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Yamareco

記録ID: 2746623
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

大無間山 (晩秋の南アルプス深南部へ)

2020年11月21日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
11:57
距離
18.6km
登り
2,396m
下り
2,367m

コースタイム

日帰り
山行
10:33
休憩
1:23
合計
11:56
3:59
8
4:08
4:17
37
4:53
4:54
99
6:32
6:46
20
7:06
7:07
18
7:25
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10
7:35
7:47
47
8:35
8:37
12
8:49
8:50
25
9:14
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63
10:17
10:46
50
11:36
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28
12:04
12:05
10
12:15
12:24
52
13:16
13:17
10
13:27
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18
13:45
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23
14:08
14:14
65
15:19
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25
15:45
15:45
3
15:48
15:49
6
15:55
15:55
4
15:59
ゴール地点
天候 快晴、強風
過去天気図(気象庁) 2020年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
てしゃまんくの里から北に200mほど先、右側にある広めの路肩に駐車してスタート地点としました。
コース状況/
危険箇所等
長い。険しい。
延々と持続する樹林帯あるき。
P1からP4までの苦しいアップダウン。
そして崩落地帯。
とにかく体力と気力が削られていくコースでした。

核心となる崩落地帯ですが、現状ではまだ問題なく歩けそうでした。
数本のロープ設置もとても助かります。
ただし、擦り減りつつあるロープもありますし、斜めに伸びた細めの木に結んであるものがありますので、今後の崩落や流出でどうなるかは分かりません。
自力の対策を用意しておくか、最新情報を事前研究するかをオススメしたいところです。

