甲斐駒ケ岳(黒戸尾根)
- GPS
- 80:00
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 2,542m
- 下り
- 1,122m
コースタイム
2日目 神社−笹の平−七丈小屋(テント)
3日目 小屋−山頂−二児山−北沢峠
天候 | 晴れていた |
---|---|
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
どうやら色々な変化があったようです。 駒ケ岳神社が火事になったり、(現在では再建されています)、五合小屋 が取り壊されたり、八合目の鳥居が崩れたり。 富士山を除いて累積標高差は日本一ですが、1日で登るわけではない(登られる 方もいらっしゃるようですが、すごいです!)ので、想像していたよりは 楽でした。ただし、私は北沢峠に逃亡しましたのでこの尾根の下りのきつさ はわかりません。 個人的には、登ってこそよさがわかる道だとおもいます。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
黒戸尾根に登ることは、南アルプスの真髄に触れること、
というガイドブックの一文を読み、学生である内に必ずいこうと考えていました。
また、この山行はサークルの南アルプス縦走(合宿)のまさに直前
で、当然?サークルのメンバーには内緒でいきました。
たしか、下山日が合宿の2日前だったとおもいます。
派手さはないかもしれませんが、とにかくすばらしいコースです。
以下記憶文
韮崎まで電車。バスに乗り白州のバス停でおりる。
ここから真正面に甲斐駒を眺めながら、里道を歩く。
途中集落を抜けるが、雰囲気がいい。
道は次第に林の中を歩くようになり、神社の駐車場に着く。
売店でテントの受付をすると、売店のおばさんが水で冷やしたきゅうり
をくれた。とてもおいしかった。
沢沿いにおり、テントを張る。明日の山行に向け、期待は膨らむばかりだ。
翌朝、日がでる前に登り出す。神社の前をとおりつり橋を渡ると、
すぐ急登が始まる。森の中は真っ暗で、正直一人は怖い。
九十九折の急登をこなしていく。
ときおり花崗岩の砂地があり踏ん張りがきかずつらい。
しだいに道がゆるやかになる。
粥餅石があり、そのアタリから水がでていたが、あまり飲む気に慣れなかった。
このあたりからは明るくなり、右手に日向山をのぞみながら登った。
笹の平から八丁登りにかかると、さすがに少し疲れが出てきた。
次第に針葉樹の中の登りになり、日向山が下に見えるようになっていた。
刃渡りには気づくと着いた感じだった。
下をみなければ、たいしたことはないとおもう。
刃渡りからは梯子が現れ、やがて刀利天狗につく。
たしか小さな社と剣があった。
黒戸山の横をすぎると、五合小屋に着いた。
この小屋はすでに無人だったが、黒戸尾根登山を支えてきた
小屋だ。ここで、チョコレートをたべながら休憩する。
そこから少し下って、梯子が頻繁に出てくる急登を登る。
早朝に出発し余裕を持っていたつもりだったが、かなりバテ気味になる。
ようやく七丈小屋につく。小屋の前に水がひいてあり、ものすごくおいしかった。
小屋でビールを買いテントの受付をするが、テンバまではもう一登りある。
ようやくテン場についたときは、ザックを投げ捨てビールを一気飲みした。
ここからは、たしか鳳凰三山が見えたとおもう。
夕方ころには雷雨におそわれ、テントの中でびびっていた。
この尾根を往復するのはきついとおもい、北沢峠におりることにする。
翌朝、日の出1時間前には出発する。
次第にヘッデンの明かりも不要になる。
8合目の石の鳥居につき、日の出をまつ。
八ヶ岳や鳳凰三山が次第に赤みを帯びてくる。
日の出は感動的だった。山頂が真っ赤に染まった。
北岳もひょっこり頭を出していた。
ザックをしょっているので、岩場の登りはかなりきつい。
途中、岩に刺さった剣をみて誰がさしたのか不思議におもった。
急な分標高を稼ぐのは早く、山頂直下に着く。
山頂まではすぐだが、山頂まで一歩一歩踏みしめて歩いた。
憧れの山頂につく。
北には鋸岳がまさに鬼の城のようないでだちでそびえ、
西には仙丈岳が間ノ岳まで続く優美な稜線を広げている。
合宿の最後のピークである北岳も見える。すばらしい山頂だ。
名残惜しいが、下山にかかる。駒津峰まで白砂の道をおり、
すこしきつい二児山の登り返しがおわると、北沢峠へのツガ林の中の
下りになる。足が疲れてきたころ、北沢峠につく。
バス停にはかなりの人が並んでいた記憶がある。
広河原でバスを乗り継ごうとしたら、タクシーの客引きにあい乗る。
料金もバスとあまり変わらなかった気がする。
甲府駅南口につき、武田信玄公の像と対面する。
翌年、今度は横手駒ケ岳神社から弟と登った。
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