夢の滑走!! 後編 マッターホルン・スキーパラダイス 高度3850mの世界
- GPS
- 07:58
- 距離
- 96.6km
- 登り
- 8,405m
- 下り
- 9,724m
コースタイム
天候 | 5/5 快晴のち粉雪、3500mで日中 -8℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 飛行機
スキー天気 http://www.meteocentrale.ch/en/europe/switzerland/weather-zermatt/details/S067480/ スイス国鉄 http://www.sbb.ch/en/home.html スイス航空 http://www.swiss.com/web/JA/Pages/index.aspx |
コース状況/ 危険箇所等 |
前編の「感想/記録」に出来るだけ詳しく書きました http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-296774.html |
写真
感想
滑走記録はこちら http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-296774.html
以下は感想です。
− スキーエリアがアルプス4000m峰にあるということ
初日、朝一番のゴンドラとロープウェイでトロッケナーシュテックへ上がると、叩きつけていた雨が雹になり、あっという間に粉雪になった。霧で真っ白の中、パウダーの積もったピステを1本だけ滑ってみる。滑り出すと眠くなりやたらと息が切れる。時差に慣れない体のせいだろうか。ゴンドラに乗ると突然雷鳴が轟き、ゴォーッという暴風の唸り音と同時に、車体が振り子のように大きく揺れた。かなり怖かったので鮮明に覚えている。10分ほどして運転再開し、今日はこれでリフトを止めると言われたので麓に下りたところ、眠気がとれた。高山病だったと思う。
翌日、山頂駅まで上がると快晴。パノラマは素晴らしいの一言で、4000m峰の頂上から望む景色と変わらず、国境の遥か彼方にはモンブランが聳えていた。よくこんなところまでロープウェイを建設したと思う。そこからイタリアの谷に向かってスキーで下りていくのだが、ピステのすぐ脇を滑ったり、崖のような急斜面へドロップしたりと、皆いろいろな滑り方をする。ハーネスをつけて滑っていく人、あるいはピッケルを片手にピステを登ってくる人も数多い。氷河の上に帯としてマーキングされたピステは滑りやすいものの狭く、所々に急斜面あり、緩斜面の後に登り坂あり、といった感じで変化が豊富だ。
− そもそも、ヤマレコ分類の「ゲレンデ滑走」とは何だろうか?
関東近辺のスキー場で滑っていたとき、滑走といえばゲレンデしか思い浮かばなかった。整地された雪山いっぱいに響き渡るJ-POPの音楽。時々流れる「場外滑走禁止」のアナウンス。輝く霧氷に感動しつつも、どこか人工的な空間に居ながら自然を垣間見ているような気分になる。
ふと我に返って足元を見る。ここはスイスアルプス。滑り出すとやがてコース両側にあったロープが消え、圧雪された帯を示すポールが延々と続く。帯の上を滑降するスキーヤーもいれば、意図的に帯から外れてコースアウトし、しばらくしてまた戻ってくる人もいる。ゲレンデにエアマットを敷いてお昼寝だけにくるスキーヤー??もいる。あたりに満ちている音はスキーの滑るノイズと、風切り音だけだ。
スキー「場内」という言葉は意味を失っているらしく、まずは山の名前か地名でエリアを区別する。圧雪された帯をピステ、それ以外をオフピステと呼びわけて、子供の時から両方慣れ楽しんでいる。「マッターホルン・スキーパラダイス」とはスキー場の名前というより、滑走に適した山全体を指す、のが適切かもしれない。
スキーを履いて山の頂上へ登り一度だけ天然雪を楽しむ「山滑走」と、リフトで上がって山滑走を何度も楽しむオフピステ。本記録は前編、後編ともにゲレンデ滑走として登録したが、ツェルマットスキーのバリエーションの深さを少しでも感じ取ってもらえたら、嬉しい限りだ。
taksizm
コメント
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taksizmさん 初めまして。
私がまだ独身時代(○十年前)、スイス観光旅行のついでに、ツェルマットで夏スキーをしたことがありますので、記録を懐かしく拝見しました。
bergheilさん、こんばんは(時差ぼけです)。ご覧いただきありがとうございます!誠に勝手ながら1989年のレポを拝見し、クラインマッターホルンの旧駅舎に驚きました Tバー、私も途中でスルッと外れましたよ 笑
その当時と比べて、テオドール氷河は相当後退した でしょうけど、まだオールシーズン滑れるエリアは健在です。今年スイスは多雪なので、夏スキー期待できますね
ブライトホルン、そろそろレポをアップしようかなと思います。昨年の登山記録ですが
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