開国の町・浦賀から観音崎をめぐる

2020年11月22日(日) [日帰り]

• GPS: 13:34
• 距離: 18.5km
• 登り: 214m
• 下り: 219m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:55
• 休憩: 6:37
• 合計: 13:32

距離 18.5km 登り 222m 下り 223m

8:26 浦賀駅
9:11 9:17 西叶神社
9:29 9:45 陸軍桟橋
9:51 10:01 浦賀の渡し（西渡船場）
10:05 10:07 浦賀の渡し（東渡船場）
10:13 10:56 叶神社
11:48 鴨居バス停
12:00 12:04 たたら浜
13:04 13:26 観音崎灯台
14:30 14:32 観音崎ボードウォーク中央
16:11 16:12 破崎緑地（展望デッキ）
16:23 16:25 ヴェルニーの水
16:43 21:29 横須賀温泉 湯楽の里
21:54 21:57 馬堀海岸駅
21:58 ゴール地点

本コースは横須賀市と京急電鉄が企画するハイキングコース「三浦海岸きままに散歩」の「浦賀駅」コースと「馬堀海岸駅〜観音崎」コースを利用しています。
https://www.cocoyoko.net/walking/miurahantou_kimamanisanpo.html

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

電車 自家用車

起点：京急本線 浦賀駅
終点：京急本線 馬堀海岸駅

コース状況／危険箇所等

ハイキングコースとして整備されれいますので危険な個所はありません。
ただし、県立観音崎公園内の遊歩道では、展望園地や走水神社から中央の戦没船員の碑へ向かう道など、多くの道で倒木の影響で通行止めとなっている箇所がありますのでご注意ください。
https://www.kanagawaparks.com/kannon/
https://www.kanagawaparks.com/kannon/files/577c507284ebd7ff8a17c7267781bee4-1.jpg

その他周辺情報

馬堀海岸ICの近く（馬堀海岸駅から徒歩15分程度）に日帰り温泉施設「横須賀温泉 湯楽の里（ゆらのさと）」があり、リーズナブルなお値段で天然温泉と食事を楽しめます。

写真

11/22 8:14

今回は三浦半島の京急線 浦賀駅からスタート。今年3月まで3年間、浦賀行きの京急線で通勤していたクマですが、終着駅・浦賀まで来たのは初めてです。

11/22 8:19

お目当てにしていた改札前の法塔ベーカリーさん。あちゃ〜こりゃ「営業時間外」とか「定休日」とか、そーゆーレベルじゃないね。残念〜

11/22 8:25

ならばと駅前の京急ストアへ行って「何時からですか〜？」店頭で準備中のお兄さん「10時開店です〜」・・・オワッタ（泣）

11/22 8:29

いやいや、気を取り直して、ネット検索しながら浦賀の駅前を歩きます。やっぱり浦賀といえば「黒船来航」ですね。

11/22 8:32

駅前には地元の子供たちが描いた絵がたくさん。こちらは「ペリーとサスケハナ号」です。

11/22 8:34

巨大な建物が駅前から海側の道沿いに続いています。かつての日本海軍の駆逐艦造船で有名な浦賀船渠（浦賀ドック）の跡ですね。浦賀ドックは平成15年に閉鎖されました。

11/22 8:36

懸命なウサさんのネット検索の結果、浦賀警察署の交差点を右折した先にパン屋さんがありそう。今回楽しみにしている「浦賀の渡し」の標識も出てきました。

11/22 8:39

警察署から3分ほど歩くと、あ、ありました〜「パン市場はまだぶんてん」さん。大正3年創業の老舗で、ココが発祥のソフトフランスパンは、今や「よこすかフランス」の愛称で親しまれるとか。

