利尻岳
nabekuni
その他1人 - GPS
- 56:00
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 1,734m
- 下り
- 1,733m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 9:10
- 休憩
- 2:40
- 合計
- 11:50
| 天候 | 7/1:晴れ、2:晴れ、3:晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス
船 飛行機 自転車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所なし |
| その他周辺情報 | 北麓野営場ではなく港に近い「ゆ〜に」で幕営。 |
写真
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空から利尻島を見るために左側の窓際席を予約したが、大正解。まさに雲海に浮かぶ山の島だ。アイヌ語でリイ・シリ＝高い島、山の意味である。
利尻岳山頂(北峰/1,719m)に到着。山頂には利尻山神社の奥宮がある。気温19℃、陽差が強いが風が気持ちよい。97座目の百名山登頂！が、しまった！ビールを忘れていた！
4桁道路があるのは北海道だけ。1175まであるらしい。
マルゼンレンタカーのあるペンション・レラモシリ。明日に備えて場所の確認。
ゆ〜にから徒歩10分のレラモシリ。今年4月にオープンしたばかりで、登山者は北麓野営場まで送迎してくれる。朝は島内の宿で一番早い、4:00に送ってくれる。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
飲料
ライター
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
携帯トイレ
|
|---|---|
| 共同装備 |
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ポール
テント
|
感想
7月1日 晴れ
君津BT5:23-5:53羽田空港6:55-8:30千歳空港10:55-11:50稚内空港12:30-12:55宗谷岬13:55-
14:40ノシャップ岬14:45-15:00稚内15:35-15:45稚内FT16:15-18:00鴛泊FT18:15-19:00ゆ〜に
4:00起床。シリアルとバナナで軽い朝食をとり、小雨の降るなか廣子の運転で4:50出発。八重原で桂さんを拾って君津バスターミナルへ。
5:05発のアクアラインバスで羽田空港に着くと、平日の早朝にもかかわらず大混雑。チェック インの後、荷物のX線検査。この検査官は優秀で、バーナーを2つとも発見し、バルブ開放の確認を受けた。
荷物の検査と搭乗検査が終わった時点で6:40。朝食をとる時間が無いので売店でサンドイッチを買い、機内で食べる。
6:55発札幌行きのスカイマーク・SKY-703便の機材はB737-800(177席)。空席が若干あるが、ほぼ満席。荷物の積み込みに時間が掛かり15分ほど遅れて出発。機内にはテレビはおろか、オーディオなどエンタメ設備は一切なく、ドリンクも有料。でもまあ安いからOK。持参したiPADでア バターを見る。
定刻より20分遅れて8:50に千歳空港に到着した。千歳空港は気温18℃、曇り。猛暑の続く関東とは別世界だ。
乗り継ぎ便のANAのカウンターで再度荷物を預けたが、ここではバーナーは発見されなかった。
10:55発稚内行きまで時間があるので、3階グルメワールドの「雪あかり」でラーメンを食べる。お店の人気��1の「みそバターコーン」1,050円を食べる。流石に美味しい。
