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Yamareco

記録ID: 3012990
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
東北

奥会津平頂雪原漫歩(三引山&焼山)

2021年03月19日(金) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
12.9km
登り
561m
下り
557m

コースタイム

日帰り
山行
6:10
休憩
2:00
合計
8:10
6:00
30
戸赤林道入口(県道横)
6:30
30
第1橋
7:00
10
第2橋
7:10
7:40
80
尾根取り付き
9:00
9:20
40
三引山
10:00
10:40
50
焼山
11:30
40
三引山西
12:10
12:30
40
標高1000m
13:10
13:20
50
尾根取り付き
14:10
林道入口(県道横)
天候 曇り後晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
(東北道) 西那須野塩原IC ⇒ (国道400号線)南会津町田島 ⇒ (県道346号戸赤栄富線)下郷町木地小屋
コース状況/
危険箇所等
(国道・県道)正常通行
(戸赤林道)倉骨沢で1箇所雪崩デブリが川越え。
(ルート)林道標高800M付近から急尾根に取り付き、1,050m迄登れば、以降雑木の緩斜面が広がる。
県道346号の木地小屋から左手の戸赤林道に入る。
県道346号の木地小屋から左手の戸赤林道に入る。
うっ、禁漁は解るが、入山禁止?
うっ、禁漁は解るが、入山禁止?
堅雪の林道を坪足で進む。杉の木陰は時折踏み抜く。倉骨川に架かる最初の橋を進む。
堅雪の林道を坪足で進む。杉の木陰は時折踏み抜く。倉骨川に架かる最初の橋を進む。
間もなく雪崩の危険箇所。デブリが川を越え林道に迫っている。
間もなく雪崩の危険箇所。デブリが川を越え林道に迫っている。
スタートして約1時間、片斜面の林道をなお進む。
スタートして約1時間、片斜面の林道をなお進む。
堰堤が現れた。
続いて2本目の橋も前進。
続いて2本目の橋も前進。
標高800m付近の青い看板で長い林道歩きを終える。ここでアイゼンを履き右手の急尾根に取り付く。尾根右側東面は皆伐されている。
標高800m付近の青い看板で長い林道歩きを終える。ここでアイゼンを履き右手の急尾根に取り付く。尾根右側東面は皆伐されている。
急尾根を這い上がり振り返る。
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急尾根を這い上がり振り返る。
更に登り標高880m付近から後方を振り返る。
更に登り標高880m付近から後方を振り返る。
その後僅かに下った後900mから再び急登。
その後僅かに下った後900mから再び急登。
1050mに乗り上げて漸く緩斜面となる。尾根幅も広がりルーファンが難しくなる。
1050mに乗り上げて漸く緩斜面となる。尾根幅も広がりルーファンが難しくなる。
平坦な町村界(下郷町・昭和村)尾根を歩いて東方の最初のピーク三引山を目指す。
平坦な町村界(下郷町・昭和村)尾根を歩いて東方の最初のピーク三引山を目指す。
スタートして凡そ3時間10分、標識の無い平頂で三引山の三角点付近に立った。樹林に囲まれ展望は無い。
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スタートして凡そ3時間10分、標識の無い平頂で三引山の三角点付近に立った。樹林に囲まれ展望は無い。
15分程の休憩後緩やかに下る北方にルートを取る。ルート脱線に留意しながら広々とした雪原漫歩を楽しむ。
15分程の休憩後緩やかに下る北方にルートを取る。ルート脱線に留意しながら広々とした雪原漫歩を楽しむ。
東方は横山西側の1353m峰か。ここより200mアップ、雪も多いだろうから歩いて見たい。
東方は横山西側の1353m峰か。ここより200mアップ、雪も多いだろうから歩いて見たい。
緩やかな下り、目指す焼山との最低鞍部に向かう。
緩やかな下り、目指す焼山との最低鞍部に向かう。
1130mに登り返して三引山方向を振り返る。その右手奥に薄っすらと見えるのは会津駒か。
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1130mに登り返して三引山方向を振り返る。その右手奥に薄っすらと見えるのは会津駒か。
幾つかの起伏を越えながら北西に進み焼山を目指す。ブナの雪原は何時も気持が良い。
幾つかの起伏を越えながら北西に進み焼山を目指す。ブナの雪原は何時も気持が良い。
三引山から約45分、焼山に到着。ここも特徴のない平頂で、目印はキノコが付いた枯れたブナの巨木。
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三引山から約45分、焼山に到着。ここも特徴のない平頂で、目印はキノコが付いた枯れたブナの巨木。
山頂の北方樹間には当山域の盟主博士山(1,481.9m)。
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山頂の北方樹間には当山域の盟主博士山(1,481.9m)。
少し西方に移動して博士山(右端)と志津倉山(やや左)の全体像を捉える。
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少し西方に移動して博士山(右端)と志津倉山(やや左)の全体像を捉える。
北西遠方は多分右から浅草岳〜毛猛山。(ズーム)
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北西遠方は多分右から浅草岳〜毛猛山。(ズーム)
西方樹木の陰は会津朝日岳方面か?
西方樹木の陰は会津朝日岳方面か?
陽が南に回った。20分程休んで下山開始。
陽が南に回った。20分程休んで下山開始。
帰路三引山方面を眺める。似たような小尾根が沢山走り読図は結構難しそうだ。
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帰路三引山方面を眺める。似たような小尾根が沢山走り読図は結構難しそうだ。
3町村界(会津美里町・下郷町・昭和村)付近の平場。(東方を眺める)
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3町村界(会津美里町・下郷町・昭和村)付近の平場。(東方を眺める)
三引山をショートカットし南面樹林帯に入る。登りトレースは消失したので左手沢沿いに下る。
三引山をショートカットし南面樹林帯に入る。登りトレースは消失したので左手沢沿いに下る。
踏み抜きが多くなり、1000m付近でワカンに履き替える。右手には山頂平原のある舟鼻山が覗く。
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踏み抜きが多くなり、1000m付近でワカンに履き替える。右手には山頂平原のある舟鼻山が覗く。
登りで気付かなかった巨木。
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登りで気付かなかった巨木。
取り付きの細尾根に乗った。
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取り付きの細尾根に乗った。
900m付近から遥か前方は日留賀〜鹿又の男鹿山塊か。
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900m付近から遥か前方は日留賀〜鹿又の男鹿山塊か。
緩やかに見えるが、尾根末端の急斜面。踏み抜きも激しく難儀した。
緩やかに見えるが、尾根末端の急斜面。踏み抜きも激しく難儀した。
焼山から約2時間半で無事林道に降りた。林道も踏み抜き激しくワカンのまま歩く。
焼山から約2時間半で無事林道に降りた。林道も踏み抜き激しくワカンのまま歩く。
林道700m付近、積雪は2m位か。
林道700m付近、積雪は2m位か。
最後の橋を過ぎて名所「じろいもんの滝」の看板。
最後の橋を過ぎて名所「じろいもんの滝」の看板。
林道下50m程で滝を見下ろす。幅10m、落差5m位か。
林道下50m程で滝を見下ろす。幅10m、落差5m位か。
漸く集落に出た。焼山から3時間半、のんびり歩いたが少し疲れた。(⇒ この後下山口で後述 ”事件”に遭遇)
(スライドショー終わり)
漸く集落に出た。焼山から3時間半、のんびり歩いたが少し疲れた。(⇒ この後下山口で後述 ”事件”に遭遇)
(スライドショー終わり)

