ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 3185991
全員に公開
山滑走
飯豊山

飯豊山 ほん石転び沢

2021年05月15日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
09:08
距離
25.1km
登り
1,945m
下り
1,944m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:48
休憩
1:20
合計
9:08
6:16
17
6:33
6:33
11
6:44
6:45
122
8:47
8:52
163
11:35
12:23
28
12:51
13:11
26
13:37
13:41
82
15:03
15:05
6
15:11
15:11
13
15:24
倉手山登山口
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
倉手山の駐車場まで車で入れる。
飯豊山方面はまだ通行止めなので、石転び出合登山口へは徒歩や自転車等でアクセスする。
この日は大賑わいで、朝6時時点で駐車場はほぼ埋まっていた。
コース状況/
危険箇所等
●倉手山駐車場〜温身平
駐車場から先は車両通行止めなので、登山口までは徒歩や自転車等でアクセス。
車道の除雪は完了しており、路上に雪は残っていない。

●温身平〜石転び出合
沢沿いのへつり道が数か所あり、滑落には十分な注意を要する。
下つぶて石付近のへつり道にはロープと鎖が設置されているので、特に危険は無いが、
うまい水の先にあるへつり道には何も設置されていないので、こちらの方が危険。

下つぶて石のへつり道の先は支沢となっており、ここにはまだ雪渓が残っている。
上側から高巻くようにして雪渓を横断したが、雪渓が薄くなっているので踏み抜きには注意を要する。

雪は去年に比べると多く、今回は滝沢出合の少し下流から雪渓に乗れた。
出合周辺は沢が出ており崩壊が進んでいるので、来週もここから雪渓に乗れるかは怪しい。
来週以降は梶川出合付近まで登山道を歩き、その付近から雪渓に入る事になると思う。

●石転び沢(石転び出合〜梅花皮小屋)・・・登行
雪は豊富に残っており、梅花皮小屋まで雪渓は続いている。
まだ草付き(中ノ島)は出ていない。
上部はフラットな雪面で、割れは殆ど見られず斜面の状態は良し。
この時期にしては、雪塊、落石が少なく、アイスバーンも特に見られなかった。
梅花皮小屋の水場は利用可能。場所は夏の水場と同じ。

梅花皮小屋から梅花皮岳までは夏道が出ており、山頂までの区間に雪道は無し。

●ほん石転び沢(梅花皮岳〜ほん石転び出合)・・・滑走
石転び沢と同じく斜面状態は良好。
梅花皮岳山頂まで雪は続いており、山頂からエントリー可。

エントリーポイントとなる山頂直下が50°以上の急斜面。(55°位あるらしい)
山頂からドロップし、雪渓に乗るまでが核心となる。
現状では亀裂は少なく状態は良いが、山頂から約10m下に横一線の亀裂が発生しているので、そこの通過が慎重を要する。
今は亀裂の端部が雪渓と繋がっているので抜けられるが、来週は更に亀裂が進行し、エントリーが難しくなりそうな状況である。

山頂直下を滑り落ちると少し傾斜が緩むが、それでも45°〜50°位の急斜面がしばらく続き、雪が緩んでいると大量のスラフが発生する。
滑走の際は巻き込まれないよう、背面にも注意。
また、梅花皮岳の山頂付近には大きな雪庇が複数残っており、これが崩れた場合、
滑走ルートのスキーヤーを目がけて落ちてくる。
いつ崩れ落ちるか判らないような状況なので、急斜面部は早急に滑り抜けた方が良い。