11/22 8:40

この時間でもソフトフランスをベースにした、いろいろなパンが並んでいます。どれも美味しそうだな〜5個ほどゲットしました。

11/22 8:55

その先には荒巻稲荷がありましたので、お詣りしておきます。

11/22 8:57

祠へのコンクリート石段には、あれま、ネコタのリアル足跡が〜可愛い！

11/22 9:08

この道は浦賀道という旧街道なのですね。旧東海道もウサトレのメインターゲットなので、戸塚宿からの浦賀へのルートも興味あります。

11/22 9:10

大きな鳥居が出てきました。西叶神社です。浦賀の港を隔てて東西に叶神社があって、渡し舟を使って両方お詣りすると願いが叶うとか。

11/22 9:12

ちょっと南国の雰囲気な狛犬さんです。あれ？こちらの狛犬さんは、両方とも阿形像なんですね。

11/22 9:17

社殿の彫り物は細かくて立派です。天保十三年(1842年）に社殿再建の際に施されたもので、安房国の彫工によるものとか。やっぱり三浦と房総とのつながりは強いんですね。

11/22 9:21

西叶神社を過ぎて海へ出ると、目の前が「浦賀の渡し」の桟橋（西渡船場）です。

11/22 9:29

が、その前にちょっとその先へ。通称「陸軍桟橋」と呼ばれるL字型の桟橋があります。太平洋戦争終了後、南方や中国大陸からたくさんの引き揚げ者が上陸したところで、いまは釣り人で賑わっています。

11/22 9:32

桟橋の先には、あずまやとウッドデッキが整備されています。う〜ん、いい眺めですね。房総の山並みもよく見えています。

11/22 9:32

さきほど買ったソフトフランスを使ったいろいろなパンたち。朝ごパンとして、このうち2つをココでいただきました〜♪

11/22 9:38

揺れるマストの向こうには、房総の鋸山や富山。どちらもウサトレで登りましたね〜

11/22 9:49

さて、港を眺めながら渡し舟の西渡船場へ戻ります。係留されているのは全国から来ている大きなクレーン船ですね。

11/22 9:54

「浦賀の渡し」の西渡船場に戻ってきました。この渡しの歴史は古くて、いまは全国でも珍しい「市道」になっている渡し舟だそうです。

11/22 9:57

渡船は愛宕丸1隻のみで運航ダイヤもありません。もしも船が対岸にいた場合、向こうからのお客さんがいなければ、そのままではいくら待っても来てくれないので、このブザーで呼びます。お願いしま〜す♪

11/22 9:59

あ、愛宕丸きたきた〜御座船風の独特の外観ですね。

11/22 10:00

今回の乗船はウサクマ2匹のみ。乗船したら船長さん？に料金を支払います。大人200円。プラス50円で自転車も運んでもらえるんですね。

11/22 10:01

対岸の東渡船場に向かって出航〜今日は波も穏やかで、水面を滑るように進んでいきます。

11/22 10:04

3分ほどで対岸の東渡船場に到着〜もう次のお客さん（ご家族連れ）を乗せて、西に向かっていきました。けっこう忙しいんですね〜

11/22 10:13

対岸の東叶神社に参拝します。氏子さんらで賑やか。どうやら境内の枝打ち作業が、かなり大規模に行われているようです。

11/22 10:19

こちらの狛犬さん、あ！両方とも吽形像です。東西合わせて阿吽なんですね〜左がお父さん、右がお母さん、どちらも足元には可愛いチビ狛がいます。

11/22 10:21

枝打ち作業の脇を抜けて、本宮へはかなりの急な石段を登っていきます。この裏山は「明神山」と呼ばれ、標高55m。今日の1座ですね。

11/22 10:27

石段を登り切ると、いくつかの祠と「勝海舟断食之跡」という碑がありました。咸臨丸に乗船する予定の勝海舟先生が、咸臨丸が修理される間、ここで断食をしたと言われます。

11/22 10:29

そしてこの平場と見晴らし。ここは浦賀城の城址でもあります。

11/22 10:32

小田原の北条氏が房総里見氏の攻撃に目を光らせていたのが、三崎城の出城であった、この浦賀城らしい。

11/22 10:34

これだけ房総方面の展望が良ければ、攻め込むにも躊躇するだろうね。抑止力としても効果バツグンぽいな〜

11/22 10:37

明神山の山頂に立つ大きな青銅製の碑は、逆光で碑銘が読めませんでした。いや、見えても読めないんだろうけどね。

11/22 10:42

この小さな祠が東叶神社の奥の院のようですね。しっかり東西お詣りコンプリートです。

11/22 11:02

神社を後に、浦賀の入江と漁港を右手に見ながら一般道を歩きます。

11/22 11:08

大きな横須賀かもめ団地の外周路に入ってみます。なんか、防波堤があって、期待ワクワク〜?

