鉄五郎尾根から城山・カタクリ山ー奥多摩の春花探し
- GPS
- 09:00
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 2,009m
- 下り
- 1,984m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鉄五郎尾根は古里の寸庭から入れば問題なしだが、越沢バットレス周辺からもいくつかのコースがある。しかしけもの道コースやアルペン・コースは荒れていたり、険しいコースが多く、今回は、今まで歩いていないけもの道コースの入口を探したがわからず、越沢バットレスキャンプ場からのアルペンコースは入口が荒れており、上の状態に不安を感じ、結局バットレス入口から少し下った鉄階段からアルペンコースに入った。これは例の垂直の鎖場に出るコースで、厳しい岩場の連続で一般には進められない。垂直の鎖場はスタンス、ホールドに乏しく、危険を感じる場所。右に巻く道の鎖場がある。 金比羅神社上の岩場から広沢山まで、二箇所のイワウチワ保護区がある。まだ咲き始め。急斜面の連続だが、イワウチワの撮影に気を取られすぎたりしなければさほどの危険はないが、イワウチワの株の周辺を踏み固めないよう、近づき過ぎないこと。 広沢山ー御岳山ー大楢峠:一般コースで歩きやすい。 大楢峠ー城山:道標もあり、踏み跡も明瞭、今回は途中(鉄塔の少し下)で引き返したが、鳩ノ巣まで 踏み跡は明瞭らしいがかなりの急傾斜のようだ。 城山ー奥多摩霊園ーカタクリ山ー奥多摩駅:道標もあり、道は明瞭で問題なし。奥多摩霊園からは舗装道。カタクリ山は海沢大橋手前から水道施設方向に上っていく。 |
写真
感想
奥多摩も花のシーズンが始まったようなので、恒例の御岳周辺のイワウチワ・チェックから。
昨年二度歩いた鉄五郎尾根、今回は昨年の越沢バットレスキャンプ場よりも下のキャンプ場辺りから金比羅神社にいたる岩尾根を登るルートを試みようと調べた。しかしそのルートは不明な点ばかり。上り口がどこから入るかわかりにくい。とりあえず、鳩ノ巣から越沢に出て、下降点を探す。最初のキャンプ場入口の手前に踏み跡があり、そこを下ってみる。しかし事前に調べたルートとは離れているので、途中で引き返す。林道に戻り、すぐ先のキャンプ場に降りてみる。バットレスへはここから越沢沿いに進む。昨年はここからバットレス方面に進み、手前の急な鉄パイプの階段を上がった。
キャンプ場に降りて、対岸の尾根取付を探すが、見当たらない。戻って途中に踏み跡があるか探すがわからず、結局、ここはあきらめる。どうせなら、キャンプ場からバットレス方面に進めばよさそうなものだが、昨日の雨で越沢を何度も渡る丸木橋が滑りそうに思い、バットレスキャンプ場からアルペンコースに入るよう予定変更。
20分くらいでバットレスキャンプ場入口に出て、下に下りる。キャンプ場の橋を渡って、コースに入るが、昨年登ったときより、さらにコースは荒れて、登り口があやしい。右に行くも木橋が腐っており、これは違う。左の藪の斜面の上に踏み跡が見えるが、どこから取り付くのかーーこんなに荒れているなら、上のほうはもっと荒れているかもーー自信がなくなり、下に戻って、キャンプ場の下流に向かい遊歩道を進む。バットレス入口に出る。ここからは岩登りのゲレンデにしかいけそうもないので、さらに下って、昨年登った鉄パイプの階段を探す。最初の階段は、途中で道が岩場の急斜面になり、危険なので引き返す。さらに越沢遊歩道を下って、一つ下の階段に出る。昨年の階段だ。ここを進む。下が濡れているので慎重に進む。最初に剃刀岩を見る。鎖場を何度か越えて、岩尾根稜線に出る。ここに古い道標。アルペンコースで左にあずまや・烏帽子岩、右に白布の滝・金比羅神社とある。あずまやがあるのかーー??
