遥かな平ヶ岳へスキーで日帰り

2013年04月29日(月) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 28.7km
• 登り: 1,202m
• 下り: 1,202m

コースタイム

鳩待400〜山ノ鼻500〜大白沢コル1000〜平ヶ岳1220〜下山〜大白沢コル1500〜山ノ鼻1800〜鳩待1930

天候

快晴〜曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

鳩待駐車場　一日2500とは

コース状況／危険箇所等

行動時間　15時間半
合計登行　1800m
気温　朝は−1度　帰りは4度
山で会った人　キャンプで50人、途中で5人、平ヶ岳で0人
森林限界　2000m
積雪の状態　前日3日間で1m
山の快適さ　こんな静かな山はない。夏のずるい小屋ルート除いてね
お勧め度　勇士
日帰り温泉　沼田の駅横に24時間の健康ランドは500円、サイコーだったね
トラブル　鳩待の駐車1日2500円は六本木
春の三大人気の尾瀬と立山と上高地はしょうがないよね

写真

4/29 4:46

未明の下弦

4/29 5:14

川上川、よく埋まっている

4/29 5:26

山ノ鼻の朝

4/29 5:29

朝焼け、至仏

4/29 5:29

朝もや

4/29 5:32

4/29 5:32

後続

4/29 5:35

朝もや　日の出　燧

4/29 5:43

4/29 5:43

快晴で元気に

4/29 5:43

4/29 5:53

4/29 6:48

ワル沢出合滝

4/29 7:11

4/29 7:11

4/29 7:54

4/29 9:52

4/29 9:57

出た！タコ坊主

4/29 9:57

4/29 10:10

4/29 10:31

4/29 10:31

4/29 10:48

会津駒

4/29 10:51

タコ坊主、近くなり

4/29 10:59

4/29 11:15

4/29 11:50

4/29 12:27

曇りになった

4/29 12:32

タコの頂上のロボット計

4/29 12:32

4/29 12:34

越後駒方面

4/29 12:34

右の頂上台地

4/29 12:42

4/29 12:42

4/29 12:46

4/29 12:46

滑る

4/29 14:39

タコ（平ヶ岳）も遠くになりにけり。帰りの方が晴れた。遥かに遠くに、もう人生二度とは来られない。

4/29 15:12

撮影機器：

EXILIM Hi-ZOOM EX-H10 カシオ

感想

sptaka

グレートサミッツ国内編NO62　
　遥かなる平ヶ岳
　先週アヤメ平から平ヶ岳を見て、この2100mの高峰は、案外遠くからでもよく見えるものだ。付近の1900mの山に邪魔されずに、日光白根からでもよく見える。
「久しぶりに行ってみるか」
　但し条件は天候次第。
　前日強風の中、解除されたばかりの鳩待峠に泊る。1日目2500円、二日目1000円の駐車場代は六本木よりも高い。
　暗いうちに起きて、あの強風が止んでいる。しかもこの三日で1mの積雪があった。「遥かな尾瀬」その10キロ奥に泰然と平ヶ岳。行ける所まで。
　暗いうちにシールで出て、最初から下りで、川上川を下る。山の鼻まで1時間。人が動き出して、早朝からの人は目的は同じだ。しかしスノーシューが多い。
　猫又上流へ向かって、ここは積雪期限定の貴重な湿地帯。去年よりも雪が多い感じがする。川が岸に寄ったところも簡単に巻いて、さて二股へ。
　右股はすでに割れて、左股へ必然と。前日のトレースがある。
　左股にもすぐに二股があって、これを右へ簡単に渡れるところが、雪が多い証明か。支流のワル沢か、フタマタ沢方面へ。
　実はこのルートは、分岐の大白沢山とか、ススヶ峰辺りへたどり着くのが一苦労である。そこまで行けば半分は成功したようなもの。雪深い尾瀬源流とはいっても、3月に比べれば雪解けも進む。
　ワル沢出合なんていうところには初めて来たが、滝が出ているのだ。巻き道が必然と付いている。従う。
　従って、ワル沢左尾根から上部湿地で沢に戻って、トラバースしながら上流へ行くという、複雑で面白いルートだ。天気が良すぎて、シールが団子になって、ワックスの再処理とかで、時間を食う。
　昨日の先行トレースは有難いのだが、どーも上にばっかり逃げていて、登りが辛い。
「もっと大胆に沢に下りろ」
　と思うが、自力でトレース付ける元気がない。
　後続のスノーシューが離れて、先行はどうやらススヶ峰へ登っているから、勇気出して自力水平トラバースで、大白沢のコルへ。
　こうして、4時に鳩待出て、9時に大白沢コルに出る。すでに5時間。ここから平ヶ岳往復すると、5時間。さらに下り3時間。計算するのも嫌になる。
　天気は最高だ。真夏のような快晴。この時期逃して、平ヶ岳にいついく！　体力ぶっ倒れない程度に、前進。
　10年前の3月に一度通ったルートだ。しかも先行スキートレースがある。力強い。どんどん行く。海から出ているタコ坊主の頭の平ヶ岳。像の頭と鼻だけのの平ヶ岳。こんな特異な山容は他にない。
　何度も登下降を繰り返して、シールのままどんどん進む。そして最後にゾウの鼻部分を登って、ついにまた出た生涯二度目の積雪の平ヶ岳。前は道標があったが、いまはロボットのカウンターごとき色気がない。向こうに越後駒、右に頂上台地。でも曇り空に変わり、風が出て、登頂のすぐ後には「脱出」することしか浮かばない。ここでガスに巻かれるとすべてがアウトにある。
　ちょっと硬い雪だが、頂上から滑れる。一気に白沢岳のコルまで20分ほどで滑り込む。あとは、シール付けたり、外したりで、元へ。
　登頂できた。遥かなる平ヶ岳。いいよ、もとは深田オジサンが選定して知られた山だけど、周辺に10座もある百名山の中でも、私的にはNO1なのだ。
　大白沢コルに戻ると、この辺りまではスノーシューが数人きている。ここまで来るだけでもそれはファンタスティックなのだ。
　後は自分が付けたトラバース除雪も、スノーシューにさらに固められて、下りはよく滑る。ワル沢滝は大胆に、後で地図みれば昨年も通ったフタマタ沢迂回を滑り込んで、湿地帯に出てからは疲れて、足も痛くて、鳩待まで3時間もかかった。19時半くらい鳩待到着。

コメント

ochan

お見事です。
当日、山で出合った1人です。

当然、平ヶ岳を目指していた訳ですが
あまりの遠さに諦めました。

sptakaさんの素晴らしいパワーに脱帽です。
お見事でした。

sptaka

sptaka
スノーシューで、会った方でしたか？　
天気が良くて、暑かったです。先行トレースが良かったです。