11/22 11:10

海だーーー！思わずパノラマ撮影しちゃいました〜

11/22 11:11

防波堤の上はよく整備された遊歩道で、前方には白亜の東京湾観音や鹿野山周辺の山並みです。

11/22 11:11

目を少し南に振ると、浦賀水道を航行する大型の貨物船やタンカーと脈々と連なる房総の山並み。

11/22 11:11

さらに南へ。浦賀水道がいかに東京湾の大動脈か分かりますね〜鋸山と富山とよく見えています。

11/22 11:11

南から少し西へ視線を移すと、日差しに煌めく水面の先には久里浜かな

11/22 11:54

鴨居港を過ぎて観音崎大橋へ。海と空に跨る青のグラデーションが美しい〜

11/22 11:56

海岸近くに点在する岩礁。カモメかウミネコかと思ったら、ウミウの集団。それを窺うように、左下にはゴイサギかな？

岩礁が続く海岸線の隙間に、三浦半島では珍しい白砂の砂浜に現れました。たたら浜です。

11/22 12:07

この時期、浜や磯はイソギクが満開で、黄色く染まっていました。

11/22 12:11

初めてゴジラが上陸したといわれる観音崎のたたら浜。映画配給元は上陸地を特定していないそうですが、かつてココには「ゴジラ滑り台」があって、いまも足跡が残っています。

11/22 12:27

たたら浜周辺は「横須賀風物百選」に選定されている観音崎公園。海岸線ぎりぎりまで迫る山には、明治時代に旧陸軍によって設置された砲台と弾薬庫の跡が遺るとか。さあ、行ってみよー♪

11/22 12:33

この先、行き止まり・・・オワッタ。この周辺も過年の台風の影響なのか倒木処理が行われているようです。

11/22 12:34

行き止まり注意看板の近くのベンチへ昼寝するおじさんは、野良ネコタと仲良しなのです。いいな〜

11/22 12:37

ここから砲台に上るのは諦め、別ルートを検討。公園内はかなり複雑に散策路が設置されていますが、この「今どこマップ」がとても役に立ちました。

11/22 12:46

もう少し観音崎通りを歩き、赤レンガの観音崎隧道の手前に、観音灯台入口の標識。ここから上ってみます。

11/22 12:48

傾斜のきつめの坂道を2分ほど上ると、円弧を描く石垣とレンガ造りの古い建物が出てきました。

11/22 12:49

観音崎崎砲台の1つ、北門第一砲台跡です。この砲台は日本初の洋式砲台で、完成したのは明治17年（1884年）、その2年後に2門のカノン砲が設置されたとか。

11/22 12:53

いまは自然の森の中に埋もれて、木洩れ日と紅葉と朽ちたレンガで神秘的な雰囲気を醸し出しています。

11/22 12:57

砲台跡から観音崎灯台に向かうと、ここにも通行止めのイエローテープ。観音崎の森も、台風でかなり痛めつけられたようですね

11/22 12:57

まるでバームクーヘンのような見事な地層が美しい狭い切通しを抜けて行くと〜

11/22 13:00

ドーーンと海が広がって、白亜の灯台が現れます。観音崎灯台です。日本最初の洋式灯台として建設されたもので、明治元年（1868年）9月に起工、翌年1月1日に点灯したそうです。

