三重嶽-武奈ケ嶽周回



- GPS
- 08:04
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,173m
- 下り
- 1,176m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
高島トレイルの三重嶽と武奈ケ嶽を周回してきた。高島トレイルの経験は芦生周辺と赤坂山周辺だけだったので、最近山毛欅林を彼方此方見に行きだしてから注目をしていたからだ。
コースは三重嶽の南尾根から三重嶽へ登り、高島トレイルを武奈ケ嶽迄縦走して、赤岩山から石田川ダムに直接下降するのであるが、赤岩山〜ダムまでは倒木が酷いらしい。コースは通行禁止の表示があったのは確かである。
さて、最後の下降が大変だがそれ以外は特に問題はないだろうと軽い気持ちで、ダムサイト奥の下山地先に駐車して林道を歩きだした。南尾根登山口は20分ほど歩いた所の橋のたもとに標識があった。登山口からは最初は何処も急斜面であるが、ここは一寸違って、急斜面だけではなく足元が崩れやすいしっかりしない登路でしかも倒木だらけなのだ。踏み跡も乏しく且彼方此方にあって迷ってしまうほどだ。それでも何とかグズグズと滑りながら西側の尾根の開けた部分に着いて一服した。此処までくれば尾根の鮮明な踏み跡がありそうだ。この急斜面は杉の植林地であるが殆ど手入れがなされていない場所なので、登路が不鮮明なのであろうか。いや、こんな斜面は登山者も嫌がって、彼方此方自分の目で見ていいと思う方向に勝手な判断もして登ったりするので鮮明な登路が出来ないのだろう。
尾根に出たら、急斜面はまだ続くが今までにしたらズーっと歩き易い登山路を喘げばいいだけだ。標高600mあたりからは山毛欅が出だして湖北の山の特徴が現れた。686mピークに達すると大きな山毛欅が半分枯れて倒れていたが、それはそれは大きな木であった。その木はこれから進む方向を邪魔をするかのように立ちふさがって、越えるのも大変なほどである。また686mP付近は平らな地で灌木が密生していて、コースはユズリハを主とした木々で覆われ足元は見えず手でかき分けてのコース選択だ。緩い稜線歩きからいつの間にか西(左)側斜面に行き過ぎているのに気が付いて、無理やり右上に猛烈な藪を登ってやっと正規コースに戻った。僅かな距離に体中の力を出し切った気がした。やはり着実に踏み跡を確認しつつのコース選択が必要だ。僅かな踏み跡らしきものは無数にあるのだ。平坦地から稜線上やや狭い尾根の斜面になると踏み跡も鮮明になってコース選択は容易になった。もうすぐ807mピークの手前で12時を過ぎたことと、相当疲れたこともあって昼食として座り込んだ。南東尾根が良く見える場所ではあるが、そこ以外何も見えない。
昼食後少し登ると807mPで、何時の間にか通リ過ぎると30分ほどで疎林緩やかなピークに出た。三重嶽は目の前に見えるが、コースは左方向らしい。踏み跡が判りにくいのでGPSを確認すると、登山路から右にズレているので、左に行くとやっと踏み跡を見つけた。左に迂回するように三重嶽へ向かうようだ。すると標識が現れて、高島トレイル:三重嶽、武奈ケ嶽とある。今日初めて高島トレイルに侵入したのだ。ほぼ平な疎林の中にトリカブトが彼方此方に咲いている。紫の綺麗な色のものもあれば、もう枯れ始めか薄黄色との混合や蕾の萌黄色風もある。緩やかに登ると高島トレイルの大日尾根・大御影方面などの標識があった。三重嶽は高島トレイルからは東方向に出っ張っているようで、かなり歩いてやっと山頂に達した。標識は古くて朽ち始めている。高島トレイルの宣伝をしている割にはメンテナンスが乏しい。年に1度は確認を誰か(登山者にでも情報入手)に依頼することくらいはすべきではないか?と感じた。途中の標識も傷んだものが多いのが気になっていた。三重嶽からは南東方面は全て見える。遠過ぎるが比良山域まで何とか見えるものの同定はかすんでいるからか出来かねた。
