冬の鳥海山【頂上からの動画付き】年末の冬合宿

2020年12月27日(日) 〜 2020年12月28日(月)

• GPS: 18:06
• 距離: 29.9km
• 登り: 2,244m
• 下り: 2,259m

コースタイム

1日目

• 山行: 9:26
• 休憩: 1:47
• 合計: 11:13

7:47 スタート地点
9:56 9:57 荒木橋
11:42 11:42 湯ノ台口
12:00 12:32 滝ノ小屋
13:32 13:33 河原宿
15:31 15:32 伏拝岳
15:41 15:42 行者岳
16:09 17:19 七高山
18:49 18:50 行者岳
19:00 伏拝岳

2日目

• 山行: 5:39
• 休憩: 1:08
• 合計: 6:47

7:33 伏拝岳
7:45 7:45 行者岳
8:25 8:31 鳥海山
9:02 9:03 行者岳
9:26 9:26 伏拝岳
10:36 11:30 滝ノ小屋
11:50 11:50 西物見
12:25 12:25 限界杉
12:57 12:57 横堂
13:31 13:38 南高ヒュッテ
14:20 ゴール地点

天候

晴れ時々曇り（ガス）

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー

秋葉原〜酒田庄交バスターミナル（国際興業バス）
https://5931bus.com/highwaybus/yuhi/
酒田駅〜遊佐駅（JR羽越本線）
遊佐駅〜湯の台温泉（タクシー）片道6100円〜6600円位
https://www.taxisite.com/cal/pref/6/204.aspx?addr=1
結果的にスキーで行くことはなかったが、スキー板積載について相談させてもらえた酒田合同自動車株式会社遊佐営業所を利用しました。

コース状況／危険箇所等

初めての鳥海山登山の為、例年の状況は分からないが、感じたことは
滑落するような危険箇所は無い。急斜面は勿論在るが、アイスバーンになっているような箇所は無く、滑ってしまっても止まる。
但し、滝ノ小屋より先に進むと終始風は強く、ガスが出ると進むべき方向が分からなくなる為、目印の赤旗またはGPSは必携。

その他周辺情報

公共交通機関利用の為、機動力は無い。
それ前提で遊佐駅、酒田駅ともに駅前は寂しく、チェーン店などは見当たらない。
食事の充実や銭湯的な施設は徒歩で行くには厳しいかも。
それでも酒田駅から徒歩10分以内にラーメン屋の「中華そば 雲ノ糸 酒田店」が在るのは有り難い。

写真

12/27 5:49

夕陽号で酒田庄交バスターミナルに到着
近くにコンビニが在ります

12/27 6:36

JR羽越本線で酒田駅〜遊佐駅に移動

12/27 6:38

12/27 7:21

タクシーで鳥海公園青沢線に移動
ぼ〜っとしていたら、登山道ではなく、こちらに来てしまう
運転手曰く、FR車なのでトランクに40kgの重りがないとお尻が振られて、此処まで登ってこれないとのこと（その場合はチェーン装着）

12/27 7:21

陽が登っていきます

12/27 7:34

冬期ゲート
ここでスノーシュー装着

12/27 7:36

12/27 7:40

12/27 8:09

スノーバスケットが外れて、捜索に戻った為、20分のロス

12/27 8:20

今日の天気予報は長続きするとのこと

12/27 9:07

明日の天気は悪くなりそう・・・

12/27 9:24

雪の高さは足首〜膝下まで
ツボ足で歩けるが、スノーシューで歩いた方が良さそう

12/27 10:30

スキー場から見る景色のような

12/27 10:36

雪庇が発達中

12/27 10:58

12/27 11:18

九十九折ロードに沿って歩く
かなりの時間を無駄にしたことが後ほど判明する

12/27 11:20

12/27 11:24

膝下までしか埋まらないので、直線的に歩けば1時間位、短縮できたのかも・・・
ここでロード離脱

12/27 11:27

登山口の建物

12/27 11:29

12/27 11:31

登山口通過
直線的に滝ノ小屋を目指します

12/27 11:46

登り返しの緩い箇所まで上がり、鞍部を横切りました

12/27 11:48

小屋の通り越していました

12/27 11:50

滝の小屋に到着

12/27 11:53

昨日小屋に到着して、今日頂上に登って下りてきた方に色々と情報を頂きました（赤旗を何十本も持っておられました）
ここから先はツボ足で行ける、テントを晴るのは厳しいとのこと