一般的な滑走コースとされる石転び沢や門内沢よりも、落石・落雪・雪崩のリスクは
遥かに高い。
考え方は人それぞれだが、ソロで滑走するのは危険な領域だと感じた。
その他周辺情報 日帰り入浴:梅花皮荘 時短営業により最終は15時30分受付まで。
倉手山駐車場から出発。
自転車利用で登山口へ向かう。
2021年05月15日 06:17撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/15 6:17
倉手山駐車場から出発。
自転車利用で登山口へ向かう。
温身平から眺める飯豊山。
2021年05月15日 06:44撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/15 6:44
温身平から眺める飯豊山。
正面の山が梅花皮岳で、右端の雪渓が石転び沢かな。
ほん石転び沢は尾根で隠れており、ここからでは見えない。
2021年05月15日 06:44撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5
5/15 6:44
正面の山が梅花皮岳で、右端の雪渓が石転び沢かな。
ほん石転び沢は尾根で隠れており、ここからでは見えない。
砂防ダムの階段から登山道へ入る。
2021年05月15日 06:57撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/15 6:57
砂防ダムの階段から登山道へ入る。
登山道を進む。
新緑のぶなじゅり〜んが広がり、なかなか雰囲気が良い。
2021年05月15日 07:08撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
5/15 7:08
登山道を進む。
新緑のぶなじゅり〜んが広がり、なかなか雰囲気が良い。
やがて登山道は沢沿いのへつり道に。
下の方には下つぶて石が見える。
2021年05月15日 07:21撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/15 7:21
やがて登山道は沢沿いのへつり道に。
下の方には下つぶて石が見える。
下つぶて石付近のへつり道。
道が崩壊しており危うい場所だが、堅牢な鎖が設置してある。
2021年05月15日 07:21撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
4
5/15 7:21
下つぶて石付近のへつり道。
道が崩壊しており危うい場所だが、堅牢な鎖が設置してある。
へつり道を抜けると支沢に出る。
ここの通過は毎年めんどくさい。
上側に高巻いて、雪渓が安定しているところからアプローチする。
2021年05月15日 07:23撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/15 7:23
へつり道を抜けると支沢に出る。
ここの通過は毎年めんどくさい。
上側に高巻いて、雪渓が安定しているところからアプローチする。
うまい水
もうすでに看板が設置されていた。
今年は設置が早いね。
2021年05月15日 07:34撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
4
5/15 7:34
うまい水
もうすでに看板が設置されていた。
今年は設置が早いね。
うまい水の先は、再びへつり道。
先のへつりよりも足場は安定しているが、ロープ等の保護具は何も無いので危険。
2021年05月15日 07:47撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/15 7:47
うまい水の先は、再びへつり道。
先のへつりよりも足場は安定しているが、ロープ等の保護具は何も無いので危険。
うまい水から少し進むと河原に出る。
河原を少し進むと右側に登山道。
水が流れているので一見すると只の沢だが、登山道なので見落とさないように。
2021年05月15日 07:53撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/15 7:53
うまい水から少し進むと河原に出る。
河原を少し進むと右側に登山道。
水が流れているので一見すると只の沢だが、登山道なので見落とさないように。
滝沢出合の少し下流側。
今回はここから雪渓に乗れた。
スキーヤーが大勢来ているようで、周辺にはアプローチ用の靴が多数デポしてあった。
私も、ここにアプローチ用のゴム長をデポする。
2021年05月15日 08:00撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/15 8:00
滝沢出合の少し下流側。
今回はここから雪渓に乗れた。
スキーヤーが大勢来ているようで、周辺にはアプローチ用の靴が多数デポしてあった。
私も、ここにアプローチ用のゴム長をデポする。
ここからシール歩行開始。
2021年05月15日 08:01撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5
5/15 8:01
ここからシール歩行開始。
滝沢出合
左は滝沢で、進路は右。
今はまだ歩けるが、雪が割れて沢が見え始めている。
来週も歩けるかは、微妙な状況だ。
2021年05月15日 08:17撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/15 8:17
滝沢出合
左は滝沢で、進路は右。
今はまだ歩けるが、雪が割れて沢が見え始めている。
来週も歩けるかは、微妙な状況だ。
梶川出合
来週以降は、この辺から雪渓に乗った方が無難だろう。
進路は左。
雪渓は安定しているが、水流の上を渡るので少し怖い。
2021年05月15日 08:21撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/15 8:21
梶川出合
来週以降は、この辺から雪渓に乗った方が無難だろう。
進路は左。
雪渓は安定しているが、水流の上を渡るので少し怖い。
梶川出合の左俣へ進むと三角の大岩が見えてくる。
この岩の左側は雪渓が薄い。
右側を巻いて通過。
2021年05月15日 08:24撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/15 8:24
梶川出合の左俣へ進むと三角の大岩が見えてくる。
この岩の左側は雪渓が薄い。
右側を巻いて通過。
