兜山〜春日居町駅から桃源郷歩きと岩下温泉
- GPS
- 06:17
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 870m
- 下り
- 858m
コースタイム
07:52 夕狩沢古戦場
(岩場コース)
09:25 兜山 09:48
(山腹コース)
11:04 駐車場
11:54 岩下温泉 12:49
13:09 春日居町駅
天候 | |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
【交通費】 (鉄)町田→八王子→大月→春日居町 JR横浜線・中央本線 1,620 (鉄)春日居町→塩山 JR中央本線 190 (鉄)塩山→八王子→町田 JR中央本線・横浜線 1,450(特急かいじ自由席 900) 計:4,160 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース状況 ・春日居町の駅前は、トイレと足湯はあるが、コンビニなどの店はない。 ・春日居町駅から岩下温泉と夕狩沢古戦場を経由して登山口に至る道には、案内板は全くない。 道は入り組んでいるが、3つの曲がるポイントを押さえておけば、あとは道なりなのでそれほど難しくない。でも間違ったときのためにも地図は必携。 で、3つの曲がるポイント ○国道140号線は、中国料理店の角を曲がる。 ○「中国整体」の看板があるT字路は右へ。(「中国整体」とは反対の方向へ) ○岩下温泉を過ぎて、巨木がある民家を過ぎたら左へ。(2階建ての家の2倍以上の高さがある巨木で、よく目立ちます。写真あり。写真は曲がった後に撮ったもの。) ・駅からフルーツラインを経由して駐車場に至るルートには「岩堂峠ハイキングコース」として案内があるようです。 ・新しい登山道が作られているようで、地図にない道と分岐がいくつかある。 ・梅沢と夕狩沢が合流する場所に分岐があり、ここから「登山口」までの道は、一部の地図の表記が実際の道と異なっていて間違えやすい。自分も道を間違えたので、その顛末を書いておく。 この分岐には梅沢に沿って直進する道に「兜山 岩場コース」と書かれていて、右手の夕狩沢に沿う道には「兜山」と案内が付けられている。 地図には、夕狩沢に沿って少し進み、沢を横断して直線的に「登山口」まで道が描かれている。このため「岩場コース」の方を地図にない道だと認識して分岐を右手に進むが、いつまでたっても沢を渡る道はなく、地図にない夕狩沢沿いの道を進んでいくことになる。途中で引き返して、分岐を「岩場コース」の方に向かうと「登山口」に行けた。 問題点は2つ。 ・一部の地図の表記が誤っている。 手持ちのいくつかの地図を見ると・・・ ○合っている:新分県登山ガイド「14 山梨県の山」、カシミール3Dの解説本の地図 ×間違っている:山と高原地図「26 金峰山・甲武信」(2012年版)、ガーミンGPSの「Japan TOPO10 plus v1」 ※地図が古いだけ、というわけでもなさそう。自分の持っている新分県登山ガイドは[改訂版]ではない古いものだが、これは合っていて、2012年版の山と高原地図は誤っている。 ・地図にない登山ルートの案内版 案内版に「兜山」とだけ書いてあるが、地図にない道なので自分が登ろうとしているルートなのかがわからない。経路がわかる情報も欲しい。 後でわかったが、この夕狩沢沿いの道は北側から兜山の山頂に至るルートのようだ。山頂近くの尾根道にこのルートの地図が付けてあった。この分岐にも同じものがあるといいが・・・。 ・岩場コースはクサリの付いた急坂があるが、補助的なもので、クサリに体重を預けるような場所はない。狭い急坂で、個人的には登りは問題ないが、下りには使いたくない。 ・山腹コースは距離は長いが全般的に緩やか。 温泉 ・岩下温泉:400円 源泉掛け流しの浴槽は、温度29度台でほとんど水風呂。 |
写真
感想
またしても3週ぶりになってしまった。
今回は、桃色に染まる甲府盆地の眺めを期待しつつ、山梨百名山の兜山へ。
まだ暗い早朝。始発電車で出発。
中央線の甲斐大和駅を過ぎると、電車の窓から甲府盆地が見渡せる。
天気は快晴。広大な甲府盆地とその奥に白く輝く南アルプスの峰々。
塩山駅が近くなると、富士山も見えてくる。
朝7時頃に春日井町駅に到着。
誰もいない静かな駅、かと思ったら土曜日にもかかわらず通勤通学で以外に多くの人が乗り込んでくる。
降りたのは自分だけだったが。
そして駅前の桃の木は・・・すでに緑色。花はほとんど終わっていた。残念。
今回のコースは、登山口まで1時間ほどの舗装路歩きがある。
この敬遠されがちな道、歩いてみると想像以上に良かった。