12/27 11:53

少しでも軽量化する為、スノーシュー、予備のガス中、西友お墨付き大福、アルファ米3袋をデポします

12/27 12:24

ヤマテンの天気予報では東北（代表地点：飯豊山）は午後まで晴れは続くとのこと
翌日は午後から崩れる予報

12/27 12:27

天気が少しでも長く続くことを信じて、今は好条件なのと、翌日午前中までの短期決戦とする為、平和な小屋を後にします

12/27 12:37

12/27 12:41

ツボ足で行けなくはないが、ブッシュが出ていたりクラストしている箇所は踏み抜きます

12/27 12:48

登山道をしっかりトレースすると踏み抜きは少なくなった

12/27 13:07

ブッシュが無いのと間隔が広いので、何となく登山道は分かります

12/27 13:15

河原宿小屋が見えます

12/27 13:20

「く」の字に曲がります

12/27 13:23

12/27 13:23

この辺りは特に風が強かった・・・

12/27 13:31

目指す方向は明確だが、効率よく進むには何処をトラバースすれば良いのか？

12/27 13:44

ガスってきた・・・

12/27 14:40

見た目は緩斜面だが、それなりの斜度があり疲労困憊で足があがらない・・・

12/27 14:51

何処を登っても良いが、より緩斜面を歩くべくトラバースする
結果、登山道通りかな？

12/27 15:04

急斜面の為、ここを詰めるのは諦める

12/27 15:05

なんとなく歩きやすく、斜度が緩め＝登山道かな

12/27 15:06

振り返る

12/27 15:12

それなりの斜度だが、雪はフカフカなので滑落の心配はない

12/27 15:12

良い天気が続いている、ガスも飛んだようだ

12/27 15:13

登山道を歩く、基本踏み抜くことはない

12/27 15:15

日没は近づいている
今日はどこまで行けるかな

12/27 15:17

道標が見えます

12/27 15:19

12/27 15:19

12/27 15:21

外輪山の景色は最高

12/27 15:22

12/27 15:22

新山（鳥海山）

12/27 15:27

12/27 15:29

どこが七高山かな？

12/27 15:34

梯子があります、新山への一般道かな

12/27 15:36

テントが張れる場所を考えながら歩く、候補地の一つとします

12/27 15:36

モノトーンな感じになる、雲の移動は早い

12/27 15:37

大した岩場ではないが、岩場は巻く

12/27 15:39

フカフカの斜面、スキーで下りたいな
後ほど、間違って下ってしまうことになる

12/27 15:54

七高山

12/27 15:55

羽みたいできれい形

12/27 15:58

道標のエビの尻尾かな

12/27 16:35

七高山付近は暫く風が吹いていなかったので、ブロックを積み上げるが、途中から風が強く吹くようになり、幕営は諦める

12/27 17:06

急いでいた為、尾根を外してフカフカ斜面の南東側に降りてしまう

12/27 18:09

このまま滝ノ小屋に降りることも考えたが、新山が残っている為、ルートに復帰
少し下っただけのつもりだったが、登り返しには時間を要した

12/27 18:32

ビバーク場所を決める為、5分以上留まって、風が強く吹かないかを確認
この場所は厳しそう

12/27 18:52

諦めて下りようかなと思っていた時に発見
暫く風が吹かなかった為、ここでビバーク決定

12/27 19:53

夕食はアルファ米2袋に味噌汁2袋
サイドの穴に物を落とさないように、物は全てカラビナで連結

12/28 7:11

結局は風が吹き荒れた長〜〜〜い夜をなんとか、やり過ごし、出発します
朝ご飯のアルファ米2袋は食べるスペースが確保できず・・・

12/28 7:11

朝になって多少、風は弱まったが、収まってはくれなかった
天気も良くない、風も強いし、残念だが帰ろう

12/28 7:11

12/28 7:23

白から少し青になる

12/28 7:23

7時23分、さよなら鳥海山

12/28 7:23

もの凄い勢いで風が飛ばされていきます
これは、もしや行けるかも

12/28 7:29

陽に当たると元気をもらえる

12/28 7:32

7時32分、ガスが晴れて天気が良くなってきました

12/28 7:32

太陽と雲海がきれい
新山に登ることに決めました

12/28 7:32

12/28 7:39

ここも掘れば、ある程度は風雪を凌げるかも

12/28 7:42

12/28 7:45

振り返る

12/28 7:54

中央の尖った箇所が七高山？
スノーブリッジも発達しています

12/28 7:54

7時54分、新山
梯子を降りるより、スノーブリッジの方が安全、且つ省エネで行けそう

12/28 7:56

ここをトラバースすることにします
踏み抜くことはあるが、アイスバーンではない為、見た目ほど難しくはない

12/28 7:59

ストックで下りていけます

12/28 8:02