さてこれからは武奈ケ嶽までの縦走が残っているだけと思っていたが、意外と距離もあって下山時間が当初予定よりも1.5時間以上も遅くなりそうだ。とは言っても武奈ケ嶽まではほぼ平らな5.1Kmなのだろうからと思い、少しは早められかも知れないと思ったものの、結果は遅くなることはあれ、早まることはなかった。武奈ケ嶽への稜線もトリカブトの花が彼方此方に沢山咲いていて、他には花がないのでトリカブトにはとても癒された。
812mピークで武奈ケ嶽を目の前にした休憩で体力の回復に努めた。いざ出発するとすぐに、石田川ダムへの下降路の分岐だ。一瞬ここから下降することがよぎって、武奈への登りと赤岩山からの倒木だらけの道を回避できるのにと考えたが、言い出せずに武奈を目指した。標高差は60mほどだが何処迄下るかが問題だ。だがすこしの下降で緩やかな登りになり30分弱で武奈ケ嶽に到着した。ここは360°の展望が得られ素晴らしい場所だ。三十三間山や、久須夜ケ岳もよく見えるし、青葉山も双耳峰ではなく綺麗な富士山風に見えた。小浜湾もよく見えて、その先の日本海も今日は波もなく青一色の見事さであった。
ここ武奈ケ嶽はずいぶん昔に来たことが記憶にあるが、見るものすべて初めてのような気がするほど何の記憶もないのである。そんな昔でもないのに、なんでだろうか?記憶に残るほどの山でなかったのか、何も見えないことなどその時の条件が記憶に残らない環境であったのだろう。
時間が迫りかけているので下山を開始したが、ここも足元が見えないほどの下草で覆われているばかりか、両側からサルトリイバラの棘枝が多数はみ出していて、まだ酷い痛さはないがそのうちに棘が固くなり酷い障害物になるのは火を見るより明らかだ。そんなことを気にしながらどんどん下ると高島トレイルと別れて東方の赤岩山を目指した。30分過ぎた頃樹林の中の赤岩山に到着した。そこに石田川ダム下降路は倒木が多数あるので通行禁止の表示があった。この赤岩山から南に進むコースもあるがそれは角川の登山口への道だ。我々は石田川ダム上に駐車をしているので、通行禁止のコースへ進むしかないのだ。
これまた足元の見えない下草に覆われたコースを進むしかないが、すぐに倒木が少しづつある斜面となり徐々に急になって注意が必要になった。それとともに倒木で進路は右往左往とGPSを確認しつつ進むが、踏み跡は何処も乏しいので必死に踏み跡を探しながら、GPSと見比べての進みである。赤布は継続しているが、GPSのコースから離れていることに気が付いた。GPSからは右の尾根を今下降しているようだが、コースの下の方はこの尾根の下部であるからこのまま下降しても行けそうであるが、この先の斜面が見えないので戻ることにした。元に戻る途中に赤布があったので誰かがここを下降したものであろう。元に戻ると踏み跡は確かに左側にあったが、その道も急斜面と滑りやすい状態で慎重に下降すると、大きく右にトラバースを初めた。トラバースの終了地点が先ほどミスった尾根の下部であることを確認した。見た限りでは問題なく我々であれば下降は可能であろうが、安全第一だ。そこから斜面も緩やかになったものの、もの凄い倒木群にあきれ果てるほどであるが、越えない限り帰れないので踏み跡の多そうな木々を越えて、何とか下の河原が見えだすと林道も見えた。此処からは忠実にコースを下降しないと林道の法面に出くわす可能性があるので要注意である。最後の法面に出たのか?と思うと、チャンと下れるように踏み跡を作られていて、難なく林道に降りたてた。
ヤマップでは三重嶽南尾根はコース設定がなされているが、686mP周辺は藪があって且踏み跡が乏しいのでコースとしては要注意との表示が必要であると感じた。少し間違えばとんでもない藪に突入する恐れがあるので、それ相当の経験がある人がいないと大変な状態になる可能性があるので気をつけるべきと感じた。
”八”、”永” L
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