集落の中に桃とぶどうの畑が混じっているので家々の密度は低く、見晴がとても良い。
また畑が多いせいか、町を巡る水路も水量が豊富で、多くの花が咲いている。
広大な桃とぶどう畑、そして甲府盆地を眺めながら、正面には春の山色の兜山、振り向けば富士山。
夕狩沢古戦場の説明板を過ぎるとそのうち舗装路が終わる。
ここにある分岐で道を間違えて20分ほどロス。(この顛末はコース状況で)
花火工場のそばを通り、巨岩が現れると、ここからが本格的な登りの始まり。
序盤は岩が点在する明るい雑木林。
登るにつれて段々と岩のサイズが大きくなり、そのうちにクサリの付いた急坂になる。
急坂の途中で平な岩の上に出てみると、甲府盆地の大展望。
このコース中で1番の展望はここ。
岩壁の中間にあたる場所のようで、足元は切れ落ちていて、ちょっと怖い。
さらに急坂を登ってクサリがなくなると、複雑に積み重なった巨岩とその合間に生えるアカマツを縫うように登って急坂は終わり。
あとは緩やかな道が続いて山頂に到着。
山頂は狭く、展望は全くないが、樹林越しに雪の南アルプスの山々が見える。
巨岩のある登山口から1時間足らず。駅からなら道を間違えたロスを含めても2時間15分。
山頂から1〜2分の南方に展望台があり、ベンチと展望案内がある。
甲府盆地側の展望が良く、休憩するなら山頂よりもここの方がいい。
一息入れたら山頂に戻り、今度は「山腹コース」の方へ。
駐車場に降りる道を見送って、そのまま尾根を進む。
展望はないが、アカマツが多い明るい樹林の道で、巨岩が点在する。
緩やかに登っていき、そのうちに山頂よりも高い場所にある、最高地点に着く。
三角点とか標示などはないので、地図を見ながらでないと気が付かない。
岩を縫うように短い急坂を下ると、あとは緩やかな道が続く。
なぜだか、このあたりにはアカマツの巨木がたくさんある。
そのうちに林道に出て岩堂峠への分岐。
岩堂峠は数年前に1度行ったことがあるのでパス。駐車場の方に下る。
(岩堂峠の近くにある深草観音は印象的。まだ行っていない方は是非行って、怖〜いハシゴを登ってみてください)
しばらく未舗装とコンクリート舗装が混じる林道を行く。
沢沿いで道の両側は新緑で埋め尽くされていてとても心地よい。
「御幸岩」の巨岩が見えてくると林道のゲートがあって駐車場に出る。
既に満車で、ここから登る人が多いようだ。
駐車場の近くに「春日居町駅」への案内があるが、これに従うとフルーツライン経由になってしまう。
「岩場コース」の方に行くと、巨岩のある登山口の方に戻る。
あとは来た道を戻るのだが、途中で「妙見尊」への案内があり、行ってみようとしたが、道が不明瞭で近いのか遠いのかもわからなかったので、すぐに引き返した。
あとは、寺などに寄り道しつつ来た道を戻り、岩下温泉に立ち寄り。
「営業中」なっているが中に入っても誰もいない・・・
隣の建屋で聞いてみようかと外に出たら、ちょうど従業員の人が戻ってきて入れてもらえた。
普通の浴槽と源泉掛け流しの広い浴槽があるが、源泉の温度は29度台でほとんど水風呂。
先客が1人いて、とても元気な地元の爺さん。
さっきまではお湯がぬるくて寒かったが、自分が来てからお湯が温かくなってきた、と言ってた。
(ってことは、従業員が来る前に勝手に入ってたってことかい!・・・と心の中で)
この方とずーっと話をしながら入っていた。
花が好きで、鉢植えのヒヤシンスが終わったので、チューリップでも植えようかとか、
このあと近くの店でパンとチューリップの球根を買って帰るとか、
最近ここで1人亡くなったらしい、よくここに来ていた婆さんを最近見かけなくなったからその人かもしれない、
などなど
温泉で汗を流したら、駅までの道をのんびりと歩く。
おいしい食事があるとよいのだが、春日居町駅の近くには何もないので、食事とお土産は塩山駅に移動してからにした。
で、総括。
山梨百名山の兜山。
麓からの存在感といい、山上の巨岩に大展望といい、確かに名山にふさわしい山だが、麓まで車で来てこの山に登って帰るだけだとあまりに勿体無い。
では、何を組み合わせるか?
深草観音と要害山を組み合わせるのも良さそう。
大蔵経寺山と石和温泉を組み合わせるのも良さそう。
そして、今回の桃源郷歩きと岩下温泉、というのも選択肢に加えたいと思う。
それにしても、桃が一足遅かったのが残念。
○コース参考
・山と渓谷社 新・分県登山ガイド 14 山梨県の山 「22 兜山」
○すべての写真(Googleフォト)
https://goo.gl/photos/66sFk5HpjUhN4WNr8
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