黍殻山〜蛭ヶ岳〜丹沢山〜塔ノ岳
- GPS
- 10:05
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 2,108m
- 下り
- 2,116m
コースタイム
〜12:05地蔵平〜13:10-13:45蛭ヶ岳〜14:15棚沢ノ頭〜14:55-15:00丹沢山
〜15:15竜ヶ馬場〜15:50-16:00塔ノ岳〜16:20花立山荘〜(ヘッデン下山)
〜17:10堀山の家〜18:05大倉
天候 | 曇りのち雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年01月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
☆蛭ヶ岳の山岳救助犬の『パル』 飼い主の方の体調不良もあり12月いっぱいで引退、山を降りたそうだ。 もう会えないのはとても寂しい…。 ☆平戸焼山線 崩壊のため焼山直下通行止めとなっている。 エアリアの破線ルートは所々崩壊しているが、問題なく歩ける。 焼山から800mくらいの箇所、今回通行止めとなっている箇所は 沢筋に大崩落しており、橋は浮いて使用不可。見ているだけでも こぶし大の岩が自然落石する危険な所。崩壊は更に進みそうな印象。 (一般ハイカーは絶対に入ってはいけないと思う) ☆橋本駅から鳥屋までバスで46分、550円。 |
ファイル |
非公開
3019.xls
計画書
(更新時刻:2010/07/28 08:54) |
写真
感想
奥多摩、西丹沢に続いて
ロングコースの日帰り縦走をしたいと思っていた。
本当は丹沢の主脈縦走をしたかったのだが、この陽の短い時期に
焼山登山口から入山するにはバスの乗り継ぎがあるため、
早い時間には入れない。
せめてもと、鳥屋から入山することにした。
橋本駅から『鳥居原ふれあいの館』行きのバスに乗って45分程。
6人ほどの乗客はすぐに降車し、私一人となる。
寝不足だったため、ついウトウトとしてしまい、
『鳥屋』バス停を乗り過ごしてしまう。
慌てて、運転手さんに駆け寄り、降ろしてもらう。
(自由乗降区間でよかった。^^)
凍った道路をしばらく進み、タマゴ拾いのコッコパーク脇から入る。
朝なので、ニワトリ達が雄たけびをあげて、とても騒がしい。
破線ルートであるが、
数箇所の崩落を除いてはなかなか気持ちのよいルートであった。
蛭ヶ岳まで行ってしまえばなんとかつながるだろう。
と、第一の目標にしてどんどん進む。
だんだん雲行きが怪しくなってきた…。
すれ違う人はほとんどおらず、
猟犬を連れて歩くおじさんに会ったくらいだった。
時々、遠くから犬の鳴き声がした。前日の日曜に獲物を追いかけて
山に入った犬がまだ戻らないのだろうか…。
姫次のすぐ手前ではシカの群れに会った。
メスジカと子ども達。(お父さんは撃たれてしまったの?)
口笛で鳴き声をまねるとこちらを覗きに来る。とてもかわいらしい。
予定より少し遅れてやっと蛭ヶ岳に到着。
管理人さんから『パル』が引退した話をお聞きし、なんだか寂しくなる。
蛭ヶ岳を過ぎると、急に雪が降り出した。
風は無く、寒さは気にならない。
ハラハラと降り積もった雪で辺りは真っ白になった。
ここで一気にペースダウン。木道が滑る。
エアリアのコースタイムぎりぎりのスピードに…。
やばいなぁ…。丹沢山もまだなのに…。
この辺りでヘッデン下山確実と予感する。
丹沢山、塔ノ岳を過ぎ、かなり疲れが出てくる。
塔ノ岳で16時。薄暗いはずなのだが、幸い積もった雪で辺りはかなり明るい。
雪の大倉尾根。明るいうちは余裕。だれもいない大倉尾根。
下るにつれて雪が雨へと変わる。
雪がない分一気に暗くなる。
堀山の家でヘッデンを取り出し、17時すぎには真っ暗に…。
岩がゴロゴロして滑る。おまけにモヤでヘッデンでも足元がよく見えない。
す、滑る…。
1時間かかっても、2時間かかっても、降りればバスが待ってるんだし…。と、
とにかくゆっくり降りよう。と、自分に言い聞かせるのだが、
なんせ、真っ暗で周りが何にも見えなくて本当にコワイ。
できることならサッサと駆け降りてしまいたい…。これがホンネ。
この心理なのね。焦るとコケる。
暗くなってからの行動で滑落する人が多いことを今更ながら実感。
渋沢の町の明かりが遥か遠くに揺れている。
遭難者から『ビバーク中に人の声がした。』と聞いた事があるが、納得。
しーんとした、だーれもいない山の中。暗いので物音に非常に敏感になり、
時々人の声が聞こえる気がする。怖いよ…。怖がりなんだよ私。
大倉まで5キロという道標を照らし、めげそうになる。
『大倉尾根だからヘッデン下山余裕』などと思っていたが、
これまでのヘッデン下山は一人ではなかった。
一人だととても不安になる。
岩がゴロゴロしていない道はサッサと降りる。
1時間ちょっとで足元がコンクリのような道に変わる。
やっと降りてきたよ…。足が疲れた。
下山に集中していて足の疲れを忘れていたが、
今日は朝から25キロ以上歩いていたんだ…。雪で靴はぐちゃぐちゃだ…。
真っ暗な大倉で18:22のバスに乗る。
乗客は私ともう一人登山者らしきおじさん。
まだ7時にもなっていないんだ…。
真っ暗な山から町に出るといつも思う。『まだ○時なんだ…。』って。
それにしても、暗くなった時の焦りや不安を経験できて良かった。
『一人でヘッデン下山1時間以上』これとてもとてもいい勉強になる。
この疲労感と達成感と翌朝の爽快感がたまらない。
困難がある山行は非常に思い出に残る。
寝て起きたら、もう次のロングコースに行きたくなった。
はやく陽が伸びれ〜。
『鳥屋』から本当にお疲れ様でした
山行に連んでないので今週は行かなかったのかな? と思いきや 単独で出没しましたね 写真の天候の中一人で「すげえ」きちんとした会の人達はさすがですね。
明日は 山荘泊で夜景を見に行きます。
koshibaさん>
コメントありがとうございます。
私は沢やマイナールートが好きなのですが、
平日に山に行ける場合、
土日であれば混むであろう一般登山道の縦走も楽しいかな。
と思っています。
夕暮れ雪の大倉尾根はいつもと違っていました
私も、近いうちに夜景を眺める山行したいと思っています
koshibaさんの記録楽しみにしています。
karamomoさん色々な写真がありましたが、疲れたとの写真が一番実感があってよかったようです。こちらは猛吹雪で雪が収まるまで山歩きはお休みです。晴天になったら妻と又雪山を歩きたいと慎重に天気予報を睨めています。
仙人さま>
実は、急に雪に変わり、
あたり一面が銀世界となり、
思わず落書きせずにはいられなかったのです。
『ツカレタ』以外にも、いろいろ書いてきました
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