崩壊を越えると、次はすぐにダイレクトな急斜面を凌ぐことになります。
こちらも侮れないので、滑落注意だと思います。
その他周辺情報 田代温泉など奥地の日帰り温泉は夕方には閉まってしまうので、川根本町までくだって入りました。
夜までやっている白沢温泉「もりのいずみ」を利用しました。併設食堂のみ18:30LO
前日は雨。ほんとうはこの日に登山したかったのですが、とりあえず井川までドライブ。寸又峡などを観光してから、道の駅で車中泊しました。
2020年11月20日 15:40撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
11/20 15:40
前日は雨。ほんとうはこの日に登山したかったのですが、とりあえず井川までドライブ。寸又峡などを観光してから、道の駅で車中泊しました。
翌朝、というかまだ深夜。スタート地点の路肩に移動。ヘッドライトで2時間以上の歩き出し。晩秋は陽が短いのが欠点。
2020年11月21日 04:20撮影 by  DSC-WX500, SONY
11/21 4:20
翌朝、というかまだ深夜。スタート地点の路肩に移動。ヘッドライトで2時間以上の歩き出し。晩秋は陽が短いのが欠点。
いよいよ入山。コロナ禍で体力が落ち込む中ですが、今年いちばんのロングコースを試します。
この先に進んだところに登山届記入場があります。
2020年11月21日 04:30撮影 by  DSC-WX500, SONY
11/21 4:30
いよいよ入山。コロナ禍で体力が落ち込む中ですが、今年いちばんのロングコースを試します。
この先に進んだところに登山届記入場があります。
雷段という広場に到着。この手前までは、杉などの植林による穏やかな登山道です。激しい風音が上空で鳴っています。崩壊地のことを思って不安になってきました。
2020年11月21日 05:20撮影 by  DSC-WX500, SONY
11/21 5:20
雷段という広場に到着。この手前までは、杉などの植林による穏やかな登山道です。激しい風音が上空で鳴っています。崩壊地のことを思って不安になってきました。
避難小屋へと標高を稼いでいきます。背後で東の空が白んできました。
この時期、枯葉が積もっていて、下山の際に特にスリップ注意だと感じました。暗闇だとなおさら道が埋まり気味でわかりづらい。
2020年11月21日 06:36撮影 by  DSC-WX500, SONY
11/21 6:36
避難小屋へと標高を稼いでいきます。背後で東の空が白んできました。
この時期、枯葉が積もっていて、下山の際に特にスリップ注意だと感じました。暗闇だとなおさら道が埋まり気味でわかりづらい。
避難小屋手前の樹林帯で、おはよう日本。
2020年11月21日 06:54撮影 by  DSC-WX500, SONY
2
11/21 6:54
避難小屋手前の樹林帯で、おはよう日本。
原生林が朝日を浴びます。まだ序盤のはずなのに、ここまででもなかなか遠く、疲労を感じはじめてしまいます。
2020年11月21日 06:56撮影 by  DSC-WX500, SONY
11/21 6:56
原生林が朝日を浴びます。まだ序盤のはずなのに、ここまででもなかなか遠く、疲労を感じはじめてしまいます。
小無間避難小屋。誰もいません。水を500mlだけデポして進みます。docomoは少しだけ電波が入りました。
2020年11月21日 06:59撮影 by  DSC-WX500, SONY
11/21 6:59
小無間避難小屋。誰もいません。水を500mlだけデポして進みます。docomoは少しだけ電波が入りました。
避難小屋からは複数のアップダウンに苦しめられます。帰路の登り返しを思うと、うんざりしますね。
2020年11月21日 07:18撮影 by  DSC-WX500, SONY
11/21 7:18
避難小屋からは複数のアップダウンに苦しめられます。帰路の登り返しを思うと、うんざりしますね。
朝の崩壊地。時間的に影のある写真でわかりにくいですが、脆い石混じりのナイフリッジをロープを頼りに渡ります。
2020年11月21日 07:40撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
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11/21 7:40
朝の崩壊地。時間的に影のある写真でわかりにくいですが、脆い石混じりのナイフリッジをロープを頼りに渡ります。
北も南も切れ落ちた、戸隠山みたいな道です。
2020年11月21日 08:19撮影 by  DSC-WX500, SONY
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11/21 8:19
北も南も切れ落ちた、戸隠山みたいな道です。
渡った後は、木の生えているあたりを足場を選んで登ることになります。
2020年11月21日 08:20撮影 by  DSC-WX500, SONY
11/21 8:20
渡った後は、木の生えているあたりを足場を選んで登ることになります。
富士山がよく見えました。
2020年11月21日 08:26撮影 by  DSC-WX500, SONY
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11/21 8:26
富士山がよく見えました。
澄んだ秋の空。
2020年11月21日 08:19撮影 by  DSC-WX500, SONY
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11/21 8:19
澄んだ秋の空。
崩壊地が終わると、すぐにキツい急斜面。つづら折り道もロープも鎖もない、ダイレクト急登。現状、木や掴まれる石もありますが、リーチの短い私は無雪期用ピッケルで土も掴んでいます。
2020年11月21日 13:26撮影 by  DSC-WX500, SONY
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11/21 13:26
崩壊地が終わると、すぐにキツい急斜面。つづら折り道もロープも鎖もない、ダイレクト急登。現状、木や掴まれる石もありますが、リーチの短い私は無雪期用ピッケルで土も掴んでいます。
標高2000mを超えて、道が穏やかに。シラビソに囲まれます。でもこの先がまた長い。
2020年11月21日 12:18撮影 by  DSC-WX500, SONY
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11/21 12:18
標高2000mを超えて、道が穏やかに。シラビソに囲まれます。でもこの先がまた長い。
小無間山に登頂。まだまだ樹林帯は続きます。
2020年11月21日 09:00撮影 by  DSC-WX500, SONY
11/21 9:00
小無間山に登頂。まだまだ樹林帯は続きます。
苔だらけの歩きやすい区間。踏み跡はまあまあ見定められますし、目印が点在しますのでそれを追います。
2020年11月21日 09:04撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
11/21 9:04
苔だらけの歩きやすい区間。踏み跡はまあまあ見定められますし、目印が点在しますのでそれを追います。
大無間山の山容に対峙できるスポットに出ました。あの存在感。まだ遠い。
2020年11月21日 12:01撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
8
11/21 12:01
大無間山の山容に対峙できるスポットに出ました。あの存在感。まだ遠い。
奥静岡の山々も美しく。
2020年11月21日 09:17撮影 by  DSC-WX500, SONY
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11/21 9:17
奥静岡の山々も美しく。
