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記録ID: 291256
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積雪期ピークハント/縦走
栗駒・早池峰

焼石岳と南本内岳 雪崩れかけの三界山は断念

2013年04月29日(月) [日帰り]
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GPS
09:25
距離
19.8km
登り
1,287m
下り
1,281m

コースタイム

06:20 つぶ沼登山口
07:45 石沼 07:55発
08:50 銀明水避難小屋 09:05発
10:30 焼石岳頂上
11:10 焼石神社
11:45 南本内岳西端
12:10 南本内岳頂上
12:30 焼石神社 12:45発
13:50 銀明水避難小屋 14:00発
15:00 平七沼
15:45 つぶ沼登山口
天候 曇りのち晴れ。午前中は強風。
過去天気図(気象庁) 2013年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道397号を秋田方面へ進んで、複数のトンネルと橋を越えた後、石淵ダム(今は胆沢ダム)へ左折するとすぐに、つぶ沼キャンプ場と大きな駐車場があります。国道につぶ沼キャンプ場の標識は出ていませんから、事前にルート確認を。
コース状況/
危険箇所等
今回のルートは、つぶ沼コース→銀明水避難小屋→焼石岳山頂→南本内岳西端→南本内岳山頂→焼石岳東端(お花畑)→銀明水避難小屋→平七沼コース→つぶ沼登山口。上のルート図は大雑把です。

○つぶ沼コースに関して、地形は比較的複雑で、登山道の大部分が残雪で不明瞭でした。木に付けられたテープは時々見かける程度です。トレースは少数でした。残雪があるうちは、目印になりそうな地形と方角を確認しながら進んだほうが良いでしょう。
○銀明水避難小屋を過ぎると広大な雪原が広がりますので方向確認は必要ですが、テープの付いた竹竿が所々にあり、下山時にはトレースも増えていました。
○平七沼コース(非公式な呼び名)は、平七沢橋付近(国道閉鎖ゲート付近)の林道と銀明水避難小屋付近を繋いだ積雪期限定のコースです。途中で水芭蕉が群生する沼地を通過します。地形は複雑ですが、コースの番号標識やテープが継続的に現れ、多数の濃いトレースがありました。地元の登山者やスキーヤーに利用され、残雪期には一般的なルートになるようです。ただこちらでも、地形と方角の確認は必要かと思います。
○雪質は、終始腐れ雪で軟らかく、時々雪面を踏み抜いて、雪面下の木や岩に膝や脛をぶつけたりもしました。
○クマ(熊)がいます。昨年、つぶ沼登山口付近で、珍しく登山者が襲われました。
ちなみに、「ツキノワグマによる人身被害状況・出没状況」(岩手県庁)↓
http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?nd=3237&of=1&ik=1&pnp=50&pnp=3232&pnp=3237&cd=19822
このページの下部にリンクしてあるPDFファイル「ツキノワグマ出没情報マップ」を開くと、被害予防のための地図なのに、可愛いクマの顔(アイコン)がいっぱい出てきます。面白いです。
○つぶ沼駐車場のトイレは閉鎖中(キャンプ場が開く5月中旬まで)。銀明水避難小屋のトイレは利用できますが、トイレットペーパーは各自持参とのこと。
○つぶ沼登山口に最寄りの温泉は、「焼石クアパーク ひめかゆ」です。少し離れたところにも温泉はいろいろあります。
右がつぶ沼登山口。ここを左折したすぐ先が駐車場。
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右がつぶ沼登山口。ここを左折したすぐ先が駐車場。
だんだん残雪が出てきます。
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だんだん残雪が出てきます。
ミズバショウが誰かさんに食べられています。
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ミズバショウが誰かさんに食べられています。
金山沢手前でけっこうな斜面をトラバースしながら進みます。

雪に埋まった金山沢では、夏場よりずっと上流で対岸へ渡りました。
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金山沢手前でけっこうな斜面をトラバースしながら進みます。

雪に埋まった金山沢では、夏場よりずっと上流で対岸へ渡りました。
石沼。

ここら辺は雪が消えていました。
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石沼。

ここら辺は雪が消えていました。
左に天竺山、右に経塚山。下に石沼。
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左に天竺山、右に経塚山。下に石沼。
標高が上がると、森から雪原になってきます。
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標高が上がると、森から雪原になってきます。
ダケカンバ。
稜線の左側が、獅子ヶ鼻岳。横岳まで続いています。

この稜線を左に見ながら進みます。
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稜線の左側が、獅子ヶ鼻岳。横岳まで続いています。

この稜線を左に見ながら進みます。
銀明水避難小屋。
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銀明水避難小屋。
焼石岳山頂部が見えてきました。
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焼石岳山頂部が見えてきました。
姥石平。
強風で雲が吹き飛んでいきます。