10:55発稚内行きのANA-4841便はボンバルディアのDHC8-Q400。ジェットエンジンでプロペラを回すターボプロップ機で、主翼は機体の上に付いているので、主翼付近の席でも窓からの眺めが楽しめる。機体が低いので地上からタラップで搭乗する。74席の機内は4列シートでバスのようにコンパクト。若干空席がある。
10:57ほぼ定刻に出発。水平飛行になってからGPSで計測すると、高度4,700m、速度570km/hだった。
千歳から札幌付近までは晴れていたが、やがて一面雲になってしまった。
ボンバルディアは事故の多い飛行機で、車輪が出ずに同体着陸をする事故を何度も起こしているので若干緊張したが、当然何も起きなかった。
稚内空港に着陸する前に、雲海から突き抜けた利尻岳を見る事が出来た。スバラシイ！ 左側の窓際の座席を予約して正解だった。
11:55稚内空港に到着。小さなタラップを降りて駐機場からターミナルビルまで飛行機の写真を撮りながら歩いていくと、荷物は待ち時間無しですぐに出てきた。さすがに小さい飛行機は速い！。
出口の前にレンタカー各社のカウンターがあり、トヨタレンタカーで「3」の札を貰う。
3組6人が受付のオネーサンの運転するハイエースで営業所に移動する。2〜3分で到着した営業 所は空港カウンターと同様に、トヨタ、ニッポン、マツダ、日産の各社が軒を連ねている。
車はヴィッツ。ほぼ新車で距離計は362km。天気は晴れ、気温25℃で意外に暑い。
まずは日本の最北端、宗谷岬に向かう。稚内〜宗谷岬を結ぶ国道238号はガラガラ。信号も無く23kmを25分で着いてしまった。空港からずっと快晴だったが、宗谷岬が近づくと突然ガスに包まれてしまった。
流石に日本最北端の地は観光客に人気で、観光バスが次々にやって来る。写真を撮るのにしば らく待たねばならなかった。
北緯45度31分14秒の最北端の地は気温16℃と肌寒い。あの有名な三角形のモニュメントと間宮林蔵の銅像の前で記念撮影をした。
晴れていればサハリンまで見えるらしいが、今日は500m先も見えない。
岬の脇の丘の上の宗谷岬平和公園にある有名な食堂・間宮堂に行く。流石に有名店らしく、有名人の色紙が壁いっぱいに貼ってある。人気の「ホタテラーメン(700円)」は噂に違わず旨かった。
岬のお土産屋で「日本最北端到着証明」なるお土産を100円で購入。
宗谷岬を後にし、ノシャップ岬に向かう。稚内の街を通り過ぎ、35kmの距離を45分で着いたが、 またもやノシャップ岬周辺だけがガスに包まれている。ノシャップ岬は夕陽が美しいのが有名で、 利尻島も良く見える名所なのだが、今日は何も見えない。イルカのモニュメントが淋しそうだ。
「AR山」で見えない利尻岳の写真を撮って稚内に戻る。
稚内駅近くのトヨタレンタカーの営業所で車を返し、コンビニ・セイコーマートで桂さんが行動食を購入。それから「ハセガワスポーツ」でプリムスのガスカートリッジ(\473)を購入。
まだ船の出航まで時間があるので、最果ての駅・稚内駅を見に行く。駅舎は再開発の工事中だったが、待合室から「最北端の線路」の末端が見え、感慨深い。
稚内駅から徒歩10分ほどでフェリーターミナルに到着。1階のハートランドフェリーの受付カウンターでチケットを受け取り2階の待合室に行くと、既に乗船が始まっていた。乗船ゲートを通ると階段で地上に降り、タラップから乗船する。我々が乗るのは「ボレアース宗谷」号。
3,578トン、定員632人、乗用車66台積載でき、利尻島・鴛泊港まで1時間40分で結ぶ。
予約したのは4階の1等ラウンジ席。3,890円で2等の2倍もするが、予約時の勘違いで1等を買ってしまったのだ。でもグリーン車のようでとてもリッチな気分だ。船室は大きなホールのよう。
