稲村ヶ岳 春の足音を聞きに行くも…撤退
- GPS
- 07:11
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,451m
- 下り
- 1,453m
コースタイム
11:20 法力峠 11:30
13:10 山上辻(稲村小屋) 14:20
14:35 大日トラバース 15:00
15:20 山上辻(稲村小屋 15:45
16:55 法力峠 17:10
17:55 母公堂登山口
(7時間45分)
GPSログはiphoneアプリ
http://dendrocopos.jp/fieldaccess/
天候 | 概ね晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
母公堂登山口から法力峠までは積雪なし。 法力峠から5分ほど登ると雪渓あり。 約50mアイゼンなしでは進めないくらいガチガチに凍ててました。 一旦南側の斜面に出ますが、山上辻までの間は谷筋の巻き道数カ所でアイゼン必着。 全く要らずというわけではありませんでした。 山上辻まで来ると、東側は雪面。 レンゲ辻に下りるまでは根雪も散見されると思います。 大日のトラバースは通常ルート&10m下にトレース二本あり。 (パーティーに女性と子供がいた為、ここで撤退) トラバース通過後は不詳です。 |
写真
感想
自宅ベランダから拝める大峰。
日に日に白さも減ってきたところで、ようやく足が向きました。
昨年の富士山マラソンで、思いもよらぬ故障をしてしまい
冬期は安静に過ごしてきましたが、タイミング良く先日の診断で遂に完治。
いつもの山仲間と稲村ヶ岳へ。
(ついつい三峰山登っとりますけど…^^;)
母公堂の前に駐車後、脇の登山道から法力峠へ向かいます。
登山道自体は特に残雪もなく、登り易い状態でした。
スラスラと登ること一時間で法力峠へ。
法力峠まで来ると春の陽射しに包まれます。
この陽射しだと凍ててるところもないかな〜、と思いながら5分ほど登ると嘲笑うかのような雪渓。
ノーアイゼンで行けそうだったので、10mくらい進んでみましたが、
後ろを振り返ると幾つもの疑心暗鬼な目線が(笑)
冬山デビューの為にアイゼンを買ったメンバーもいたので、
はい。アイゼン履きました。
総長50m程でしたが、全員無事に通過。
南側斜面へ出るといっそう陽射しの増した暖かい春山に。
白倉谷から吹き上がる風は“温風”。
山上辻まではノーアイゼンで行ける!と思った矢先にまたまた根雪が出現。
いやらしいことにガチガチに凍てたまま狭小な登山道を塞いでいます。
登りは踏み位置さえ間違わなければノーアイゼンでも行けます。
そんなこんなで、バーンに四苦八苦しつつ法力峠から1時間少々で山上辻へ。
春先の稜線、西は雪なし東は吹き溜まり。
先の登山道には雪面がまだまだ残っていました。
着はやや遅めの13時過ぎだったので、誰もいなく貸切状態。
白倉谷側は吹上げが強くやや寒いので、暖かい小屋よりで昼食。
時間も時間だったので、稲村のピークは難しいなと割り切りのんびりしました。
そのまま下山してもよかったのですが、戻れるところまでは行こうということで採決。
ヤマレコを見る限りここ最近は稲村まで辿り着いてる方もいらっしゃるので、
大日のトラバースも何とかクリアできるかなと思いつつ、眼前の大日を見ながら進みました。
10分ほど歩いてトラバース箇所へ到着。
『行けそうかな?』と思ったので、まず先行してトレース確認。
行けなくはないのですが、若干クラストしてる…信用できない。
という感じがしたのもあり、今回連れてきたメンバーは女性&子供もいたのに加え、
雪渓のトラバースなんてほぼしたこと無いので潔くトラバース手前で撤退!
ザイルも車の中、その他諸々の小道具も置いてきたので
10人渡るフィックスも張れず、ビレイすら取れないもの(笑)
家を出る前に前日レンゲ辻で滑落した方がいらっしゃったのも小耳に挟んでいたので、
深入りはしないでおこうと思ってました。
登る前の一週間ほどは20℃程度に気温も上がっていたので、雪面クラック(現地では1m程度)の兆候もありましたし、一旦融けた後なので余計にクラスト部を信用できす。
何より行ったら明るい内に下りれない^^
残雪期と言えどもこの区間はやっぱりピッケル要るな〜と感じます。
僕は12本アイゼンなのですが、10本以上で前爪いるな〜とも。
ただそのまま引き返すのも癪なので、数名のメンバーにトラバースの気分だけでも味わってもらいました。
取り付きから10m程は張り付けます。
高度感を味わってもらいつつ、氷柱も鑑賞。
それから山上辻まで引き返し、可愛らしい雪の精と戯れて下山。
当初はレンゲ辻周回で下ろうと思っていましたが、先の状況もわかるので回避。
下りは法力峠まではアイゼン装着で下りました。
さすがに下りはノーアイゼンでは無理だったので、外さずに小一時間。
また削ったらええわと思いながら…。
法力峠に着いた頃、太陽は三ツ塚の向こう側に。
残すは小一時間なので陽が落ちるまでには母公堂へ戻れる。
アイゼンを外し足取り軽く無事に下山。
そのまま洞川温泉に行くと車が二台だけ。
ほぼ貸切状態で疲れをとることができました。
下りてきてふと思ったことは、
山での撤退、実は好きなのかも。
ピークハンターじゃないけど、『この山行にはまだ続きがある』と思うと色んなこと考えれて次回の味付けが多彩になる。
ここ数年、天川エリアは殆ど弥山・八経だったので、
『あぁ、こんなんやったこんなんやった』と思い出しながら登る久しぶりの稲村は新鮮でした。
次回は富士山ガイドから帰ってきた頃、今回の山行を思い出しながら紅葉の稲村へ向かおうと思います。
miztrekさん、はじめまして!
16日に稲村ヶ岳への往復にそこを通過しました。
すっかり春山のつもりで山上辻に着いてみて、出会った方に様子を聞いてあわててアイゼンを付けた次第です。
レコを拝見していると、私と同じものを見ておられながら状況の理解や判断の正確さなど、経験や技術の差がよくわかりました。
こんな基準で見るんだと、自分の行き当たりばったりの山行を反省することができました。
また覗かせてくださいな
monsieurさん、こんにちは!
あのトレースはmonsieurさんのトレースだったのですね。
春山の気分で山に入ってしまうと、アイゼンを着けるか否か物凄く迷いますよね
レンゲ辻のまでの斜面は想像できたので回避しましたが、
あちらから山上さん〜小笹まで行かれていたとは感服いたしました。
僕も同じく行き当たりばったりなので、自分の力量で戻れるところまでしか…^^
こちらこそ宜しくです
miztrekさん
17日に初めて山上ヶ岳を登り、レンゲ辻経由で稲村を目指してみましたがあっけなく断念しました。
またお会いしたさいにはよろしくお願いします。
tubataroさんはじめまして
当日あの山域にいらっしゃった数少ないお仲間ですね
やはりレンゲ辻から稲村に掛けては、まだまだそう簡単に通してもらえずでしたか…
次大峰に来られる機会がございましたら、大峯山寺の戸開け以降に登られるとまた違った“賑やかな”大峰を登れると思います。
お子さんと登られてるのであれば、弥山もいいですね^^
こちらこそバッタリお会いした際にには宜しくです
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