岡山市 孫谷山〜龍王山〜観音山〜磐山〜大森山 史跡&動植物



- GPS
- 06:25
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 582m
- 下り
- 581m
コースタイム
- 山行
- 5:32
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 6:23
歩行距離14km、歩行時間5時間30分、歩行数24,000歩、消費カロリー2,990Kcal
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大森山<写真34〜38>の西尾根で一部、ヤブコギをしましたが、オレンジテープを見かけたことがあったので、周辺をよく見ながら進めば避けられたのかもしれません。これ以外はヤブコギや危険箇所はありませんが、取り付き点がわかりにくい箇所や時季によってはササやシダで足元が見えにくそうな箇所があります。 復路では、瀬戸町総合運動公園内の舗装道路ではなく、すぐ西側の斜面の土道に入りましたが、ツリガネタケ<写真46>撮影地点を過ぎると行き止まりになり、最後は枯れたササをたまに手でよけながらテニスコートのフェンス脇を通過、舗装道路に合流しました。最初から舗装道路のほうが楽でした。 孫谷山<写真17>への上りから龍王山<写真18>までは、一部、急ですが、明瞭で歩きやすい道がほとんどです。上りのほうが安全でしょう。また、1か所、防獣フェンスを開けられずまたいで進みました。 青木池畔のジョウビタキのオス<写真14>撮影地点辺りで土道に入り、標高50mちかくまでくると、防獣フェンスが設置され、開けられそうになかったのでまたいで進みました。この手前にあった巡視路入口にはフェンスがなかったので、「No46」と書いてあればそちらからアプローチしたほうがよかったと思いました。 さらに北西に進むと、中池は水を抜いて工事中でしたが、通行だけなら邪魔にはならないと思います。No46の道標から鉄塔巡視路に入りました。 最初は崩れやすい土に落ち葉が積もっていましたが、そのうちに歩きやすくなりました。鉄塔No46から孫谷山<写真17>へは、分岐にオレンジテープがあり、細道は頂上で終わりです。 鉄塔No46から西方面にもオレンジテープがあり、木の間の細道に入ると、たまに黄色いテープがあります。どこでも歩ける感じで、たまにテープを見失いましたが大丈夫でした。 標高200mの細尾山との分岐にはやはりオレンジテープがあり、北上するとたまに赤いビニールテープがありました。 標高145m辺りの鞍部から標高210m辺りまでは少し急で崩れやすい土に落ち葉が積もり、木の枝などを掴めない箇所もあります。上りのほうが安全です。龍王山<写真18>まではササがまばらに茂っている箇所がいくつかあり、時季によっては足元が見えにくいかもしれません。 龍王山<写真18>から磐山(いわやま)<写真26〜28>を経て大森山<写真34〜38>西北西の標高140m辺りの鞍部までは、整備されて歩きやすいです。たまにササがまばらに茂っているので、時季によっては足元が見えにくいかもしれません。 龍王山<写真18>からは、基本、岡山&赤磐市境沿いですが、標高195m辺りで東の明瞭な道へと逸れてしまい引き返しました。この分岐にはテープはなかったように思います。入口はササがまばらに茂っていますが、よく見ると明瞭な細道が続いています。 その北の標高145m辺りの鞍部には東西に土道が延びており、いったん右(東)へ向かい、すぐに急斜面を登りました。急なのは取り付き点だけでオレンジテープがあります。なお、鞍部周辺は大量の落ち葉が積もり、沈みそうでした。 標高180m峰からはさらに岡山&赤磐市境沿いを南西に進みますが、道標を見落としてさらに北上してしまいました。枯れたササや木の細枝はギリギリかき分けなくてもすんだので、このまま西に向かい観音山広場<写真23,24>のある191m峰に直登できたかもしれませんが、引き返し道標を確認して市境沿いの道に入りました。 ここから観音山<写真19〜22>を経て磐山(いわやま)<写真26〜28>までは道が整備され、西から北方面にある桜が丘西、桜が丘東の団地(ネオポリス)からアプローチがしやすくなっています。登山口への道標をいくつか見かけました。 