デッキに出ると稚内港やノシャップ岬が見えるが、天気は快晴であるものの依然としてノシャ ップ岬はガスに覆われている。
客の到着が遅れたため10分遅れで出航。海上から利尻島を見るために飛行機ではなく船での利尻島入りを選んだのだが、出航して間もなくガスに包まれてしまった。
船内の自販機でビールを買ったが、なんと免許証を入れて成人であることを証明しないと買え ないようになっていた。こんな自販機は初めてだ。ビールは350cc缶が250円とあまり高くなかった。
海上はずっとガスの中で、鴛泊港に着いても何も見えず、ガスの中から突然岸壁が見えて来た。
車が船尾のハッチから前向きに出て行くので、乗船時はバックで入れるようだ。
下船して船の写真を撮っているうちに、乗客は次々に迎えに来る宿舎の車で港を去り、気が付くと我々2人だけになっていた。そして船はすぐに稚内に向けて出航してしまった。
港からキャンプ場までは1.1kmあるが、海抜0mからの登山にこだわり、歩いて向かう。
鴛泊の中心街では御神輿が出ている。今日は利尻山神社のお祭りなのだ。夜店も出ている。
街の中を歩くうち、ガスが晴れて利尻岳がくっきり見えた。三角錐の端正な山容が素晴らしい。
いつのまにか道を間違えている事に気付き、丁度交番があったので訊ねると、利尻山神社に向かって左折するところを真っ直ぐに来てしまったのだ。お巡りさんはとても親切で、パトカーでゆ〜にまで送ってくれるとのことだったが、0mから徒歩で行く事にこだわり、間違えた場所で降ろしてもらった。
街の中心街から利尻山神社の前を通り、しばらく行くと右に利尻富士温泉があり、その向いに ファミリーキャンプ場ゆ〜にがある。チェックインは19:00までになっているが、ぎりぎりの19:00に到着した。管理棟で受け付けをし、2日分の幕営料2,000円を払う。
キャンプサイトは柔らかい草地でとても快適だ。炊事棟はとても綺麗で、トイレはなんとウォシュレットだ。
すぐに設営したが、テントは全部で3張だ。ゆ〜には冬場は鴛泊スキー場で、ゲレンデの頂上の先に利尻岳の山頂が見えていたが、やがてガスで見えなくなってしまった。
設営後、道路を挟んで反対側の利尻富士温泉で汗を流す。明日は早立ちなので、自炊はせずに レストランで生ビールと夕食。
21:00現在の気温14℃。少し涼しいが、寒くはない。トイレに行くために外に出ると満天の星が輝いていたが、すぐにガスッてしまった。
明日は1:30起床、3:00出発だ。21:40就寝。
7月2日 晴れ
ゆ〜に3:05(40)3:45北麓野営場3:50(10)4:00甘露泉水4:10(55)5:05五合目5:15(20)5:35六合目5:40
(55)6:35第2見晴台6:50(1:10)8:00九合目8:15(55)9:10利尻岳10:00(45)10:45九合目10:55
(25)11:20避難小屋11:30(50)12:20七合目12:30(35)13:05五合目13:10(55)14:05甘露泉水14:15
(5)14:20北麓野営場14:25(30)14:55ゆ〜に(計9:10)
1:30起床。まだ真夜中、空には満天の星が輝いている。テント内15℃、Tシャツとフリースで丁度良い。
朝食はバナナ、マジックパスタ、コーヒー。2:00頃朝食完了し、外を見るとガスだった。
3:05ヘッ電を点けて出発。気温は13℃、天気は晴れ。まだ暗いが、空は白々している。北麓野営場までの2.2kmの車道歩きだが、ここの歩道は木材チップの入ったソフト舗装で歩きやすい。
40分で北麓野営場に到着。こちらもなかなか良いキャンプ場だ。トイレがとても大きく立派だが、残念ながらウォシュレットではない。
トイレの前に野草の種が山に持ち込まれるのを防ぐための種子落としがある。尾瀬にもマット式の種子落としがあるが、ここのは水濠になっている。
