平ヶ岳


- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 1,495m
- 下り
- 1,491m
コースタイム
夜行電車−会津田島−登山口−シルコロード開始付近にてビバーク
2日目
軽装にて山頂往復−登山口
天候 | 暑いくらい晴れ |
---|---|
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
過去平ヶ岳に登ったことのある父に誘われて登りました。 登山口から稜線までは木がなく、暑かった記憶がある。 父がばてて動けなくなり、やむを得ずビバーク。 稜線から平ヶ岳手前までは、完全なシルコロード。 傾斜がなくとも楽ではない。 平ヶ岳山頂付近は山上の楽園。 |
写真
感想
私がテントを買ったと聞きつけて、父が平ヶ岳に登ろうといってきた。
テント場までたどり着けず、やむをえずビバークさせて頂きました。
以下記憶文
春日部駅だったと思うが、夜行電車に乗り会津田島へ。
会津田島からバスを二つ乗り継ぎ、平ヶ岳登山口に着いた。
序盤は林の中だったと思うが、すぐ木が一本も生えていない
禿げ尾根の登りになったと思う。
日が直接当たり、とても暑かった。
先行者の夫婦の方が相当の速いペースで登っていたが、
トップの父がその人達を目安にペースをあげだした。
当時青かった私は、テントを担いでいるものの父にペースを
落としてくれとは恥ずかしくて言えず、そのままついていった。
父も過去登っている山だし、大丈夫だとタカをくくっていた。
ついに先行者を追い抜いた。
しかし、その直後父のペースは稜線付近でがくんと落ち、ついに
座り込んで動けなくなってしまった。
私も重荷と暑さが堪えてだいぶ疲れていた。
だいぶ休憩し私は体力を持ち直したが、父はあいかわらず動けない。
やむを得ず近くでビバークすることにする。
夕方ころになって、ようやく父は動けるようになった。
私は、父が衰えたことを実感した。
そして、父にペースを落とすように言えなかった自分を責めた。
翌朝軽装で山頂を往復する。父も元気を取り戻したようで安心した。
傾斜はないが、とんでもない泥道を歩く。
まさに「シルコロード」だった。
平ヶ岳手前のピーク手前までは相当長く感じた。
たしかここにテント場があった。
もし無理をして前日ここまで歩こうとしたら、それこそ
父が途中で動けなくなっていただろう。
そもそも、このテント場までたどり着けなかったことは
我々の力不足以外のなにものでない。
ピークを越えると眼下には美しい草原が広がっていて、
たまご石がモニュメントのように立っていた。
山頂までは木道の緩やかな道だったと思う。
帰りはたまご石まで足をのばしたあと、荷物を回収し
往路を下山した。
登山口付近で親切な単独行の男性に、御池まで車に乗せていただいた。
帰りのバスのなかで、平ヶ岳のすばらしさと今回の山行のつらさを
思い出しながら、無事に下山できたことを、ただうれしく思った。
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