乾徳山
- GPS
- 21:38
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 880m
- 下り
- 920m
コースタイム
- 山行
- 4:41
- 休憩
- 2:29
- 合計
- 7:10
天候 | はれのち雪のちくもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
三ヶ所くらい岩場ありました。 |
その他周辺情報 | ほったらかし温泉700円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
調理用食材
調味料
飲料
食器
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
保険証
時計
タオル
ストック
シェラフ
|
---|
感想
今回は避難小屋一泊の大型企画です。
2チームに別れて集合、合流は談合坂サービスエリアでした。
はじめましてのメンバーや、久しぶりのメンバーもいて、がやがやと登山口のある大平高原へ。
途中、タクシーとのすれ違いがちょっと怖い林道を抜けると、駐車場がありました。
おばあさんが料金を徴収、二日間という話をして二日分をお支払します。
そして小屋泊にそなえて大荷物のわたしたち。
おばあさんの不思議そうな顔を横目に出発しました。
しばらくは舗装された林道を進みます。
開けた場所からは、きれいな富士山までもが大荷物なわたしたちを眺めていました。
この時点で背中の荷物の重さが、わたしの疲れを増幅させていました。
避難小屋までいけば、荷物をおけるのはわかっていたのでそこまでの辛抱。
そういい聞かせながら、登っていきます。
いよいよ「乾徳山登山口」という看板が現れました。
ここからはジグザグに高度をあげていきます。
一ヶ所道を行きすぎて戻る場面もありました。
ストックをつき、荷重を分散させてもなおのしかかるザック。
ペースがだいぶ落ちていて、ノロノロでした。
それでもやっと登りきると、なだらかな下りになり、国師ヶ原の交差点に着きました。
そしてその先に見えたかわいい避難小屋、高原ヒュッテが今日のお宿です。
中は広々していて、薪ストーブもありました。
とりあえず重い荷物を置いたら、アタックザックに荷物を入れかえて、パンをかじります。
すでにあまり元気はありませんでしたが、少し休んだら出発。
交差点まで戻り、そこから登っていきます。
はじめはなだらかな登りでしたが、林を抜けたらジグザグの急坂になりました。
ここで息が切れ切れ、前半の大荷物のダメージもあり、バテました。
すると白い粒が降ってきました。
雪?あられ?ぱつん、ぱつん、と腕にあたり弾けていきます。
ひんやりとした空気がまとわりつきます。
振り返ると、雲の中の富士山が見えていました。
思いがけない悪天候でしたが、長くは続かず、やがて止みました。
道は再び樹林帯へと入っていき、だんだん岩が増えていきます。
それだけ急な登りもありました。
このあたりでわたしは完全に失速。一歩あるくごとに吐き気に襲われました。
耐えられなくなり吐き、仲間に荷物を持ってもらい進みます。
いよいよ岩場が現れ、鎖を使いながら、足場を確認しながら登りました。
開けた岩場からは、余裕はないけど富士山を眺めることができました。
げっそりしながらもなんとか前に進めたのは、仲間のおかげ以外の何物でもないと思います。
とにかく、一歩ずつ、吐きながらでも歩くのみ。
そうして核心の岩場を2つくらい越えると、鳳岩、最後の岩場へ。
鎖場はほぼ垂直の岩で、わたしはもちろん巻きました。
右に回り込んだ先に鉄の階段があり、ゆっくり登っていきます。
そんな岩だらけの先に、山頂碑が見えました!
着いた、という安堵感と疲れで、岩に座り込みました。
山頂には強い風が吹き付けていました。
仲間が写真を撮ろうと、セルフタイマーをセットしているときに、突風がカメラと仲間の体をさらいました。
一瞬の出来事が、スローモーションみたいに見えました。
カメラをキャッチするものの、風にあおられ後ろに倒れこみ1回転。
後ろががけなら、滑落間違いない出来事でした。
幸いにして1回転して、岩につかまった仲間は、回転の際の打ち身で済んだみたいです。
風の恐ろしさを感じ、写真を撮るなり早々に下山することにしました。
下山は反対側へ下るルートですが、はじめの岩場といい、滑りやすい急坂といい、気が抜けない道。
下りで回復出来るかと思ったわたしのペースは全く変わらず、むしろまた、吐き気に襲われました。
結局下りも休み休みになってしまいました。
途中、鹿さんにも心配そうに見つめられました。
ようやく小屋が見えてくると、仲間が外まで出迎えてくれました。
ヘッデンもっていこうかと思ったところだったと。
仲間には、ほんとに感謝です。
わたしは少し横にならせていただき休憩。
脱力してしまいました。
その間に仲間が宴会の準備をはじめてくれました。
他の人がいたらだいぶ迷惑なグループにうつったと思いますが、今日は貸し切りでした。
前菜から豪華なメニューが続きます。
みんなこの日のために趣向を凝らしているのがわかって、うれしい。
わたしの体調も安定してきたので、宴会を楽しむことができました。
深夜10時をすぎて片付けタイムに入り、11時には就寝。
お酒の力も手伝い、すぐに眠りにつきました。
途中で何度か目を覚ましたのは、クローズドセルのマットが固かったから。
この前のキャンプでもそうだったので、これは改善したほうがいいかもしれません。
そして朝は5時おきで、寒さを感じることなく起き出しました。
朝ごはんにホットサンドと、トマトスープをいただき目を覚まします。
そして荷物をまとめ、避難小屋を片付けて出発。
小屋を出てすぐ、緩やかな登りがありきついのなんの。
心配した仲間が、わたしの荷物を持ってくれました。
まだ調子が戻ったわけではなさそうでした。
登り返しが終わるとあとは下りです。
スピードはあげられませんでしたが、具合が悪くなることもなく下りました。
途中、フェンスに沿った道をショートカットして、ぐんぐん下りました。
一昨日出発した駐車場が見えてくるとほっとしました。
ほんとうはもう一座、帰りがけに登ろうかと思っていましたが諦めて、日の出から営業のほったらかし温泉へ。
ちょうど狭間の時間なのか、お客さんはわたしだけでした。
昨日の疲れをたっぷりほぐし、帰路に着きました。
体調不良で迷惑をかけっぱなしだった二日間。
それでも仲間のおかげで、憧れの岩山に登頂できました\(^o^)/
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する