テン場には4張のテントがあった。もっと多いと思っていたが、意外に少ない。
登山道に入って10分ほどで甘露泉水という水場に到着。ここは名水百選に選定された名水の中で日本最北端なのだ。冷たくて美味しい。利尻岳の登山道にはこの先水場は無いので、たくさん 飲んで行く。ザックにはゆ〜にで汲んだ水が2リットル入っている。
甘露泉水は3合目にあたり、標高は270m。頂上まで5,590mとの標識もある。
姫沼、ポン山への道を左に分け、5合目まではゆるやかな登りが続く。樹間から朝日が差し込み 、今日の好天を予感する。
標高610mの5合目からは礼文島が見える。海面近くは一面の雲海で、島全体は見えず礼文岳の上部が雲海に浮かんでいる。利尻も海岸線から山麓部は雲海の下だ。
5合目からは急登になるが、時折涼しい風が吹き、気持ちよい。
途中、上から下ってきた単独行の女性は昨日登頂して避難小屋に泊まり、今朝降りてきたとのこと。
標高1,218m、8合目に当たる長官山に着くと突然目の前に利尻岳の山頂が飛び込んで来る。素晴らしい！
8合目と9合目の鞍部にある避難小屋の中はすごく埃っぽかった。ここに泊まる気にはなれない。
6合目から先は森林限界を超え、ずっと見晴が良いが山麓はガスで全然見えない。
気温は20℃前後だが、高度の高い太陽に灼かれて気温の割に暑い。しかも5合目からは急登になり、9合目からは火山礫の急斜面で登りづらい。石を落とさないように気を遣う。
9合目の先で沓形コースと合流し、さらに脆い登山道になると3mもえぐれた通称「3mスリット」 を通過する。このスリットは登山者の足によってえぐれてしまったとのこと。すごい！
3mスリットを通過すると、突然山頂とローソク岩が視界に飛び込む。
9:10利尻岳北峰(1,719m)に登頂。標高40mのゆ〜にから1,679mの標高差に6時間掛かってしまったが、休憩込みで毎時280mは悪いペースではない。
97座目の百名山登頂だが、ビールを持ってくるのを忘れていた。残念！
山頂には利尻山神社奥宮の祠がある。展望は360度だが、どこを見ても白い雲海が見えるだけで、遠くの景色といえば礼文島だけである。
山頂はあまり広くはないが、休憩場所に困るほどではない。1,719mの北峰よりも1,721mの南峰 の方が2m高いが、登山道の崩壊が激しく立入禁止になっている。
山頂で50分ほど過ごし10:00に下山開始。下からは続々と登ってくるが、すれ違いで渋滞する程では無い。
9合から8合にかけては沓形港や利尻空港など山麓から海岸線が一部だが見る事が出来た。
後頭部を太陽に炙られたせいか、ピッチが上がらずヘロヘロで下る。
5合目で2リットルの水を飲み干し、やっと辿り着いた3合の甘露泉水の水は旨かった。500cc以上飲んだ。
北麓野営場からゆ〜にまでの2.2kmはとても長く感じた。
ゆ〜にの手前の長い直線道路からは海とNTT局舎が良く見える。
14:55キャンプに到着。下りは休憩込みで約5時間掛かってしまった。標高差1,679mの日帰り往復は流石にきつい。
テントで1時間ほど昼寝休憩。目を覚ますと隣のテントの山リータ母娘が戻っていた。後で写真を見て気付いたが、この二人とは9合目ですれ違っていた。山リータはすごい美人だった。
抜きつ抜かれつで一緒だった単独行の山女子は北麓野営場からゆ〜にに移動してきた。
16:00頃には快晴になり、テン場から利尻の山頂が綺麗に見える。
温泉の前に街に食料の買い出しに行くが、途中で「道道1076号」の標識を発見。4桁道路は北海道にしか無いらしい。街の中からも利尻の山頂が綺麗に見えて素晴らしい。
