大垂水峠。群落はニリンソウ
- GPS
- 06:44
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 760m
- 下り
- 758m
コースタイム
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 6:38
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
ザック light R
ズボン 夏
シューズshort
長袖シャツ春
夏帽子
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感想
また、「別れと出会いの春」がやってきた。別れはつらく、出会いは嬉しい。変哲もない道を歩いていると、ふとそんなあたりまえのことが頭をよぎる。おそらくその根は成長やら旅立ちなのだろう。未来の飛躍や跳躍のさきがけといってもいいのかもしれない。Springなる語が春という意のほかに、だからバネという意味もあるのだと勝手にひとり合点もしてしまう。
だが、歳をふるにしたがい、それは定めなのだろうか、別れのみがやってきてしまう。別離はとても悲しく、ぽっかりと空いたこころの空間を、いったい何が埋めてくれるのだろうか。「涙があふれて止まらない」という切ない声がなかなか耳から離れず、もう長年、闇の奥に呑み込まれていたはずだった、
April is the cruellest month, breeding
Lilacs out of the dead land, mixing ,,,,,,
と、昔、習い覚えた詩句もどうしたわけか浮かんできて、まったくその通りに残酷な季節だと、いっそう切なくなってしまう。
同じ春でも「芽吹きの春」は、きっと悲しみを和らげてくれるだろう。散策にはもってこいの暖かい日和に、ニリンソウを見ようと、大垂水峠まで歩いた。道々、もやもやが領する時間があったりもしたが、すばらしい群落を目の当たりにすると、もやもや感は薄れ、ずいぶんと気が晴れるような感じもあったが。広々とした清楚な白さの稠密は、見る者を驚かし、喜ばせるには十分だった。
この先、大垂水峠まで、足を延ばしたが、途中、見足らぬ感がやって来る始末に。素直に従ったほうがいいだろうと、来た道を戻ることに。再び同じ群生地のその場所で、新鮮さを感じたのは、きっと短時間では見切れない証拠に違いあるまい。そんなわけで、しばらくはニリンソウ群にひたっていた。
こんな日があってもおかしくはないだろう。さて、ぽっかりと空いた隙間は、少しながらでも埋まっただろうか、どうやら即答は難しいようだ。
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