雪渓を進む。
進路の先に門内沢が見えてきた。
2021年05月15日 08:31撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5/15 8:31
雪渓を進む。
進路の先に門内沢が見えてきた。
石転び出合に到着。
雪渓の状態が良かったので今回はスムーズに来れたが、次回以降はもうちょっと長くかかるかな?
2021年05月15日 08:45撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6
5/15 8:45
石転び出合に到着。
雪渓の状態が良かったので今回はスムーズに来れたが、次回以降はもうちょっと長くかかるかな?
門内沢
斜面状態は良さそう。
次回はこちらを滑ろうかな。
2021年05月15日 08:45撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/15 8:45
門内沢
斜面状態は良さそう。
次回はこちらを滑ろうかな。
石転び沢
今日は、こちらを登る。
2021年05月15日 08:45撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
4
5/15 8:45
石転び沢
今日は、こちらを登る。
今日は快晴で風も弱く、絶好の登山日和。
大勢の方々が雪渓を登っていた。
2021年05月15日 08:45撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5
5/15 8:45
今日は快晴で風も弱く、絶好の登山日和。
大勢の方々が雪渓を登っていた。
ホン石転び沢出合
2021年05月15日 09:35撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/15 9:35
ホン石転び沢出合
出合から眺めるホン石転び沢。
梅花皮岳まで雪は続いているようだ。
今日は、この雪渓を滑走する。
2021年05月15日 09:35撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6
5/15 9:35
出合から眺めるホン石転び沢。
梅花皮岳まで雪は続いているようだ。
今日は、この雪渓を滑走する。
出合を後にし、石転び沢を登る。
出合からは傾斜が上り、登行が辛くなっていく。
2021年05月15日 09:39撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/15 9:39
出合を後にし、石転び沢を登る。
出合からは傾斜が上り、登行が辛くなっていく。
北股沢が近づいて来た。
2021年05月15日 10:17撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/15 10:17
北股沢が近づいて来た。
北股沢の射程内は、早めに通過したい。
傾斜が上り辛い所だが、なるべく休まず一気に登る。
2021年05月15日 10:20撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
4
5/15 10:20
北股沢の射程内は、早めに通過したい。
傾斜が上り辛い所だが、なるべく休まず一気に登る。
とりあえず、射程内から外れたかな。
ここなら落雪・雪崩は届かぬだろうから、やっと落ち着ける。
ここでしばし休憩。
2021年05月15日 10:28撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/15 10:28
とりあえず、射程内から外れたかな。
ここなら落雪・雪崩は届かぬだろうから、やっと落ち着ける。
ここでしばし休憩。
北股沢
雪渓にはシュプールのような線が見えるが、滑走痕ではない。
スラフが流れた痕跡のようだ。
2021年05月15日 10:28撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
4
5/15 10:28
北股沢
雪渓にはシュプールのような線が見えるが、滑走痕ではない。
スラフが流れた痕跡のようだ。
スキーからアイゼンに履き替え、最大傾斜部を登る。
いつもはグダグダになるここの登りだが、今日は先行者のトレースがあるので安定して登れた。
2021年05月15日 11:09撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
4
5/15 11:09
スキーからアイゼンに履き替え、最大傾斜部を登る。
いつもはグダグダになるここの登りだが、今日は先行者のトレースがあるので安定して登れた。
右を見ると、北股岳
2021年05月15日 11:19撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/15 11:19
右を見ると、北股岳
北股岳、拡大。
こちらから見ると、端正な三角形に見える。
いいね。
2021年05月15日 11:22撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
10
5/15 11:22
北股岳、拡大。
こちらから見ると、端正な三角形に見える。
いいね。
最大傾斜部を登り切ると、梅花皮小屋の屋根が見えてくる。
この屋根が見えた瞬間がとても嬉しい。
2021年05月15日 11:23撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5
5/15 11:23
最大傾斜部を登り切ると、梅花皮小屋の屋根が見えてくる。
この屋根が見えた瞬間がとても嬉しい。
振り返り、石転び沢を眺める。
トレースがあったけど、それでも十分辛い登りだ。
これから毎週のように登る事になるかもしれん、
と、思うと少し気が重い。
2021年05月15日 11:29撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5
5/15 11:29
振り返り、石転び沢を眺める。
トレースがあったけど、それでも十分辛い登りだ。
これから毎週のように登る事になるかもしれん、
と、思うと少し気が重い。
何はともあれ、梅花皮小屋に到着。
もう、ここゴールでよくね?
と思ってしまうが、今日のゴールはまだ先だ。
2021年05月15日 11:32撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5
