしまっている。登り始めから20分程度で八丁峠への道を逸れてP1589方向へ。目立った大きな岩を迂回しつつ、不明瞭になりつつあるルートを疑いつつも、微妙な痕跡を追ううちにテープを発見。ここで既に別のルート、二子山とを結ぶルートに入っていたのだろう。その後もはっきりしないバリエーションじみたルートを稜線に向かって登ってるうちに、P1589に到着。
ハチに煽られ続けた鬱蒼としたヤブとは打って変わって、見開けた美しい眺望。明らかにピークであって八丁峠ではない。なんの指導標もないピークで、一般路の上ではないのだろう。ルートを見失ったこともはっきりしたが、この段階で自分がどこにいるのか確定していない不気味さ。眼下には集落も見えるが、そことは隔絶された距離感に不安を覚える。
そのまま東へ。赤岩尾根はザイルが必要なバリエーションとのことで、この先無事に八丁峠に出られるかは不明。ヤバければここまでの行程を戻ればいいだけだ。その先に祠、そして朽ち果てた「八丁峠」の表示。これがまた最悪なことに、「旧八丁峠」というものが存在していることは戻ってから知ったことだ。
この八丁峠と信じてしまった地点は、八丁峠とP1589のちょうど中間地点。そこの間に一つピークがあるのだが、そこへの登りを八丁峠〜西岳の登りだと勘違い。さらにその途中に、「→八丁峠」の指導標もあり、かなり混乱する。その小さいピークだが、南下している尾根に向かって不明瞭ながらも踏み後、そしてゴミが巻きつけられたテープ。が、その先に進んだところ、明瞭な尾根もピークもない・・・
このままでは遭難する。現在地は不明だが、人の設定したルートのどこかには至っているわけで、まずはそこから判断すべきだろうと登り返す。既に2時間以上はロスしている。今日は午後は雨だ。ここでだめなら来た道を慎重にトレースして戻ろう。朽ち果てた八丁峠に戻った。なぜかそこの東にある、→八丁峠の表示。そのままさらに進むと、問題のピークに。改めて見ると、踏み跡とは別にピークを巻く道がはっきりしている。そこを進むと・・・間もなくキレイに整備された八丁峠が!!ニセ八丁峠にマジで騙された!
この時点で10時。本来の計画からは3時間遅れている。午後は雨。雨の鎖場は絶対に避ける。東岳への往復、あるいは状況次第では西岳への往復だけに変更しよう。
ミスってもこんな日には誰も来ない。
結局、鎖場は雨のために補助的についているようなことが多かった。濡れてたらイヤなところは多くある。通常ならほとんど問題ないところばかりだ。
序盤にあまりホールドのない技術的には一番難しそうなところ、ここは細い鎖で降りるときに注意するぐらい。
途中に3連ぐらいの鎖、ここはトータルすると高さがあるが、技術的にも問題なく、またあくまで3段階で高度感はない。
切れ落ちた?トラバースも一歩だけ注意。
東岳の直前の鎖の連続も少し歯ごたえのある部分もあるが、いい加減飽きてきていてすごくいい加減に突破してしまう。
11時過ぎに東岳到着、予定完了。下りは雨は降らないながらも天気は崩れ始めている。
しっかりと八丁峠の分岐でトンネル側へ下るが、何故間違えたんだろう?あり得ないぐらいしっかりと整備されている・・・
久々に単独での山だった。自分のペースでイケるのはいいが、今日のように誰にも会わないのは初めてだったかもしれない。こんな奥深いところで万一ミスを犯したら、本当にヤバイだろうなあ・・・
例によって睡眠は1時間。なんで起床前の1時間しか眠れないんだろ、山に行くときは。どうにかしたいものです!
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