買い物の前に、まずは明日車をレンタルするマルゼンのペンション「LERA MOSIR(レラモシリ)」を下見に行くが、利尻富士温泉に隣接した野球場のそばにあり、キャンプ場から歩いて10分位だった。新しくてきれいなペンションだった。
レラモシリの人に食品スーパーの場所を教わり、「利尻フードセンター」へ。スーパーと言えば勝手に大きなお店を想像してしまったが、フードセンターは間口3間ほどのとても小さな店で一瞬通り過ぎてしまった。
夕食の食材として焼きそば、朝食の食材としてパスタを買ったが、ビールなど酒類を売っていなかったので、近くの酒屋さんでビールを買う。
テントに戻り、ビールを水に浸けて温泉へ。昨日は遅かったので慌ただしかったが、今日はゆっくりとお湯に浸かった。
温泉からテントに戻り、ウィンナを茹でてビールで乾杯。
夕食の焼きそばだが、油が無いので茹でたもやしと麺を水だけで炒め、ウィンナを入れて粉末ソースを絡めた。アイディア、調理ともに桂さんのものだが、なかなか美味しい。
今夜のテントは全部で4張。うち2張は今日利尻岳で一緒だった女性3人のものだ。
21:00就寝。外はまたもやガスに包まれていた。
7月3日 晴れ
ゆ〜に8:45-8:50鴛泊FT9:05-9:15姫沼9:35-10:10郷土資料館10:30-10:50オタトマリ沼11:15-
11:45沓形岬12:05-12:30マルゼン12:30-12:35鴛泊FT14:15-14:30利尻空港15:15-
16:05千歳空港18:00-19:35羽田空港19:45-20:25君津BT
5:30起床。テント内19℃。良く眠れた。天気は・・・・ガス！
まずはコーヒー。それからパスタを茹でてペペロンニチーニを作る。デザートはリンゴ。
レンタカーは8:30〜の予約なので、のんびりと撤収。山リータ母娘と山女子は礼文に行くそうだ。
半分以上ガスの残ったボンベは管理人さんが引き取ってくれた。それにしても管理人さんはと ても働き者だ。一昨日19:00頃着いたときにも居たし、昨日も20:00過ぎまで木の枝を切ったりしていた。今朝も6:00前からバンガローの掃除をしている。一人でずっとやているのだろうか？
管理棟に荷物を預けて、歩いてマルゼンレンタカー(レラモシリ)へ。丁度宿泊客が出発すると ころで、玄関前は大賑わいだった。
レンタルの手続きをして車を受け取る。車はスズキ・アルトだが、ドアロックが連動していないので少々不便だ。カーナビは付いていないが、幹線道路は島を一周する道路1本なのでナビ不要なのだ。レンタル料は4時間で6,800円と格安で、しかもガソリン代込みなのだ。
ゆ〜にに戻り、荷物を積んで8:45に出発。まずはフェリーターミナルに行き、空港行きバスの乗り場と時刻を確認した。お土産屋の横のバス停からで、ネットで調べた通りの14:10だった。
9:05、利尻島一周約55kmのドライブに出発。ガスで海も山も何も見えないが・・・・
まずは姫沼に行く。沼に映る利尻岳が美しいところだが、ガスで何も見えず残念。
続いて鬼脇の郷土資料館に向かうが、途中の海にはウニ漁をする小舟が多数出ていた。1人乗りの小さな船に乗り、足で櫓を漕ぎながら水中眼鏡を覗き、長い棒でウニを採っている。
利尻島郷土資料館は旧鬼脇村役場を改装したもので、あまり大きな建物ではない。入館料は200円と安い。もっとも印象的だったのは、明治45年に19kmの海を渡って利尻島にやって来たヒグマの写真だ。島民に撲殺されてしまったそうだが、すごい泳力だ。
資料館を出るとガスが上がって、利尻岳の山頂が見えるようになってきた。
鬼脇からオタトマリ沼に向かう途中、利尻こんぶの直売所があったので、我が家へのお土産用の昆布を買った。バラ売りなのでお土産屋のものに比べて見栄えは良くないが味に変わりはない。 しかも値段は100gで350円と半額以下だ！ 自家用なら見た目は全然問題無い。