5/15 11:32
何はともあれ、梅花皮小屋に到着。
もう、ここゴールでよくね?
と思ってしまうが、今日のゴールはまだ先だ。
梅花皮小屋から眺める北股岳。
2021年05月15日 11:33撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
5/15 11:33
梅花皮小屋から眺める北股岳。
大日岳
2021年05月15日 12:03撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6
5/15 12:03
大日岳
烏帽子山
蒜場山〜大日岳縦走における最大の難所だが、ルート上に雪は無く、通過は厳しそう。
今季の縦走は、もう無理かな?
2021年05月15日 12:11撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
4
5/15 12:11
烏帽子山
蒜場山〜大日岳縦走における最大の難所だが、ルート上に雪は無く、通過は厳しそう。
今季の縦走は、もう無理かな?
梅花皮小屋の水場。
冷たくて美味しい、稜線上の癒し水。
2021年05月15日 12:05撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6
5/15 12:05
梅花皮小屋の水場。
冷たくて美味しい、稜線上の癒し水。
梅花皮岳
本日のゴール。
石転び沢で疲れたので、小屋で十分休憩してから行くとしよう。
2021年05月15日 12:12撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
7
5/15 12:12
梅花皮岳
本日のゴール。
石転び沢で疲れたので、小屋で十分休憩してから行くとしよう。
約1時間の休憩を経て、梅花皮岳へ向かう。
山頂までは雪が無く、夏道は出ている。
2021年05月15日 12:26撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/15 12:26
約1時間の休憩を経て、梅花皮岳へ向かう。
山頂までは雪が無く、夏道は出ている。
振り返り、北股岳を眺める。
右側が石転び沢だが、左側の雪渓も気になる。
いつか滑走してみたいものだ。
2021年05月15日 12:34撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/15 12:34
振り返り、北股岳を眺める。
右側が石転び沢だが、左側の雪渓も気になる。
いつか滑走してみたいものだ。
梅花皮岳山頂の北側。
ここがホン石転び沢のエントリーポイント。
2021年05月15日 12:47撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/15 12:47
梅花皮岳山頂の北側。
ここがホン石転び沢のエントリーポイント。
まるで壁のような斜面。
55°位あるらしいが、荒れてはおらず斜面状態は悪くない。
昨日のトレースであろうか、そこには斜滑降の痕跡が残っていた。
2021年05月15日 12:47撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
5/15 12:47
まるで壁のような斜面。
55°位あるらしいが、荒れてはおらず斜面状態は悪くない。
昨日のトレースであろうか、そこには斜滑降の痕跡が残っていた。
梅花皮岳、山頂。
2021年05月15日 12:51撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
5/15 12:51
梅花皮岳、山頂。
本山方面の主稜線。
2021年05月15日 12:57撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
7
5/15 12:57
本山方面の主稜線。
飯豊山 本山
そういえば、去年は登っていないなぁ。
今年は一度くらい登りたいものだ。
2021年05月15日 12:57撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
4
5/15 12:57
飯豊山 本山
そういえば、去年は登っていないなぁ。
今年は一度くらい登りたいものだ。
手前、くさいぐら尾根
奥側、ダイグラ尾根
2021年05月15日 12:58撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
4
5/15 12:58
手前、くさいぐら尾根
奥側、ダイグラ尾根
烏帽子岳の北面。
山頂からは綺麗な斜面が続いている。
滑走してみたいものだが、梅花皮滝を擁する滝沢へ続くので、下まで滑走する事は多分不可能だろう。
2021年05月15日 12:59撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
5/15 12:59
烏帽子岳の北面。
山頂からは綺麗な斜面が続いている。
滑走してみたいものだが、梅花皮滝を擁する滝沢へ続くので、下まで滑走する事は多分不可能だろう。
梅花皮岳の山頂周辺の雪庇はまだ豊富に残っている。
あれが崩れれば、滑走ルート上に落ちてくるので注意しよう。
2021年05月15日 12:59撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
5/15 12:59
梅花皮岳の山頂周辺の雪庇はまだ豊富に残っている。
あれが崩れれば、滑走ルート上に落ちてくるので注意しよう。
これから滑走するホン石転び沢。
落石やデブリは無く、亀裂もそれ程目立たない。
斜面状態は良さそうだ。
2021年05月15日 12:53撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5
5/15 12:53
これから滑走するホン石転び沢。
落石やデブリは無く、亀裂もそれ程目立たない。
斜面状態は良さそうだ。
周辺観察を終え、いよいよ滑走。
ホン石転び沢のエントリーポイントへ向かう。
ここを滑降し、雪渓に乗るまでが最大の難所。
集中して行こう。
2021年05月15日 12:52撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6
5/15 12:52
周辺観察を終え、いよいよ滑走。
ホン石転び沢のエントリーポイントへ向かう。
ここを滑降し、雪渓に乗るまでが最大の難所。
集中して行こう。
無事、ホン石転び沢の雪渓に乗った。
