四阿山



- GPS
- --:--
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 404m
- 下り
- 394m
コースタイム
- 山行
- 3:20
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 3:50
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前日の雨で泥濘がありましたが、特に危険箇所はありませんでした。 |
その他周辺情報 | 前日は水上観光の後、四万温泉に前泊し、下山後はパルコール嬬恋内の四阿山の湯で汗を流しました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
地図(地形図)
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
ナイフ
カメラ
|
---|---|
共同装備 |
ツェルト
|
感想
9月18日(金) 曇り
今回は純子さん、英さん、昌子さんと4人で谷川岳の予定だったが、9/9の豪雨で谷川岳ロープウェイ山頂駅の電源ケーブルが流失し、復旧に時間が掛かるようで10月いっぱい運休になってしまった。西黒尾根なら登れるが日本3大急登で時間的にも厳しいので目的地を四阿山に変更した。
天気予報は9/18は曇り、9/19は曇り後晴れなので四阿山は9/19にし、9/18は水上の温泉と観光をすることにした。観光は宝川温泉、土合駅、ロックハート城の予定だ。
19:10出発。英さん、昌子さんと純子さんを拾い、東名で東京ICまで行き環八で練馬へ。練馬から関越に乗り赤城高原SAには23:20に到着。シートを倒して車中泊。天気は小雨、気温は21℃で意外に暑い。
6:00起床。天気は曇りだが思ったより明るい。晴れていれば武尊山や谷川岳が良く見えるのだが、今日は全く見えない。
沼田IC近くの「すき家」で朝食。隣のワークマンで買物。近頃はワークマンのアウトドア用品がコスパ抜群で良いのだ。
沼田ICから水上ICまで関越に乗り、水上のセブンイレブンに寄ったら、なんと店員の女性はスリランカの方だった。流暢な日本語で「干し芋」と「欲しいモノ」の区別も付いている。素晴らしい!
8:40宝川温泉・汪泉閣に到着。日帰り温泉の受付は宿泊施設とは別になっており、川向こうが旅館の汪泉閣で手前側が日帰り入浴の宝川山荘だ。9:00丁度に受付がオープン。湯浴み着付で入浴料は1000円とリーズナブル。
受付脇と駐車場に黒い球と傘のようなものが吊されていて、同じモノを8月の檜枝岐でも見たので受付の方に聞くと「アブキャッチャー」というアブの捕獲器だった。黒い球の熱に誘われたアブが傘の中を上昇し、その上の容器に捕獲される仕掛けだった。
宝川温泉の露天風呂は4つあり、3つが混浴で1つが女性専用だった。混浴は湯浴み着着用が必須だった。受付のある建物の中を抜け、庭園のような所を下っていくと「摩訶の湯」という120畳の大きな露天風呂がある。当然我々が1番乗りで、誰もいない。広々として川を見下ろせる開放的な露天風呂は気持ちが良い。
露天風呂間の移動は湯浴み着でOKだ。摩訶の湯の裏手にある50畳の「般若の湯」は掃除のため水が抜かれていた。川向こうには200畳と最大の「子宝の湯」があり、純子さんと昌子さんが入っていた。
スタッフの方が居たので話を聞くと9/9の大雨で全ての湯船が水没して大変だったらしい。宿泊客や温泉利用者はタイなど東南アジアからの客が多数を占めていてコロナ禍で客が激減しているとのこと。
宿は100年の歴史があり、日帰り入浴の宝川山荘は30年前に出来たとのことだ。
宝川温泉のあとは土合駅。土合駅は上越線の無人駅だが、下り線ホームが地下70mにある「日本一のモグラ駅」なのだ。1日の乗降客は20人程度だが、観光客が多数訪れる観光スポットなのだ。
3月に純子さんと谷川岳登山に来た際にも土合駅に立ち寄り、地下ホームを見たが、そのとき駅事務所を改装したカフェが実験的に営業していたが、8/8から正式にオープンしていたのだ。
カフェを1人で切り盛りするお姉さんも同じ女性だった。3月には伊豆から来たと言っていたが、そもそもの出身地は新潟とのことだ。「ももスカッシュ」を飲んだが、なかなか美味しかった。
「きっぷ売り場」のカウンターも客席になっているが、お姉さんによるとその席に座っているとかなりの確率で観光客から「入場券下さい」と言われるそうだ。
土合駅のあと谷川岳の遭難者慰霊碑のある「土合霊園地」に行ってみた。何故か駐車場が閉鎖されていたので路肩に車を停めた。
ここには谷川岳での死者の名前が刻まれているが、今年も新たな名前が刻まれている。谷川岳の遭難死者は800人以上でギネス認定されている。世界の8000m峰14座の死者を合わせても600名強なのでダントツに多い。大半は一の倉沢などでのロッククライミングでの事故だ。
