ダイギリ沢(仮称)下降・シンケイタキ沢右俣左沢遡行
- GPS
- 07:23
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 807m
- 下り
- 789m
コースタイム
- 山行
- 7:21
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:21
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●ダイギリ沢(仮称)(東京起点沢登りルート100では大ドケ沢):1級(同書では1級上) 遡行する場合でも下降する場合でも、最下流にある堰堤の高巻きが難易度的な核心。左岸巻きだが、要ロープ。小滝は多いが、いずれもIII-程度であり、遡行も下降もしやすい。それほど濡れないので、春や秋にお勧めの沢。 ●シンケイタキ沢右俣左沢(東京起点沢登りルート100ではシンケイタキ沢):1級上(同書でも1級上) 遡行する場合は、下部にある8m滝が難易度的な核心。直登は不可能ではなさそうだが、濡れるしそれなりに難しそうである。巻く場合は左岸からだが、踏み跡は薄く、高巻きすぎると懸垂下降が必要になる。小さく巻けば懸垂下降不要だが、高度感がある。この沢も小滝が多い沢だが、III程度のものが多く、下降は面倒そうで、遡行すべき沢。こちらもそれほど濡れないので、春や秋にお勧めの沢。 ※東京起点100の遡行図は、小滝が沢山書かれていて詳しいが、詳しすぎてどれがどの滝なのかよく分からない。 |
その他周辺情報 | 東京起点沢登りルート100で「大ドケ沢」とされる沢の名称については疑問がある。シンケイタキ沢の東側の1090m峰が大ドケなのに、シンケイタキ沢の西側の支流に「大ドケ沢」の名があるのは不自然である。遡行した沢にも下降した沢にも堰堤(H13年度)があり、その銘板には「シンケイタキ沢」と書かれていた。なお、下流の車道に架かる橋の名は「深渓滝沢橋」である。行政やダム管理者としては、どちらもシンケイタキ沢として扱っている可能性が高い。 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-544493.html この記録に掲載されている古い地図を見ても、今回下降した沢に名前はなく、無名沢であると考えられる。しかし、松姫湖の出現により両沢は別の沢のようになっているため、それぞれに名称がないのは不便である。 ヒロヨシ尾の東がヒロヨシ沢、山口尾根の東が山口沢となっていることに倣い、今回下降した沢には「ダイギリオネ」に因んで「ダイギリ沢」の仮称を付すこととする。 「大ドケ沢」の出典がどの資料かは分からないが、シンケイタキ沢もしくはシンケイタキ沢右俣の別名ではないだろうか。 |
写真
感想
前日に結構雨が降った(小菅村で42mm)ので、それでも大丈夫そうな沢として選んだ。
松姫峠は、小菅村側からしか登れず、結構遠い。そこで出発の準備をするが、風が吹くと結構寒い。まあ歩いていれば暖かくなるだろうと出発。
勾配が緩く歩きやすい登山道を数十分歩き、ここぞという場所から斜面を下って谷へ降りる。水はなく、岩は脆く、落ち葉が大量に積もっていて降りづらく、ペースは上がらないが、難しいところはない。いつしか水も出てきて、小滝が連続するようになるが、すべてクライムダウン可能(だがL以外の3人は念のため懸垂下降した小滝が1つあった)。
水が増えてくると岩は堅くなってきて、だんだん降りやすい沢になる。振り返ればナメやナメ滝も美しく、なかなか悪くない。顕著な山葵田跡地で休憩をはさみ、会長に下っていくと、堰堤上に行き当たる。この堰堤が曲者で、梯子もなければ高巻きも容易ではない。結局左岸をトラバースしてから立ち木で懸垂下降した。
そこからは人工的な地形となり、作業道だったっぽい平場を歩いて遡行する沢へと向かう。途中に大崩壊地があり、上側を巻いたが、コンクリート吹付法面のせいで悪かった。
遡行するにも堰堤があったが、これは容易に右岸から高巻いた。堤上から堆砂敷に降りる部分がちょっと高さがあったが、うまい具合に丸太が設置されていた。堰堤を越えれば、こちらも小滝の連続する沢。ただし、8m滝だけは容易には登れない。前日の雨による増水もあるのか、激しいシャワークライムとなりそうだったので敬遠し、左岸から巻く。東京起点100の遡行図では懸垂下降となっていたが、小さめに巻いたところ、その必要はなくスムーズに沢に戻れた。
その後も登りやすい小滝が連続し、東京起点100のお薦め通りに右俣、左沢と選択する。左沢の途中で、小滝登りにも飽きてきたころ、今回ハンマー&ハーケンデビューのlinkuroの希望で、ハーケンを打ったり抜いたりの練習をする。岩が脆くクロモリハーケンは決まりづらかったが、それでも決まる感覚を多少なりとも掴んでもらえたはず。
最後の見どころである2段8m滝は、先ほどの練習の成果確認も兼ねてlinkuroがリード。1つ目のハーケンは引っ張っただけで抜けたが、2つ目はちゃんと決まっていた。しかしこの滝は風通しが良く、濡れた体で登攀待ちをしていたら、皆冷え切ってしまった。
体を温めるのも兼ねて続く小滝をどんどん登り、意外に消えない水を追っていく。最後は窪状の地形になって水も消え、一登りで登山道に出る。あとは楽な登山道をすたすた歩いて駐車場へ。
土曜の雨で台無しになった週末であったが、気楽な山行で、なかなか良い沢に巡り合えて良かった。
沢始めへ。
今回はやっと自分のハンマーを購入したので、根っからの沢屋にハーケンの打ち方を師事。ついでに簡単な滝のリードもさせてもらって、練習とテストのようなことができていい機会になりました。
肝心の沢は、久しぶりに履くフェルトソールに馴染むの時間がかかりましたが、
終始雰囲気のいい沢で、下降は時間がかかりましたが、遡行はテンポよく標高も稼げて、飽きの来ないいい沢でした。
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