磐山<写真26〜28>からはシダやササの間の細道もありますが、大森山<写真34〜38>西北西の標高140m辺りの鞍部までは明瞭で歩きやすいです。 大森山<写真34〜38>西北西の標高140m辺りの鞍部から大森山を経て尾坂峠までは、道が不明瞭でシダをかき分けた箇所があります。大森山西尾根への取り付き点周辺の私有地には立ち入らないよう注意が必要です。 大森山<写真34〜38>西北西の標高140m辺りの鞍部で土道に出合うと、南西方面は土道、北東方面はコンクリート道でした。コンクリート道に入ると、奥にはエミューの姿が(*_*)どうやら、観音山や磐山(いわやま)の整備・再生活動を行っている「あかいわ美土里の和」会長などの工房のある芸術村「工悦邑」(こうえつむら)の入口で、榎本工房がすぐそこだったようです。ちょうどここでお会いした方に私有地なので通り抜けはできないと言われました。 土道に戻り南方面の斜面を見上げると、なんとなく踏み跡があったので登ってみました。高さ1m程のササがまばらに茂っていましたが、なんとかかき分けずにすみ、標高150m辺りから体に触れなくなりました。古墳<写真29>手前から木の枝も多少気になり始め、そのうちまたササがかき分けずにすむ程度に茂ってきました。 標高170m辺りでいったんは道らしきものに合流したのですが、標高180m辺りで周辺を背の高いシダに囲まれてしまいました(*_*)幸い、かき分けながら2m程よじ登るとなんとか脱出できました。 標高190m辺りからは道らしくなり、一部、ササがまばらな箇所もありましたが、無事に標高220m辺りで鉄塔の脇を通過しました。ヤマガラ<写真33>撮影地点で不意にきれいな道に出合い、左折して大森山<写真34〜38>に向かいました。おそらく、南西麓からこの道がついていたのでしょう。 大森山頂上<写真34〜38>から北の尾坂峠までは鉄塔巡視路です。防獣フェンスの脇を抜けて舗装道路に出ました。 |
その他周辺情報 | スタート&ゴール地点の瀬戸町総合運動公園から自動車で西に20分程のところに岡山桃太郎温泉があります。別料金で「劇団 美山」による芝居や舞踏も楽しめます。お食事処も併設され、宿泊も可能です。 |
写真
この日は暖かかったので、羽づくろいをしながら気持ちよさそうに身震いしました。空飛ぶハリネズミかと思いました(#^.^#)動画ではかすかにオオカワラヒワのチュイーンという鳴き声が聞こえます。
飛び立つときにプチプチプチと鳴くので、いるのはすぐにわかるのですが、久しぶりに開けた場所で見ることができました。動画を撮りましたが、ここでは名物「木の葉返し」はやってくれませんでした。
翼を体から少し離して暑がっていますが、羽毛が逆立っているので機嫌はいいようです。動画を撮っていると、ウ〇コしました。たいていこのシーンが動画に映ってしまいますが、なぜでしょう(?_?)この西の畝垣面(せがきめん)池手前でビニールハウスからヒヨドリの群れが飛び出してきました。動画を撮りましたが、逃げ遅れた2,3羽しか映せませんでした。
細尾山は孫谷山の南西にある標高209mの山です。頂上は見えませんが、その東南東手前の鉄塔が見えました。手前の石灯篭は天保2(1831)年のものです。右隣の題目石には、岡山に初めて日蓮宗を広めた大覚の名が刻まれています。
青木池畔です。オスとメス<写真05,40>が一緒にいるのを見たことはありません。縄張り意識が強く、繁殖期以外は自分の縄張りに入ってくると追い払うそうです。この辺りから土道に入りました。
展望は効きませんが、周辺はテープが複数あるので、最初はここが孫谷山頂上かと思っていました。感想に記載している下池畔でお会いした方にいただいたハッサクを一つ食べました。水分とクエン酸補給で疲労が回復したようです(*^^*)
休憩地点<写真16>より少しだけ東北東に進んだ所が地形図上の頂上です。展望は効きませんが、少し開けており、こちらのほうが休憩するにはよさそうです。センダイムシクイのチヨチヨビーという鳴き声が聞こえており、春を感じました(*^^*)
この手前から歩きながら動画を撮りました。案内板ではこの岩は夫婦岩となっていますが、最近は陰陽石組のほうが通りがいいようです。右手前が千光寺三十三観音第二十三番石仏<写真21>、左奥が第二十四番<写真22>です。