中無間山。このポイントで進行方向が変わります。間違って直進しないように虎の子ロープをはってくれています。
2020年11月21日 09:42撮影 by  DSC-WX500, SONY
11/21 9:42
中無間山。このポイントで進行方向が変わります。間違って直進しないように虎の子ロープをはってくれています。
深南部の原生林。
誰にも会いません。静かな一人だけの長い時間が続きます。
2020年11月21日 09:25撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
11/21 9:25
深南部の原生林。
誰にも会いません。静かな一人だけの長い時間が続きます。
岩場の展望スポットから。
聖岳、光岳など南アルプス南部の山々。そして深南部の山々
2020年11月21日 10:57撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
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11/21 10:57
岩場の展望スポットから。
聖岳、光岳など南アルプス南部の山々。そして深南部の山々
2020年11月21日 10:57撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
2
11/21 10:57
最後まで岩場も残るので、油断しないように。
2020年11月21日 10:25撮影 by  DSC-WX500, SONY
11/21 10:25
最後まで岩場も残るので、油断しないように。
山頂まであともう少し、のはず。
2020年11月21日 10:49撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
11/21 10:49
山頂まであともう少し、のはず。
大無間山に登頂。
この秋の目標のひとつ、辿り着きました。かなり疲れました。
2020年11月21日 10:30撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
8
11/21 10:30
大無間山に登頂。
この秋の目標のひとつ、辿り着きました。かなり疲れました。
さて、下山の方がより危険なので集中していきましょう。いくつもの登り返しも待っています。体力は大丈夫か!?
2020年11月21日 11:14撮影 by  DSC-WX500, SONY
11/21 11:14
さて、下山の方がより危険なので集中していきましょう。いくつもの登り返しも待っています。体力は大丈夫か!?
大無間眺望スポットでもう一度振り返って。深南部の怪物だな。
2020年11月21日 12:01撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
3
11/21 12:01
大無間眺望スポットでもう一度振り返って。深南部の怪物だな。
登山道に痛み止めの落とし物が。思わず苦笑。やはり、そういうやべー山なのか?
そういえば私の膝も痛くなってきました。両膝とも。
2020年11月21日 12:42撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
11/21 12:42
登山道に痛み止めの落とし物が。思わず苦笑。やはり、そういうやべー山なのか?
そういえば私の膝も痛くなってきました。両膝とも。
崩壊地が近い。ということはダイレクト急登を今度は下るということ。念のためにピッケルを取り出します。ちょっと離れた木に引っ掛けながら、ゆっくり下ることも可能。
2020年11月21日 13:07撮影 by  DSC-WX500, SONY
11/21 13:07
崩壊地が近い。ということはダイレクト急登を今度は下るということ。念のためにピッケルを取り出します。ちょっと離れた木に引っ掛けながら、ゆっくり下ることも可能。
急登から崩壊地へ。ロープの先はリッジ。
2020年11月21日 13:28撮影 by  DSC-WX500, SONY
2
11/21 13:28
急登から崩壊地へ。ロープの先はリッジ。
大規模に崩落してますね。
2020年11月21日 12:25撮影 by  DSC-WX500, SONY
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11/21 12:25
大規模に崩落してますね。
難所を振り返って。膝が痛い。手強い山でした。いや、登山口との標高差はまだかなり残ってますが。
2020年11月21日 13:11撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
11/21 13:11
難所を振り返って。膝が痛い。手強い山でした。いや、登山口との標高差はまだかなり残ってますが。
小無間避難小屋に帰還。一泊二日計画だという二人組パーティがいらっしゃいました。
噂のネガティヴノート発見したので、大無間山登山の苦しい気持ちを文字にしました。『ヤマノススメ』のあおいちゃんも瀕死状態。
2020年11月21日 14:38撮影 by  DSC-WX500, SONY
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11/21 14:38
小無間避難小屋に帰還。一泊二日計画だという二人組パーティがいらっしゃいました。
噂のネガティヴノート発見したので、大無間山登山の苦しい気持ちを文字にしました。『ヤマノススメ』のあおいちゃんも瀕死状態。
疲労と膝痛に耐えながら、落ち葉を踏んでいきます。ゴールしそうで、なかなかゴールが見えません。でも明るいうちには終わりそう。
2020年11月21日 15:15撮影 by  DSC-WX500, SONY
11/21 15:15
疲労と膝痛に耐えながら、落ち葉を踏んでいきます。ゴールしそうで、なかなかゴールが見えません。でも明るいうちには終わりそう。
無事に下山しました。しんどい山でした。
車を回収して、汗冷えした身体を癒すために温泉に移動。夕刻の井川湖と吊橋がキレイでした。
2020年11月21日 16:26撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
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11/21 16:26
無事に下山しました。しんどい山でした。
車を回収して、汗冷えした身体を癒すために温泉に移動。夕刻の井川湖と吊橋がキレイでした。
温泉地でヤマメ定食。
この後、日付が変わる前に都内に帰宅したいので、運転がんばりました。ロングルート&ロングドライブの一日でした。
2020年11月21日 18:21撮影 by  iPhone 7 Plus, Apple
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11/21 18:21
温泉地でヤマメ定食。
この後、日付が変わる前に都内に帰宅したいので、運転がんばりました。ロングルート&ロングドライブの一日でした。

感想

以前から憧れてはきた南アルプス深南部。
その入門として、またこの秋の目標のひとつとして、大無間山の田代コース日帰り計画に白羽の矢が立ちました。

夏は、水場が無いなか大量の水を運ぶのが厳しく、さらにマダニなど毒虫によって集中力が乱されがち。
陽が短いという大きなデメリットはありますが、晩秋までチャンスを待つことに決めました。

今年初の有休消化が一日できたので、金土の二連休を得た11月下旬。
一日を移動日にあてることで、登山に集中することができ、しんどいながらも田代コース日帰りを無事に終えられました。
歩きごたえのある、充実した山行でした。

アクセスが遠いこともあり、僅かな連休しかない私が日帰り登山をするには難しい山域ですが、寸又三山や山伏などに興味津々です。
また秋の良い日が巡ってきたら、静かに山々を歩いてみたいな、と欲がでてきたところです。

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