昼食は宝川温泉に10%割引券があった、水上駅近くの「やぶそば」へ。ナビ通りに行くが、店は見つかったものの道が細くて近づけない。少し遠回りして激細の路地の先に店があり、2台分の駐車場があった。
店の前にはスキンヘッドに手拭いを巻いた蛸入道のようなおじさんが居たが、やぶそばのご主人だった。両耳が遠いとの事で話が噛み合わないが、とても面白いおじさんだ。
創業昭和20年の店内は広くは無いが中々味のある店だ。奥の座敷に案内され、今日手に入ったと言う天然物の舞茸を見せられる。1kg1万円と高価でなかなか手に入らないという。その流れで私と純子さん、昌子さんは「天然舞茸天せいろそば」2,000円を注文。英さんが注文した栽培舞茸の天せいろは1,500円。しかも天然舞茸は原価が高いので10%割引の対象外とのこと。
蕎麦を待つ間、蛸入道おじさんのトークが爆発。舞茸を採りに行く近くの山は熊とヒルが多くて危険とか、同行女性のおっぱいに付いたヒルを取れなかったとか、我々が登山すると聞いてヒル対策で塩が必要とか。
女将さんも饒舌で、店で売っている喜界島のきび砂糖「きっすい糖」を勧める。ここの蕎麦つゆの「かえし」にはこの砂糖を使っており、さらに砂糖を同量の水で溶き全身パックをしていて、たしかに女将さんの肌はツルツルだ。なめてみると確かにまろやかで美味しい。で、全員購入した。500gで500円と砂糖としては高いが、たいした事はない。
さらにお店の息子さんは水上でチーズタルトの店「ジャック・ザ・タルト」を営んでいるので宜しく、と宣伝にも余念が無い。
出てきた蕎麦はかなり美味しく、英さんによると「つゆ」が素晴らしいとのこと。服部栄養専門学校の服部幸應理事長が「日本で三本の指に入る」と絶賛されただけの事はある。舞茸天ぷらは味が濃く、しかも量が多い。蕎麦の量も多く腹一杯になった。
店内に女将さん、店主、息子さんが美空ひばりさんと一緒に撮った写真が飾ってあるので、経緯を聞くと30年くらい前にTVドラマの撮影にお店を提供した際に撮ったらしい。写っているお子さんがタルト屋さんだそう。他にもアントニオ猪木や服部幸應さんの写真があった。
やぶそばを出て沼田市郊外・高山村にあるロックハート城へ。ロックハート城は俳優の故・津川雅彦さんがイギリスの城を購入して解体・輸送して北海道・広尾町に移築し「夢の王国サンタ愛ランド」を造ろうとしたものの資金計画を巡って広尾町とモメて計画は頓挫してしまった。
その後沼田市の石材会社(株)サンポウが、宙に浮いていたロックハート城を買い取り、同社が高山村に建設していたテーマパーク「大理石村」内で復元を実施した。15億円の費用と延べ15,000人の人員を投じて行われた復元は、1993年4月6日に完了して、高さが塔部で20mになり、幅31.3m、奥行き22.3mで、建築面積1,361m2の建物が復元された。
入園料は1,100円と安く、宝川温泉にあった割引券で1,000円で入場出来た。金曜日ながら駐車場は7割方埋まっていた。ロックハート城は昨年の大ヒット映画「翔んで埼玉」のロケ地になっていた。園内のレストランでは翔んで埼玉の俳優・スタッフ全員(GACKT様以外)が食べたというカレーがイチオシで、看板には「群馬県民にはそこらへんのカレーでも食わせておけ!」という映画のセリフをもじったキャッチコピーが書かれている。その名も「翔んで埼玉・ロケ地カレー」で1,250円だった。
お城は流石に本物なのでカッコ良いが、英国ではこの規模のものは城ではなく「館」と呼ぶらしい。城の前にはダイアナ妃が実際に乗った御料車のロールスロイスが展示されており、今でもここで結婚式を挙げるカップルの送迎に現役で使われているとのこと。
城の中にはロックハート家の資料や津川さんが収集した1,100体以上のサンタ人形が展示されていて中々楽しい。プリンセスの衣装を着る体験が出来、1時間2,500円、カップルなら男女の衣装で4,000円と意外に安い。場内や庭園にはこの衣装を着た女性や子供、カップルが多数いた。
ロックハート城は予想以上に楽しめた。その後は今回の宿、四万温泉・積善館に向かう。
約50分で四万温泉に到着。5月に廣子と来て以来2度目の宿泊だ。部屋は3階の33号室と35号室で、リクエスト通り赤い橋の見える部屋だった。
一休みしてからトンネルを通って佳松亭の杜の湯へ。ここはたくさんある積善館の中でも最も大きく設備も新しくて、最初に入って身体を洗うのには最適だ。
風呂の後18時から夕食。リーズナブルな料金の湯治スタイルの本館の夕食はやや質素なので、標準の「積善弁当」を「四季御前」にグレードアップした。刺身、茶碗蒸し、岩魚の塩焼きが追加されていて味、量ともに満足だ。食堂はほぼ満席で、コロナ禍で落ち込んだ利用客もGoToトラベルキャンペーンの効果で賑わっているようだ。
夕食後は外に出てライトアップされて美しい赤い橋を見に行った。積善館の客も多いが、他の宿に泊まった客も見に来ていた。