ここからは垂直に近い岩壁を含む鎖場の連続。最初に「馬の背」と書かれた岩場を越え、鎖場へ。最初の二本くらいは普通の岩場だが、鎖場を越えると目の前に垂直の岩場が覆いかぶさる。そこに5mもないのだが、スタンス、ホールドに乏しい一枚岩の鎖場がある。上から降りてきて、この岩場を見て引き返す記録もあった。しかしこの岩場には巻き道がある。右側にわずかに踏み跡があり、そこに入ると断崖の右側に靴一個分のスタンスと、鎖があり、岩場を巻いて上に出られる。高度感もあり、踏み外すと下まで落ちるので、慎重に進む。鎖は今のところ、頑丈にできているので大丈夫そう。上に出ると、一旦左に回って、先の垂直の鎖場の上に出て合流。ここらは上から下るほうが、下が見えないので一層怖いだろう。かくいう私も一度下って、この壁を見て撤退した口だ。
鎖場を終え、最後ののぼりを終えて、祠のある金比羅神社上のピークに出る。4度も登り直したので、予定より1時間半以上遅くなった。付近のヒカゲツツジをカメラを変えながら撮影し、先に進む。一旦下って少し上り始めたところで、バットレスキャンプ場上に出るアルペンコース入口があるが、倒木があり、だいぶ荒れている感じ。多分、下れると思うが、今後整備されないと通行できなくなりそう。
イワウチワはこの分岐の辺りにもあるはずだが、今年は何も見えない。少し登り、標高500m付近に最初の群落、まだ咲きはじめなのか、開花株は少ない。また昨日の雨でかなりダメージを受けている様子。日差しもあるようなないような、薄暗い中、撮影に苦戦ーーー
さらに進んで標高700mの少し手前、二度目の群落、ここでは少し日差しが出ていたが、開花株が少ない上、やはり薄暗くあまり良い撮影はできず、残念ーー。
最後の群落から20分くらいで広沢山、さらに20分くらいで大塚山に到着。1時間40分ほど予定より遅れたので、休憩なしに通過、10分で富士峰園地の角に出る。カタクリが開花し始めているがまだ少ない。ハイカーの数もさほど多くない。すぐビジターセンターに向かう。ビジターセンターで、鉄五郎尾根のイワウチワの開花の報告をし、高岩山や奥の院などのイワウチワの状況を聞く。まだこれからのようだ。御岳周辺の春の花は桜前線の上昇と平行しているという。高岩山で例年は4月10日以降に開花が始まるという。奥の院はその少しあとだろう。3月が寒かった昨年は奥の院のイワウチワは4月下旬でも見られなかった。
状況を確認して、鳩ノ巣方面に向かう。スミレを撮影していると後から下ってきたハイカーに声をかけられる。しばし御岳周辺の花談義。少し先で下から登ってきたご夫婦と挨拶。先月来たときは雪と凍結で撤退し、再チャレンジとのこと。確かに3月初旬までは雪も多く寒かった。その後急速に気温が上がって急速に春が駆け足でやってきた。
ビジターセンターから40分ほど下ると、小滝のかかる越沢上流の枝沢を渡り、大塚山直下の電波塔のある鉄五郎尾根稜線ややや遠くに川乗山が見えてきた。この辺りは水平動に近く、鉄五郎尾根を対岸に見ながら越沢上流を等高線に沿ってくねくねと進御、中々標高が下がらない。左側の稜線は鍋割北尾根のようだ。次第に川乗山がはっきり見えてきて、30分くらいで見慣れた場所に出る。昨年何回も歩いた鍋割北尾根入口、大楢峠手前だ。昨年はここから海沢方面に出て、MTBを回収して帰宅したことが多かった。今回は城山・上坂(あがっさか)・奥多摩駅方面に進む。
10分強で城山分岐に出る。城山を目指す。ここははじめて歩く道だ。道標もあり、踏み跡も明瞭ですぐに小楢峠に出る。ここからやや急な斜面を15分弱登り、一時半前に城山山頂に出る。予定より1時間半近い遅れ。ここで100円バターロール+レバーペースト(自宅から持参)の昼食をとり、ザックをおきカメラだけもってきた斜面のイワウチワ探し。
標高差100m強、鉄塔の少し下まで下り、引き返す。その間、イワウチワの小群落を見つけて、安心。2台のカメラで一通り撮影して戻り、ザックを回収して分岐に戻る。2時半になtったので、一時間くらいかけて城山方面を往復したことになる。
ここから上坂に向かう。道は良い。10分くらい下ると下の集落が見え始め、さらに10分くらい進むといよいよ集落の奥の家が見えてきた。すぐ登山道入口の道標まで出ると舗装道路になり、その先に奥多摩霊園があった。この辺りの集落を上坂というようだ。やがて対岸に林道が見え、海沢谷沿いに下る。工事現場が見え、海沢林道入口に出る。ここから数馬峡遊歩道分岐を過ぎ、10分くらいで海沢大橋まで出た。ここからカタクリ山まではすぐで、昨年は4月後半だったので、カタクリはほぼ終わっていたが、今年は見ごろは過ぎたものの、まだまだ良い状態のものも残っている。またアズマイチゲも多数開花している。日差しが急になくなり、曇ってきた。急いで撮影をはじめる。日差しは少ないが、開けた場所なのでさほど暗くなく、何とか撮影できた。20分ほどゆっくりあるいて撮影し、奥多摩駅に向かう。道標は多摩川右岸の舗装道から駅に向かうが、う名z羽大橋を渡って左岸の青梅街道を進み、トンネル手前でもえぎの湯の前の道を進む。温泉には入らず駅に向かう。すでに4時を過ぎ、予定を大幅に過ぎてしまった。駅手前のスーパーで「多摩のしずく」というおいしい地ビール(今回はドイツ風のピル砂ービール)を購入し、駅に到着するも16時20分、6分前に電車は出てしまった。少し急げば間に合ったのかなと思いつつ、ホームでのんびり残った食料をつまみ、ビールを飲みながら、次の電車を待った。
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