白馬大雪渓と旭岳
- GPS
- 09:30
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,649m
- 下り
- 1,649m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
行動時間 9時間半 合計登行 1700m 気温 朝5度 昼17度 山で会った人 50人 森林限界 1500m 積雪の状態 きれいな残雪 雪多い 水場 山の快適さ 人気ルート お勧め度 日帰り温泉 パノラマホテル宿泊 |
写真
感想
グレートサミッツ国内編NO66
白馬大雪渓
今年もまた、連休明けになって白馬にきた。しかも現地でOB会を開催することになって、メンバーも増えた。早朝の猿倉に集まって3人で出かける。
いつもの年よりも雪は多いのだ。長走りの出合は全部雪に埋もれているし、金山沢出合が完全に埋まっていて、そこから本流雪渓に入れる。こんな年は初めてだ。
それに残雪もいつもに比べて奇麗なものだ。連休直前に三日間の降雪があって、1m積もった。それがまだ残っている。同じようにその時に雪崩があって、数人が埋まった。デブリもまだ残る(一人埋まっていた人は翌日に発見されたらしい)。表層がこんなにでかいものかと思う。
そんな事故直後のデブリ脇を皆は平然と登るのだ。
「降雪中の大雪渓は危険だが、今日のように晴れた日は安全である」
わずかの日にちと天候の間違いだけで、大事故は起こるし、回避することもできる。今日も私たちが通過した後にヘリが飛んできて、捜索隊を雪渓の上に降ろした。捜索は続いている。そのデブリとは、標高1800mから2200mにかけて。雪渓の一番急な喉よりもずっと下だ。デブリの走路は、積雪を50センチくらいえぐって、露骨な段差になっていた。
快晴の週末にしては、いつもより登山客は少なくて50人くらいだ。奇麗な残雪を登っていく。岩室からの急斜面はアイゼンに履き替えていく。何度登っても急な所は急であって、よくよく観察すれば最大傾斜は40度ある。両手ストックだけでは心細くて、右手はピッケルを持つ。この最大傾斜を200m登ると、傾斜は緩くなって小雪渓になる。またスキーを履く。
つぼ足で登るのと、スキーシールで登るのはやっぱり大きな違いがあるのだ。スキーの方がずっと楽である。目印の一人にスキー背負ったつぼ足くんがいた。下の方で追い抜いたのに、急斜面で迫られてその上で抜かれた。でも上でまたスキーに履き替えると、彼よりも速くなる。雪渓をアイゼンで登っていくのは東京スタイルで、本当はシール登行がいいのに何故か嫌う連中がいるのが不思議である。いずれにしてもバテバテに疲れたなかで、どうにか村営小屋に辿りつく。
相当に疲れているのだが、今日は無風で条件がいいから、その上に出て、コルから白馬本峰にいくのか、旭岳に向かうか考える。白馬の隣には旭岳という山があって、実はここまで来ると、旭岳の方がずっと風格があるとは、来たことのある人でなければ分からない。すでに雪解けの西斜面の本峰よりも、ずっと真っ白い旭岳は格好がいいのだ。しかも剱の方から見ると、旭岳の方がずっと目立つ。
というわけで、稜線のコルから向こうの黒部側に少し滑る。旭岳に登ろう。半分くらいまで。
客は減って静かになるし、黒部の清水谷の方に斜面は切れているし、プレッシャーがある中を、後続の一人に平然と抜かれる。途中でもう十分と、本日の最高到達。旭岳の斜面に入ったのは初めて出し、やっぱり初めてのルートとはいいものだ。向こうに剱も、毛勝も、大窓の稜線のちょうど向こうに白山も。ここら辺から、長池の方のだらだら斜面に次回は行ってみようと思う。
また戻って登り返して、いよいよ小屋の脇から大雪渓を戻る。ザラメの急斜面は、やはり登りよりも下りが快適なのだ。上から見下ろす40度斜面も、そこそこ滑れるというのは、スキーヤーだからね。
途中からはデブリ脇を回避しながら、その下に出れば、快適な緩傾斜で。しかもドラマのロケやっているとか、白馬尻の小屋掘り起こしが始まるところだとか、にぎやかだ。今年も大雪渓は大いに楽しかった。
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