比良:白滝山-比良岳-葛川越え
- GPS
- 06:51
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,225m
- 下り
- 1,417m
コースタイム
- 山行
- 5:21
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 6:38
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
葛川越えから大岩谷への下山は考え物だ。大荒れである。登るのはまだましであろうが、下るのは止めた方がいい。そんな気持ちになった下山であった。従って、この葛川越えを大岩谷に下るのは、それなりの覚悟をして下るのはいいが、そうでない場合は絶対に回避すべき状況であることを報告しておく。 |
写真
感想
葛川越えからの下降は危険ですので絶対に下山に使わないように、ここでご注意をしておきます。令和元年6月26日に下山したものです。
白滝山から乙女ヶ池を経て、夫婦滝上から比良岳西尾根を登り、葛川越えから志賀駅に降りようと計画をしたのですが、葛川越えの下降がとんでもなく荒れていて、危険という状況であることを是非お知らせすべきと考えて投稿しました。
白滝山へは坊村から地主神社脇からしばらく林道を辿り、三の滝を過ぎた所から右に谷を上がることになります。歩きにくい岩のゴロゴロ道を登ると上から水の音が聞こえ、わさび大滝がかなりの水量で落下している。途中に栃ノ木の大きなのがあって辛い登りもあまり苦にならなかった。滝を越えるとしばらくすると傾斜が緩やかになって白滝山山頂で三角点がある。
山頂から右に下降するとすぐに乙女ヶ池に出て、左に進むと夫婦滝上に到達した。流れを右岸に渡渉して夫婦滝コースへの乗越状態の所が比良岳西尾根の取付である。
しばらくは急斜面で辛いが、山毛欅の木が出てきてその中を散策するように喘いで登るので、意外と早く比良岳に到着した。正規山頂は縦走コースからは西側にズレているのであまり人は来た形跡はないくらいの何もない所で、標識がないと何のピーク?と訝しがるような場所だ。
縦走コースへ出て烏谷山方向へ下降すると葛川越えである。
実は今回は下見のハイクで、白滝山から比良岳まで順調に来たのであとは降りるだけだとコース決定のつもりでいた。葛川越えの最初の下りは緩やかな草に覆われたいい感じであったが、踏み跡がやや乏しくなった。倒木も出てきたものの、何処にでもあることなので気にせず急斜面の谷を草藪を分けて下ることになった。一般登山道とは少し違うので、コースを間違えたのかな?と思ったが、谷は間違いがなくGPSで確認した。その後谷の荒れようは酷く傾斜もきつい。谷が大雨でかなり抉られてとんでもない状態に崩壊したものと推定された。元に戻るかどうかの判断をすべき位置にいたが、この先の状況をもう少し確認したい気持ちが勝って進むことにした。もうこれではハイクコースとしてはNGであることは認識したものの、状況を把握すべきという気持ちが強くなっていたので、さらに下降を続けると状況は悪くなる一方で決して下降してはいけないコースと判断した。
下降を続けて降りられないとんでもない崩落現場を目の当たりにした。如何して下降しようか?悩んだ末右の谷側に落ちる小さな尾根状突起の先端まで行って下を見ると岩が続いているのでそこを後ろ向きで降りた。次はオーバーハング状に抉れた10m以上の滝状になっていたが、大きな倒木が下に向かって倒れていて、傾斜地面との隙間が身体が通るほどなので倒木と地面の間をバック&ニーのクライムスタイルでやっとのことで絶壁を降りることができ、谷に立てた。そこからも傾斜はしばらくはきつく、滑落を注意しながら必死の思いで下ることに専念した。初めに下降すべきか逡巡した時に戻っておけばよかったのにと何度思ったことか。また、最後の危険個所では、携帯で救助を頼むことになるのではないか?などと考えたこともあった。無謀登山の烙印を押される可能性があったと思い悩んだものだ。だがしかし、危険な谷もいつまでも続くものではなく、赤布や踏み跡がいつの間にか出てきてホッとした。それにしても、比良岳と木戸峠のコルに出る一般コースがあるはずであったが、その分岐は見当たらなかった。必死で下降していたので見落としたのだろうか?
自分のいる位置はGPSで判るのであるが、GPSの画面がうす暗いのでどうも明確ではなく、何となくわかる程度なのに腹を立てていた。コースは何時の間にか一般道となり、左から荒川峠からの道があった。そして、私が来た道には木々が横たえてあり、進行禁止の印のようになっていた。これで納得である。この葛川越えは入山すべきではないということである。よく事故にならずに下降できたことを感謝しないといけないと思うとともに、やはり危険と感じた時には引き返す勇気が必要だと感じた次第である。今まで、自分が大きな事故に直接逢っていないことから引き返すことがあまりなかったことが、トドのつまり迄行ききったものと思われる。
今回の下見は大いに反省しないといけない行動であった。
"単"
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