薬師岳&早池峰山〜鶏頭山縦走


- GPS
- 32:00
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,217m
- 下り
- 1,914m
コースタイム
14時45分 小田越山荘出発
15時45分 薬師岳頂上到着
15時55分 下山開始
16時45分 小田越に下山+小田越山荘で1泊
7月24日
6時30分 小田越山荘出発
8時24分 早池峰頂上到着・大休止
9時15分 早池峰山頂上から1.5キロ地点
9時45分 中岳
11時00分 水場に寄り道
12時00分 鶏頭山頂上到着・大休止
12時30分 鶏頭山下山開始
13時00分 鶏頭山避難小屋
13時50分 登山口に下山
14時00分 岳部落駐車場に到着
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年07月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
今週は、山仲間ふたりで、薬師岳&早池峰山〜鶏頭山縦走に行ってきました。
山仲間のK君から早池峰山〜鶏頭山への縦走を誘われたのが、7月19日。
「ぎっくり腰」明けに2週連続で山はどうかと思い、返事は保留していましたが、気持ちはすでに早池峰に向かっていました。
というのも、鶏頭山への縦走は、自分もまだ歩いていないコースのひとつで、いつか行きたいと考えていたコースだったからです。
で、せっかくならまだ登ったことのない薬師岳にも登ってしまえ!ということで、23日に薬師岳に登って小田越山荘に1泊し、翌24日に小田越から早池峰山に登り、鶏頭山に縦走する計画をたてました。
メンバーは、自分とK君のふたりだけになりましたが、楽しい山行になりました。
当初の10時集合予定を、自分の都合で急遽12時30分に変更してもらい、車1台に乗り換え岳部落駐車場に到着したのは13時35分頃でした。
準備を済ませ、14時発のシャトルバスに乗り込み、小田越に到着したのは14時35分でした。
その間すれ違ったシャトルバスは下山客で満杯でしたが、自分たちはふたりで貸切のバスで小田越に入りました。
ここで、就寝場所を確保してから薬師岳に登ろうと、一旦小田越山荘まで降りましたが、山荘には誰もいませんでした。
泊まり用の荷物などを山荘に下ろし、薬師岳の頂上を目指しました。
薬師堂に向かう分岐で右折すると、旧小田越山荘跡を通り、頂上を目指します。
風もなく、温く湿った空気に、あっという間に汗がどんどん流れていました。
登山道は岩についたコケや泥で大変滑りやすい状態で、何度か体制を崩す場面がありました。
しばらく進むと大きな岩が登山道に現れ、何度も岩を登ったり、岩の間をとおり抜けたりしながら、高度を稼ぎます。
時折、小田越からバスの音や人声が聞こえてきますが、林に遮られ視界はほとんど開けません。
やっとのことで到着した頂上からは、ガスで早池峰山も見ることができません。
風とガスの流れ具合で早池峰山の東側の尾根が一瞬見えましたが、すぐに見えなくなりました。
辺りには誰の姿もなく、貸切の頂上を楽しんだ後に、小田越方面に下山を始めました。
こちらのコースも、大きな岩と泥のコースで、登山道は大変滑りやすい状態でした。
慎重に下ったところ、登り時間とさほど変わらない時間をかけて小田越に下山しました。
小田越には10数名の姿があり、この中の何人かは泊まるのかなと思いながら、小田越山荘に向かいましたが、あいかわらずそこには誰の姿もありませんでした。
結局、思いもよらず小田越山荘をふたりで貸切することになり、夜はお酒を楽しんでから就寝しました。
翌日、ちょっとだけ寝坊してしまいましたが、朝食を済ませ、小田越山荘を予定とおりに出発しました。
すでにこの時間だとバスが3回入ってきているので、小田越にはたくさんの人影がありました。
ほぼ快晴の空をバックに、早池峰山も薬師山もはっきり見ることができます。
最高の天気の中、小田越からふたりで入山しました。
天気のせいか、足取りが軽く感じられ、5合目にたどり着くまでの間に、花の写真を撮りながらでしたが数パーティを追い越していました。
5合目で大休止を取り、頂上を目指します。