191m峰にある観音山広場からは、北方面がよく見えます。石蓮寺(しゃくれんじ)山には蓮華岩、石造十三重層塔などの史跡があります。手前の「岡山ネオポリス」は人口16,000人余り、6,000世帯余りを抱える大規模なニュータウンです。
第二十二番
本日3体目ですが、これら以外はまだ見つかっていないかもしれません(*_*)ここで引き返しましたが、ロープが下に続いており、座禅石という巨石の下に千光寺三十三観音とは別の石仏があるようです。次回探索しようと思います。
10周年記念植樹祭会場
周辺の里山の整備・再生活動を行っている「あかいわ美土里の和」は今年4月1日に発足10周年を迎えます。先月の1月24日(日)に植樹祭が行われたようです。丸太を転がしたベンチがあり、西方面が見えました。
大森山の西尾根を登っていると、偶然発見しました。資料も今のところ見つかっていません。この西に岡古墳、南南東に勘定口古墳群があるので、周辺に他にも古墳があるかもしれません。天井石は1つしか残っておらず、幅1.5m、高さ数十cm、長さ2.5m程と、長さの割には幅広で、側壁はきれいに残っていました。動画も撮りました。
石段を上り、立派な石塀の上に立つと、この建物がありました。岡山県埋蔵文化財地図によれば、大森山頂上から北北東尾根にかけては妙見山(みょうけんさん)大森山遺跡があり、室町時代の山城跡(妙見山城跡)だとされています。石塀の中に設置されているという石仏は、この中にあるのでしょうか。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
防寒具
手袋(防水加工)
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex22x(GPSナビゲーター)
虫よけスプレー
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感想
【平地は多種多様な野鳥の宝庫】
この日は「瀬戸町総合運動公園」を起点に北方面にある低山を時計回りに周回することにしました。
前回は公園の駐車場に多数の野鳥が現れたので、30分もの間、出発することができませんでしたが、今回は隣の野球場に人が集まっていたためか野鳥がおらず、すぐにスタートができました。とはいうものの、平地では最近恒例化したバードウォッチングを楽しみました。
今回は久しぶりにシロハラ<写真06>を間近で見ることができました。今までも鳴き声は頻繁に聞こえていたのですが、開けたところによく出てくるツグミ<写真02>とは違い、人の気配を感じるとプチプチプチと鳴きながら素早く飛び立ってしまうので、なかなか撮影ができませんでした。残念ながら、今回は名物“木の葉返し”はしてくれませんでしたが(*_*)
カワセミの棲む池も近くにありましたが、今日は“低山縦走がメイン”と言い聞かせ、必要以上のバードウォッチングは封印しました(+_+)撮影はできませんでしたが、ヒバリやセンダイムシクイの鳴き声が聞こえ、この日も春を感じられました(*^^*)
【ハッサクおじさんに心までポカポカ陽気(*^^*)】
平野部から孫谷山に向かう途中、下池でホシハジロ<写真11,12>を見つけ撮影していたところ、通りかかった軽トラックの中から声をかけられました。その方によると、この上の池(青木池?)にはなんと、オシドリがやって来るとのことでした。現在、鉄塔巡視路入口がある中池が工事中のため、周辺の池にはカモが少ないのだそうです。下池の西にある細尾山から山陽自動車道を越えていくといいと勧めてくださり(次回はそうしようと思います)、中国電力の鉄塔の保全作業をしていたことなど、いろいろとお話ししてくださいました。
途中で軽トラから下りてこられ、ミカンやらぁと出てきたのは立派なハッサク。自分たちが子どもの頃は大きなミカン(柑橘)といえばハッサクでした。中国の温州(うんしゅう)から入ってきた温州ミカンとは異なり、広島県因島市の寺で偶然に発見され、全国に広まった日本原産の柑橘です。甘くてジューシーな柑橘が出回る中、酸味とかすかな苦み、昔懐かしい素朴な甘みが味わえます。おいしい時期は2〜3月ということもあり、ありがたく頂戴し、またおいでとの言葉に、今度はオシドリを見に来ますと約束してお別れしました。朝から暖かな日でしたが、心までポカポカ陽気になりました(*^^*)この町に野鳥が多い理由がわかったような気がします。