さすがにこれくらいの傾斜となると、斜滑降でもスピード充分。
滑る、と言うよりも、落ちる、という感覚だった。
2021年05月15日 13:14撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
8
5/15 13:14
無事、ホン石転び沢の雪渓に乗った。
さすがにこれくらいの傾斜となると、斜滑降でもスピード充分。
滑る、と言うよりも、落ちる、という感覚だった。
吸い込まれてしまいそうな急斜面。
石転び沢よりも確実に傾斜は急だ。
転倒はもちろんだが、スラフにも気を付けよう。
2021年05月15日 13:16撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
4
5/15 13:16
吸い込まれてしまいそうな急斜面。
石転び沢よりも確実に傾斜は急だ。
転倒はもちろんだが、スラフにも気を付けよう。
ターンを切るたびにスラフが発生するので、背後に注意。
「後ろにも目をつけるんだ!」
と、ニュータイプの人は言うけれど、オールドタイプの私には難しい芸当である。
2021年05月15日 13:16撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
4
5/15 13:16
ターンを切るたびにスラフが発生するので、背後に注意。
「後ろにも目をつけるんだ!」
と、ニュータイプの人は言うけれど、オールドタイプの私には難しい芸当である。
安全地帯まで滑り降り、一安心。
ホン石転び沢を眺める。
滑走で発生したスラフが、川のように流れてくる。
2021年05月15日 13:25撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6
5/15 13:25
安全地帯まで滑り降り、一安心。
ホン石転び沢を眺める。
滑走で発生したスラフが、川のように流れてくる。
更に滑り降りて振り返り。
スラフが気になるところだけど雪質は良く、滑走は快適であった。
2021年05月15日 13:30撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/15 13:30
更に滑り降りて振り返り。
スラフが気になるところだけど雪質は良く、滑走は快適であった。
ホン石転び出合に戻って来た。
これにて冒険は終了。
あとは癒しルートで、石転び沢を滑走する。
2021年05月15日 13:33撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
4
5/15 13:33
ホン石転び出合に戻って来た。
これにて冒険は終了。
あとは癒しルートで、石転び沢を滑走する。
石転び出合まで滑り降りた。
雪渓はまだ続いており、ここから下も滑走可。
2021年05月15日 13:37撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
5/15 13:37
石転び出合まで滑り降りた。
雪渓はまだ続いており、ここから下も滑走可。
滝沢出合の下流まで滑走できる。
ゴム長靴をデポした場所にて滑走終了。
2021年05月15日 14:05撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
4
5/15 14:05
滝沢出合の下流まで滑走できる。
ゴム長靴をデポした場所にて滑走終了。
長靴に履き替え、登山道を行く。
雪融けで登山道は水浸しだったりするので、長靴だと便利。
2021年05月15日 14:09撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/15 14:09
長靴に履き替え、登山道を行く。
雪融けで登山道は水浸しだったりするので、長靴だと便利。
でも、このようなへつり道だと長靴は辛いかな。
悪場が苦手な人は、履き慣れた登山靴を使った方が宜しいかと。
2021年05月15日 14:19撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
5/15 14:19
でも、このようなへつり道だと長靴は辛いかな。
悪場が苦手な人は、履き慣れた登山靴を使った方が宜しいかと。
カタクリの群生。
2021年05月15日 14:23撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
5/15 14:23
カタクリの群生。
砂防ダムに帰って来た。
2021年05月15日 14:53撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/15 14:53
砂防ダムに帰って来た。
あとは自転車で下山。
新緑の温身平を快走する。
2021年05月15日 15:06撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
4
5/15 15:06
あとは自転車で下山。
新緑の温身平を快走する。
天狗平ロッジに寄り道。
まだ雪囲いは外されておらず、水道も通っていない。
2021年05月15日 15:12撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
5/15 15:12
天狗平ロッジに寄り道。
まだ雪囲いは外されておらず、水道も通っていない。
天狗橋から眺める渓流。
この渓流は、いつ見ても美しい。
2021年05月15日 15:14撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
7
5/15 15:14
天狗橋から眺める渓流。
この渓流は、いつ見ても美しい。
倉手山駐車場まで下山し、山行終了。
2021年05月15日 15:27撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
5/15 15:27
倉手山駐車場まで下山し、山行終了。
梅花皮荘で風呂入って帰ろうと思ったが、時短営業で15時30分受付で終了だった…
残念ながら風呂には入れず、近くの公園で飯豊山を眺めて帰る。
2021年05月15日 15:45撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
6
5/15 15:45
梅花皮荘で風呂入って帰ろうと思ったが、時短営業で15時30分受付で終了だった…
残念ながら風呂には入れず、近くの公園で飯豊山を眺めて帰る。

