【北遠】春埜山(883m)鳥居沢山(932m)大日山(881m)


- GPS
- 06:44
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,125m
- 下り
- 1,121m
コースタイム
- 山行
- 5:52
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 6:44
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
ふと視線を感じました。わお、山の主だ。朝日を浴びて、どこか神々しい。全てをお見通しの佇まい。まるで悟りを得た僧。何をすれば私も人生を達観できるのか(って無理!?)。
山梨と埼玉のホーロー看板の置かれた謎めいた春埜山。山梨県のは「火を消して/森を消さない/心がけ」。埼玉県のは「野鳥を捕るには許可が必要です/あなたは?」と書かれています。「あなたは?」と聞かれても「トリはトリません」としか答えようがありません(笑)。
無線中継局で舗装路に出ます。しばらくで大光寺。参道前の広場は展望地でした。竜頭山や井戸口山など、水窪の山。ボンジ山・京丸山・高塚山・竜馬ヶ岳・岩岳・蕎麦粒山・大札山・大無間・・・とまぁ、満足度高し。前黒法師山の奥の峰々は聖岳と上河内岳あたりかね。
大光寺は、飛鳥・奈良時代の高僧・福祉家・公共事業家で、秋葉山を開創した行基が開山。静寂の大光寺の境内。春埜杉は樹齢1300年。厳かに世の移ろいを見つめてきた巨杉。私のような凡庸な人間にも、感慨深く思えます(今回は私も謙虚だね)。
続いて鳥居沢山へ。奥ノ院を経て北峰、南峰と周遊。ここでグッと高度を落として林道と交錯。
この辺りは、地図にない林道が拓かれていて、地形読みが苦しいエリアです。迂回路に入らず、自然歩道を忠実に進みます。
一旦、林道に降り、トラサク方向に進み、林道が尾根筋の鞍部を越える場面で尾根に乗りました。
市尾三角点はマンリョウの株の隣にありました。林道工事に伴う伐採現場の真上に当たります。大日山が逆光にそびえて、大きな体躯を誇っています。
平松峠に降りると、藤枝天竜線(県道63号線)。そのまま大日山参道へ。ミツマタ街道を通って山門をくぐります。二対の不動明王が結界を守ります。そしてシャクナゲの展示林から深閑たる金剛院へ。そこから大日山を往復。山頂は南側が自然林で、和みのひとときでした。
帰路は登りとルートを変え、林道へのダイレクト尾根。ひっそりと静まりかえる金剛院。町石や道祖神まで置かれた信仰の山域。なのに、年月を重ねるうち、長い眠りにつきました。
太田川を渡り、やまめの里にゴール・イン。山の彼方に置き忘れられた人々の信仰心を辿る旅の終わりです。
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