喉が渇いたら食べ食べ歩けとの仰せどおり、孫谷山でそのうちの一つを食べました<写真16>。水分補給もできて、疲労回復に必要な栄養素であるビタミンC、アスパラギン酸、クエン酸なども含む登山に最適な山食アイテムです(*^^*)翌日から毎朝、少しずつ食べています。
【孫谷山から磐山までの縦走、パワースポットコース】
下池から北西に進むと、すぐ上の青木池にはカモの姿がなく、代わりにジョウビタキのオス<写真14>がいました。土道に入り、孫谷山の南登山口(鉄塔巡視路入口)がある中池との間には、防獣フェンスが設置され、開けられそうになかったのでまたいで進みました。
中池は水を抜いて工事中で、作業中の方がおられました。もとより工事現場には近づかず、そこから北上して、孫谷山に登頂するつもりでしたので、ご挨拶だけしてNo46の道標のある鉄塔巡視路に入りました。
孫谷山にはピーク標や三角点もなく、景観も望めないので、早々に次の目的地、龍王山に向かいました。龍王山にはピーク標と三角点が設置されていましたが、やはり景観は望めませんでした。
次の目的地は地形図上では無名の観音山です。“龍王”もそうですが、“観音”が山の名前になっているということは、パワースポットであると容易に察しがつきます。
観音山頂上には千光寺三十三観音のうち、23・24番の石仏が祀られており、さらに、明らかにパワースポットと思われる巨石群<写真19>がありました。この巨石は陰陽石組と呼ばれ、スリット(岩の間の隙間)に沿って、冬至の朝日が昇り、夏至の夕日が沈んでいくのが確かめられています。
観音山から磐山(いわやま)までは道が整備されていました。ちなみに、磐山という名称も地形図上には存在しません。コース上、100mおきに「磐山ハイキングコース」の道標が設置されています。
磐山の頂上<写真26>には磐座(いわくら)のような滑らかな巨岩があり、これが名前の由来です。眼下に蛇行する吉井川は風水の九曲水という理想的な形をしています。ここも観音山同様、パワースポットであると確信しました。
【古墳、城跡、史跡に満ちた大森山】
磐山(いわやま)を出て、最後に向かった山は大森山です。今回の縦走ルートでは地形図上に唯一道がついていますが、なぜか西麓まで達していないようでした。
大森山西北西の鞍部で土道に出合うと、南西方面は土道、北東方面はコンクリート道でした。コンクリート道に入ると、奥にはエミューの姿が見えました(*_*)どうやら、観音山や磐山(いわやま)の整備・再生活動を行っている「あかいわ美土里の和」会長などの工房のある芸術村「工悦邑」(こうえつむら)の入口で、榎本工房がすぐそこだったようです。ちょうどここでお会いした方に私有地なので通り抜けはできないと言われました。
土道に戻り南方面の斜面を見上げると、なんとなく踏み跡があったので、登ってみました。そのまま大森山の西尾根を登っていると、妙に石が気になる箇所がたまにあり、突然、古墳<写真29>が出てきました。
さらに進むと、古墳や山城跡のような石がゴロゴロしている箇所がどんどん出てきました。本当はゆっくりと探索したかったのですが、時間が押していたので、あるようなないような道を進んでいくと、標高180m辺りで周辺を背の高いシダに囲まれてしまいました(*_*)幸い、かき分けながら2m程よじ登るとなんとか脱出できました。
大森山西尾根ルートは道が不明瞭である程度のヤブは仕方がないようですが、結果的には今回このルートを進んだおかげで、まだ一般的には知られていない古墳をはじめ貴重な史跡をいくつか見ることができました。また、大森山頂上には三角点の他、妙見宮の鳥居や石灯篭などの江戸時代の石造物を見ることができました。
大森山頂上から北の尾坂峠までは鉄塔巡視路でほぼ境界尾根を難なく歩くことができました。道中、妙見山(みょうけんさん)大森山遺跡の一部だという平坦地がいくつかあったらしいのですが、残念ながらよくわかりませんでした。鉄塔巡視路のない西尾根のほうが史跡が残っていそうです。
尾坂峠からはゴールまで舗装道路を最短コースを選びながら進みました。途中、やはりこの地区に棲む獣人(野鳥)たちを主に水場近くで見ることができました。また、今まで登ってきた山々を振り返って見ました。
資料があまりない山域でしたので、想定外のサプライズに出くわし、充実した山行となりました。
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