【南アルプス】石空川地蔵沢「石空劇場」(仮称)


- GPS
- 10:44
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,340m
- 下り
- 1,339m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・精進ヶ滝林道の廃道区間は崩壊地が多く、凍結と相まって、通過が厄介な場所が2箇所ある。 ・林道終点から展望台へは、今回最初に上がった結果迷った。最初は上がらずにトラバースすれば、その先は残置ロープが導いてくれる。 ・林道から沢床には、ルーファイを誤らなければそれほど降りにくくない。沢床に降りたら、滝の左岸から木を支点に懸垂下降すると、石空劇場(仮称)に着く。 ・石空劇場には、本流の滝上段(「地蔵沢大滝」)、その右に幅広で本流の滝の下段まで繋がる「スクリーン」、さらに右に氷柱状の「バルコニー」(仮称)がある。 ・地蔵沢大滝は、今回繋がっていなかった。つながった場合、階段状で難しくない氷瀑になると思う。 ・スクリーンは、ロープスケール80m、IV+程度。下部は易しいが上部はやや立っている。 ・バルコニーは、ほぼ垂直なのでV-以上はあると思われる。 (沢名判明により、2022.11.28更新) |
その他周辺情報 | linkuro記録 https://yamap.com/activities/10018285 |
写真
感想
アイスクライミング開拓初回ということで、期待できると思っていた石空(いしうとろ)川の支流へ。
心配していた御座石鉱泉までの道に雪や氷は全くなく、ノーマルタイヤでも問題ないほど。というか、ゲートの先にも殆ど雪や氷はなかったし、歩くの面倒なので冬季閉鎖はやめて欲しい。
精進ヶ滝林道の廃道区間に入ってしばらくすると、4年ほど前に来た時と同様崩壊地だらけ。しかし、凍っているのでなかなか厄介で、大巻きを余儀なくされたり、崩れる足場をごまかしながらトラバースする羽目になったりした。
地蔵大橋に到着し、上流の地蔵滝を見るも、残念ながら登れそうなほどには凍っていない。ここが凍っていないということは、下流の本命の滝も凍っていないだろうと半ば諦め、精進ヶ滝を観光しに展望台(お立ち台)まで行くことに。が、林道終点から間違えて登ってしまい、おっかないトラバースを経て漸く到着した。精進ヶ滝は、数年前と変わらず壮観。滝の左側は結構凍っていて、もう少し凍っていれば登れそうであった。
観瀑後、引き返して地蔵大橋を通り過ぎ、本命の場所を見に行くか逡巡の上、一応見に行ってみることにする。斜面を下り、沢を少し下って落ち口の左岸から下を見下ろすと、なんと、発達した氷壁があるではないか。
これは登れそうだとテンションアップし、いそいそと懸垂下降。降りながら見るに、60m一杯以上の氷はあるし、しかも快適に登れそう。降りきって写真を沢山撮る。本命だった滝はやはり凍っていなかったが、側壁にこんな立派な氷壁ができているとは。
60m一杯で降り切ったところからさらに下にも氷は繋がっているので、もう1ピッチ懸垂下降してから登り始めることにする。スクリュー挿して懸垂下降し、下まで降りてからまた写真を撮って、登攀開始。
1p目:tamoshimaリードで40m IV- 傾斜は緩く登りやすいが氷の表面がのっぺりしているのでアックスをしっかり打つ必要があった。
2p目:tamoshimaリードで40m IV+ 多少傾斜が強まり、氷も細くなったり、上部に薄い場所もあり多少難しい。
さらに奥にあった傾斜の緩い氷瀑をフリーソロで20mくらい上がり、アイスクライミングは終了。予想とは違うところに立派な氷壁があり大満足。
最後は斜面を登り返し、崩れた精進ヶ滝林道も戻り、単調な御座石林道をひたすら下って、山行終了。
初の開拓が大成功に終わって充実した。
下山後に御座石鉱泉のトイレへ行ったら、放し飼いの犬が吠えてきてちょっと怖かった。まあ、飼い犬なので危害を加えてくることは無さそうであった。
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