斜里岳 〜東尾根 東斜里岳を越えて〜

2013年03月22日(金) [日帰り]

• GPS: 05:57
• 距離: 15.3km
• 登り: 1,323m
• 下り: 1,324m

コースタイム

7:05　根北峠
8:10　C750 南斜里岳との分岐ポイント
9:00　C1126
10:00　東斜里岳（C1452）
10:30　馬の背
10:45~11:10　斜里岳本峰
11:20　馬の背
11:40　東斜里岳（C1452）
12:40　C750 南斜里岳との分岐ポイント
13:25　根北峠

天候

晴れ！

写真

3/22 5:35

昨日の寒気の余波が今日も続き、久々に冷え込んでくれた。
こういう日は、でっかい山に行くぞ！と、斜里岳を目指す。

写真は、西側から見た斜里岳。

3/22 5:35

北西尾根か、東尾根のどっちを登るかで迷った。
昼前から南風が強くなるというから、北西尾根の方が風を避けられそう。でも、登りはじめが低いので、下山時はヤワ雪に足を取られそう。

と、海別見ながら、考える。

3/22 7:07

やっぱり、行ったことのない東尾根がいいね、風強くなったら、引き返せば良いし、などと考えて、根北峠駐車場に到着。
まだ、誰もいません。

3/22 7:12

出発の準備をして、7時にスタート。
出発時の気温、-10℃。
昨日降った雪が、良い雪質のまま保たれている。

3/22 7:16

スノーシューで踝上程度。
歩きやすい。
ルンルン気分で、森林散策。

前方に東斜里が見えてきた。

3/22 8:14

そして、1時間ほど歩いて、南斜里と東斜里の分岐に到着。
南斜里は左手のパンケニワナイ川を渡るのだが、自分は東斜里なので、そのまま前方の尾根を目指す。
ちなみに、パンケニワナイ川は完全に雪で埋まってました。

3/22 8:23

奥に見える南斜里の手前は緩傾斜で、木がない。
あのぐらいの斜面だったら、自分もスキーで滑れるだろうか。。。

3/22 8:24

そして、自分は尾根を上る。
こちらも木々は少ない。
ここら辺から堅雪になる。

3/22 8:30

足下を見ると、数日前と思われるスノーシューとスキーのトレースが。
鮮明に跡がついているところをみると、かなり雪が緩んでいたのだろう。

3/22 8:34

奥に東斜里が見えてくる。
ウィンドクラストした斜面にペースが上がる。

3/22 8:39

後ろを振り返ると、錐山が（写真中央）。
たくさんの山に囲まれているけど、よく目立つ。

3/22 8:49

そして、東側を見ると、尖峰＆武佐岳が。
尖峰は、東もしくは西から眺めると、尖っててカッコ良い。

3/22 8:54

そして、自分の行く手に、
東斜里（右）、南斜里（写真の一番左）。
Cot.1126にて、スノーシューからアイゼンに切り替える。（南斜里の分岐から堅雪が途切れなかったので、分岐で切り替えても良かったかも）

3/22 9:23

だんだん、東斜里岳が近づいてくる。
ちなみに、東斜里岳は本来、名前のない山。
地元の登山者さんたちが、南斜里岳があるんだから、東斜里岳があっても良いじゃないかということで、呼んでいるとのこと。たしかに、この山容と重量感。名前があっても良いと思う。

3/22 9:35

そして、東斜里岳取り付きにある難関その1。
壁がそびえたつ。

3/22 9:41

しかし、ハイマツが出てしまっていて、
ピッケル片手に、ハイマツ掴んで登れば、意外とすんなり登れる。あと、ピッケルの刺さりがとても良かった。単純にウィンドクラストした雪面より柔らかい。木枝のミックスで、雪の密度が薄くなってるんだろう。

