至仏山
- GPS
- 07:51
- 距離
- 30.7km
- 登り
- 1,444m
- 下り
- 1,436m
コースタイム
天候 | 快晴 無風・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ゲートから津奈木橋までは凍結はなかったが、そこから鳩待峠までは、早朝凍結箇所多数。心配な人はチェーンスパイクがあると安全に通過できると思う。鳩待峠から至仏山山頂を経て、ワル沢は積雪はスキーをするには十分。数日前の降雪がデコボコを均してくれていた。 |
写真
感想
ゲート前の駐車場スペースには3:50頃に到着。夜明け前なので空きはまだあるかと期待したが甘かった。既に満車で路駐も何台か。自分もその列に加わる。今日は自転車山行。折りたたみの自転車を使う山行は、恐らく1年半ぶり。自転車は入念に手入れしてきたので問題ないが、それに乗る人間がかなり心許ない。普段の生活で自転車はほぼ利用しないし、しかも今日は通常の装備に加えてスキー+ブーツ+シールを背負わなくてはならない。重さは総計で18kg程度。鳩待峠までの林道が核心と言っても良いだろう。真っ暗の中ヘッドライトを点けて準備をする。4:14に出発。まだ真っ暗。本当は5時くらいに出る予定だったが、途中の道路が空いていたりと、早く着いてしまったので、出発も早めた。荷物はやはり重く、下りなら自転車でも進めるが、登りは全く無理。以前登りで頑張り過ぎて、スキーで何度も足が痙攣した経験があるので、自転車区間は頑張らないことにしている。登りは押し歩きで問題ない。ただ今日は暗くて林道が登っているのか下っているのか分からない。出発から30分は暗くてあたりも良く見えず、安全のために押して歩くことが多かった。5時前になって明るくなり道路の勾配も見えるようになるが、やはり登りはきついので押し歩きのまま。津奈木橋を超えてその先は傾斜がきつくなり、さらに凍結も出てきて押し歩きにはつらいところ。一応チェーンスパイクを持参したが、慎重に通過することで利用には至らず。林道の雪壁はあまり高くなくて、ここもやはり3月後半の高温で融雪が進んだようだ。もう山スキーができるところは限られている。
ゲート出発から2時間以上かけ6:19に鳩待峠に到着。結局8割くらいは押し歩きでここまで登ってきた。先客の自転車が5台くらい。早起きなのか、どこかでテント泊しているのかは分からない。2時間以上あめ玉1個で行動してきたので、さすがに空腹と喉の渇きを覚え、座って大休止とした。気温はそこそこ低く、手の先がかじかんだが、飲食することを優先した。カロリー摂取後、装備をスキーモードに換装する。ザックから板とブーツを外すと、感動するくらいにザックが軽くなった。やはりスキー板やブーツは重い。25分ほどで休憩と準備を終え、6:45にシール登高開始。第一印象は、雪が少ないな、であった。スキーをするには十分と言えるが、それでも例年と比べると少ないように感じた。樹林帯越しに見える至仏山も、手前の樹林帯や山頂付近の岩石が目立ち、やはり融雪が進んでいるように見えた。それにしてもここまで今日は誰とも行き会わず、快晴の日曜日の山行なのに貸し切りのようだった。雪質は、先日降雪があり少し増えていたが、完全に白く覆うほどではなかったようで、それまでの汚れた雪と真新しい白い雪がパッチワークのようになっていた。凍っているところはないのは有り難い。樹林帯を抜けオヤマ田代付近まで来ると、右手に尾瀬ヶ原と燧ヶ岳、後ろに武尊山や日光白根山が見えるようになった。天気快晴でほぼ無風。歩いていると暑いくらいだが、最近購入したジャケットは透湿性が良いのか、着ていてもオーバーヒートにならないのは助かった。展望を楽しみつつ進む。小至仏山にはトラバースのラインがくっきり見えていて、分かり易かったが、実際にその場に来ると、案外雪が硬いように見えて、安全のため、クトーを付けて歩くことに。今日は軽量化のためピックストックではなく普通のストックなので、落ちたら止めるのが大変だったと思う。もちろん落ちたりはせずに進む。あとは山頂まで少しアップダウンを繰り返し、無事9:23に山頂到着。ゲートからは5時間以上、鳩待峠からは2.5時間くらいで到着した。先客数名。天気は相変わらず快晴。風はほとんどなく、座って休んでいても寒さはほとんど感じない。周囲の山々は全部見える。重荷に耐えてここまで来て良かったと思える瞬間。登りの途中で左足の太ももに痙攣の兆候があったので、ゆっくり休憩しつつ、下る準備をする。寒くないので準備も楽だ。準備が終わると太ももをマッサージして、下りで足が攣らないよう気を使う。
山頂で25分ほど休んだ後、ワル沢方面に滑走開始。雪質は、山頂付近は少しパックされていたがまずまず。下ると新雪は滑りが悪く、ストップがかかる。反対にザラメのところは一部フィルムクラストになっていて、破片がパラパラ落ちていく。新雪よりもザラメのほうが滑り易いので、なるべく選んで滑る。ワル沢は広大な斜面でどこを滑っても良いのがありがたい。太ももが痙攣しないように休み休み降りて行く。樹林帯に入るとお楽しみのツリーラン。ザラメで滑り易いところもあったが、木陰で雪が硬くなっていたり、新雪がストップスノーになっていたりして、気が抜けなかった。山頂出発から30分ほどでスキーは終了。再度板にシールを付けて鳩待峠へ登り返す。面倒と言えば面倒だが、これが一番確実だろう。しかし今日は間違ってオヤマ沢のほうに進んでしまい、途中おかしいと気付きGPSを見て元に戻る。何度来ていても迷うときは迷う。早めに気付いておいて良かった。目検討だが15分ほどロスして鳩待峠への登りにかかる。最後は暑さを感じたもののジャケットは脱がず、11:02に到着。自転車は更に増え15台くらいになっていた。あと半月もすれば鳩待峠までクルマで苦もなく上がれるようになるが、そうなると今の時期のような静寂はないので、皆今の時期に来るのだろう。あるいは今年に限っては、連休になると雪不足に陥るかもしれない。
ここまで来ればあとは自転車で下るだけ。後片付けをして11:21に鳩待峠出発。早朝に凍っていた各所は全て融けていたので、自転車での通過は問題なかった。ジャケットを着、防水グローブを付けたまま下ったが、途中日陰は風が冷たくて寒くて仕方なかった。30分ほどでゲート到着。鳩待峠の自転車の数を見れば分かるが、クルマの数も相当増えていて、路駐多数だった。スキーや自転車をしまっていると、続々自転車で降りてくる人が。この時期ならではの光景だと思った。
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