11/22 13:01

観音崎灯台は、内部の見学が可能な参観灯台。日本には現在16基あるそうです。受付でチケット買って、さあ登ってみましょう。

11/22 13:08

かなり狭い螺旋階段をグルグル登り切ると、このパノラマ展望！お天気最高で、東京湾の航路が一望です。

11/22 13:13

八丈島の神湊灯台で使われていた灯台の電球部分「灯ろう」と、霧の時に船舶が警笛の聞こえてくる方向から自分の位置を確かめるという霧信号吹鳴器が展示されていました。

11/22 13:24

観音崎海水浴場側への自然の森が海に迫る急な坂道を下ります。

11/22 13:31

海岸園地まで下ると海水面が一気に近づいて、目の高さで巨大貨物船がすれ違います。思った以上に船舶の速度は速く、交通量は「密」ですね。

11/22 13:34

海岸に穿たれた洞窟に観音様が安置されていました。権現洞窟と呼ばれます。観音崎の名前の由来となる日本武尊から始まる壮大な歴史があるようです。

11/22 13:39

観音崎までの海岸線が黒い岩礁が多かったのですが、ここは白い岩礁ですね。海の青さとのコントラストが素敵です。

11/22 13:54

透明度もバツグン。ウサクマのシュノーケリング琴線にビンビン響きますね〜来年の夏には是非♪

11/22 13:58

いきなり肉を焼く匂いが！ウサクマ、お肉好きです〜〜観音崎公園に設定されている観音崎BBQという無料バーベキューエリアなんですって。ヤバい、飯テロだぁ！

11/22 14:02

白い岩礁の上で朝買った美味しいパンの残りをいただいてお腹を落ち着かせ、周辺を見渡すと、あ、ありました〜ここも「かながわの景勝50選」なのです。

11/22 14:07

なんか迫力あるアツバキミガヨランが満開。重そうな花は倒れやすいのですが、倒れて地面に着いたところから根を出して増殖していくという、転んでもタダでは起きない逞しいヤツです。