オタトマリ沼に着く頃にはガスが上がり、利尻岳は全体が良く見えるようになっていた。空はまだ雲が多く青空は見えないが・・・・
オタトマリ沼には大きな食堂や売店があり、とても賑やかだ。売店でホタテ焼きを食べた。
水面に映る逆さ利尻岳が有名だが、今日は波のせいでボンヤリ映っている。
オタトマリ沼から鴛泊までの道中のどこからでも利尻岳が見えた。
続いて沓形岬公園へ。ニッコウキスゲが満開で、利尻岳の眺めも素晴らしい。
キャンプ場もあり、幕営料300円と安い。テントは2張しかなかったが、利尻岳の眺望はこのキャンプ場が一番よい。
沓形を出て鴛泊に近づくとまたガスって来た。フェリーターミナルに荷物を置き、桂さんに荷物番をお願いして車を返却。走行距離は65kmだった。レラモシリから港まで歩くつもりだったが 、スタッフが車で送ってくれた。
ガスのため利尻空港は天候調査中とのことだが、マルゼンの人によると昨日の便は利尻空港に降りられず、稚内に降りたとのこと。ANAに電話で問い合わせると「条件付きで定刻通り」とのこと。条件とは直前に遅延や欠航がありうるとのこと。
ところで、マルゼンのペンション・レラモシリは今年4月にオープンしたばかりで、フェリーターミナル2階の食堂丸善も同じ系列の経営らしい。
その「食堂丸善」に入り、生ビールで乾杯。食事はもちろんウニ丼。ウニはあまり好きではないが さすがに本場のウニは美味しい。値段は3,000円、生涯で最も高価な丼物だ！
ムラサキウニの方がずっと安いが、今はバフンウニの季節で、味はバフンウニの方が濃厚で美味しいそうだ。
フェリーターミナル前のお土産屋で昆布ラーメンとウニ煎餅をお土産として買う。
14:10の空港方面行き(B回り)バスは5分遅れて来た。空港までの所要時間20分はちょっと不思議だったが、停留所が多いうえに利尻富士温泉経由なので時間がかかるのだ。
利尻空港の荷物検査ではガス器具のチェックは無かった。機内持込荷物のiPADも問題無かった。
飛行機は千歳空港で乗換だが、荷物は一気通貫で羽田まで送ってくれるそうだ。
搭乗前に外に出たら、空港前の道路から礼文島が良く見えた。次回は礼文島にも行ってみたい。
搭乗ゲートから飛行機までは徒歩で行くが、飛行機とツーショットで利尻岳が良く見えて美し い。これがリゾート空港の楽しいところだ。
15:15発千歳行きANA-1930便のB737-500はほぼ定刻に出発。空席が1割くらいある。座席は非常口のそばで足元がやや広い。離陸直後に右の窓から利尻岳が綺麗だった。
16:04定刻1分前に千歳空港に着いた。羽田行きの乗継便まで約2時間あるので、お土産を買い、 レストランで少し早い夕食。夕食はステーキ丼、980円なり。肉は少し硬めだった。
17:00前後エァドゥーの出発口は猛烈に混んでいたが、我々が乗る頃には嘘のように空いていた。
17:05発東京行きADO-22便はANAとの共同運航便。機材はB767-300でほぼ満席。
ほぼ定刻に出発し、ほぼ定刻に到着した。東京の空気はむっとする暑さ。北海道とは空気が違う。
例によってエアドゥーの駐機場所は空港の一番端っこなので、出口が遠い。荷物を受け取ると 19:45の君津行きバスはとうに出た後だった。
次のバスは20:45なので5階の展望デッキに出て空港の夜景を撮影した。夜の空港はとても綺麗だ。
20:45のバスは意外に空いていた。21:15に君津バスターミナルに到着。廣子に迎えに来てもらった。
海上からの利尻島が見えず、ちょっと残念だったが、天気も良く素晴らしい山行だった。
これで百名山97座に登頂。あと3つだが、7/31〜8/3で残る薬師岳、黒部五郎岳、水晶岳を縦走する予定だ！
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