感想

ホン石転び沢の滑走。
過去に梅花皮岳からそのエントリーポイントを眺めた時、自分にはとても無理だと
思った。
無様にエントリーに失敗し、急斜面を滑落していく己の姿しか想像できず、恐怖に慄いた。
しかし今、こうしてエントリーポイントを眺めてみると、恐怖は感じず、
行ける、というイメージが湧いてくる。
「あれから経験を積んだことで、ついに恐怖を克服したか。」
と、思うと感慨深いものがある。

ホン石転び沢の核心は、そのエントリーにある。
直下から続く雪壁のような急斜面は、傾斜角度55°はある、と言われ、滑走面も狭い。
早い時期に直下の雪は崩れてしまい、辛うじて雪は残っていたとしても、クラック発生により面は荒れ、只でさえ困難なエントリーを更に困難にさせる。
だが、今回はまだ時期が早く、降雪量も多かったせいか、直下の雪はしっかりと根付いており、クラックもそれほど酷くない。
10m程下に横一線のクラックが走ってはいたが、溝幅は狭く、端部は雪渓と繋がっているので、そこから雪渓へと抜けられる余地がある。
状態が悪ければ引き返して石転び沢を滑走するつもりであったが、今見た限りでは、直下のコンディションは良好と言える。
よって、ほん石転び沢滑走を、決行する事にした。

緊張のエントリーは、無事成功。
斜滑降でクラック端部を狙って滑り落ち、イメージした通りに雪渓へと降り立った。
山頂直下の最大傾斜部を抜けると、やや傾斜は緩み、あとは快走。
と、行きたいところだが、そうも行かず。
傾斜が緩んだとは言え、それでも45°から50°位は斜度があり、ターンを切るたびにスラフが発生してしまう。
この日のホン石転び沢は私以外は誰も居なかったので、スラフを落としたところで特に気にする事も無いのだが、背後から襲われたら転倒・滑落の恐れがある。
安全策をとり、時々、スラフの通過待ちをしながら高度を落としていくが、
気がかりなのは、上部にずらりと並んだ梅花皮岳の雪庇群である。
あれがもし崩れたら、確実に私を目がけて落ちてくる。
よって、急斜面部はさっさと滑り抜けてしまいたいのだが、スラフより先行してしまうと背後から襲われる危険もあるので、急ぐのも危ない。
と、ジレンマに悩まされる。
雪質は良く滑走は快適ではあったが、雪庇の脅威に慄きながらのスラフ通過待ちで、結構、神経を使わされるものがあった。
だが、スラフさえなければ極めて快適で、素晴らしい滑走ルート。
完走した時の達成感は大きく、熟練したスキーヤーであれば、石転び沢以上に楽しめるルートである事は間違いない、という感想を抱き、ホン石転び沢の初滑走を終えた。

