鳳凰山(青木鉱泉から周回)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 2,087m
- 下り
- 2,066m
コースタイム
7:30青木鉱泉7:50
8:25中道登山道入口8;30
11:45御座石11:50
13:50薬師岳山頂14:10
14:20薬師岳小屋
2日目
薬師岳小屋6:00
6:05砂払岳6:15
6:20薬師岳小屋6:35
6:45薬師岳山頂6:50
7:20観音岳山頂7:40
9:00賽ノ河原9:05
9:50鳳凰小屋10:10
11:10五色滝11:30
12:05白糸滝12:20
13:15鳳凰滝13:40
14:10南精進ヶ滝14:20
16:00工事現場16:15
16:25青木鉱泉
合計距離: 16.18km
累積標高(上り): 1905m
天候 | 25日晴れのち曇 26日晴れのち曇のち雨ときどき雷 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●青木鉱泉から中道ルート 2000mを越えた辺りから残雪あり。 特に、樹林帯の残雪が深く、膝まで踏み抜くこと多数。 ●鳳凰小屋から青木鉱泉までのドンドコ沢ルート 地滑り跡が2,3ヶ所。 南精進ヶ滝からしばらく進むと「青木鉱泉(川沿ルート)」との立て看板があるが、ここから先で道に迷う。 自分は枯れた沢を下ってしまったが、正しくは枯れた沢をまたぐのが正解と思われる。 |
写真
感想
週半ば、土日の天気が晴れ予報だったので急遽予定を変更、かねてから行きたかった鳳凰山へ行くことに。
まだ雪が多いだろうけど、梅雨入り後は山に行けなくなるかもしれないと思い、1週間前倒しして、いざ出発。
出発は金曜日の夜。
電車で行くかレンタカーで行くか迷ったが、レンタカーの方が3000円ほど出費が高いが、時間の自由がきくのでレンタカーを選択。韮崎駅から青木鉱泉までのバスが7月中旬からという事で、タクシーを使うとなると片道約7000円もかかるとの事。
相乗り客を見つけられる保証もないと考え、タクシー移動は却下。
金曜日、首都高から高速に乗り中央道の甲府昭和ICで降りる。スーパーで行動食を買ってから、近くのビジホで一泊。
土曜日、カーテンを開けて寝たら朝日で目が覚めた。いい天気だ。
6時にすき家で朝定食を食べ、7時40分頃青木鉱泉に到着。
水場で水を補給し、8時ちょい前に中道登山道へ。
車も入れるダート道を40分ほど歩いたところで登山道入口に到着。余りの暑さに上着を脱いだが、まだ暑い。
3時間ほど登ると、やがて雪が出てきたのでアイゼンを装着。
御座石、そして“最大の難所”を乗り越え、山頂へ向かう。
1時間ほど登ると、木が少なくなり空が見えてきた。
大きな岩場を目にする頃にはガスが出てきていた。もうすぐ山頂か?
更に、ザレ場に差し掛かる頃になると山頂までほんの数分。
最初は隣の岩山に登ってしまったが、そこから山頂の景色を撮り、そこを降りてようやく薬師岳山頂に到着!
山頂に着いて初めて見た南アルプスの眺望には度肝を抜かれた。自分一人だったが「おおぉ〜、デケぇ〜〜〜!」とか何とか言っていた気がする。
しかし、のんびりしていると、どんどんガスが上がってきたので、薬師岳小屋へ向かう。
薬師岳小屋に着き、チェックインを済ませ、荷物をデポ。その先の砂払岳へ。
岩場で富士山を撮ったが、微かにしか見えず、翌日に期待して小屋へ戻る。
山小屋の混み具合は5割以下と言ったところか。ご主人の話(主に、ツアー客の中の変な客のネタ。人任せで山に来る人や我儘を言う人の話)に耳を傾けながら夕食を食べる。
翌朝、朝食前に薬師岳山頂へ。
御来光を拝むはずだったが、太陽が雲に隠れてしまい、期待していた富士山も昨日と変わらず。しかし、下界に広がる雲海は見事。
朝食を食べて、もう一度砂払岳に登ったが相変わらず曇っていたので、諦めて小屋に戻り、薬師岳へ向かう。
日が昇る頃、ようやく雲が晴れ、南アルプスの絶景が顔を出す。
何枚もカメラを向けながら次の目的地、観音岳へ。
観音岳に着く頃には天気は全快。気温は忘れたが、10度は越えていたと思う。
近くにいた人にお願いをして写真を撮ってもらった。
地蔵岳が近づいてきた頃、分厚い雲がどこからともなくやってきて先ほどまでいた観音岳上空を覆う。お地蔵さんと目の前の地蔵岳の写真を何枚か撮って、下山することにした。
山小屋での夕食の後、漫画「岳」を読んで、ちょうど雷の恐ろしさを知った後だったので、怖くなってしまい、わずか10分程の所にある地蔵岳の山頂碑の所まで行くのを諦め、山を下りることを決断。また、いつか地蔵岳には登ればいいやと考えながら、鳳凰小屋へ。
鳳凰小屋に着いた頃には曇り空になっていた。
青木鉱泉から来た人たちと話をしながらひと休み。ひと月前に来た時には、まだ雪が1メートル以上も積もっていたそうな。
水場で水を補給する。やっぱ、南アルプスの天然水はウマいやね。