3合目を過ぎたあたりから、ハヤチネウスユキソウが咲き乱れており、5合目から上はまさに満開です。
自分は、この時期に早池峰山に登るのは初めてで、ハヤチネウスユキソウはもうすこしひっそりと咲いているものだと勝手に勘違いをしていたものですから、その群落にただ驚くばかりです。
鎖場を登り、大きな岩を乗り越えていくと、やがて剣が峰への分岐に出ます。
ここまで来ると頂上はもうすぐそこです。
コバイケイソウが咲き乱れるお花畑を抜け、門馬から分岐を過ぎると、頂上小屋が飛び込んできます。
頂上付近は登山客でごった返していたので、そのまま鶏頭山への縦走路にでてから休憩しました。
正面に中岳方面を見ると、2、3人の登山者の姿が見えるくらいで、頂上とは打って変わって静かなものです。
鶏頭山はガスに隠れ姿を見ることはできず、まだ先の長い縦走路が待っています。
休憩もそこそこに中岳を目指して歩き始めました。
中岳との鞍部までは爽快な尾根歩きで、ハイマツの上の岩をポンポンと跳びながら進みます。
しばらく進むとハヤチネウスユキソウのお花畑が現れました。
登山道の中に咲いている花も多数あり、踏みつけないよう気をつけて進みます。
快適な尾根歩きもここまでで、中岳への登りになると、樹林帯の中に入ります。
樹林帯の中は湿った泥道で大変滑りやすくなっていたので、慎重に進みます。
樹林帯を抜ける岩場に出て再び樹林帯といった繰り返すうちに、中岳に到着しました。
小休止をとり再び出発しようと思ったときに、ふと小高い岩の重なりが目に入りました。
気になったので登ってみると、そこには中岳の三角点がありました。
思わず見逃すところでしたが、記念写真を撮り、先に進みます。
大きな岩を上り下りを繰りかえし、再び樹林帯に入ります。
登山道は苔むした岩と泥で、さらに滑りやすくなりました。
再び、登山道は樹林帯を抜けると岩場に出て樹林帯に入るといった繰り返しになります。
といっても、圧倒的に樹林帯の方が長いのですが、樹林帯は尾根の北側を通るため、日が当たりにくく、とても湿度が高く、風も流れない状態です。
歩いていても展望が望めないことから、正直、うんざりしてきました。
かといって戻るわけにも行かないので、滑って転ばないように気をつけながら慎重に進みます。
やっとのことで、標識ナンバーが161番の水場にたどり着きました。
せっかくなので、尾根を北に外れて、水場を確認しにいきました。
倒木があり道が遮られている個所もありましたが、無事水場に到着し、水分補給を行い、登山道に戻りました。
あとは鶏頭山をまっすぐ目指すだけです。
再び樹林帯の中を小さなアップダウンを繰り返し、進みます。
徐々に鶏頭山への登りに差し掛かり、高度を稼ぎはじめます。
いつしか樹林帯を抜け出し、下には岳の駐車場が見えると、尾根の南側の草原状のお花畑にでます。
ここまでくると、もうすぐ鶏頭山の頂上です。
後ろを振り返り、縦走路方面を見ると、ガスがかかり早池峰山頂は見ることができませんでしたが、鶏頭山の頂上付近は青空が広がっています。
ニセ鶏頭の陰で岳の駐車場は見ることができませんが、鶏頭山の北西には毛無森が広がっています。
ここで風景を楽しみながら、ふたり貸切の頂上で、大休止を取りました。
いよいよ下山です。
太陽の日差しの中、まずはニセ鶏頭を目指します。
ニケ鶏頭のピークは、大きな岩で、はしごを使って登り降りを繰り返し、岩の裏側に出てから、巻くように降りていきます。
ちょっとしたお花畑を過ぎ、樹林帯に入ります。
単調な登山道を下っていくと、鶏頭山避難小屋が現れます。
初めてなので、中を覗いてみると、とてもひんやりした空気が充満していました。
あとは再び単調な登山道を下ります。
これだけ単調だと、登りはかなり飽きそうだな、と考えながら、九十九折の登山道を下りていきます。
植林が目に付き始めると、まもなく畳石が現れ、登山口はまもなくです。
登山口から岳の駐車場までゆっくり10分ほどかけて歩き、無事帰還となりました。
駐車場には、ちょうど登山客を乗せたシャトルバスが帰ってきて、満員の乗客を下ろし始めました。
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