明日は嬬恋村まで1.5時間移動して四阿山に登るので朝食後すぐに出発できるように、夜のうちに会計をしてもらった。本館のフロントは17時で閉まるが、佳松亭のフロントは20時まで対応してくれるとのこと。会計は660円のビール2本込みで52,800円(@13,680)のところGoToトラベルキャンペーン割引で36,030円(@9,008)だった。GoToは未来永劫続けて欲しい。
寝る前に温泉巡り。「山荘」にある「山荘の湯」は小さな家族風呂が2つあるだけだった。1、2分浸かって次の本館「岩風呂」へ。こちらも期待外れで1,2分で出てしまった。最後の「元禄の湯」は明日の朝風呂にして20:30には就寝体勢に入る。少し暑いがエアコンは消して寝た。
9月19日(土) 曇りのち晴れ
5:00起床。何回か目覚めたが、そこそこ良く眠れた。天気は午後から晴れの予報に反して朝から晴れだ。まずは「元禄の湯」で朝風呂。誰もおらず英さんと2人で貸切、気持ちよい。
朝食後即出発。1時間45分で嬬恋村の「パルコール嬬恋リゾート」に到着。手前の山道では猿をたくさん見た。
パルコール嬬恋はとても立派な建物だが、若干寂れた感がある。1990年に150億円かけて開発された豪華なスキーリゾートだが、2014年に経営破綻。その後2度経営母体が変わっており、現在のオーナーはオーストラリアのIT企業らしい。
近くに東海大の研修施設があり、聖が学生時代に一緒にスキーに来た事があるが、そのとき以来なので18年くらいぶりだ。
四阿山には2001年7月、2010年6月以来の3回目だが、以前はどちらも西側の菅平側の四阿高原ホテルの登山口からで、今回は初めて反対側からだ。四阿高原ホテルや菅平牧場からだとコースタイムは往復6〜7時間だが、パルコールからゴンドラを使えば往復3.5時間と半分で行ける。
ゴンドラは土日しか動いていないので、天気の動向も踏まえて今日登る事にしたのだ。パルコールの右手にあるゴンドラ乗り場周辺には誰もおらず、動いていないかのようだが、登山する人は8時の始発直後に登ってしまったのだろう。我々は9:50にゴンドラに乗車した。チケットは往復乗車券に温泉入浴付で2,800円だが、60歳以上のシニア割引で2,600円だった。
ここのゴンドラは標高1370mの山麓駅から2050mの山頂駅まで標高差680m、全長3,200mで関東地方最長を誇る。15分で山頂駅に到着。標高2050mからスタートなので気持ちが良い。2354mの山頂まで標高差300mあまりを1時間40分あまりのコースタイムなので楽勝だ。
スキーの林間コースのような幅広の道を少し登るとリフト降り場があった。そこから樹林帯の道が続く。展望の良い稜線漫歩を想像していたが、あてが外れた。しかも随所に泥濘がある。所々で笹原に出ると浅間山方面が開けていて展望が良い。
茨木(バラギ)山への分岐を過ぎると展望が良くなるが、傾斜もきつくなり結構な急登だ。ずっと青空だったが、山頂が近づくとガスに覆われてしまった。最後はピラミッドのように尖った山頂直下の急斜面を登って山頂に出る。途中片足の無い人が両手に杖を持って下ってきた。凄い人もいるものだ。
山頂には10人以上の人がいたが、大半はゴンドラで上がってきた人たちのようだ。行動食を食べながら浅間山が見えるのを待ったが、見えたのはほんの一瞬だった。
30分ほど滞在して下山開始。下りは登りの際に思ったより楽で短く感じた。我々が下ったあとから浅間山のガスが切れて山頂や噴煙が見えるようになった。
リフト降り場手前から登山道を逸れてゲレンデを歩いたが、広々としたお花畑で楽しく歩けた。アザミ、ヤマハハコ、リンドウ、木苺などがあった。
14:05にゴンドラ山頂駅に到着。山頂から1時間35分だった。コースタイムは1時間30分だが、写真を撮ったり花を見たりしたのでほぼオンタイムだろう。
下山後は乗車券と抱き合わせの四阿温泉へ。温泉はホテルの中にあり、ホテルのフロントにチケットを提示して入る。しかし温泉はホテルの宿泊者も入るので温泉の入口に関所は無く、誰でも入れる状態だった。温泉の設備はとても立派でアメニティーも充実している。露天風呂は無いがサウナも付いた広い浴室だ。
帰路は嬬恋村のキャベツ畑の中を走る。直売所があったらキャベツを買おうとしたが、全然無かった。途中湯尻川沿いの県道94号は至る所で路肩が崩れて復旧工事中だった。9/9の豪雨の爪跡だ。小さな川だが大雨が降るともの凄い事になるのを目の当たりにした。
小諸の手前の東御(とうみ)市の道の駅「雷電くるみの里」で夕食。ここは江戸時代の名力士・雷電為右衛門の生家があるのだった。
小諸ICから上信越道に乗り、環八が少々混んだが22:30に我が家に着いた。今回は当初目的の谷川岳には登れなかったが、宝川温泉も土合駅もやぶそばもロックハート城も四万温泉も楽しかった。四阿山も天気に恵まれて良い山行だった。
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