11/22 14:09

観音崎海水浴場からボードウォークが設置されていましたので、こちらを歩いていきます。11月末ですが小春日和。砂浜で遊ぶ家族連れもいっぱい♪

11/22 14:17

横須賀美術館に立ち寄ってみました。ここのパスタがおススメらしいのですが、満席でした〜残念。西の方から雲も出てきましたね。

11/22 14:31

パスタは諦めて、ボードウォークに戻りました。東側はまだまだいい天気で日差しもあって、海と空の青色も鮮やかです。

11/22 14:54

走水神社の手前に、観音崎公園の「森のロッジ」へ向かう遊歩道入口がありました。特に通行止めのイエローテープとかはないですね。

11/22 14:57

日本武尊とその妃弟橘媛命の二柱が祀られた走水神社に到着しました。

11/22 14:57

こちらの狛犬さんは、とっても愛嬌のあるお顔立ちをしていて、ウサクマも思わずニンマリ〜

11/22 14:59

社殿階段下にある「舵の碑」。日本武尊が東国征伐に向かう途中、妃の弟橘媛が海に身を投じて荒れた海を鎮め、海を渡る事ができたという伝説が残ります。

11/22 15:01

まずは階段を登り、社殿でしっかりとお詣りします。

11/22 15:15

社殿の右側には合祀されている祠がいくつか。一番奥には水神社がありました。狛犬さんのように並んだ河童くんが可愛い〜

11/22 15:18

赤い鳥居の連なる稲荷大明神もお祀りされていました〜コン♪

11/22 15:19

社殿の左側へ向かうと弟橘媛命記念碑への標識。行ってみましょう。

11/22 15:20

ツワブキの黄色い花が咲き乱れる裏山への山道を登ると〜

11/22 15:21

こちらが弟橘媛命記念碑。明治43年6月に東郷平八郎、乃木希典など七名士により建てられたそうです。やっぱり海軍さんは海の安全を祈願するのでしょうかね。

11/22 15:23

さらに登って裏山の頂に到着すると、神明社、諏訪神社、須賀神社の三社が祀られていました。

11/22 15:25

三社が見下ろす眼下には、記紀にもその名が記される走水の海と漁港。いただいた御朱印とともに撮影します。

11/22 15:25

いただいたご朱印帳も弟橘媛命が描かれてた素敵なものです。

11/22 15:31

緑の中にツワブキの黄色とアザミの紫、赤いのはハゼノキでしょうか。

11/22 15:36

裏山から下る途中で、さっきの「森のロッジ」への入口が見えました。やっぱりトラ柄ゲートで閉鎖されているようですね。

11/22 15:51

走水神社から少し歩くと小さな岬があります。日本武尊がここから上総に渡ったといわれ、仮の御所を設け、軍旗を立てたことから御所ヶ崎、旗山崎と呼ばれたそうな。

11/22 15:55

弟橘媛命が身を投じた海は、今日は穏やかです。海はなんの傷跡も留めてはいない（by江戸川由利子＠ウルトラQ）

11/22 15:56

ここには御所ヶ崎砲台跡があるそうですが、いまは保護のため、立ち入りが制限されているようです。

11/22 16:04

ここから「よこすか海岸通り」を歩くのはちょっと危険。右側の側道を行きます。

11/22 16:10

かなりキツい坂道を上り切ると破崎緑地の展望デッキがありました。富士見の景勝地のようですが、残念ながら雲が〜〜

11/22 16:12

でも、鉛色の空を映した青暗色の海に架かる桟橋と、手前のセイタカアワダチソウの黄色も、いい組み合わせです。

11/22 16:22

10分ほど歩くと、大きな駐車場があり、その隅に走水水源地の水場がありました。こんな海の近くなのに、とても美味しい水で、大きなポリタンクに詰めていく人も。

11/22 16:26

こちらは年季の入った煉瓦造りの貯水池です。

11/22 16:36

よこすか海岸通りは「嵐前の南国」的な風景になってきましたね〜風もかなり出てきました。

11/22 16:42

今日のお目当てのラスト。横須賀にこんな素敵な天然の日帰り温泉があったとは、知りませんでした〜

11/22 16:52

つるべ落としに夕暮れは深まり、あっという間に青の世界。棕櫚の木をざわめかせる南風が、露天風呂で気持ちいい〜

11/22 18:47

いくつかのお風呂を1時間以上かけて堪能して、さあ〜宴だ〜♫三浦のマグロや揚げたて天ぷらを肴に、カンパ〜イ

11/22 21:37

棲家の近場ということもあって、すっかりのんびりしてしまいました〜馬堀海岸から東京湾の夜景を眺めながら帰路につきます。

11/22 21:57

途中でコンビニに立ち寄っても、20分そこそこで馬堀海岸駅に着きました〜お疲れさまでした（まだカラダはポカポカです）

撮影機器：

ILCE-6000 SONY

iPhone SE (2nd generation) Apple

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 雨具 日よけ帽子 靴 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） GPS ガイド地図（ブック） ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル カメラ

感想

hadzuki

昨日（11/21）の横浜さんぽウサトレに続き、今日は同じく神奈川県内、横須賀市の東端にある京急浦賀駅から、ペリーが来た開国の港と開国黎明期に日本最初の洋式灯台と砲台跡がある観音崎をグルリとハイキングしてみました♪

浦賀港を挟んで東西に建っている叶神社の西側「西叶神社」をお詣りしてから、浦賀の渡しで対岸へ。横浜に棲み、横須賀で働いていたこともあるクマですが、浦賀に渡し舟があるとは、 naorecoさんのレコを見るまで全然知りませんでした。西渡船場に着いてみると船は対岸に見えます。なるほど、船がいないときは、ここのブザーを押して呼ぶんですね〜石老山に登った時に乗った相模湖の渡し舟と同じですね。まあ、あそこはブザーではなくドラム缶をガンガン叩く方式でしたが。

対岸の「東叶神社」は、あの勝海舟先生が咸臨丸で出航する前に断食した場所だそうです。西と東を合わせてお詣りすると、願いが叶うとか⁉

東叶神社をどんどん登れば、標高55mの明神山。そして浦賀城跡。三浦道寸が築城し、北条氏康が改修して北条水軍の拠点として使われたそうです。浦賀城跡からは、浦賀水道から房総半島が一望できて、すごい絶景でした。これなら房総の里見軍が攻めて来ても、見つけられるかもね♪ 今は里見水軍じゃなく、黒船ペリーでもなく、大小のタンカーや貨物船や海上保安艦がいっぱい行き交っていました。

