(過去レコ)幌尻岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 1,694m
- 下り
- 1,678m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
感想
NHK『中高年のための登山学』で、岩崎元朗さんが幌尻岳について「日本百名山の中で、一番登りにくい山ではないだろうか」と言っていたが、登ってみて確かにその通りだと思った。
長い林道は途中のゲートで遮断され、増水時は危険を伴う渡渉の繰り返しであり、予約必須だが予約が取れにくい避難小屋から標高差1000mほどの登りとなる。
北海道には沢沿いが登山道である山が数多くある。
夜が明けた午前4時過ぎに林道ゲートから歩き出す。
少しして一般車両は通行禁止の筈だが、マイクロバスが入って行った。
ホテルに泊まった登山客を登山口まで送るのだろうと思った。
林道終点に着き、宿泊先へ事前に宅配便で送っていた渓流釣り用のウェーダーに履き替え、登山靴はザックの中へ。
登山に凝る前は渓流釣りに凝っていたので、まだ使えるウェーダーは処分しないでいた。
マイクロバスで入った大きなパーティーには、水量の多い最初の渡渉点で追いつく。
ガイドが渡渉時の注意事項をレクチャーしていた傍らを、先に行かせてもらう。
途中で、下って来る中高年の男性ばかり数人のパーティーと会う。
昨日は水量が多くて渡渉を見合わせ、避難小屋に泊まったとのこと。
下山で渡渉回数を数えたら17回だった。
幌尻山荘に着いて登山靴に履き替え、ウェーダーは物陰にデポする。
真ちゅう製の熊除け鈴を二個鳴らし、ラジオを聴きながら歩く。
明瞭な尾根に上がると、綺麗な三角錐の北戸蔦別岳に続いて戸蔦別岳が見え始める。
暫くの間、ハイマツと大石の急登があり、尾根が緩やかになるとハイマツの太い幹をまたぐ歩きにくい道となり、それが過ぎると歩きやすくなった。
北カールは満開の花が素晴らしかったが、頂上はずっと見えていながら右から大きく巻いて上がるので、行けども行けども頂上に辿り着かない感じだった。
登山口から5時間半弱、9時半少し前にやっと登頂。
上空は限りなく曇天に近い空模様だったが、ガスに隠される山はひとつもなく、見渡す限り山また山の広大なつながりだった。
私よりほんの少し遅れて北側から単独行の青年が上がって来た。一昨日の朝、伏美岳避難小屋から上がったとのこと。
テン泊装備を背負い、大自然のしとねで寝起きしながら何日も掛けて山旅を続ける人は凄いと思う。
南の山域の中でひときわ高いカムエクは一目でそれと分かった。
北側にはちゃんとした山名がない1967m峰が異才を放っていた。
マイクロバスのパーティーは意外に速く、北カールの取り付きで会ったが、多分日帰りではないと思う。
中学生か高校生らしい女性と、その父親らしい男性の二人連れにも行き会った。
話をする余裕はなかったが、多分日帰りだろうと思った。
ゲートには15時20分に下山したが、未舗装の林道走行にうんざりするほど時間が掛かり、昨夜と同じ平取町のビジネスホテルには17時頃入った。
【38200歩】
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