【お別れハイク】Thank you KIRAWAY(北根室ランチウェイ)
コースタイム
天候 | 晴れ予報の日を狙って行きました |
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過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
路面状況はその日の天候によって変わります。吹雪の峠越え、ブラックアイスバーン、鹿の飛び出しなどあらゆるトラップが待っているので、安全運転で走りましょう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
中標津〜弟子屈までの71.4kmのロングトレイル「北根室ランチウェイ」は、全面閉鎖がアナウンスされ、15年続いた歴史に幕が下りました。 トレイルの存続を求める動きもあるようですが、自分の気持ちの整理をするため、まだ歩けるルートを再訪し、お別れをしてきました。 【過去レコ】 KIRAWAYを歩く日も歩かない日も佐伯農場さんでお世話になりました。本当に素晴らしいトレイルでしたが、佐伯さんと出会えたことが何よりも良かったと思います。 ■2019年12月8日(開陽台〜佐伯農場&周辺散策) https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2137511.html ■2019年12月8日(モアン山) https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2135470.html ■2019年12月7日(摩周湖〜西別岳&リスケ山) https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2134559.html ■2019年5月1日〜2019年5月3日(復路/セクションハイク) https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1825046.html ■2019年4月28日〜4月30日(往路/スルーハイク) https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1817751.html |
その他周辺情報 | からまつの湯は無料ですが、混浴オープンスタイルなので、女性は厳しいかもしれません。中標津の市街地にある中標津保養所温泉(日帰り入浴500円)に行くことが多いです。 時間と車があるなら、川湯温泉がおススメです。 |
写真
感想
2020年10月8日、15年間続いたロングトレイル「北根室ランチウェイ(KIRAWAY)」の全面閉鎖がアナウンスされました。
KIRAWAYは北海道の東に位置する中標津町(中標津町交通センター)〜弟子屈町(美留和駅)を繋いだ71.4kmのロングトレイルです。
私がこのトレイルの存在を知ったのは数年前でしたが、実際に歩いたのは2019年のゴールデンウィークでした。大型連休を全て使い、KIRAWAYを往復したことがきっかけで、このトレイルが大好きになりました。その後、何度も訪問し、トレイルの中間地点にある佐伯農場さんで度々お世話になりました。
ロングトレイルは山頂を目指す登山とは違い、大きな達成感や派手さはありませんが、登山のようなしっかりとした装備を揃えなくても周辺の宿泊施設を組み合わせながら、体力や目的に合わせた行程を組むことができます。徒歩という最も遅い移動手段で、自然を感じ、地域の文化を知り、地元の特産品を食べながら、人との出会いや優しさに触れることができる素晴らしいアクティビティだと思います。
このトレイルは、6つのステージに区切られており、一部のステージについては「LANCH=牧場の中を歩く」という、世界的にも珍しいトレイルだったと思います。
トレイルの存続問題については、予てより噂されていました。地元の地権者や自治体と度重なる交渉が行われていたと思いますが、存続の願いは叶わなかったようです。
すでに標識が撤去されたり、チェーンが掛けられて立ち入りできなくなったステージもありますが、既設の登山道(西別岳・摩周岳)や新しく開通した摩周屈斜路トレイルと重複する部分については、今後も歩くことができます。
新しいことを始めることは大変ですが、それを続けることはもっと大変です。
そして、終わることはもっともっと大変だと思います。
トレイルの立ち上げ〜維持管理をしてくれた方々、敷地を提供してくれた地権者の方々、関係各所の方々へ感謝の気持ちを伝えるため、そして何より自分の気持ちの整理のために、まだ歩けるルートを巡り、これまでに撮り溜めた映像を繋げました。
本当に素晴らしいトレイルをありがとうございました。
少し長めの本編は12月24日にプレミア公開します。永久保存版となるムービーにしようと編集にも力を入れているので、また見に来てくれると嬉しいです。
札幌育ちの私が20年前に道東に越してきて、まずとった行動は温泉巡りでした。道東一円の名湯秘湯を一巡りするうちに、道路脇の牧草地に牛がいる風景が当たり前になりました。(今はもう、放牧のメリットよりもリスクが高いとされて、徐々に牛の放牧自体が見られなくなっていくようですが)
次いで、町内の乗馬牧場(今はもう乗馬出来なくなってしまいましたが)にお世話になり、牧場内を自由に馬で駆け巡っていました。登山に目覚めたのはその次か乗馬と並行して、くらいで、KIRAWAYに興味を惹かれたのも当然の成り行きでしたが、なにせ近場ってこともあってズルズルと歩けない、いや歩かないでいるうちに「北根室ランチウエイ存続の危機!」の噂を聞き、なんとか1回だけ部分踏破を実現しました。今となっては、なぜ完全踏破しなかったのか、悔やまれるばかりです。
私事で恐縮ですが、「近い」「いつでも歩ける」と思うと逆にダメですね。本当に残念です。
今はもう歩けない行程の本編を楽しみにしています。
長期休暇があると海外トレッキングへ目を向けがちでしたが、KIRAWAYを歩いてからは、毎年GWと晩秋はここで過ごしたいと思うようになりました。ロングトレイルは町を渡り歩くこともあるので、舗装路や固い砂利道歩きも多く、スルーハイクは登山よりもずっと大変でしたが、その苦労を上回る感動がありました。今年はコロナで予定が全部キャンセルになりましたが、まだ歩けるうちに映像に残しておきたくて、撮影のために何度か訪問しました。
もう歩けなくなっているステージもあるし、放牧時期には歩いていないので、牛さんの登場が少ないのですが、去年の映像を組み合わせて、スルーハイクしたような映像に仕上げました。復活を求める動きもあるようなので、私の写真や動画が何かの役に立つことがあればいいなと思い、がんばって作ったので、見に来てもらえると嬉しいです。
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