このホン石転び沢は、私がこれまで滑走した斜面の中でも、最も難度の高いルートであり、無事にそれを達成できたのは大きな喜びである。
だが、そのチャレンジを達成出来た事に喜びを感じる一方、一抹の危うさも感じさせられる。
「恐怖を克服し、大きなチャレンジを達成できた。」と言えば、聞こえは良い。
確かに、過去に恐怖を抱いていた対象を克服し、高みを目指すのは良い事だ。
だが、それを目指して進み続けた結果、最後に行き着く先は・・・?
と、考えると、不吉な未来を想像してしまい、少しだけ背筋が寒くなる。
先にも述べたように、ホン石転び沢は素晴らしい滑走ルートである。
しかし、多くのリスクを内包するルートである事も事実。
滑走技術だけではどうにもできないようなリスクが潜んでおり、その滑走には、
スキーヤー個々の判断基準が問われる事になるだろう。
ホン石転び沢よりも更に難度の高いルートにチャレンジしてみたい、
という気持ちは確かにあるが、ソロでのBCが多い私にとっては、この辺りを
ボーダーラインとすべきなのかもしれない。
今後のBCライフにおける一つの指標となるであろう、意義深い滑走経験であった。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1372人

コメント

壁じゃん
ドロップポイントホントに壁じゃない!?
滑るより落ちるといった感覚だったと書いてるが正しくそうなんでしょうね。
高みに登るにつれていずれエクストリーム領域まで登り詰めてしまうんじゃないか
ほん石転びはまだまだ滑れそうにないですが、俺はまず石転び沢滑走を目標にしたいと思います
2021/5/16 18:08
maniさん、こんばんは
最初のドロップはしびれました。
のんびりと滑走するのも良いですが、たまにはホン石転び沢のような刺激的なルートも良いですね。
これからも高みを目指していきたいとは思いますが、さすがにエクストリーム領域は止めておきます
やはり、安全第一です

今季のスキーシーズンは、そろそろ終わりだけど、練習は順調かな?
来シーズンになるかもしれないけど、充分に技術が身に付いたら石転び沢滑走に一緒に行きましょう。
石転び出合で、スキー合宿でもするかね
2021/5/17 20:21
行っちまった
んですね。滑走おめでとうございます。
下から見上げる斜面は気持ちよさそうなに映りますが、いろんな意味で滑りを躊躇するところでもあります。今年こそはと思いつつ今年も行けそうにないので指をくわえて写真を見てます。
2021/5/16 21:58
chicken_manさん、こんばんは
chicken_manさんも狙っていたホン石転び沢、先に滑走させて頂きました。
今回は条件が良かったので、無事達成出来ましたが、雪が悪かったらそうも行かなかったでしょうね。
今回は成功しましたが、ソロで行くのは結構危ないルートだと思いますので、chicken_manさんが一緒に来てくれると心強い
次回のホン石転び沢滑走では、ぜひ、同行してください!
2021/5/17 20:23
お疲れ様でした。
こうゆう壁を滑り降りたくなるのはBCの性でしょうか。
私は逆に登りたくなりました(笑)

恐怖を克服してチャレンジを成功させた先にあるのは…。
フィールドは違いますが、共感します。
色々考えますが、死ぬ人と死なない人の違いはなんでしょうね。
ソロだと逆に自分基準のボーダーラインを引きやすいかもしれませんね。
ザイルパートナーやパーティーがいる方が難しいかもしれません。
何はともあれチャレンジ成功おめでとうございます😁
2021/5/17 14:24
mooreeさん、こんばんは
自分の事は自分が良く分かっているので、基準を定めやすいですが、パーティだとそうも行きませんね。
人それぞれ技量は違うし、見極めるのは難しい。
そこは、何度も同じメンバーと山へ行き、見極めて行くしかないですね。
まだ5月だけど、早速、沢始めのようだね。
今季は、mooree隊がどこまで成長するか、楽しみにしてますよ!
んで、たまには私も隊に加えてくんろ
2021/5/17 20:24
北股岳に行ってみたくなりました。
Luskeさん、おはようございます。
このレコで北股岳か門内岳に行ってみたくなりました。
梅花皮岳からのホン石転び沢の滑走さすがです!
さすが飯豊、雪が豊富ですね。できたら5月中、だめなら6月にでも訪れたいと思います。
hareharawaiより
2021/5/18 4:45
hareharawaiさん、こんばんは
今年は雪消えが早い、と言われてましたが、全然そんな事は無く、
去年以上に雪が豊富な印象を受けました。
どの雪渓も今は大変状態が良く、去年以上にオススメです
出来れば、状態が良い5月中に、ぜひお越しください。

私の方も、また例年の如く、しばらくは飯豊の雪渓通いが続きそうですので、
また今年もお会いするかもしれませんが、その際は宜しくお願い致します
2021/5/19 1:20
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら