リベンジマッチ 富士山6度目登頂(富士宮口より)


- GPS
- 09:10
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 1,393m
- 下り
- 1,393m
コースタイム
20:30所沢-途中、松屋食事・セブンイレブンでの仕入れ
-23:05富士宮口新五合目駐車場
-0:15就寝
26日
4:00起床
-4:20出発-4:36雲海荘・宝永山荘(新6合)通過-4:51雨が落ち始める
-5:18御来光荘(新7合)着-休憩-5:28出発
-6:11山口山荘(元祖7合)-休憩-6:21出発
-6:58池田館(8合)通過-7:25お金が刺さった2本の木
-7:36万年雪山荘(9合)通過-8:14胸突山荘(9合5勺)通過
-8:55富士山頂上浅間神社・頂上富士館前!-休憩・着替え
-9:20出発-9:44富士山測候所・日本最高地点-10:01浅間神社前に戻りそのまま下山
-13:30五合目駐車場着
-14:00五合目駐車場出発-16:30所沢
天候 | 曇りのち雨 午後は風雨強まり豪雨 5合目:朝4時 気温10℃ 湿度72% 新7合御来光荘前:朝5時半 気温10℃ 湿度75% 頂上:午前10時 気温3℃ 湿度92% |
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過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
5合目キャンピングカー泊です。 駐車場、夜11時の時点で登山道入り口近くに7〜8台。下の方は皆無です。 そうそう。 東京方面から中央道で来られる方、必ず弁当などのお買い物は、高速道路に乗る前に済ませておいて! 須走IC出てから富士宮口までコンビニなんて皆無ですよ! 河口湖IC下りたら、マックやケンタッキーやコンビニありますが、河口湖から下道(したみち)だと、山中湖の峠を越さなきゃならないので、時間がだいぶロスします。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
地図:国土地理院1:25000「富士山」平成元年8月1日発行版 登山道にはロープが張ってありますし、石に白いペンキで「→」もあるので、迷うことはありません。 自分、今回2回とも嵐のときに来ちゃいましたが、道迷いはありえません。地図・コンパスは使わずじまいです。 敢えて言うなら、「頂上から、下山道を間違わないこと」くらいでしょうか。 今回、9合5勺から一気に空気が薄くなったと感じました。頂上近くの雪道は要注意です。 アイゼンが必要とまではいきませんが、下山時は難儀します。 悪天候のときの頂上は、気温が下がります。おまけに風雨でとても寒いです。 雨用手袋もしくは、手袋の換えは必要です。手が凍えて動かなくなります。 浅間神社から測候所付近までの登り道、ブルドーザーが頻繁に走ります。道一杯に通るので、危険です。視界が良くないので、早めに横に避けましょう。滑落しないように。 下山時、7合目までは岩場が多いので要注意。 お恥ずかしながら、自分、4〜5回コケました。 宝永山荘のみ、明かりがつき営業中。他の山小屋・浅間神社は閉まっております。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
去年は途中から大渋滞。難儀しました…。
今年は、もちろんス〜イスイです。すれ違いもありません。
感想
いやぁ…。すみません。
以前の山行記録を見てもらえればわかりますが、ちょーど1週間前、富士山に拒まれまして…。
強風のため、泣く泣く7合目で撤退いたしました(泣)。
それが結構ショックだったもので…。
自分、信仰に生きておりまして…。
今までの5回の富士登山、天気予報など気にせず、こなしてきました。東京が豪雨でも、そのまま出発しました。
だって、行けば必ず晴れてくれてましたから…。
新約聖書「マタイによる福音書」の「ガリラヤ湖の嵐を鎮めたイエス」の記述と一緒です。
「信仰さえあれば、必ず富士は受け入れてくれる」
って思っておりました。
だけど、前回は…。
飛ばされるような風に遭いまして…。
7合目山口山荘の洞穴に避難してうずくまるばかり…。
考えたら当たり前でありまして…。
「ガリラヤ湖のイエスの奇跡」は局地的なものだったと思うのですが、こないだの富士の気象は全国区的なものでありまして…。東京でも強風が吹いた日です。
自分ひとりの信仰のために、全国の天気が回復するはずもなく…(汗)。
登る前に、車が電気系統の故障を起こしたり、携帯電話が誤作動したり、おかしな警告はあったのですが…。
また、実は書いてなかったのですが、前回、嵐の中、何度も5〜60代の男性の叫び声を聞きました。
あのときは山に入ったのは自分含めてたった6名のみ。一番上まで登ったのが自分なので、あり得ないのですが…。
ま、「あっちの人」の声を聞いてしまったわけでありまして…。
この1週間、ショックというか悔しいと言うか…。
また、富士登山に対する恐怖もあり、忸怩たる思いで過ごして参りました。
みなさんにとっては
「アホか。天気予報をしっかりチェックしてから山に登るのが常識だろーが!」
という話なのは、重々承知しているのですが…。
自分の人生にとっては、最上級にショックな話でありまして…。
さて。
前フリが長くなりましたね(笑)。
っつーことで、今回は、先週のリベンジマッチでありますよ!
結果、見事、人生6度目の富士登山を完了しました!
今回も、天気予報は悪かったのですが…。
でも、仕事の都合上、水曜しか休みが取れなかったもので…。
みなさまは、マネなさらぬよう。日程に余裕を持ち、安全第一で。
25日の晩は曇っていましたが、穏やかでした。
気分良く、入間インターから須走インターまで走りました。
自衛隊駐屯地からの夜道、何度も車を下りてバンビ達を撮りました。
5合目駐車場についたら、町の灯りが見え、おぼろげながら富士山頂も確認できました。
前回と違い、5合目駐車場でネットが繋がりました。
仕事のメールの送受信もでき、最新天気予報も確認することができました。
そこで、26日の午後から天候悪化の情報を知りました。
早立ちをして、午前中に登山を終わらせてしまおうと思い至りました。
よって、朝3時に目覚ましをかけていたのですが…。
一度起きたのですが…。眠くて…。
4時まで寝ちゃいました(笑)。
出発の準備は寝る前に済ませておりました。
着替えて準備運動をして、登山靴に履き替え、4時20分に「いざ出発!」です。
天気が保ったのは、6合目まで。
すぐに霧が立ちこめ、雨が落ち始めました。11時までは雨量はそんなにありませんでした。
前回とは打って変わって、まったく風がなかったのが助かります。
ある程度までは、オムニテックのウィンドブレーカーで対応できました。
でも次第に霧が濃くなり、雨が強くなり、風も吹き始めました。
ゴアの上下に着替えたかったのですが、雨を避ける場所もなく、タイミングも合わず…。
結局、そのまま頂上まで行っちゃいました。
9合5勺からは、雪道。
人の足跡をたどれば、アイゼンは必要ありません。
ただし、下りは要注意。
神様!紆余曲折ありましたが、今年も来ましたよ!
8:55分に富士山頂浅間神社に到着!
でも…。
もっと早く着替えれば良かったです。
頂上では豪雨。風も強し…。
屋根のある着替える場所もありません。
おまけに、手は凍えちゃって動かないし…。
閉まっている頂上富士館の軒先を借りて着替えることに。
ウィンドブレーカーを脱ぎ、濡れたインナーも脱ぎ、フリースを着ました。
濡れたズボンも脱ぎました。
そして、上下バーグハウスのゴアテックスを着込みました。
手袋も暖かい物に替えました。
その間、後から登って来られた還暦くらいのヲジサンとお話をしました。
ヲジサン、かっこいい!凛としてらっしゃいました。
自分なんて、登りでは誰にも抜かれなかったのに、4時間半かかってます。でも、ヲジサンは3時間台だそうです。
しかも、以前は2時間台!で登っていたそうで…。すごい!カッチョイイ!
