初・秋の奥秩父 東沢・釜の沢
- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,463m
- 下り
- 1,453m
コースタイム
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 6:10
天候 | 両日ともに晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
時期的なもので釜の沢出合まで飛び石&ストック利用でアプローチシューズで行けました。 |
その他周辺情報 | 隼温泉¥700 |
写真
感想
本当は下ノ廊下に行きたかった10月下旬、情報収集が不十分で祖母谷温泉にも1泊しつつだと、扇沢最終までがかなり忙しくなってしまっていた。交通費も長野経由でないと車に戻れないことから結構割高。交通費を削減するには白馬・唐松越えしかない。阿曽原の風呂に入りたいというよりも、紅葉と祖母谷温泉の露天に入りたい…白馬越え日程ではちょうどこの日が天気が悪い感じ。さぁ、どこに行こうか…ふと急に思い浮かんだのは、オクチの西沢山荘で昔見た鶏冠尾根の紅葉だ。せっかくなら関東周辺の沢表紙になっている、紅葉の釜ノ沢千畳のナメがみてみたい。遅れている紅葉がどの程度な感じになっているのか?水位は下がっているとみて登攀具は30m1本、お助け、ハンマーで出かける。
10/29 富山に比べればまるで近く、余裕で出かけたつもりがやっぱり眠く、道の駅みとみで仮眠。気が付けば8時…西沢渓谷Pは国道の橋梁工事でスペースが狭くなっていた。紅葉はまだ薄い感じ。思い返せばこれまで奥秩父に紅葉の時期に来たことがない。この状態が普通なのか?東沢方面に興味のあるおじさんと吊橋まで一緒に歩く。
河原に降りて何とか飛び石ストックで渡って鶏冠谷出合。丸太橋はなし。今日は釜ノ沢出合までアプローチシューズで行きたい。なんだかこの前来た時より目印テープが充実、ホラ貝ゴルジュ事故多しの看板を多数見かける。ホラ貝越えて枝沢をまたぐところは道が流れていた。さらに進み河原にロープで降りたりしているうちに立派な焚火跡発見。その先右岸に飛び石で渡り日なたの河原で休憩する。乙女の滝も上部が紅葉していたものの、もうこの時間は日陰になっており今ひとつ映えなかった。両岸の紅葉がなかなかである。特に東のナメ周辺、特に上部が良かった。東ナメ下でどうしても靴をぬらさないといけないところがあり、ここだけ脱いで渡渉する。激冷えの限界水温だ。この先、幾度も渡渉し、左岸の一枚岩のところはフェルトだといつも滑るが、トレランシューズのフリクションはすごかった。何とか魚留まで沢靴に変更することなく到着した。ここまで名はい。
この滝を越えればナメ床の中を歩くのがわかっているので、魚留滝下でシューズ変更するが、フェルトも岩もカラカラでまるでフリクションが効かず、フレークに指をかけてパワーで越えた。その上も乾いた岩盤に大量に落ち葉が乗っており、ビビりが入る。装備が舐めてた(ナメだけに…)か?ごまかしながら千畳のナメ着。期待した景色はまるで枯れ枝だらけ、ナメは変わらずキレイだけど大失敗だ。まぁ、晴れているだけ良いとしよう。
いったん沢は荒れるが、しばらくで日陰になった両門の滝となる。もう少しだけ早くたどり着けば陽がさしていたかもしれない。見どころはここまでだからしばし撮影タイムとする。高巻きはテープ通り、あまり外して岩盤の上を歩くと落ち葉スリップしてしまう。薬研も巻くが、その上の滝は左壁を登る。越えるとゴーロに変化する。
すぐに良い天場があったけれど、明日のことを考えて先に進む。またこの天場はいいところ過ぎて薪がまるでない。そのまま上流へ進むと、左岸から大きな土砂の押出の手前にカエデのたくさん生えた良好幕地発見!薪も多くここで本日の行動を終了とした。幕営し薪を集めて気づく。ビール&ブロックベーコン忘れ、普通の夕飯にただ焚火を眺めるのみとなってしまった。ラスト焚火だったのに…残念。
/30 夜はまだ寒いという感じではなかったが、朝は熾火で再着火させたのでゆっくりのスタートとなった。しばらくゴーロをたどり、右岸から1本沢を合わせるとナメが復活してくる。濡れないようはじめの滝は左から、次の下から見て壁に見えたものは右、登れば滝頭が岩盤の二俣。右にルートをとるとすぐにゴルジュ状になる。階段状になった河床を登ればまた二俣。さらに右へ進み、しばらくでまた二俣となる。右を進むがすぐに真ん中の尾根に踏み跡が出てきてそれをたどる、結果左俣に向かってトラバースしてゆき左俣に出る。この先はきれいに上流までナメ床が続いている。ガレが出てきて右の流れをたどれば、正面上部に水ポンプ小屋が見える。ここで靴を変更、かなり水は冷たいが足を洗う。
いつも思うがここからが急、少し気温が下がったかな?と思うと周辺の木々には霧氷がまとっていた。下山後、寒気が入っていると聞いたがこの標高がその境だったのか?特にピークにこだわっている訳ではないので、小屋に出て今回も甲武信は往復せず下山に入る。毎度思うがなぜ巻き道なのに登り加減?そしてさらに木賊山に向かってまた登る。そういえば木賊山も登ったこともないなぁ…
下山のこの道はただの通過点、通勤で言えば『ただ電車に乗るだけ』の電車部分だったはずなのに、旧道分岐から下のカラマツ林で印象が変わった。見通しの良くなったカラマツ林の隙間から、色とりどりのモミジ・カエデの紅葉が覗いているではありませんか。これは夏には気づかない。素晴らしかった。退屈だった下りはここからまだ続いてほしいに変わった。
林道に出れば温泉モード、今日は絶対に隼に行くと決めて、急いで車を走らせた。近場で意外な発見があった。来秋は滝川流域の簡単な沢を遡下降してみようかなと思う。
来年はコロナも収束しているだろうか?緊急事態宣言も出そうな雰囲気のある年末、可能であれば外出自粛などと言ってほしくない。予防もまた、宿主として出かけてしまうこともないように過ごせればと思う。
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