海沿いの遊歩道をいけば、自然美あふれる観音崎公園。きれいな岩場や砂浜が交互にあらわれます。水が澄んで、とってもきれいでした。日本初の洋式灯台である観音埼灯台（灯火標高56m、あれ？さっきの明神山とホボ同じ）に登れば水平線がまある〜〜い♪ かつて東京湾の要塞でもあった観音崎には、明治時代の日本最古の砲台跡が。
明治期砲台の遺構は、良好に残されていて、いまではとっても静かで、おごそかな雰囲気でした。

園内のいたるところには、崖や切り通し、トンネルがあって、これらの多くはセメントで塗り固められていないので。地層がすごい！地学好きなウサクマはワクワクです。見どころ満載なので、また違う崖や切り通しを見て歩いたり、夏だったら磯でシュノーケリングしてみたいですね〜♪

観音崎は「かながわの景勝50選」にも選定されていて、観音崎BBQ広場のある側の観音崎公園入口に石碑がありました。「かな景」ハンターのウサクマとしては、昨日の「山下公園といちょう並木」「外人墓地周辺」に続いてのゲットで、この週末は大収穫でした。

観音崎公園から海沿いのボードウォークでさらに進めば、古事記、日本書紀にすでに名前が記された走水。言い伝えでは日本武尊が東征の途上にこの地から浦賀水道を渡る際、自分の冠を村人に与え、村人がこの冠を石櫃へ納め土中に埋めて社を建てたのが始まりだそうで、ご祭神は日本武尊と、夫のために自ら命を差し出した妻の弟橘姫命です。関東が「あずま」と呼ばれるようになった由来と言われる「吾妻」伝説ですね。

弟橘姫命の素敵なご朱印帳をいただき（社務所は午後3時までなのでご注意）、裏山へ通じる山道へ。走水神社の裏山の頂からは走水の漁港（むかしなら漁村）がよく見えます。港の左手には、おふたりが住まわれたとされる御所ヵ崎。山の上にもパワースポットの厳かな雰囲気を醸し出す三社（神明社、諏訪神社、須賀神社）がお祀りされていました。社殿の右には、河童伝説の水神社も。かつて走水神社裏の清流に河童が住んでいたという河童伝説があるそうです。

パワースポットで、心にたくさんパワーをいただいた後は、体にパワーをいただくために、横須賀温泉「湯楽の里」へ。気がつけば今日のハイキングは18km 30000歩 累積標高差 288m。計画した時の予想よりも、ずっと身体使ってましたんね〜

疲れた体に「天然温泉掛け流し」これはたまら〜ん♪横須賀にこんな天然温泉があったとは！近場の横浜に棲んでいても知らないこといっぱい。横須賀侮りがたし、です。海を夕暮れから宵の口の東京湾を見晴らす露天風呂で、ちょっと強めに吹き始めた風も気持ちいい〜。風呂上がりのご飯とお酒も美味しくて、身も心もとろけましたぁ〜

ウサクマ棲息地の横浜にも近いので終バス・終電も気にすることなく、ゆ〜っくりとカラダを休めて、心身ともにポカポカになって、無事に巣穴に戻れました♪

コメント

雨

浦賀市の市道の渡し船は料金がいるんですね〜。
大阪市にもいっぱい市道の渡し船（８箇所）がありますがすべて無料ですよ。

hadzuki

ameneko2さん、コメントありがとうございます。

大阪市内の渡し船はみんな無料ですか〜いいですね、太っ腹😸

私は関東圏では数ヶ所しか渡し船を利用したことがありませんが、いずれも路線バスと同程度の課金がありました。

私たちはトレッキングの行程で時たま使うだけなので、ふんふんそーゆーものか、で済ませちゃいますが、生活の中で渡し船を利用する方々からすると、結構な負担かもしれませんね。

これからも大阪、関西の情報をお聞かせくださいませ。