GWに雁坂のテント場で偶然出会った友達に褒められたテント場視察(笑)を終え、一路青木鉱泉へ下る。
最初の滝は五色滝。
ここに着くちょっと前までは小雨がパラついていたが、滝の音が聞こえるころには雲の間から太陽が顔を出してくれていた。ラッキーだなぁとか思いながらシャッターを切る。この辺りだと水量はさほど多くなく、ザァ〜っと流れ落ちる感じ。ゴォ〜ではない。
次は、白糸滝。
ちょっと小降りになってきた。しかし、荷物を置いて岩場を乗り越え滝へ向かう。水量が多くなってきていて、岩に打ち付ける滝のしぶきの激しさがそれを物語る。
ここを出た辺りで2度ほど、空がピカッと光る。5秒ほど後、ゴロゴロと雷鳴が轟いた。
続いて、鳳凰の滝。
雨が降ったり止んだり、太陽が出たり入ったりの繰り返しで、雨具の着脱を3回ほどやった。
登山ルートから道を外れ5分ほどの所に滝があるらしい。倒木や岩場を乗り越え、滝とご対面・・・と言っても、河原まで出てもまだ滝まで100メートルほどはありそう。更に20〜30メートルほど岩場を進み、ズームで滝の姿を撮って退散。そろそろ雨が強くなってきたのだ。晴れていれば、正面まで行って撮れたのに・・・。また、いつか来よう。
最後は、南精進ヶ滝。
先ほどの鳳凰の滝からは、雨具は着たまま。
滝の落差は4つの中で一番。当然、一番下流にあるので水量も多く豪快だ。2段構えの滝で、1段目は落差約40メートル。岩を滑り落ちるような感じ。2段目は滝壺から溢れ出るように放射状に広がっている。
しかし、どんなに豪快でも、滝は近くまで行けないと感動がイマイチ湧いてこないタチなので、ちょっと物足りなさを感じてしまった。やっぱり、しぶきを浴びないとねぇ。
あとは、青木鉱泉まで降りるのみ。
地図によると、南精進ヶ滝から1時間20分ほどのルートタイムである。
しかし、ここからが大変だった。雨具を着ていて中が蒸れていたこともあり、体感気温が下がらず余計に疲れていたのかもしれない。
1時間ほど下ったところで「青木鉱泉(川沿ルート)→」の立て看板を通過する。ここまでは順調。
そこから1,2分ほど歩くと、向かって左側に乾いた沢、右側に水が流れている沢、真ん中に登山ルートらしき幅10メートルほどの樹林帯に出た。
先ほどの看板の通り「川沿い」という言葉を信じて真ん中の樹林帯を下ったのが間違いだった。10〜15分ほど歩くが、さっきまで頻繁に目にしていたピンクのリボンが全く見られなくなり、足元のトレースも確認できず、道に迷ったと自覚した。
5,6分ほど引き返すが、この時は結構疲れていたため、沢沿いの緩やかな斜面でも引き返すのが億劫になる。地図を確認すると、確かに水の流れている沢を右手に見ながら進めば間違いなく青木鉱泉に辿り着くようだったので、恐る恐るながら更に樹林帯を下って行った。
すると、樹林帯が途切れ、左側の乾いた沢が右に向かってカーブしていて、途切れた樹林帯を横切って右側の沢に合流してしまっていた。
前へ進もうにも道が途切れてしまっていたので、前方やや左に見える人工の土手(ダム)を壁面の梯子で登り、下流に向けて進んだ。
結局、乾いた沢を跨いだ形になったが、しばらく進むとピンクのリボンを発見し、ようやく一安心した。て言うか、最初から真ん中の樹林帯を進むのではなく乾いた沢を渡れば良かったらしい。乾いた沢の向こう岸を注意して見ていればリボンを発見できたかもしれない。
ちょっと進むと、足で踏み固められたようなトレースも確認でき、更に進むと工事現場に出た。
ヤマレコの過去の記録にも、こんな場所の写真なんてなかったんだけどなぁ〜とか思ったが、進む道がここしかなかったので仕方なく進み、途中で現場作業員の休憩所が建っていたので、雨宿りを兼ね、休憩する。今日がもし平日だったら作業員の人に道を聞けるのになぁなど思ったが、今日は日曜日。誰もいない…ショボーーン。
違う場所に出ちゃったのかもしれない…間違って御座石鉱泉とかに出ちゃったらどうしよう…とか不安な気持ちが頭の中を巡りながら水分を補給したりしていたが、休憩を終えて歩き始めて、わずか10秒ほどの所に登山ルートを示す矢印を発見!
ホッとして、あとちょっとと自分に言い聞かせて歩を進める。
10分ほど歩いて、ようやく見たことのある建物が見えてきた。
やっとこさ、青木鉱泉に到着!南精進ヶ滝から2時間もかかってしまった。
全体の下山タイムも、滝を見る時間が長かったのか、予想以上にオーバーしてしまう結果となった。
道に迷った経験は初めてじゃないけども、やっぱり気が動転してしまうみたいで、迷っている間はほとんどカメラに触っていない。写真を撮る余裕がなくなってしまうのだろう。
自宅に戻って写真と地図を照らし合わせたりしてじっくり検証したかったが、それも難しいので、再度またいつかここに来て迷った所をじっくりと歩いてみたいと思う。
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