富士山頂浅間神社に手を合わせ、日本最高地点剣が峰に行きました。
2人組の男性登山客に写真を撮っていただきました。ありがと。
そのまま、再び浅間神社の前を通り、下山しました。
今年も富士山頂にお参りに来れました。ありがとう。
お恥ずかしながら…。
帰りに4〜5回コケました。
みなさんも要注意ですよ!
登りはいいんです、下りが危ないです。
まず、9合5勺まで下る雪道が危ない。
足の持って行き場に困って、変な足の着き方をしてバランス崩します。
そして、7合目までは岩場だらけ。しかも溶岩の上に砂利があるんですよ。
雨の日は特に要注意。慎重に下りて下さい。
自分、1回前に大きく飛んで、顔面から溶岩に突っ込みました。一瞬、「もう大怪我だ!」って思いました。
でも、さすがに「昔取った杵柄」、自分、三沢光晴並に受け身が上手いんです(笑)。
何とか顔面をガードし、手と足の打撲だけで済ましました。しかも、それ以上滑落しないで済みました。
ま、しばらくうずくまりましたが(笑)。
トレッキングポール・ストックを持ってるとダメですね。
「膝に負担をかけないようにしよう」という意識が先行し、四つ足動物のように前屈みで、ストックの両腕に体重をかけがちになります。
でも四つ足動物は自分の足ですから、腱や筋肉や骨というもので自分の体とつながっているわけでありまして…。
もしバランスを崩したとても、踏ん張りが効きます。
でも、人間は四つ足動物じゃありません。ストックは、前足のようで前足じゃありません。
下りるときに、手のひらでストックの先に体重を乗せて下りれば確かに楽です。
でも、ストックを着いた位置が悪く、滑ってバランスを崩したら最悪。
ストックを放り出し、体が前のめりにすっ飛ぶことになります。
「バランスを取る」「膝への負担の軽減」という基本事項を忘れずにストックを用いましょう。
特に岩場の下りで、ストックに頼り切って前屈みになって腕に体重をかけないよう。
自分のように、顔面から溶岩に突っ込んだら、確実に病院送りですよ!
ストックがなかった頃って、急なところでは、後ろ向きに四つん這いで下りたり、両手をついてお尻を滑らすように慎重に下りていたんですけどね。
後ろに体重をかけていたから、もし滑ってもお尻がズルズルとなるだけで大したことにはなりませんでした。
文明の利器も両極面がありますから、要注意ですね。
そうそう。
今回、雷が何度も鳴りました。
普通の雷って、
「ピカッ、ゴロゴロ」
じゃないですか。
今までにも、富士で雷は見ています。
でも、遠くの雷ばかりでした。
真上やすぐ側の雷って、違うんですね。
「ピカッ、ゴロゴロ」
じゃなく、
「前フリなく ズドンッ!」
って感じです。
散発的に、大砲音を聞いてるような感じでしょうか。
みなさまも、雷には十分注意なさって下さい。
みなさん、自分と同じ轍を踏まぬよう、安全で楽しい富士登山を。
富士を眺め、富士に手を合わせ、富士を感じ、日本人であることに感謝し、富士から多大なるパワーを得て下さいね!
■富士登山の前には、週間予報やタイムリーな最新予報のこまめなチェックを。
■雨だけなら、装備があれば登れます。しかし、強風や雷のときは、絶対に登山をあきらめ、次の機会を。必ず機会は来ます。
■あくまでも自分の意見ですが、「悪い予兆」があったときは、登山を止めた方がいいです。
■風と雷が一番怖いです。特に強風。冗談じゃなく、人が舞いますよ!