スノーブリッジに乗りました
カーブの所から吹き溜まって埋まる為、直線的に登ります

12/28 8:11

頂上は何処なんだろう

12/28 8:13

中央の高いところが頂上だと思われる

12/28 8:15

12/28 8:16

12/28 8:17

12/28 8:18

モコモコが半端ない
鬼滅の刃の下弦の壱である魘夢がこんなんだったような

12/28 8:18

振り返ります
新山を通り過ぎた模様、戻ります

12/28 8:25

外輪山の左側

12/28 8:25

外輪山の右側

12/28 8:25

登り返しが面倒くさい

12/28 8:27

中央が七高山かな？

12/28 8:31

急斜面のトラバース、フカフカだけど注意します

12/28 8:32

足跡がバッチリです

12/28 8:38

さあ、用は済んだので気合い入れて帰りますよ〜

12/28 8:45

尾根上を歩きます
厳冬期でも今日の状態だとスキー滑走できるな

12/28 9:16

下りの道標

12/28 9:26

外輪山を振り返ります
日頃の行いが良いのか？　写真が撮れるのは一時だけでした

12/28 9:42

直線的な感じで適当に下りたが、万が一にも遭難した場合を想定して登山道は外さない方が無難

12/28 9:52

振り返って、こういった雪庇もあります

12/28 9:59

12/28 10:11

登山道より東側にいる為、GPSを確認して西側にトラバースします

12/28 10:23

小屋が見えました
本当、この雪渓は歩いたルートを忠実に辿らないと迷います
昨日小屋でお会いした方も何回も来ているけれど、迷うとおっしゃっていました

12/28 10:26

12/28 11:18

デポした荷物を回収して、ロードではなく登山道で下ります

12/28 11:26

だだっ広くて、いきなりGPSのお世話になる
昨日、小屋到着時に引き返した2〜3人のパーティーがトレースを付けてくれているとのこと

12/28 11:32

小屋から暫く歩くと赤テープとトレースと合流

12/28 11:48

尾根沿いをトレース通りに歩く
土地勘が無いと赤テープだけでは厳しい

12/28 12:26

12/28 12:50

鳳来山に到着、道標らしきものは埋まっている

12/28 12:58

振り返って鳳来山は巻けるようだ
この辺りから湿雪になり、足を上げるのが重くなる

12/28 13:21

南高ヒュッテに到着、雪から雨になる
小屋前に逸れる登山道があったのか？小屋からのトレースが分かりにくい

12/28 13:42

ビチャ雪で雨に濡れる

12/28 13:48

冬合宿は終了

12/28 16:09

遊佐駅にタクシーで戻ってきました

12/28 18:16

酒田駅付近のラーメン屋
煮干しラーメン大（麺350g）と無限飯（セルフでごはんお替り自由）ごはんは勿論、2杯食べました

12/29 7:11

酒田庄交バスターミナルからバスタ新宿に移動

撮影機器：

RICOH WG-50 リコー

HUAWEI P30 lite SIMフリー HUAWEI

装備

個人装備

長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 ゲイター バラクラバ 毛帽子 着替え 靴 ザック ザックカバー アイゼン ピッケル ビーコン スコップ 行動食 非常食 飲料 水筒（保温性） ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト カメラ ポール テント テントマット ヘルメット

備考

日焼け止めを忘れました

感想

iwanon

鳥海公園青沢線：のぞき付近まではツボ足で歩けると思うが、そこから先はワカンまたはスノーシューが無いと足首〜膝下まで潜るので厳しいかも。
八丁坂（滝ノ小屋〜河原宿小屋）：登山道通りに歩かないと踏み抜くも、ツボ足で行ける（ワカンやスノーシューで行けた方が楽だが、途中でデポすることになる）
河原宿小屋〜伏拝岳：最も風が強かった区間でブッシュを外すように歩けば、深くても膝下までしか埋まらない（割とストレス無く歩ける）
外輪山：内側に落ちない限り基本は滑落することは無いが、風は程々に強い為、凍傷や低体温症には気を付けないといけない（風雪の中で動ける体力は必須）
滝ノ小屋〜鳳来山〜湯の台温泉：ワカンやスノーシューが無いと、膝上まで埋まります。

全体を通して危険箇所は無く、本山行時にピッケルを使用することは無かったが、道迷いについては要注意、土地勘が無くガスってGPSが使えないと迷いかねない。
スマホの電池を持たせる為に省電力モード、且つ雨に打たせないように気を配りました。

滝ノ小屋から上は風が強くテントを張るのは厳しい為、基本は日帰り、または小屋に一泊して空荷で往復するほうが無難。
ビバーク中、22時頃まではガスを炊くスペースが在ったものの、夜が深まると南から吹き付ける風が雪を運んで来る為、10分間隔位でツエルト通気口から腕を出して雪を掴んでは放り投げていました。
夜間ずっとそれを繰り返して、なんとか体一つ分のスペースを確保していました（笑）