千呂露川→ピパイロ分岐→幌尻岳→収穫小屋→新冠川ポンベツ沢→ナメワッカ分岐→札内川10の沢→ピョウタンの滝

1993年08月09日(月) [日帰り]

コース状況／危険箇所等

千呂露川→ピパイロ分岐→幌尻岳→収穫小屋→新冠川ポンベツ沢→ナメワッカ分岐→札内川10の沢→ピョウタンの滝

1993/8/9〜8/17(6-2)

L:銭谷(4)AL:いはら(4)M:尾崎(1)

気象概説:台風崩れの低気圧が遅々として進まず、山行後半は雨にたたられた。ラジオ故障のためカムエクウチカウシ山のアタック中止

8/8　日高行きの夜行バスで日高町へ。20分日勝のほうへ歩いた洗車場でC0。

8/9　晴れ　入山

ゲート(9:00)→取水口(9:40)→921二股(11:45)→標高1300C1着(14:30)

タクシーをお願いして入山。631のゲートまで7600円也。いよいよ入山。取水口までは林道、そこから先はところどころ廃道を使いながら快調に行く。水は澄んでいるけどえらく冷たい。岩盤の黒と木々の緑、空の青が美しい。何の苦労も無く1280二股、景色がいまひとつなので、1300あたりまで登って泊。1940峰が美しい。

8/10　快晴　ピパイロから七つ沼へ

C1(5:30)→稜線(7:30)→ピパイロ西峰(8:00〜8:30)→戸蔦別岳(14:00〜14:15)→七つ沼カールC2着(15:50)

今日も空が高い。快調に小滝を越え、2hで稜線へ。地図よみは視界効かないとちょっとずれるかもしれないが、大差ないでしょう。ピパイロ分岐の西のコルがブッシュ薄く、10分程のハイマツこぎでポンと出る。ピパイロ西峰をアタックして、だるい夏道歩きを5h。重荷と暑熱に泣く。七ツ沼カールへの下り口は、幌尻、戸蔦別のそれぞれから下って最初のコルにある(2ヶ所)、今回は私の軽率な行動で急な沢型を下ってしまい消耗した。七ツ沼カールは幌尻よりによい天場。薪はハイマツの中にけっこうある。

8/11　曇りのち雨　幌尻へ

C2(6:50)→幌尻岳(8:30〜45)→収穫小屋C3(11:30)

台風接近、夜中雨。本降りになる前に幌尻を越え、かけ下って収穫小屋。ピークでは視界あるものの爆風であった。小屋のあたりで雨につかまる。

8/12　ガス時々雨　停滞　C3=C4

台風は秋田沖で低気圧に変わり、いじいじしている。

8/13　曇りのち時々雨　C4発(7:50)→ポンベツ出合(8:30)→初めの水線二股引き返し(釣り大会)(9:10〜30)→小屋C4=C5(14:45)

昨夜は雨、今朝も霧ション。時間待ちしてポンベツへ。お約束の岩盤の沢だけど、天気よくないので陰惨に見える。支沢の入り口の函は突破を試みるも不可能。どうやら融雪増水気味である。捲きの様子を見ていると時間が苦しくなってきたので小屋へ帰る。小屋では林学科助手の中野氏とその仲間が尺級のイワナ食い放題で歓待してくれた。ゴチ!

8/14　晴れのち雨　昨夜の雨がパラついた

小屋C5発(6:10)→標高1060二股C6(11:20)

ポンベツや良い沢です。でも冷たい水はお断り。きれいな函や滝が断続的に現れる。ほとんどへつって、1ヶ所だけ泳いだ。へつりの基本は水線に近いところを行くのが基本でしょう。標高1060の二股の整地された天場にC6。ところが夕立、激しい雷雨、更にラジオ故障。

8/15　霧のち雨のち曇り　終戦の日

C6(6:40)→JP(9:40〜10:00)→10の沢出合C7(13:20)

一昨日の予報では悪くなかった。でも台風崩れの低気圧はどこに行ったのかわからない。札内川へ停滞をもって入りたかったので今日乗越す。焚き火をつけると霧ションになった。ガレの多い沢だ。カール手前に10m程の滝があり左岸捲く。トップのLがダンボール箱大の岩を落とし、ヒヤッとした。カールから適当につめて稜線へ。地図の切れ目に出る。ブッシュはあまりなかったけど濡れていて消耗。稜線は踏み跡たどってJ.P.へ。更に南下して春別岳 (1855)付近の踏み跡から10の沢カールへ。すべり易く気を使う。10の沢は少し増水気味。1300〜1100の小滝帯は左岸のブッシュづたいに下る。私はけっこう転んで痛かった。札内川は増水している。10の沢出合でC7。雨も降るのでマッシュ食って沈。

8/16　快晴

C7(6:10)→朝めし(7:10〜9:10)→8の沢出合(11:30)→林道(7の沢)(13:10)

台風一過なのか、やけに空が青い。ジメジメした天場から這い出して行動食を食べてあたりの良い河原まで30分。焚き火をおこしてのんびりする。ラジオ故障で天気の見通しがたたないこと、昨日の乗っこしでけっこう消耗したこと、パーティの士気が落ちていることと理由をつけて下山する。札内川は時折選んで徒渉したけど苦労はなかった。7の沢付近から林道にのって1時間。外人の車をヒッチしてピョウタンの滝まで下山。

帯畜の小山くんありがとう。ありがとう。