装備

個人装備
アイゼン ワカン GPS

感想

1.奥会津の山頂稜線には各所に広い平原が散在することは知る人ぞ知るところである。
2.今春の関東は暖かく残雪量が少し心配だったが、奥会津は平年並みの量が残っていた。
3.今春も山頂稜線の雪原歩きを楽しむべく、下郷町の木地小屋集落から大沼郡の「三引山」(1,147.6m)と「焼山」(1,155.0m)に広がる雪原に入った。
4.ルートは倉骨沢沿いの戸赤林道を進み、河川二股付近から中央の急峻な細尾根を標高1060m付近まで這い上がった後稜線に広がる広大な雪原をのんびりと歩いた。
5.雪の状況は天気予報が薄曇りに変わり、最奥の焼山山頂まで坪足(アイゼン付)で登ることが出来た。復路の午後は晴天となり1,000m以降から踏み抜きが始まりワカンを履いた。
6.今回は少し長い林道(2.6Km)歩きと取り付き尾根序盤の急登(標高差約200m)が辛かったが、1,000m台地に上がった後はいつも通り誰もいない静かな山頂稜線の雪原漫歩を存分に楽しめた。奥会津の山は最高である。
7.充足感を感じながら下山口に帰着するとパトカー他3台の車両と5名程の警察官に囲まれた。何事かと思ったが、免許証の提示と前日の自宅出発から当日の入山経過迄詳細な状況聴取を受けた。
8.狐につままれた気分だったが、理由は見慣れぬ車両が駐車し禁漁河川に入渓者が入った、長時間戻ってこない(PM2:10)という集落住民からの通報があった為で、しかもこの間車両ナンバーから所有者を割り出し自宅の妻へもパトカーを出動させて事情聴取を行ったと説明があった。
9.今回は入山口の積雪状況を見極めて登る山を決めたことから登山届の提出を失念してしまった上に林道入口の「入山禁止」看板を無視したこと、警官が日中ぬかるむ林道を坪足で捜索してくれたこと等々負い目もあって事情聴取は素直に受けた。
10.私の安否を心配してくれた集落住民、捜索に当たってくれた警察にはお詫びと感謝を申し上げたい。
11.己の不始末ながら登山には想定外の ”リスク”があることを痛感した。(完)

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コメント

入山禁止
貴重な情報、有難いです(;・∀・)

南会津は、激ヤブ氏の記録が秀逸ですが、スノーシュー天国が多そうですね。

三引山は、舟鼻峠から登ろうと思っていました。アップダウンが少ないほど、スノーシューコース的に楽しいので。
2021/3/22 19:09
Re: 入山禁止
ÑYAAさん、こんにちは

舟鼻峠からも楽しいでしょうね。
登山届(Net)を出さなかったことが全ての始まりでした。真の狙いは別の点にあるのかも知れません?
2021/3/22 22:37
奥会津雪原漫歩
いやいや、とんだ災難?でしたね
地元の人に登山かなと想像してもらえないような山へ入る際は、このようなリスクもあるのだということですね。マイナーな山へ積雪期に入る時は気を付けないと

明るいブナ林の広がる奥会津の雰囲気、いいですね。会津朝日を思い出しました
2021/3/22 21:50
Re: 奥会津雪原漫歩
kamadamさん、こんにちは

警察官にも説明しましたが、わざわざこの時期にマイナーな薮山に登る意図がどこまで通じたか解りません。

奥会津にはこれ迄何度も同じ様に入山していますが、留守宅にまでパトカー出動の事態は初めての経験です。

地元住民としては魚や山菜、キノコ等自然資源の保護が外来者に荒らされることは容認し難いことだと思います。現に採取している外来者(車)にも遭遇していますし。勿論私自身は肝に命じて一切手を出していないのですが、やはり誤解の視線はこれ迄時々感じることが有りました。

李下に冠を正さず、となれば良いのでしょうが、実際は中々・・・。でも、我々も何か良いアイディア熟考の余地有りでしょうかネ。
2021/3/22 23:22
プロフィール画像
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