3/22 9:44

そして。東斜里岳頂上直下の難関その2。
難関その1より斜度がきつく、さすがにビビる。
右へ、左へ良いルートを探しながら登る。

3/22 10:00

進行方向向かって左の方が登りやすかった。
ちなみに、こちらもカンバの小枝が出ているので、これを掴んで登る。

3/22 10:05

そして、東斜里岳山頂へ。
ここに来たのは初めてのこと。

風が強く、あわてて、バラクラバ装着。

3/22 10:06

海別岳と、左手はオホーツクの流氷。

3/22 10:06

そして、斜里本峰。
3時間以内に東斜里まで来れたら、本峰目指そうと思っていた。
ギリギリ3時間ということで、行ってみることにした。

3/22 10:11

まずは、コルへ降りる。
下りは楽ちん。

3/22 10:25

鋭角に切れ立つ稜線なのだが、いまいち写真では迫力にかける。うーん、誰かそこに立ってほしい。
単独だと、状況を表現する写真を撮るのは難しい。

3/22 10:27

痩せ尾根が斜里本峰へ続いている。
カッコ良いのだが。

3/22 10:39

北西尾根が見えてきた。
個人的には、北西尾根は岩とかあるので、東尾根より難しいかと思う。雪質で、難易度が全然変わるのだろうけど。

3/22 10:39

そして、本峰。
やっとここまで来ました。

3/22 10:46

11時前、本峰到着。
無事にここまで来れました。
ここまで来れたのは良質な雪のおかげ。
寒気様に感謝。

3/22 10:47

摩周湖。
まだ氷結してます。
ことしはやっぱり寒かったということなのでしょう。

3/22 10:48

屈斜路湖。

3/22 10:48

海別岳とその奥に知床連山。

3/22 10:48

左に南斜里岳。

3/22 10:48

東斜里岳と、その奥に尖峰＆武佐岳。

3/22 11:07

北稜ルート。
槍が見える。

3/22 11:08

こちらは北西尾根。

3/22 11:08

斜里の市街地。
流氷は東へ東へ。

3/22 11:09

30分ほど、休憩して、下山へ。

3/22 11:17

帰りの方が痩せ尾根の写真は綺麗？

3/22 11:41

東斜里から北稜ルートを眺めてみた。
やっぱり難しいのだろう。

3/22 11:50

そして、東斜里から下りる。
上の方の急傾斜はさすがに怖かった。

3/22 13:24

無事、根北峠へ。
まだ気温が上がっていないようで、緩んだ雪にやられることはありませんでした。

お疲れ様でした。

撮影機器：

TG-620 OLYMPUS IMAGING CORP.

感想

ubejin

感想は写真中にコメントいたしました。

photosynthによる360度パノラマは以下から。

東斜里岳直下から上を見上げる。


東斜里岳山頂からの眺め


斜里岳本峰からの眺め

コメント

uedayasuji

ほぇ！！・・
こんばんわ

これ・・登山道も整備されてない・・とこでしょ？

すべてバリルートでしょうなぁ・・

なんか想像つかないです

他に登山者はいるんでしょうか？

　　　　　　　　　　でわでわ

h2013m

お疲れ様でした。
　今日は風が強かったのに、よく登りましたね。恐れ入りました。稜線部思ったより雪が無く、ハイマツ出てますね。
　雪が腐っても登れそうですか？東斜里はphotosynthの映像を初めて見た山なので、憧れの山ぜひ登ってみたいので。直下の映像を見るとかなり急ですね。テレマークブーツで登れるか？とphotosynthの映像だけでビビってしまいます。

　そういえば羅臼の最短ルート、3/20に登ったブログがありました。直下の直登、ダブルアックスだったらしいです。もう少し雪が腐りだしたら登れるのでしょうか？

ubejin

uedayasujiさん、こんばんは。
冬の斜里岳は登る人は少ないのですが、
いろいろなルートが開拓されてるのですよ。
今回の東尾根に加えて、北西尾根、西尾根など。あと登攀の領域になってしまいますが、北稜、北壁なんてのもあります。
冬の斜里は、登り甲斐があって、良い山ですよ。

ubejin

h2013mさん、こんばんは。
自分も東斜里直下の急傾斜が不安で、行く前は、登れるかどうか確信が持てなかったのですが、行ってみると、意外とすんなり登れました。テレ靴にアイゼン付けてれば大丈夫だと思います。
雪が腐ってからは、急傾斜に関しては更に登りやすくなるんじゃないかと思います。ただ、ハイマツ漕ぎとの折り合いをつけなきゃなりませんが。

ダブルアックス、いいですね。自分もあれでピタピタ登りたいです。