5合目でたいしたことなくても、上はかなりの強風になります。
■不安定な時期は、富士山のふもとと5合目、5合目と3000m超、まったく気象が違います!見込みだけの無理な登山はなさらぬよう。
■トレッキングポール、ストックは正しく使い、前のめりで体重をかけすぎぬよう。
■ゴアテックスだって万能じゃありません。
対水圧を越えた横殴りの雨には用をなしません。いくら通気性の高くたって、湿度の高い日は当たり前に蒸れます。
自分、今回ゴアのポッケに入れといた携帯を「水ポチャ」で潰しました。ただいま修理中です。
ゴアテックス神話に頼り切らぬよう、基本で行きましょう。
■登りはいいです。7合目までの下りの岩場、要注意です。
■シーズン中は頻繁にブルドーザーが通ります。上手く避けて下さい。そのとき滑落しないように。悪天候や濃霧のときには、コクピットからも人を確認しづらいはずです。
■富士の天候は変わりやすいです。雲ひとつなくても、必ず雨具の携行を。雨具は寒いときにウィンドブレーカー代わりになります。
■富士宮口コースでは石が入ることがないので、よほどの悪天候じゃない限り、スパッツは必要ないかと。
■水は多めに。自分、この天気でも2リッターのペットボトル持っていって半分飲みました。
まあ、シーズン中は山小屋でジュースを買えるのでしょうが…。
■手袋は必須です。特に頂上付近では手が凍えます。雨用手袋があるといいです。
コメント
この記録に関連する登山ルート

山頂手前(白いカッパの者です)で声を掛けて頂きこころ強かったです。ありがとうございました。私も山頂手前でグローブを付けていなく凍傷になると思いました。
下山直後に2名の方に9合目で3人組の内1人が高山病に掛かり待っているとお聞き残り2人は、山頂目指して行ったとの事で(すれ違いは、しなかった)後ろから下山されてきた初老の方と探しに下り8合目の救護所にもいらっしゃらないので30分待機し、下山しているだろうと判断、豪雨と強風で我々も危険だから下山しました。12時15分に5合目到着しました。
改めて富士山の魔物を見させていただきました。
本当に無事下山されて良かったですね。
女性2人組、途中で豪雨の中重装備していなく山頂に向かうとの事で下山した方がいいと伝えたんですが???
みなさん無理は、禁物ですよ。
またどこかで会えましたら宜しくです。三脚重かったでしょう
いやいや、ありがごうございます。
おぼえてますよ!こちらこそありがとうございました。
m(_ _)m
すぐ下山なさいましたね。
自分は着替えてから剣が峰に行きました。
その初老の方は、軒先で着替えてるときにお話しした2時間で富士山登っちゃう方かな???
その方は、山頂で着替えず、8合目の救護所で着替えるとおっしゃってました。
2人組の女性も覚えてます!
あの軽装で9合5勺まで来るのはすごい(笑)。
片方の子が手袋持ってないと言うので、安い手袋ひとつあげました。
あの子たちは、登頂は断念したようです。
三脚は、まあ、大丈夫です。
ひとりで登るので、記念撮影に使おうかと思ってましたが、使わずじまいです。
お疲れさまでした。
荒れた天気でしたけど、良い登山になりました。
またどこかでお会いできましたら…。
私も26日の四時に富士宮口をスタートし八時に剣ヶ峰に着きました、三人組はよく覚えています。
私も山頂でズドンという音にビビりましたが冷静になると富士演習場での音だと思うのですが
おお!
その時間でしたら、必ずどこかでお会いしてますね!
4時に出発された方でしたら…単独の方でしたでしょうか…。
青いゴア上下の方かな…。
演習場の音だったのでしょうか。あの日は五里霧中というか、視界が効きませんでしたね…。
またどこかでお会いしたらよろしくお願いしますm(_ _)m
単独で水色のジャケットに黒パンツ黒ザックでした、ザックカバー忘れてデジカメ水没しました。
あの天気では写真撮る事も無かったですけど…
また来週あたり行ってきます。
おお!やっぱりあの方でしたか。細身の方ですよね。
実は、私もあの日、携帯を水没しまして…。
ゴアのポッケに入れていたんですが、やっぱり横殴りの雨の前にはゴアも役に立ちませんね…。
来週また行くんですか。
お気をつけて。
自分は今週の真ん中あたり、長野の方の山に登ろうかと思っております。
また会うことがありましたらよろしくお願いいたします。
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