頂上へは夏道のように左から巻いて登らずに、少し右側から直登気味に登りました。

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強風で雲が吹き飛んでいきます。

頂上へは夏道のように左から巻いて登らずに、少し右側から直登気味に登りました。

焼石岳頂上。

風が強くて、撮影も一苦労。
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焼石岳頂上。

風が強くて、撮影も一苦労。
姥石平を山頂から望む。
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姥石平を山頂から望む。
左に紅葉で有名な栗駒山、真ん中に虎毛山。たぶん。
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左に紅葉で有名な栗駒山、真ん中に虎毛山。たぶん。
西焼石岳。
三界山。あとで登頂するつもりでしたが…。
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三界山。あとで登頂するつもりでしたが…。
南本内岳。右側が山頂です。左側の広い尾根を歩いていきます。
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南本内岳。右側が山頂です。左側の広い尾根を歩いていきます。
天使の翼みたい。
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天使の翼みたい。
焼石神社。各コースの分岐点。ちなみに神社はここからちょっと離れたところにあります。
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焼石神社。各コースの分岐点。ちなみに神社はここからちょっと離れたところにあります。
右に焼石岳。下ってきた尾根道を振り返って。
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右に焼石岳。下ってきた尾根道を振り返って。
右に東焼石岳、左に六沢山、さらに左に小さく経塚山。
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右に東焼石岳、左に六沢山、さらに左に小さく経塚山。
焼石岳。来た道を振り返って。
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焼石岳。来た道を振り返って。
南本内川源流の沼。
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南本内川源流の沼。
こんな広い尾根を通って南本内岳北西側に向かいます。以前はここにも夏道が通っていたようですが、今は廃道になっています。
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こんな広い尾根を通って南本内岳北西側に向かいます。以前はここにも夏道が通っていたようですが、今は廃道になっています。
三界山にも近づいてきました。
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三界山にも近づいてきました。
三界山を近くで見ると、これから進むつもりの画面真ん中の尾根で、雪が大きく崩れかけています。
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三界山を近くで見ると、これから進むつもりの画面真ん中の尾根で、雪が大きく崩れかけています。
雪崩れかけている部分をトリミング。この部分の全長は100メートル以上ありそうです。亀裂や段差には新雪が被っています。
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雪崩れかけている部分をトリミング。この部分の全長は100メートル以上ありそうです。亀裂や段差には新雪が被っています。
谷に下りて左側から登ることも考えましたが、そこまでする拘りはありません。三界山登頂を断念。

南本内岳頂上へ寄り道してから下山します。
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谷に下りて左側から登ることも考えましたが、そこまでする拘りはありません。三界山登頂を断念。

南本内岳頂上へ寄り道してから下山します。
南本内岳頂上。

眺望が素晴らしい。
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南本内岳頂上。

眺望が素晴らしい。
牛形山。
北側の真昼山地方面。
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北側の真昼山地方面。
経塚山。
雪とコケで、ツンドラみたい。
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雪とコケで、ツンドラみたい。
南本内岳を下ります。
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南本内岳を下ります。
焼石岳。東側のお花畑から。
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焼石岳。東側のお花畑から。
姥石平を下ります。
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姥石平を下ります。
銀明水避難小屋に戻ってきました。

外で休憩後、大荒沢方向の積雪期限定コースで下山します。トレースやテープが多数です。
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銀明水避難小屋に戻ってきました。

外で休憩後、大荒沢方向の積雪期限定コースで下山します。トレースやテープが多数です。
途中でミズバショウが群生する沼地に出ます。

ここがヒメカユウ(小さいミズバショウで県の天然記念物)も見られる平七沼で正しいのだろうか??
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途中でミズバショウが群生する沼地に出ます。

ここがヒメカユウ(小さいミズバショウで県の天然記念物)も見られる平七沼で正しいのだろうか??
水浸しなので、近くには寄れませんでした。
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水浸しなので、近くには寄れませんでした。
林道に出ました。まもなく国道に出ます。
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林道に出ました。まもなく国道に出ます。
平七沢橋。国道の閉鎖ゲートです。

国道をちょっと歩いて、つぶ沼登山口に帰着です。
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平七沢橋。国道の閉鎖ゲートです。

国道をちょっと歩いて、つぶ沼登山口に帰着です。

感想

花の百名山(NHK版、山と渓谷社版)である焼石岳の近くに、三界山という岩手と秋田の県境に位置する山があります。焼石岳から眺めると、その山容にはなかなか存在感があります。この三界山は登山道を有していない深山なので、藪と駐車(アプローチ)の点を考慮すれば、残雪期に最も登り易くなると思います。ということで、焼石岳とともにその三界山の登頂も目指してみました。

樹林帯ではブナやダケカンバの大木を観察しながら、森林限界からは雪原に見惚れながら、東北の山らしいなだらかな斜面を延々と歩いて、まずは焼石岳に登頂しました。その後、三界山と尾根続きの南本内岳に至りました。しかし、尾根の先にある三界山の姿をよく見てみると、予定しているルート上で分厚い積雪が崩れかけており、危険そうでした。思慮を巡らせた後、残念ながら、三界山の登頂は断念することにしました。このままでは味気ないので、南本内岳の頂上に寄って遠望を楽しんでから、のんびりと下山しました。

午前中は苦痛なぐらいに強風が吹き荒れましたが、そのお陰で雲が吹き飛び、焼石連峰の残雪の山々が青空に映えていました。思い通りのルートを描くことは叶いませんでしたが、この日、焼石の清澄さは十分に感じることができました。

あと一、二ヶ月もすれば今度は、花園広がる焼石が待っています。

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